フランス旅行

September 22, 2012

フランスよさらば。でもワインの日はまだまだ続く。

 フランス旅行も本日で終了。
 よく食べ、よく飲み、よく歩いた一週間であった。
 前半は時差ボケでけっこう苦労したが、ようやく慣れたのに、日本に戻るとまた時差ボケが始まると思うと、少々憂鬱になるがしょうがない。

【ホテル】
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【ホテル部屋】
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 パリでの滞在5日間は、すべてホテル・フーケッツバリエールにて。
 このホテルは凱旋門に近く、シャンゼリゼ通りにも面しておりたいへん便利なところにあった。
 部屋も広くて、清潔であり、アメニティも充実しており、さすが五星ホテルである。
 まあ、そのぶん値段もけっこうなものではあったが。
 …こういうホテルって二人くらいで使うように出来ており、一人で使う分には不経済であり、一人でも二人でも値段は同じなので、今度来るときは二人で来るべきだなと思った。反省点にしておこう。

【空港】
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 ホテルからは30分ほどで空港に到着。
 シャルルドゴール空港は、あまりに広く、何度来ても使いにくいところである。
 とくに使用客が多いので、税関抜けるのも、ゲートくぐるのも相当な時間がかかり、買い物や税の払い戻しを受ける人は、かなり早めに来る必要があります。
 まあ、私は何も買い物していなかったので、税関は関係なかったので、余裕を持ってロビーに着いたが、同行の者は税関の行列にてこずり、時間ギリギリに飛行機に乗ることになった。

【機内食】
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 パリ発羽田着のJALの機内食、和食と洋食が選べるのだが、洋食を選択。
 いままでさんざんフレンチ食ってきて、さして美味くもない機内の洋食食わんでもとの意見もあろうが、毎日ワインばっかり飲んでいたので、身体が自然とワインを欲するようになり、それゆえ洋食を頼んだ次第。

 パサパサした食事を肴に、ワインを飲んでそれなりに満足。
 さて、パリは午前中に発だが、羽田へも午前中に着く。着く日は日曜なので、…そうなると東京で寿司でも食いたくなった。
 それで羽田に着いて午後の便を探すと、なんとどれも満席であった。
しょうがないので元々取っていた午前中の便で宮崎へと飛んだ。

【宮崎空港】
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 宮崎空港の荷物のコンベアは、このように宮崎牛の置物に先導されて荷物が流れて来る。
 いちおう名物である。

【光洋にて】
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 頭が寿司モードになっていたので、空港帰りに光洋にて鮨を食う。
 ここでもワインを飲みながらである。
 そのうちカウンター隣にはI氏が現れ、たがいにびっくり。
 I氏も私がパリにいた頃フランスを旅行しており、FBで連絡をとりあっていたのだが、旅程の関係で合流はでき なかった。
 それが宮崎に戻ったところで合流とは、世界は狭いものである。
 いや、まあ、宮崎の食い物好きは、だいたい同じようなところに出没するので、そこで会う確率は高いのではあるが。


 フランスの旅、得るものは多かったが、とにかく身体がワインまみれになっており、酒をワインしか受け付けないようになっているので、ドライアップにはしばらくかかりそうである。


 …じつは、旅行記はチビチビと書いていたので、この記事を書きあげたのは3カ月後なのだが、いまだにワインが抜けないなあ。
 和食でも鍋でもワイン飲んでおりまする。

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September 21, 2012

フランス食紀行(7) ル・ムーリス Le Meulice

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 パリ最後の夜は、レストラン ル・ムーリスにて。
 フランス食紀行を締めくくるにふさわしい、一般的に考えられるところの「フランス的な」内装を誇るレストランであった。ベルサイユ宮殿を模した店は、高い天井、大きなロココ調の絵画、きらめくシャンデリアと、豪華そのものである。
 訪れる客も、ドレスアップした人ばかりで、ここでの食事が日常を離れた「ハレの世界」であることがよく分かる。
 このレストランは、非日常的、高級豪華感を味わうためには、うってつけの場所である。

