海外旅行

July 18, 2017

遥かなるモン・サン=ミッシェル 1日目

 世界遺産、モン・サン=ミッシェル(Le Mont-Saint-Michel)に行ってみようと思った。
 それで行く方法を調べてみたら、けっこう不便なところにあることが判明。日本からダイレクトに行こうと思ったら、空港→バス→TGV→バスと何度も乗り継ぎがあり、大きな荷物を持っている旅行者には辛い。だいたい半日かけてのフライトあとに、そんなに何度も交通機関を乗り下りするのは体力的には無理があると思い、いったんはパリに宿泊し、そこを起点としてバスツアーを利用し一泊二日でモン・サン=ミッシェルを観光するという、いちばん楽そうなプランを立ててみた。

 パリで二泊して時差ぼけをある程度修正したのち、早朝からのJTB主催のバスツアーに参加。JTBのオフィスはオペラ座の近くにあり便利である。パリでは、テロの影響がまだあるのか日本人観光客はとんと見なかったが、さすがにJTBのツアーでは日本人ばかりが30名ほど集まって来た。
 日本人のガイド氏はフランス在住の長いベテランであり、話題が豊富であって、バス旅行中楽しめた。
 ツアーは海岸の小さな港町オンフルールに寄ったのち、モン・サン=ミッシェルの対岸に到着。パリから6時間ほどかけての長旅である。
 まずは昼食ということで、モン・サン=ミッシェルがよく見えるレストランで、名物のオムレツを食べる。

【モン・サン=ミッシェルとオムレツ 】
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 これ、噂に聞いていたほどのジャンボなものではなかった。
 モン・サン=ミッシェルのオムレツは、レストラン「ラ・メール・プラール」が本家なのであるが、あれは大きすぎて日本人観光客には不評なことが多く、それでこのレストランでは小さめのサイズにしている、とのことであった。
 このオムレツ、日本のものとはまったく違っていて、ふわふわの泡々で、まるで玉子と空気を食べているような不思議な食感のものである。そして、玉子とバターの素材はとても良く、普通に美味しい。

【大雨襲来】
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 モン・サン=ミッシェルのあるノルマンディー地方の海岸沿いはたいへん天候が不安定であり、晴れと曇り、雨がしょっちゅう入れ替わる。
 本日も午前中は天気が良かったが、午後から厚い雲が一帯を多い、そして土砂降りの雨が降って来た。写真ではよく写っていないが、いまその大雨が降って、歩いてモン・サン=ミッシェルへ行った人たちが急いで戻ってきているところ。

【雷雲のもとのモン・サン=ミッシェル】
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 我々は雨が止むのをレストランで待ったのち、それから出発。
 雨は上がったものの、雨雲はまだ残っており、そこに幾度も稲妻が走っている。
 稲妻を背負ったモン・サン=ミッシェルの姿は格好よく、なんとか一枚の写真に収めようと何度も何度もtryしたが、雷が光ったときシャッターを押しても、すでにそれは手遅れで、といって雷が出るタイミングなど予想も出来ず、結局一枚も雷を撮れなかった。残念。

【モン・サン=ミッシェル】
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 モン・サン=ミッシェルは、シャトルバス駐車場付近から見る姿が一番絵になるそうで、これがそこからの写真。
 このあと、島のなかをしばし散策して、それからまた橋を戻ってホテルへと。

【ルレ・サンミッシェル】
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 ホテル、ルレ・サンミッシェルはモン・サン=ミッシェル対岸にあり、正面にモン・サン=ミッシェルがあるので、どの部屋からもその姿を見ることができるというのが売りである。
 で、私の泊まった部屋からは、・・・木立に隠れてあんまり見えない。
 じつはこのホテルには「冬(つまり樹が葉を落としたとき)にしかモン・サン=ミッシェル全貌が見えない部屋がいくつかあるのだが、その一つに当たってしまった。
 まあ、モン・サン=ミッシェルはさんざん見たし、あえて部屋から見たいとも思わなかったのだが、なんか納得いかないなあ。

【夕食】
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 午後7時半から夕食。
 フランスはサマータイムなので、まだまだ外は明るい。そして雲はいつしか吹き払われ、青空が広がっていた。その青空のもとのモン・サン=ミッシェルを眺めながらの食事である。
 モン・サン=ミッシェルは、干潟の牧草地に、潮風の当たる牧草で育った「プレサレ羊」が名物だそうで、その羊のロースト。日本の羊料理と違って、羊特有のにおいと味がしっかりとして、いかにもヨーロッパの料理という感じである。

