靴を持って福岡へ
サイクルマラソン阿蘇望DNSを決めて、ポンっと週末が空いてしまったのであるが、…そういえば7月中にやりたいことが一つあったのを思い出した。
私はカジュアルな靴はBerluti(ベルルッティ)を愛用しているのだけど、いつもその靴を購入している福岡天神の三越Berluti店から7月初めに、「突然ですが、7月末で閉店させていただきます。長い間のご愛顧誠にありがとうございました、云々」の手紙を受け取っていた。そしてそれには、感謝の気持ちで2足まで無料で靴を磨くサービスを行っています、とも付け加えられていた。
Berlutiくらいのブランドになると、商品はほぼ一生モノであるし、そして一旦商品を購入すると、followについては永続的というのが普通である。だから靴がよれてくると、リペアに出して、そしてリフレッシュということができていた。
しかし、店がなくなるとメンテも面倒になるなあ。
なにせ、Berlutiって九州には一軒しかないし、どころか西日本レベルでも大阪を除いては一軒しかないわけだから。
なにはともあれ、九州からBerlutiが無くなってしまう前に一回はメンテに靴を持っていこうかと思ったが、7月の週末は全て阿蘇望対策及び阿蘇望本番に使う予定になっていたので、結局そのまま放っておいた。
ところが、その肝心の阿蘇望本番の日の予定がすぽっと空いてしまったので、そのことを思い出し、では靴を持って福岡まで行ってみようかと思い立った次第。
とりあえず靴箱を見てみて、とくによれている靴を2足選び、袋へと押し込む。
左がIndio(インディオ)、右が alessandro(アレッサンドロ)。
Berlutiの名誉のために言っておけば、買った当初は遥かに美しい光沢とフォルムだったのである。ただし、オーナーがものぐさなのでケアが極めて不十分であり、劣化が早くなってしまっている。
もっともBerlutiって繊細な皮を使っているのでケアの難しい靴なのでもあり、こまめにシューキーパー使ってても、どうしても皺がよってしまうんだよなあ。
まあ、そういうわけで、天神の三越店まで靴を持って行った。
ケースの上が私の靴。
その奥に並んでいるのが店の商品であり、本来はここまでツヤツヤと光沢を放っている靴なのである。(って、小さくてよく分からんか。)
ところで、ここで知ったのであるが、九州からBerlutiがなくなってしまうというのは私の早合点だったのであり、Berluti自体は道路を挟んで向い側の大丸に既に新しい店を出しており、要は閉店というより移転だったのだ。
別にあわてて来る必要はなかったんだな。
靴というのは大事な文化であり、そしてデザインや品質において世界のトップランナーであるBerlutiや、それにJohn Lobbなどが福岡市にあるということは、九州全体の文化の底支えとなっており、これらが存続していることはありがたいことだと思う。