 レストラン、ル・ムーリスの感想については、以上でよいような気もするが、せっかく料理の写真も撮ってきたことだし、料理も紹介。

【アミューズ・ブッシュ】
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 蛙の足のスープに、ハイビスカスの花のソースで香りをつけたもの。
 上品な味である。

【アントレ】
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 温めたパインと、野菜のピストゥー。
 南仏の郷土料理だそうだが、洗練された甘さと旨みを感じる。

【アントレ】
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 フレッシュフォアグラの赤ワイン煮込み。
 他のレストランのフォアグラ料理がずいぶんと手の込んだものが出て来たのに対し、これはフォアグラの素材を前面に出してきている。
 そうなると、どうもフォアグラって、素材そのものにはあんまり魅力のないようなものに感じられ、ちょっと狙いが斜めにいっているかな、とも思った。
 同じテーブルの者たちは、一口程度食ったのみで手を止めてしまったが、…美味しくはないけど不味くもないものだったので、私はきちんと全部食べた。しかし、フォアグラ2枚というのは、どんなフォアグラでもtoo muchだと思う。

【魚料理】
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 舌平目を黄ワインのカスタードソースで焼いて、ワカメに載せたもの。エシュロットを添えて。
 これも今流行っているらしい、低速調理風のじっくりした焼き加減で、焼かれたもの。うまく魚の旨みが身に封じ込まれた見事なものである。
 魚そのものは、普通かな。

 コースの料理には、それぞれにワインがグラスでついており、いずれも美味しいワインであり、料理があんまりピンとこないぶん、ワインのほうが楽しめた。
 また、テーブル者たちはワインテイステイングバトルをやっていたが、ワインマニアW氏は、品種、地方まで当てており、感心いたしました。

【デザート】
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 フランス料理、恒例の2回戦。デザートシリーズの始まりである。
 まあ、たくさん出てきました。
 そして、これらはどれもたいそう高いレベルにあって驚いた。
 いずれも美しく、典雅で、美味しい。
 これぞ三星というものばかりで、とくにW氏は感激して、あとでパティシエを呼び出してもらい、彼との2ショットの写真も撮っていた。そしてあとで調べて知ったのだけど、この店のパティシエはフランスでもトップレベルの料理人とのこと。
 フランス料理は現場で食うときには、徹底的に腹をすかして、デザートまで食い尽くさねば真価は分からないというのは、あらためての大事な教訓である。

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パリ散策(2)

 昨日モンマルトルの丘に登ったわけだが、パリではもう一ヶ所、パリ全体を見下ろせる展望所があるので、それにも登ることにした。

【セーヌ川】
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 セーヌ川にかかるコンコルド橋の上から見えるエッフェル塔。
 先の美しいアレクサンドル三世橋を一緒に構図に収めるこの構図は、「いかにもパリ」という、絵葉書にもなりそうな風景。

【エッフェル塔】
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 セーヌ川に沿って歩いていけば、やがてパリの名物、エッフェル塔の前に。
 世界一有名な塔、パリの代名詞に近い存在である。

【エッフェル塔の階段】
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 エッフェル塔の展望所は階段を登っていける。
 エレベーターでは高さに応じて料金をとられるが、…歩いても取られる。
 ただしエレベーターには長蛇の列があるのに対し、階段利用のほうはさっさと上がれるので、4ユーロ払ってこちらを登ってみよう。

【第二展望所から】
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 徒歩だと第二展望所までしか登れないが、それでもけっこうな高さである。

【展望1】
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 展望所からパリ市内を眺める。
 日本とは異なるタイプの望遠鏡も設置されていた。

【展望2】
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 シャン・ド・マルス公園のほうを眺めてみる。
 パリは公園が多く、そしてそのどれもが幾何学的にすっきりした形をしている。