 夕食を終えたのち、日が暮れるのを待ってから、モン・サン=ミッシェルのライトアップを見に行こうと思っていたけど、いつまでたっても、午後10時を過ぎても暗くならず、バス旅の疲れもあり、ついつい熟睡。
 起きたら深夜の2時であった。これはいかん、と思い、とにかく外出。

【深夜のモン・サン=ミッシェル】
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 ホテルを出ると、橋の手前までは、小さいながらも明かりがあったが、それからは明かりはなく、真っ暗である。
 そして遠くにモン・サン=ミッシェルが見える。
 当然ライトアップの時間は過ぎており、いくつかの照明のみがぼんやりとその姿を浮かばせていた。

【深夜のモン・サン=ミッシェル】
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 暗いなか、橋の上まで来たが、どこまでが橋の端か分からないくらいに真っ暗であり、ライトとか持ってきてなかったので、これ以上進むのを諦めた。
 しかし暗いのと雲が払われていたことで、頭上には無数の星々がきらめいていて、そして天空にまさに天の川が、輝く川の姿をして横切っていて、そのもとにモン・サン=ミッシェル、という荘厳な光景を見ることができた。
 写真では捉えることは不可能であったが、あの美しい姿はくっきりと記憶に残っている。
 いいものを見ることができた。


 ホテルに帰ったのち、また寝なおす。
 明朝は、「朝日に照らされるモン・サン=ミッシェル」を見たいので、目覚ましは日の出前の時刻にセットしておいた。

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February 29, 2016

ホテル:ザ ペニンシュラ香港

 香港を訪れるのも今回が3回目である。
 香港はいろいろと世界的に有名なものがあり、そのなかでも心惹かれるのが、「ペニンシュラ」。
 世界で有名なホテルを選べと言えば、上位5つには必ず入る名ホテルである。
 そういうわけで、話のネタに一度は泊まりたかったのであるが、過去2回とも満室であり、さすがは人気ホテル、泊まりようもなかった。
 しかし今回は日程が早めに決まったことから、ネットをみると空きがあり、予約がを取ることができた。
 で、泊まったペニンシュラ。
 いろいろと突っ込みどころがあるのだが、いいホテルであった。

【ホテル正面】
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 ホテルには噴水があり、そして有名なロールスロイスがとまっている。
 あらかじめ希望を伝えておけば、これで空港まで送迎してくれるのだ。

【ロビー】
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 ホテルのドアは、古典的に、誰かが来るとドアマンが開ける形式。
 そしてドアの奥には広大で、かつクラシカル、ゴージャスな空間が広がっており、「これぞ、ペニンシュラ」という世界がいきなり出現である。

【フロント】
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 でも、フロントに来ると、ん?? という気分になる。
 外資系のホテルって、フロントは極めて機能的で、職員もキビキビと働いているのだけど、ペニンシュラは、見ためぜんぜん機能的ではない。なにも近代機器のないようなフロントに、乏しい数の人員が所在なげにいるだけで、なんだか頼りない。
 まあ、私がチェックイン・チェックアウトした時は、私一人しかいなかったので、なんということもなく業務は行われたのだが、客が多いときにはどうするんだろう?と危惧するような感じ。

 とはいえ、超一流のホテルがそこに抜かりはあるわけもなく、煩雑時には、奥からスタッフが次から次へとわらわら出て来るんでしょうね。

【廊下】
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 エレベーターから下りて、廊下に出ると、これが厚い絨毯と、それから価値高そうな磁器が置かれた、美術館のような廊下。

【部屋】
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 予約した部屋は古いほうの本館の海側。
 歴史ある部屋なので「古色蒼然」という雰囲気を期待していたのだが、そこは相当にリフォームが為されていたようで、普通の近代ホテルであった。いや、普通というより、かなり近代的。
 まずは超大型テレビが特徴的で、その下には高性能そうなオーディオ、ビデオセットが並べられている。
 大きなデスクの引き出しには、ファックス装置があり、この部屋にこもっての仕事も可能そうである。
 またネスプレッソのコーヒーメーカーもあり、これで淹れるコーヒーはすこぶる美味である。

