ワイン

April 20, 2019

串揚げ 六覺燈@大阪市

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 出張で久しぶりに大阪へ。
 夕食は何にしようかと思ったけど、大阪の名物は串揚げ、ということで「六覺燈」へ。
 旬の素材を用いた創作系の串揚げ店であり、一般的な大阪串揚げとはイメージが少々異なる、繊細で優しい味付けの串揚げがお任せで次々と出て来る。
 この店はワインでも有名で、「ソムリエのいる串揚げ店」という、少々珍しい特徴を持っている。それを生かして、同じ系統の串揚げを数セットごとまとめて、それにあうグラスワインをペアリングしてくれると楽しそうなのだが、そういうことはなくて、串揚げは各々ランダムにやって来る。それで白、赤、それに日本酒をあらかじめて並べて、来た串揚げにあわせて飲むことにしてみた。野菜系、魚系は白か日本酒、肉系は赤という感じであわせてみたけど、どれも大吟醸が一番あっていたように感じで、串揚げってやっぱり和食なんだよな、と思った。

 一通り食べておおいに満足。
 やはり大阪の串揚げは、美味しい。

 

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January 28, 2019

光洋で蟹とワインを楽しむ

 光洋で「蟹の会」があるとのことで、その日ワイン仲間と光洋で蟹とワインを楽しむことにした。
 店の扉を開けると、炭火で焼く蟹の香りが、店のなかに充満している。寿司屋なのに、ほぼ蟹料理店の雰囲気である。

【松葉蟹】
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 蟹は今が旬のズワイガニ。
 境港から直送の松葉蟹である。

【焼き蟹】
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 蟹の香ばしさを味わうには、焼き蟹が一番。香り、歯ごたえ、味、全てよし。

【蟹身】
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 蟹の身は自分で黙々とほぐして食べるのも良いが、店ではこうしてほぐしたものが出て来る。楽である。

【蟹鍋】
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 蟹鍋は岐阜の平茸と一緒に茹でたもの。
 蟹もよいけど、蟹の出汁をたっぷり吸った平茸もまた美味である。

【エゴンミュラー】
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 正月のドタキャン騒動で予約客に捨てられ行方を失ったエゴンミュラーであるが、それは可哀相なのでと、本日のワイン会で抜栓となった。捨てる神あれば、拾う神あり、ということである。というか拾ったのはW氏なんだけど。
 蟹料理に合うかどうかは微妙なワインであったが、それでも美味しいことは間違いないワインであった。


 九州だとズワイガニが近場にいないので、いいズワイガニを食べる機会が少ないのだけど、こうして良いスワイガニを仕入れて、それをまた上手く料理してくれる店が近くにあるのは幸せなことである。

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November 04, 2018

白トリュフの会をベルエポックで

 秋の味覚の代表的なもののうちの一つは白トリュフ。
 この珍味、以前と比べて値段が高騰してしまい、地方のレストランでは秋にレギュラーに味わえる、というものでなくなってしまったのだが、今回幹事のW氏がレストランに強引に取り寄せてもらい、白トリュフの会開催となった。

【白トリュフ】
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 イタリアのウンブリア州産の白トリュフ。白トリュフは掘り出されてからは、どんどんと香りの劣化が進むので、素早く空輸し、そして素早く食うことになる。
 それにしても、ガラス容器を開けた瞬間、広いレストラン全体を満たすかのような強烈な香り。まさに、香りの王様である。

【前菜】
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 トリュフはその後ずらずらと出て来るので、まずは幕開けの前菜。
 佐々木シェフの力量を示す、美しく華やかな一皿。

【前菜】
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 日南赤鴨の柔らか角煮。これに、薄く白トリュフの一片を載せて。

【前菜】
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 宮崎産山崎牛のエスカロープ。それに松茸を添えて。
 山崎牛は先日、神戸牛の品評会で農林水産大臣賞を受賞したことで話題になり、それでそれを記念して宮崎に逆輸入して、今回の料理に登場。
 これは和風仕立てで、松茸を使っているため、さすがに白トリュフは使用されていない。

【魚料理】
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 串間産の平目のポワレ。それに白トリュフと卵黄にトリュフを加えたもの。
 平目の火の入れ方は相変わらず抜群。ただし白トリュフと平目は相性は良いとはいえず、かえってトリュフとよく合う卵黄のほうが主役になっていた。

【パスタ】
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 オマール海老とポルチーニ茸のラビオリ。
 オマール海老がとにかくいい素材で香り、味、歯ごたえ、どれも見事。

【肉料理】
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 蝦夷鹿のロースト、赤ワインソーズ。
 これに白トリュフをたっぷりと載せて。