 第二展望所から第三展望所まではエレベーターを使っていけるようだったが、チケットを買うところがなかったので、第二展望所で止めることにした。

【イエナ橋から】
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 エッフェル塔を降りてからはイエナ橋を渡って、パリ中心街のほうへ戻ることにする。
 エッフェル塔に登ったくらいから雨が降り始めていた。
 「フランスは湿度が低く、雨に濡れてもすぐ乾くので、原則的にフランス人は雨が降っていても傘をささない」という事前情報があり、話半分には聞いていたが、それは本当であった。
 ただし、日本人の私がその風習に従う理由もなく、私は傘をさして歩いていった。

【モンソー公園 門】
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 パリは古い建物だらけの殺伐したところのある都市だけど、それでも所々に緑あふれる公園があり、市民の憩いの場となっている。
 そのうち一つモンソー公園(Parc Monceau)が、ホテルに近かったので行ってみた。

【モンソー公園1】
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 この公園はいろいろな意匠で造園されていて、古代ギリシャ風の庭園があったりする。

【モンソー公園2】
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 モンソー公園には、ギリシャ庭園、アフリカ庭園、イギリス庭園、とあるのだが、日本庭園もある。
 日本人からすると、いろいろと突っ込みどころの多い「日本庭園」なのであるが、…まあ、日仏友好の印として、ほほえましいものではある。

【モッパーサン記念像】
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 モンソー公園には、モッパーサンもよく逍遥に訪れていたとのことで、記念像もあった。
 他にもいろいろなフランス文化史を飾る人物の彫像があり、散策して、見るもの多き公園であった。

 パリにはこのような公園がいくつもあるのであり、美術館や、博物館、建造物以外にも、訪れるところ多き街である。
 まじめに見てまわったら、一ヶ月でも足りないであろうなあ。

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September 20, 2012

パリ散策(1)

【メトロ】
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 パリは地下鉄が網の目状に張り巡らされていて、しかもどの路線を乗り継いでも一括1.7ユーロ(200円弱)で移動できるので、たいへん便利である。
 これを使って、パリのあちこちを散策した。
 …もっとも、パリ地下鉄は切符の自動販売機の使い方が結構面倒で、外国の観光客などが悪戦苦闘している姿を何度もみかけた。パリの地下鉄駅は自販機だけ置いていて、informationがないところが多かったからであり、国際観光都市のわりにはこういうところは不親切だと思う。


 本日は、モロー美術館を経由して、モンマルトルの丘に登ることにする。
 パリは通りにはたいてい名前がついており、現在地がどこか分かりやすいので、迷いにくい街である。

【セザンヌ通り】
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 目的地に行くにはどういう通り方をしてもいいのだが、フランスの大画家ポール・セザンヌの名前の付いた通りがあったので、そこを通ることにした。
 「RUE PAUL CESANNE」と、セザンヌの名前がついているくらいだから、セザンヌにちなんだ何かがあるかと思ったが、…普通の通りであった。


【シェイクスピア】
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 SHAKESPEAREと名のついた店発見。
 店が開いてないので、何の店か分からなかったけど、たぶんシェイクスピアの本を売っている店なのであろう。
 フランス文化至上主義の気配のあるパリの通りの、町角のとても目立つところに堂々と英語があるのが、ちょっと面白い。…まあ、シェイクスピアってのは、フランス人だって仰ぎみざるを得ない別格の存在なわけではあるが。この人ばかりは、ラシーヌだって、モリエールだって、ジロドゥだって、束になってもかなわない。

【贖罪礼拝堂(Chapelle expiatoire)】
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 パリの繁華街に続くオスマン通りを歩いていると、雑多になってきたパリ市街で、そこだけ違う空気が漂っているような、静謐な雰囲気に満ちた美しい建物があったので、寄ってみた。
 建物前の公園に置かれていた説明書きによると、ここはルイ16世とマリー・アントワネットを祀った礼拝堂のようであった。

【プレート】
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 礼拝堂の門のプレートには、「この『贖罪礼拝堂』は、ルイ16世王と王妃マリー・アントワネットが21年間休息(reposer)したところに建てられました」と書かれてある。
 ということは、ここは国王夫妻の別荘みたいなところだったのかなと思ったが、21年間も別荘で休むわけもなく、なんだか変だなとは思った。