【眺め】
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 香港に泊まったからには、部屋からはあの「100万ドルの夜景」が広がる香港湾を見ながら過ごしたい。
 ただし、香港には高層ビルがたくさん建っているため、それが見える条件の部屋ってけっこう少ない。
 ペニンシュラは、目の前に低い文化センターしかないので、海側の部屋なら必ず香港湾が見られる、条件のよい立地にある。

 そういうわけで、ペニンシュラは、その部屋自体で完結した世界を持ち、ここでゆったり寝そべりながら、音楽を聞いたり、DVDを見たり、風景を眺めたりして、充実した時間を過ごす、それが正しい使いかたに思える。

 しかしながら私の香港の日々は、コンサートと食事にばかり明け暮れ、このホテルをほとんど寝るためだけにしか使えなかった。
 どーせペニンシュラに泊まるのなら、一日くらいは、じっくりとホテルそのものの魅力を楽しむ日をつくるべきだったのであろう。なにしろペニンシュラはこの素晴らしい部屋以外にも、スパ、ジム、プール、音楽室等々がゲストのために用意されており、それらが無料で使えるわけだからして。

【石鹸】
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 というわけで、ホテルに泊まっての真に残った思い出は、「とても寝心地のよいベッドで、気持ちよく眠れた」くらいしかないのだが、それでもずっと残るペニンシュラの思い出をひとつ持って帰って来た。
 これはゲスト一人一人に贈られるペニンシュラの石鹸と石鹸箱である。
 まるで宝石箱のような石鹸箱は、ペニンシュラ全体の雰囲気をよく表現していて、これを見ると、またペニンシュラに泊まりたくなってしまう。

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陸羽茶室@香港中環

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 香港滞在最終日の朝食は、香港島に渡って「陸羽茶室」で。
 この店、歴史ある、飲茶の有名店である。
 80年におよぶ歴史を持ち、その一階は特に重厚な造りであり、たいへん趣があるのであるが、基本的には常連さん専用のスペースとなっている。
 まあ、出て来る料理は1階でも2階でも3階でも一緒なので、料理そのものはどこでも楽しめるのだが、この一階の一種浮世離れした雰囲気で食べる飲茶は、やはり是非にとも経験したいものである。

 我々は幸運なことに、この店に40年間ほぼ毎日通っているという超常連氏が予約を取ってくれたおかげで、この店の一階、しかも個室を使うことができた。
 ここでの幹事氏は現地在住の香港の方であり、その人にまかせれば、その季節の旬が外れなく次々と出て来る。
 その点心をほおばりながら、現地の人と楽しく歓談し、「飲茶」の楽しみを存分にあじわえた。

 ところで、今回は少し変更点があった。
 飲茶とは、とうぜんお茶を楽しみながらの食事なのであるが、今回のツアー初参加の一女性がうわばみであり、こんな美味しい点心は酒なしでは勿体ない、と主張し、結局朝から紹興酒をがんがんと飲むことになった。
 みんな、こういう飲茶店に紹興酒とか用意されているのかなあと思っていたのだが、試しに注文するとちゃんとありました。

 というわけで、朝から酒を飲みながらの飲茶という、少々反則的な宴となったのであった。

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February 28, 2016

広東料理: 龍景軒@香港中韓

 香港文化センターでのオペラ鑑賞が終わったのちは、船で香港島に渡り、そしてフォーシーズンホテルの広東料理の名店「龍景軒」へ。
 この店は我々の香港ツアーの、メインの定番店となっている。龍景軒は、一度でもその料理を経験すると、普通に考えて世界中の中華料理の最高峰の店と思われるゆえ、香港を訪ねたときには外せないのだ。
 ただしそういう考えを持っている人は大変多いので、龍景軒は予約を取るのも困難な店になっている。ところが、我々には強い味方がいて、現地滞在のとある人が、龍景軒の料理にほれ込み、毎日のように通っている常連さんとなったので、その人を通せば予約は取りやすくなっており、今回はその常連氏経由で、予約がGetできた。

 その常連氏が、通いつめていて、気に入った料理をリストアップし、そのリストを造って我々に送ってくれた。それに従って、龍景軒のディナーが始まる。

【突出し】
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 突出し、といっていいのかどうかは知らないけど、とにかく最初に出て来る料理。
 イカのフリットであり、そのへんの居酒屋でも出て来るような一品であるが、揚げたてであり、適度な香辛料が加えられ、ホコホコほかほかの食感と食味がたまらない。
 これを一口、口に入れただけで、「ああ、この店は素晴らしい」と分かる、そういうスタート料理である。