 白トリュフの豊潤な香りは素晴らしいもので、こうして画像を見るだけで、香りが画面から漂ってきそうである。
 そして、今回のコース料理はシェフ渾身のものであり、素材も調理も抜群の精鋭ぞろい。それで、これに白トリュフを加えると、最強の料理になるかといえば、それがそうともならないのが料理というものの面白いところで、なんだかいずれも「屋上屋を架す」という感じであって、もうちょっとシンプルな白トリュフ料理を食いたかったなあ、というのがじつの感想。

 それは他の参加者も似たような感想であったようで、「トリュフが余っているならまた後日、パスタかリゾットで食べたい」との声があがり、私は木曜なら宮崎市に来れそうなので、そのあたりでまたお願いしますと言っておいた。

【リゾット】
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 ……その後、火曜日にメッセンジャーがポンと鳴り開いてみると、「木曜日まで香りが持たないとのことで、本日リゾットで食べました。美味しゅうございました」とのメールが、白トリュフのリゾットの画像添付つきで届いていた。
 なんてこったい。
 しかし、これほんと美味しそうだなあ。来年は是非とも、このリゾットをメニューに入れてもらうことにしよっと。

【ワイン】
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 今回の白トリュフの会でのワイン。
 どれも良かったけど、特に96年のシャンベルタン グランクリュが圧巻。
 こういうのを飲むと、ワイン好きがたいていブルゴーニュマニアに行きついてしまう理由がよく分かる。

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December 10, 2017

弟31回青太マラソン & ワイン会

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 宮崎の冬の名物、青島太平洋マラソン。
 昨年話のタネに走ってみたら、たいへんきつかったが、それなりに面白くもあったので、今年はどうしようと思いつつ、申し込み初日にネットにつないだら、あっさりとつながりエントリできたので、参加してみることにした。
 これは、私はけっこう幸運だったのであり、申し込みはあっという間に〆切りとなって、参加できなかった人がたくさんいたことをあとで知った。

 エントリが6月だったので、半年あればそれなりに準備はできると思いつつ、宮崎は夏は暑いのでまったく走れず、10月になってようやく涼しくなったので、晴れた朝に適度に走っていたが、11月になって急に朝が寒くなりまた走れなくなった。
 それなら休日の午後でも使って練習すればいいようなものだが、休日にわざわざ長距離走る気にもなれず、たいていは山に登ってしまっていたので、せめて山登りをしているときは、平地では速度を速めて、なるべく筋力をつけるような歩き方をこころがけて、それなりに準備を整えた。

 そして当日となる。
 昨年の経験から、5kmまではアップなのでだるい、10kmくらいでエンジンがかかる、10kmくらいから25kmまでは快適、25kmから30kmまではきつくなり、そして30kmからが苦難の走り、となるのはだいたい分かっている。
 すなわち30kmから先が、マラソンの核心であり醍醐味なので、ここまでいかに体力筋力を温存しつつ、しかしそれなりの速度で走るか、それらを考えながらの走りとした。
 ここが昨年と違うところである。

 今回は天気予報では晴れであったが、ずっと曇天であり、ときおり小雨も降る寒い日であり、マラソンにとっては好コンディションであった。
 そのため、走りだすと、昨年より足が軽く感じられ、20kmまでは1km5分30秒、20~30kmは6分のペースで快調に走られた。しかしながら、30km過ぎると途端に脚力が低下し、ぐっとブレーキがかかってしまって、トロピカルロードの10kmは果てしなき苦行の旅となった。
 これは昨年同様であり、全然学習してないじゃんか、ということになるのだろうが、しかし全体の速度を遅くしたら筋力が温存できるかどうか、というのもなかなか難しいところであり、全体としての最適なバランスの走り方って、結局は数をこなさないと会得できないのだろうなと思った。

 そういうわけで、トロピカルロードは、まさに棒になった脚を無理やり前に出しながら、まわりの美しい青島、太平洋の眺めもどうでもよく、早く終われ、早くゴールに着け、とそれだけ念じながら、へろへろになってなんとかゴール。

 それでも終わってしまえば、ゴール会場での冷たいコカコーラは身体中にしみわたる爽やかさ、美味しさであり、そしてもう走らなくてよい、という安堵感、解放感はたまらないものであって、この一時の幸福感をいったん知ってしまうと、マラソンってなかなか止められないだろうな、と実感する。
 じっさい、こんなきついスポーツなのに、愛好者はヤマほどいるわけだし。


 ゴール会場でしばしくつろいで、それから完走証をもらった。
 タイムは4時間半ばであった。昨年よりも15分ほどタイムを縮められたので、それなりに進歩はしていたみたいであった。


 青太マラソンは、フェニック並木で有名な国道220号線から宮崎中心街の橘通りから宮崎神宮前の国道を、ランナー専用に貸し切って使う、大イベントであり、普段は車しか走れぬ宮崎の主要道路を、堂々と走れる、走っていてたいへん気持ちのよいものであり、宮崎に住んでいて、それなりに走れる人はやはり一度は参加したほうがよいイベントだと思う。
 私も来年も参加してみたいが、問題はネットにつながるかどうか、まずはそれからだな。