 それであとで調べてみると、なんと国王夫妻はギロチンで処刑されたあと、他の処刑された者たちその他大勢と一緒くたに埋葬されていたとのこと。で、処刑者たちが埋葬された墓地のあったところがここなのだ。
 そして21年後に、さすがにフランス国家元首であった国王夫婦をそういう共同墓地に埋めたままにしておくのはいかんだろうということで、埋葬し直そうということになったのだが、掘り返すと、もはや誰が誰か分からない状態になっており、かろうじて着ていた服によって国王夫妻の同定ができ、それから改めて歴代フランス国王の教会に埋葬し直したとのこと。
 「21年間の休息」って、そういう意味だったわけだが、…ひでぇ話だ。
 まあ、この礼拝堂に「贖罪」という言葉をつけているところに、フランス人の後悔と反省が認められはするのではあるが。


【モンマルトルの丘】
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 贖罪礼拝堂からモロー美術館へはだんだんと坂を登って行く。
 そして、モンマルトルの丘は、坂に従って高いところへ高いところへと登っていけば、どこから行ってもたどり着く。
 目的地は坂の頂点なわけだから。
 そのモンマルトルの丘、パリ有数の観光地だけあった、観光客もまた多い。
 ここはかつて画家や詩人が数多く集ったところだけあって、その手の土産物屋が多く、また名物の似顔絵書きも当然やっていた。

【パリ風景】
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 パリのどこからも見えるということは、こちらからパリも全部見られるわけで、たしかに、パリを一望のもとに見渡せる。

【サクレ=クール寺院(Basilique du Sacré-Cœur)】
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 モンマルトルの丘の象徴、サクレ=クール寺院。
 階段脇の白い聖者の彫像みたいに見えるものは、じつは白塗りの人のパフォーマンスなのである。これが動き出すのを見ると、少々驚きます。

【ムーランルージュ】
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 寺院や、その周囲を散策し、そしてモンマルトルの丘を降りたところに、かの有名な赤い風車のムーランルージュがあった。
 ロートレックの絵なんかでも有名な、踊り子のショーがあるところである。
 パリに5泊もしたんだから、一回くらいは、世界に鳴り響くキャバレー、ムーランルージュのショーを見に訪れても良さそうなものであったが、食い気が先行している者ばかりのツアーであったため、ついに夜はレストラン以外どこも寄らない旅で終わってしまった。
 もう少し若くて元気なときにパリに行けば、レストランとキャバレーのダブルヘッダーを組めたのかもしれないが、なにしろレストランがハード過ぎて、中年族にはとうてい無理であったなり。

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フランス食紀行(6) ルドワイヤン(Ledoyen)

 私の記憶が確かなら、昔の日本でのフランス料理のイメージは「滅多に食べられぬ豪華な料理」というものであったのだが、それから時代が流れて食の洋食化が進み、フランス料理というのは、数ある料理のうちの一種という範疇に入っている。
 それでも、その昔の「豪華たるイメージ」そのものであったのが、ルドワイヤンであった。

【ルドワイヤン】
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 正面から見るPavillon Ledoyen。
 貴族の大邸宅とでもいうべき、壮麗なレストランである。
 このレストラン、歴史も古く、ナポレオンがやがての妻ジョセフィーヌにここで出会ったとのエピソードもある。

【Le chat de Ledoyen】
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 ルドワイヤンの玄関近くには、人懐っこい三毛猫が一匹いて、ドアマンと一緒に客を迎えていた。
 ドアマンの様子からは、レストラン居つきの猫みたい。
 「Le chat de Ledoyen(ルドワイヤン猫)」と呼ばせてもらおう。

【レストラン内景】
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 レストランのなかは、豪華にして荘重な内装。
 この雰囲気のなかでは、当然にして立派なフランス料理が出て来るのは間違いないであろう。

【アミューゼブッシュ】
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 アミューゼブッシュはこの店の名物「Gelee au gingemble(ジンジャーのゼリー)」。
 ジンジャーの淡い香り、それに、ぷるぷるふるふるした食感が面白い。