 そして、これからの料理は、常連氏のお勧めに従っての料理。

【潮蓮静焼鵝】
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 出て来たときは、北京ダック? と思ったが、これは鵞鳥を焼いたもの。
 皮はパリパリ、中の身はほっこりジューシーであり、素材の良さと、焼きの技術が一体化して、素晴らしい料理となっている。
 「素材と技術」。このどれもが傑出しているのが、龍景軒の料理である。

【沙薑浸乳鴿】
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 いわゆるジビエ料理になるのであろうか?
 鳩を柔らかく煮て、特徴あるソースを和えた料理は、鳩の個性がよく出ている。
 鳩って、ふだん食べる食材ではないのだが、食べれば独特の香りと食味があり、これはもっともっと知られてよい食材だと思う。

【上湯】
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 このスープは常連氏が先に連絡していないと出てこない特別料理。
 この店の鍋系統の料理のベースとなるスープが、ただそのまま出された。
 で、これを食すと、なるほど、足し算の美学が現れて来る。
 京都とかの鋭い出汁に比べ、このスープはとにかく香りも味も豊潤である。
 だから上湯を使った料理は、このスープに負けぬ、強い味と香りの具財がこれに合わされていくわけだ。

【皇湯鶏絲羹】
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 こういう椀物料理が、じつは一番店の実力が分かる。
 濃厚にして、豊かな味のスープに、鶏肉、キクラゲ、野菜、茸があわさり、賑やかなハーモニーを奏でる、豪華にして洗練された料理。
 香港に来て良かったなあ、と嬉しくなります。

【黒松露蟹肉春巻】
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 中華料理は、料理の名前を見ても、どういう料理かよく分かりにくいのであうが、この料理は簡明。蟹肉と黒トリュフの春巻きである。
 蟹肉はぎっしりと詰め込まれており、蟹の香りが豊か。それにアクセントを加えるように、ひっそりと黒トリュフが香りを添え、なんとも贅沢な香りの料理となっている。

【有機黑蒜爆大千蝦球】
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 海老と無臭ニンニクの豆鼓炒め。いわゆる海老チリである。
 見た目は雑多だが、それぞれの素材がうまく引き立っており、なにを、どこを食べても美味しい。

【鮑汁一品魚肚煲】
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 先の「上湯のみスープ」で、この店の出汁の実力は分かったが、さらにそれに足し算を加えて、スープをもっと豊かにしたのがこの料理。
 魚の浮き袋に、鮑、海老、帆立まで加えているのだから、どれほど美味くなるのが、書いただけでも、見ただけでも分かる料理。で、食えばノックアウト。
 今回のコースの、これが最高峰。たぶん。

【秘製扣迷你元蹄】
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 豚の膝の煮込み。
 元の豚の味がよく分からぬまでに、濃厚なスープで煮られ、とろとろになっており、それを食せば官能的な食感が得られます。
 その味、見た目はこってり系統だけど、じつは洗練された味わいの料理。

【銀芽炒素菜】
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 いわゆる野菜炒め、というかモヤシ炒め。
 それぞれの素材に独自の火入れが為され、どれも食感が異なり、食べていてとても楽しい野菜料理。

【デザート】
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 デザートは、この店の代表作の「マンゴー サゴクリーム」は外せません。


 それやこれやで、龍景軒の旬の名料理をたらふく食べたディナー。
 もう大満足。
 この店に来るためだけでも、香港を訪れる価値はある。
 ミシュラン三つ星の定義がぴったり当てはまる名店である。

 じつは今回は、常連氏とまた会えることを期待していのであるが、よんどころない事情で常連氏は来れなくなり、それが残念であった。
 この店の予約をしていただき、そしてこのような素晴らしいコースを用意していただいたことを、あらためて心より感謝。
 来年は是非とも、龍景軒で。

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飲茶:龍皇酒家@銅鑼湾

 香港滞在2日目のランチは銅羅湾の「龍皇酒家」にて。
 ここは我々のツアーの定番の店であり、香港に来たら必ず寄る店である。
 料理の特徴は、とにかく種類が多くて、そしてそのいずれもが高水準の美味さであることだ。さらには、素材、技術の高さに比べ、値段もリーゾナブルであり、最後の会計のときに、「え、この値段でいいの?」と誰もが思ってしまう、すばらしいCPの良さもまた魅力である。