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 さて、本日はもう一つイベントがあり、夜は宮崎市のフレンチレストランでワインラヴァーの忘年会である。
 マラソン後、温泉施設で、おもに水風呂に入って、しっかりとクーリング。私の場合、これしとかないと、翌朝、けっこうな確率で足が攣ってしまう。そのあとしばし休憩して、レストランへGo。

【ワイン】
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 今年最後のワイン会、ということもあって、なんだか気合の入ったワインが並んでいる。
 とくに今回のスターは、主催者持ち込みの「Le Fleur 89」。元々生産量も少なく、しかも生産者もいなくなったので、今では入手困難となった幻のワインであるが、ワインには旬というものがあり、もう飲みごろだろうからと、主催者が放出を決めたもの。

【Le Fleur 89】
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 ワインというものは、べつに貯蔵品とか美術品とかではなく、飲んでから初めて価値を持つものなので、もっとも美味しいと思われているときに抜栓され、周囲に香りをまきちらし、飲まれていくのが、世のため、人のため、ワインのため、というものであり、そしてじっさいにこのような美味しいワインを飲め、みな幸福感にひたるのであった。

【メイン料理】
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 本日の料理は、いつもながらシェフの腕が立っており、どれもすばらしいもの。
 今の時期、もっとも旨味のます蝦夷鹿に、黒トリュフをたっぷりとかけて。

【クレープシュゼット】
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 デザートは、ソムリエ氏の名人芸がみられるクレープシュゼット。


 マラソンも完走でき、美味い料理と、豪華なワインも楽しめた、実り多き一日であった。

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February 29, 2016

ワインバー&フレンチ:ヴィニュロン@薬院

 香港から福岡に戻って、空港におりると、とんでもなく寒い。
 香港が暖かったのと、今年が暖冬だったので、まったく意表をつかれてしまった。大きな低気圧の発達によりその日は全国的に冷え込んでいたのであるが、福岡も低温のうえに、強風が吹き荒れ、痛いほどの寒さであった。
 それで戸外を歩く時、まさかのために用意していた、モンベルの超軽量ダウン、プラズマ1000がたいへん役に立った。その軽さとコンパクトさと、保温機能の高さによって、山道具における近年の傑作といわれているプラズマ1000であるが、山以外でもじゅうぶん使い道があるのである。

 さて福岡に着き、福岡は美味い店が多いところである。
 中華料理食いまくりツアーの帰り、せっかく福岡にいるのだから、食いまくりツアーの勢いのまま、夕食はワインを飲みに行こうということで、薬院のワインバー、ヴィニュロンへ。

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 この店、深夜までやっており、ワインバー的な使われ方が多いけど、料理のほうはきわめて真っ当なフレンチであり、ワイン、料理ともレベルの高い店である。
 そして、美味しさに加え、ワイン、料理ともリーゾナブルな値段であり、コストパフォーマンスが大変よい。
 こういう店が地元にあったらなあ、と思ってしまう、とてもいい店である。

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September 27, 2014

ソムリエ秋葉@鹿児島市

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 「鮨匠のむら」のあとは、酔ったいい気分で天文館を歩き、それからワインバー「ソムリエ秋葉」へと。
 「鮨匠のむら」はバイザグラス方式で肴・鮨の流れに合わせて延々と日本酒が出てくるので、相当な量を飲むわけであり、店を出たあとはお酒はもういいやという気分にはなるのであるが、しかし日本酒と赤ワインとは別腹なのであり、気分的には赤ワインならまだ入るので、以前から気になっていた「ソムリエ秋葉」を訪ねることにした。

 「ソムリエ秋葉」の店主は、鹿児島隋一の名ホテル「城山観光ホテル」で長くソムリエを勤めていていた。店主はワイン、とりわけブルゴーニュワインを激しく好んでおり、この素晴らしいワインの世界を自分流のやりかたで鹿児島に伝えたいということで、当時は珍しかったワインバーを開店したとのこと。

 店の規模はそれほどでもないのだが、入ってすぐ分かるワインセラーのなかの膨大なワインの品ぞろえからも分かるように、古きも若きも、良さげなワインをたくさん揃え、どのような人にもその好みにあうワイン揃えている。

 ワインリストをみると、食指をそそるワインがいっぱいあるのだけど、さすがにのむらの後ではワイン一本開けるわけにもいかず、店主のお勧めワインを何杯か飲むことにした。

 ちょうど客がいなくなった時間帯だったので、いろいろと店主と雑談をするけど、やはり鹿児島は寿司の美味いところであることに意見が一致。
 店主は、江戸前の寿司には、ワインが合うことにいち早く気が付き、そういう啓蒙運動もしてきた、和食+ワイン文化の樹立の先駆者でもあったのだ。

 この店は予約もすれば、きちんとしたコースとワインのディナーも楽しめるとのことで、いつかはそれらを楽しみたいと思った、鹿児島の一夜であった。

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