【アミューズ】
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 アミューズは、これらの美しくも、食欲を進めるような小品が続き、つぎからのスペシャリテ連続の前座を務める。

【La carte de Ledoyen】
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 ルドワイヤンのメニュー表を示すけれど、我々が頼んだコースは、メニュー表で赤で囲ったルドワイヤンを代表するスペシャリテ3品をメインとしたもの。
 どれも、この店ならではの個性豊かなものである。

【スペシャリテ1】
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 「Grosses langoustines Bretonnes Emulsion d’agrumes (ブルターニュ産大手長海老、柑橘類のエマルジョン添え)」
 海老の香りいっぱいの大手長海老に、これも柑橘系の香りの豊かなエマルジョンソースをあわせ、フランス料理の王道とでもいうべき、濃厚な味と香りの料理。

【スペシャリテ2】
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 「Blanc de turbot de ligne juste braise pommes rattes truffe (白い平目のブレゼ、ジャガイモとトリュフ)」
 これは見ただけでは何の料理かは分からないけど、ブレゼした白い平目の身を長方形に切って、それに黒トリュフを海苔のように載せて、ピアノの鍵盤みたいなユニークな形にしている。それにポテトを泡々のカプチーノ仕立てにしたものを敷き詰めたもの。
 平目もポテトもトリュフも、それにバターもたいへん良いものを使っており、それらの味と香りの多重層を楽しめる、いわゆる足し算の料理。

 …ところでパリのレストランの魚料理って、Turbotばかり出ているような気がする。フランスには魚はTurbotしかいないのかな、などと思ったが、W氏によれば西洋人は海産資源の保護という概念がないので、大西洋のいい魚はほとんど獲り尽くされてしまい、まともな魚はTurbotくらいしか残っていないとの言。…本当かいな。

【スペシャリテ3】
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 「Ris de veau en brochettes de bois de citronnelle rissolee, jus h'herbes (子牛の胸腺の串焼き、レモングラスの香り、それにハーブのジュース)」
 リードヴォーって、有名な料理のわりには私は初めて食ったのだけれども、まさに初めて体験する味と食感と香り。
 味にしろ食感にしろ、そしていい加減の火の入れ方にしろ、きわめて個性ある「濃厚系」の料理なんだけど、全体の印象としては、キレのよい爽やかな料理。おそらくは、最初の印象が見た目脂たっぷりなのに、じつはまったくそうでないというギャップがあったのも加味しているからなんだろうけど、繊細にして、緻密な料理であった。

【デゼーレ】
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 フロマージュののちは、フレンチ特有の二回戦、デザート劇場の始まり。
 このクイニーアマンはルドワイヤンの名物。
 甘さと旨さを濃厚にしたジャンボクロワッサンとでもいうべき料理だが、これだけで昼飯一回分になりそうなカロリー量。
 フランス人なら、難なく完食するのだろうけど、普通の日本人にはぜったいに無理であります。

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 マカロンやフルーツや焼き菓子。
 これを乗せている台も美味しそうであったが、スプーンで叩いてみると固い音が返ってきたので、どうもこれは食い物ではない模様。
 でも砂糖を焼き固めたもののような気もしないでもなかったが、すでに腹いっぱいになっていたので、強引に壊すようなことはしませんでした。


 ルドワイヤンは、料理にしろ、店そのものにしろ、私たちが憧れていたフランス料理の店にもっとも近いもののような気がする。
 料理そのものでは、アルページュのほうが、素材の良さや、調理の技術、それに時代の最先端を行く意気込み等で、食通には受ける店とも思えるが、それでも異国人がはるばるとフランスを訪れたとき、フランスというものを知るためには、ルドワイヤンは最も適した料理店のように思えた。

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September 19, 2012

パリ美術館巡り

 パリというのは美術館の宝庫のようなところであり、大はルーブル美術館から小は個人経営のものまで、魅力ある美術館が山ほどある。
 ただ時間的に多くは行けないので、とくに行きたい3つの美術館に絞って訪れてみた。