 この店では、最初にメニューの伝票があり、それにチェックして、それから料理が運ばれてくる形式。どれもこれも美味しそうな料理であるが、なにしろ種類が多く、そして満腹になる量が限られている以上、無制限には味わえないのが残念。

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 ずらずらと料理の写真を並べたけど、とにかくどの料理も美味しい。

 そして、この店は地元民がもっぱら使う店であり、今回訪れた他の三つ星レストランとは雰囲気がまったく異なっており、「美味いものを楽しく食おう」という意気込みの人ばかりが集う店であって、それゆえ、美味いものを食うぞ~との活気が店全体に満ちていて、たいへん心地よい。
 まあ、だから人気も高く、予約を取るのが大変な店になっているのが少々困ったものなのであるが。

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February 27, 2016

広東料理: 唐閣@尖沙咀

 香港第一日。空港に着いてからairport expressで九龍に行って、シャトルバスを使って尖沙咀のホテルのチェックインを済ませると、それで五時半。ほとんど時間の余裕のないままランガムホテルに急いで行き、午後6時から始まる「唐閣」のディナーになんとか間に合った。

 今回は初日がタイトな日程であり、いつもなら参加者の数をいかして、アラカルトを頼みまくるスタイルが使えず、「唐閣」ではあらかじめ予約しておいたコースメニューである。


 品味唐閣精選客餐 T’ANG COURT TASTING MENU

【釀焗鮮蟹蓋】 
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 ―蟹の甲羅に蟹の身と玉葱を乗せてコロッケ風に揚げたものー

 最初の一品。
 見た目は全然中華料理っぽくなく、雰囲気は洋食であったが、食べてみてもやっぱり中華料理っぽくない。たぶんこの店の個性を最初から出す演出と思われる。
 料理は単純明快に、蟹の甲羅に、蟹の身と玉葱をぎっしりと詰めて揚げたものであるが、とにかく蟹の香りと旨みが濃厚。

【花膠竹笙燉菜膽】 
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 ―魚の浮袋と衣笠茸と白采のスープ ―

 次の品は、最初のものとは全く違って、中華料理の精髄のようなもの。
 まずは上湯の出汁が、じつに繊細であり、この諸食材の良いところのみを抽出した、澄みきった味が素晴らしい。
 京料理の出汁も素晴らしいけど、それとはまったく違う、でも根本のところは似通った、とにかく食べていて陶然となる逸品。

【金華瑤柱上湯雞】 
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 ―蒸した鶏身に、鶏と金華ハムと干貝のスープをかけたものー

 先の料理に引き続き、これも中華料理の精髄。
 材料の鶏がまずとんでもなく美味いのに加え、金華ハムと干貝、鶏のスープがまた美味く、美味いものに美味いものを重ねて行く、足し算の美学が、食べていて箸を止めさせない。
 みな、無言でひたすら食い進めるのみ。

【砵酒焗美國蠔】 
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 ―牡蠣のポートワイン焼きー

 唐閣では、これは絶対に食わねばならないとのお勧め品だそうだ。
 濃厚な牡蠣の味に更に濃厚な味付けを加え、食感は粘調であり、いわゆる「濃い」料理。これは紹興酒に合うであろう。まあ、我々は赤ワインで食ったが、それもけっこう合った。

【蠔皇鮑甫撈麵】 
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 ―あわびの蒸し焼きそばー

 鮑の豊かな香りが漂う、鮑が主人公の料理。
 無理に麺料理にしなくてもよいような気はするのだが、〆の炭水化物モノとしてはこうなるのか。

【鮮果配甜點】 
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 ―果物と中国菓子―

 見た目美しく、食べても美味しいデザート。


 世界でも数少ない中華料理の三つ星店、その実力をじゅうぶんに楽しめたディナーであった。
 そして、さらに唐閣の調理力にも感心した。
 今回は我々は参加者総勢18人。6時スタートで、そして8時から近くのコンサートホールで演奏会に行かねばならない。それゆえ時間に追われた食事会であったのだが、最初のペースがゆったりしていたため、幹事氏が「時間がないので、7時半までに終わらせてほしい」と言うと、それからスピードアップし、料理が次々に出て、このコースが1時間で終わることが出来た。
 出来あいのものを出すような店では当然ないので、厨房がフル稼働して、18人分の料理を、焼いて、蒸して、揚げていたのであろうけど、我々の過酷な注文を見事に成し遂げてくれたことに、とても感謝。

 まあ、むこうのほうには、「せっかくの三つ星レストランのディナーなのに、疾風のように現れて疾風のように去って行く、日本人とはずいぶんとせっかちな風情のない人達だ」とか思わせてしまったとは思われるけど、今回は、コンサートの日程の都合上ということでご勘弁を。

 料理はとても良かったので、次の機会があれば、今度はじっくりと余裕をもって食したいものだ。

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 唐閣 → メニュー表


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January 02, 2016

小龍包@京鼎楼(台北市)

 台北の名物料理といえば、小龍包。
 そしてその店といえば、世界的に有名な「鼎泰豐」である。
 ここは台北を訪れたなら必ず訪れるべしと言われている店であり、それではと行って見たら、大行列であった。並んでまでは食う気もせず、ガラス越しに、多くの職人がせっせと小龍包をつくっている姿を眺めたのち、次の候補店である「京鼎楼」へと行った。

 この店は鼎泰豐で長年修業してきた人が独立して建てた店で、鼎泰豐に独自のアレンジを加えているそうである。
 人気店であるけど、鼎泰豐ほどは混んでなく、昼食時にあっさりと席を取ることができた。

【小龍包】
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 コラーゲンたっぷりの肉汁もよいが、外の皮もまたおいしい。

【海老焼売】
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 海老シューマイも追加。こちらはより皮が厚く、皮の味がよく分かる。中身はたっぷたっぷとしたスープ。

 これらをツマミに台湾ビールを飲みながら、優雅な昼を過ごすのであった。

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January 01, 2016

広東料理@桃花林(台北市)

 平成28年1月1日、年明け、台北市郊外を散策してホテルに戻っての夕食はホテル内の「桃花林」にて。
 広東料理の有名店「桃花林」はそれこそ日本でもヤマほどあるわけだが、本場で食えば、それとは違った傾向の地元民施行の広東料理が経験できると予想。

【桃花林乳豬拼盤】
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 桃花林 特製焼き豚の盛り合わせ。
 非常に手を加えた前菜の盛り合わせ。
 北京ダックは皮だけでなく、肉もあわせて。皮をパリパリに焼いた脆皮焼肉。鴨は煮込みと燻製で。それにクラゲ。

【濃湯花膠燴魚翅】
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 フカヒレスープと魚の浮き袋土鍋煮。
 広東料理のスープの定番。安定の堂々たる料理。広東料理の特徴だけど、出汁が繊細で、魚の浮き袋の味がよく出ている。

【雪花鮮奶炒龍蝦】
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 伊勢海老とのミルク卵白炒め。
 伊勢海老の食感の強さに、ふわふわで塩味の利いた卵白がじつによい取り合わせ。

【蔥燒關東遼參扣鮑魚】
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 ナマコと鮑葱の蒸し煮。
 「天香楼」よりもソースは淡め。手間暇かかった料理である。

【剁椒蒸龍虎斑】
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 ハタの唐辛子蒸し。
 広東料理の定番の、スパイシーな蒸し魚料理。
 素材の魚が良いのに加え、調理もよく、たいへん美味しい。

【香草黑椒羊排】
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 ラムのハー ブと蜂蜜ソースソテー。
 ラムをこってりと調理。

【烏魚子海鮮炒飯】
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 からすみと海鮮のチャーハン。
 台湾名物の唐墨をふんだんに使っての炒飯。

【高麗紅蓮雪蛤】
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 ハスモ、高麗人参、棗、蓮の実のスープ。
 ふわふわ浮いている蛙の脂が、とてもいい食感。

【季節鮮水果】
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 季節の果物。


 全体としてとても完成度の高い料理であった。素材も調理もとてもよし。
 ただし4日間食べ歩き、どこも「フカヒレ」「鮑・海鼠の乾貨」「魚蒸し」といった料理がメイン級で出たので、それらに関しては少々食傷気味で、今回もそれが出たので、もうけっこうという気にもなった。
 中華料理で、ある程度値の張るコース料理を頼むと、フカヒレ、乾貨料理、魚蒸しといった中華の主役級料理はどうしても出さざるを得ないようである。
 中華料理はありとあらゆる素材を使うのが特徴な料理なので、それらがかぶってしまうことが多かったのは、今回の戦略のミスであった。