(1)モロー美術館
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 この美術館は観光地からはずれた住宅街のなかにあり、分かりにくいところにある。…ギュスターブ・モローの邸宅をそのまま美術館にしたのだから当然なのではあるが。
 それゆえ、この美術館はモローの絵の愛好家しか訪れない場所であり、そして扉のところには、フランス語、英語とともに、日本語で「扉を押して下さい」と書かれてあった。モロー、日本人に人気のある画家のようである。
 …もっとも、客少なき美術館のなかのアジア人は、私以外はChinoisばかりだったのは、日本の不景気さおよび中国の景気の良さを意味しているんだろうな。

【美術館内】
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 モロー美術館は珍しく写真撮影可であった。それでカメラで館内を撮っている人が多かったが、…フラッシュ焚くのは止めたほうがいいと思ったなり。
 この部屋にぎっしりと飾られた絵は、その多くが画集で見た覚えのある有名なものばかりであり、モローの絵は、あまり散逸せず、この美術館に集まっているようであった。

【サロメ】
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 モローの名画の数々に満足しつつ、ここで一番の目当ての絵「サロメ」を見る。
 中学生の頃にこの画を画集で見て、なんと美しい絵だと思い、それからずっと実物を見たいと思っていたけど、実物でみる美しさは、当然のことながら画集で見たものよりも、はるかに迫真的なものであった。
 「踊りの報酬として預言者の首を望む」、というサスペンスな場面を描いたものにも関わらず、この絵は、とても静かで、美しかった。
 この絵では、種々に発光する光源があり、それぞれが独自の光を放ちながら、ゆるやかに融合し、調和している。そしてその色は絵全体のなかで混ざることにより、まるで音楽の和音のように響き、登場人物3人はおのおのが、その玄妙なる音楽に静かに聞きふけっている、そういうふうに見える、あるいは聞こえてくる、不思議な感覚を与えてくる絵であった。
 この絵を見るためだけでも、パリに来る価値はあった、せつにそう思う。


(2)オランジェリー美術館

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 次はメジャーどころのオランジェリー美術館。
 この美術館の目玉はモネの睡蓮の絵。
 この絵を収める一室の天井には大きな曇りガラスがはめられており、そこからの間接的な日光を浴びて、睡蓮の絵は、「光の魔術師」と呼ばれたモネが表現したかったはずの、独自の美しさを表現している。
 この一室だけでも素晴らしいが、その他の部屋の印象派の絵もまた見事。

【睡蓮(Wikipediaより)】
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(3)オルセー美術館
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 ルーブル美術館に次ぐ、フランスの象徴的美術館。
 パリに訪れた人は、誰しも訪れたきところである。
 ただ、ここに入る時はチェックが厳しく、また周りには自動小銃抱えた兵士が護衛に何人もいて、ヨーロッパのテロの厳しさも実感させてくれた。

【蛇に噛まれた女(Wikipediaより)】
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 オルセー美術館では、絶頂美術館という本が、いいガイド本であり、美術における官能の表現についてオルセー美術館の数々の作品を挙げて説明していた。そこで、オルセー美術館で入って最初に正面にある彫刻「蛇に噛まれた女(作:クレサンジュ)」が、官能の表現として、最高級のものであり、そして三次元の造形が最も官能の表現に向いている、というふうなことが書いてあった。
 なるほど、そういう事前知識があると、この作品が名美術品の宝庫のオルセー美術館のなかでも、とりわけ傑出した作品ということがよく分かった。

 この美術館の収蔵する美術品の数は圧倒的であり、そしてそのなかには一品だけでも日本に来れば、3ヶ月間満員御礼(福岡の美術館でよくそういう現象が起きる)になるという絵が、山ほどある。
 オルセー美術館は人多き美術館であるが、それでも日本に比べればずっと少なく、落ち着いた雰囲気で、たくさんの名画をじっくりと見ることができた。