 近頃毎年行っている香港食ツアーでは、幹事氏は人数を8人以上に集めて、アラカルトの皿を多くとり、少量ずつ多数の種類をどっさり食べるというふうにしているけど、それが中華料理の正しい食べ方だと納得した。

 来月、また香港食ツアーである。

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猫空@台北市

 年末年始の台北はずっと天気が悪くて、曇り時々雨みたいな日が続いていたが1月1日はやっと好天になった。
台北には「猫空」というビュースポットがあり、この山岳地に登れば台北市を一望できるそうだ。猫空に行くには、アクセスは容易であり地下鉄とロープウェイを乗り継ぐだけでよい。それで地下鉄からGo.

【行列】
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 猫空は観光地である。
 日本だったら正月はどこも観光地は大賑わいとなっているが、台湾と日本は正月が違うので(台湾は2月が正月)、さして混雑してはしてないと予想していたが、なんの、大混雑であり、ロープウェイに乗るまで20分ほどかかってしまった。

【ロープウェイ】
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 地上駅からは30分ほどかけて、ロープウェイで猫空へと行く。
 高度をぐんぐん増していくと、台北市も見えて来るが、・・・PMのせいなのか霞んでおり、あんまり眺めはいいものではなかった。

【猫空】
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 猫空駅に着いてしばし散策。
 猫空は300mほどの高さの山の連なりであり、その遊歩道を歩いてみた。
 植生は亜熱帯性のものである。まあ、台湾が亜熱帯にあるので当たり前なのだが。

【茶店街】
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 猫空は鉄観音の産地であり、茶畑も広がっている。
 そして駅の近くにはけっこうな規模な茶店の商店街があり、当初の予定ではここでお茶を買っておこうと思っていたのだが、あまりの人が多く、人の列もまったく流れないので断念。

 猫空は、寺院や、お茶カフェや、展望所が多く、人の少ないときに、じっくりと回りたいものだと思った。

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December 31, 2015

平成27年度年越しを台北で

 台北での最初の宿はシェラトンであったが、大晦日からはオークラに移動。
 べつにシェラトンに不満があったわけではなく、日系のホテルだと、年越し蕎麦、御節、雑煮等の日本的年越しのイベントがあるのではと期待していたからである。
 ついでながらシェラトンを選んだのは、なかにレストラン「辰園」があったからなのであった。

【NHKBS放送】
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 台湾にはNHKのBS放送が放映されており、そうなるとついつい紅白を見てしまう。
 そして10時半からはレストランで、年越し蕎麦のふるまいがあるとのことで、レストランに移動。

【年越し蕎麦】
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 日本人として、この日ばかりは蕎麦を食いたいものである。
 味はともかくとして、蕎麦、ありがたし。

【蕎麦+シャンパン】
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 なお、オークラでは蕎麦にシャンパンがおまけでついていた。
 外の風景とともに写真を一枚。

【Happy new year(1)】
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 今回の年末年始は暦の関係で連休があまり長くならないことと、それに欧州でのテロ騒ぎから、年越しを海外で迎える国として、台湾が大人気だったそうだ。
 それに加え、ホテルが日系ということもあり、宿泊客は日本人だらけであった。
 そして11時になると、皆立ち上がり、シャンパンでHappy new year! の挨拶。
 台湾は日本より西にあるので、時差が1時間あり、午後11時にして日本では年が明けたのであった。

【Happy new year(2)】
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 シャンパンと蕎麦を楽しんだのちは、屋上に移動。
 ここから見える101タワーで、カウントダウンの花火が打ち上がるのを待つ。

【101の花火】
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 年明けとともに、101ビルから花火が上がった。
 私は101ビルから花火を高く打ち上げるものと思っていたけど、そうではなく、101ビルの高さで、ビルを囲むようにして花火を炸裂させるのであった。だから、花火の時間、101ビルは色華やかに染まり、それそのものが花火と化していた。
 これって、近くで見たら大迫力であったろうなあ。
 今度年越しに台北に来ることがあったとしたら、その時は是非とも近くで見ようと思い、台北に課題を残すこととなった。

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