 (ただし、たくさんの名画をじっくり見たせいで、印象派の画家では、セザンヌがずば抜けた存在ということも、個人的にはよく分かった。印象派の画家って、いい意味でも悪い意味でも、アマチュアの絵という印象がどうしてもあるのだが、セザンヌだけは、デッサン、描画、色彩、構図、精神性、全てに途方もなく高い力量を持った存在と思い知った。これもオルセー美術館に行っての大事な収穫である。)


 芸術の都パリとはよく言われるが、まったくそのとおりで、訪れたかったけど、時間のなかった美術館が、まだまだ山ほどある。

 パリ、また訪れなくては。

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フランス食紀行(5) アルページュ L‘Arpège

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 パリにフランス料理店は数あれど、そのなかで最も人気があり、予約を取るのも困難な店、アルページュ(L‘Arpège)。
 それほどの有名店なのであるが、店自体は、ロダン美術館のすぐ近くの普通の路地に面した、カフェレストラン風の一見素っ気ない建物。
 三星レストランの多くが、洋館や城風の、「いかにも」という風情の建物だったので、これはかえって新鮮に思える。

【アミューズ ブッシュ(Maison de cusine)】
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 アミューズブッシュは、野菜のカナッペ。
 野菜を得意とする店であり、まずは野菜の可愛らしい料理から。


【アントレ1(belle saison)】
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 アントレ一皿目は、「美しい季節」と名付けられた、トマトの冷たいスープに、アイスクリームを浮かせた料理。
 まず、このトマトの酸味と香りがただものではない。そしてトマトの味の豊かさも。
 このスープに、マスタードのアイスクリームを少しずつからめれば、味は微妙に変わっていき、さらに奥深き味を知ることができる。

【アントレ2】
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 アルページュの看板料理の一つが、この半熟卵。
 半熟卵は本来はシンプルな料理のはずであるが、まず上に載せているクリームからして甘みと酸味が絶妙。そして、その奥の半熟の黄身が、見事な半熟加減であり、そして黄身の味が濃厚であることから、クリームとあわせて、じつに複雑で繊細な料理となっている。

【アントレ3】
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 ショゼ島のオマール海老に蕪。それにアルガンオイルと酢と蜂蜜で味を調えて。
 海老と蕪の素材が素晴らしく、豊かな香りに満ちているのに、さらにスパイスで香りを加え、重層的な香りの料理となっている。

【アントレ4】
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 アルページュの名物料理、自家菜園の野菜のラビオリ。
 このコンソメスープの味がまず素晴らしいのであるが、さらにラビオリの中にもそれぞれ異なった味のスープが入っており、香りと味の三重奏、四重奏を楽しめる。

【アントレ5(Arlequin)】
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 アルページュは特に野菜料理に力を入れているが、その代表的料理が、この「自家菜園の野菜のArlequin(アルルカン)」。
 アルルカンといえばどうしてもピカソの哀しい絵のシリーズを連想してしまうが、こちらのアルルカンは「陽気な道化師」という感じで、色彩鮮やかに、皿の上に魅力を花開かせている。
 それぞれの野菜は、茹でたり、焼いたり、燻製にしたりで、その素材を最も美味しくするような火入れをされており、とんでもなく美味である。

【平目】
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 メインの魚料理は、ブルターニュの岬で獲れた平目のグリルである。
 まずはこの大きな平目のグリルを、客の前に持ってきて、その大きさで驚かせてくれる。

【メイン 魚料理】
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 先ほどの平目のグリルに、野菜とワインソースをあわせて、「Turbot de la pointe de la Bretagne grille entier au Cote du Jura」という料理となる。
 ソースも野菜も平目も、全てが美味。

【鴨】
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 肉料理は鴨である。これも大きい。
 …なお、他のテーブルにも同様に一匹丸々持ってきていたので、どうやら鶏も平目も、一テーブルにつき一匹ずつのようであった。すなわち一番美味しいところのみを料理に出して、残りは捨てていたのでしょうな。なんと贅沢。

【メイン 肉料理】
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 この鴨料理は、「Rotisserie grand heritaje de Louise Passard (ルイーズ・パッサール直伝の大きな炙り焼き屋)」というユニークな名前。
 ルイーズ・パッサールって有名な料理人なんだろうか?と調べたら、アラン・パッサール氏の祖母なのであった。アラン・パッサール氏の最初の料理の師匠は、彼のおばあさんだったのである。
 鴨料理は、「肉の魔術師」と呼ばれたアラン・パッサール氏の火の入れ方の素晴らしい技術を、思いっきり知ることのできる逸品。
 肉の焼き加減には、ウェルダン、ミディアム、レアとあるわけだが、本当に美味しい焼き加減は、アラン・パッサール氏のやりかたに尽きる、と断言したくなる、全体にほどよく火の入った見事な焼き方。


 三星レストランの定義は、「そのために旅行する価値のある卓越したレストラン」ということだが、アルページュはまさにそれそのもののレストランであった。
 素材も、技術も、全てがきわめて高水準であり、一品ごとに感嘆と驚きのある、素晴らしい時間が楽しめた。
 まあ、値段もそれ相応に、結構なものであったのではあるが…

【デザート(caprice d’enfant「子供の狂想曲」)】
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【デザート】
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 本場のフランス料理というのは、二回戦方式、あるいはダブルヘッダー方式になっており、コースがいったん終了したのちは、新たなコースとしてデザートが始まる。
 デザートは量も質も本コースと同じくらいなのであり、これらを全部完食できる人たちを見ると、人種が違うなあ、と思ってしまう。
 ミルフィーユもマカロン、ヌガもすべて美味。しかし、全て食うのは私らにはとても無理である。

【M. Alain Passard】
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 フランス料理界の至宝ともいえるアラン・パッサール氏は、とても気さくで、かつサービス精神の旺盛な人であり、各テーブルを回り、ユーモアたっぷりに挨拶を交わしていた。
 日本という遠方から訪れてきた私たちには、一緒に記念撮影のサービスもありました。

【パッサール氏サイン入りメニュー】
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 さらに、パッサール氏サイン入りの本日のメニューもいただけました。

【couteau】
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 レストラン・アルページュのサービスとして、OPINELのフォールディングナイフの持ち帰りがある。
 デザインの優れた、洒落たクトーであり、さっそくアウトドア用に使わせてもらうことにした。


 アルページュ、今思い起こしても、驚きと、感嘆と、喜びに満ちた食体験であった。
 名店ばかりを訪ね歩いたフランス食紀行の、クライマックスとなった一夜であった。

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大聖堂の町シャルトル

 パリから車で1時間半ほどの位置にある、小さな町シャルトルは、世界遺産であるノートルダム大聖堂があり、古き時代の街並みも残っていることから、パリからの日帰り旅行の目的地として人気がある。
 フランスの観光地としては、本当はモンサンミッシェルに行きたかったのであるが、あそこはパリからだと距離的に日帰りは無理なので、その中間点くらいにあるシャルトルに行ってみることにした。

【ウール川】
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 シャルトルの町なかを流れる運河ウール川。
 きれいな流れであり、魚もけっこう泳いでいた。

【大聖堂への坂】
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 大聖堂は、シャルトルの丘のてっぺんにあるので、どういうルートを通っても、坂を登って行けばたどり着く。

【シャルトル市街】
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 シャルトルは大聖堂周囲が最もにぎわっていて、趣味のよい店がいくつも並んでいた。

【大聖堂】
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 坂を登りつめれば、そこには二本の鐘塔を天に突き立てている、巨大な建築物がある。
 これがシャルトルのランドマーク、ノートルダム大聖堂である。
 ノートルダム(Notre-Dame)は「私たちの貴婦人」という意味で、イコール聖母マリアのことである。マリアは聖書の重要人物であり、かつ人気者なので、フランスには、あちこちにノートルダム教会があるのであるが、シャルトルの大聖堂はマリアが着ていた服を聖遺物として寺の宝にしており、由緒正しき教会なのである。

【大聖堂】
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 シャルトルの大聖堂の建築様式としての特徴は、二つの塔が違った様式で建てられていること。手前がロマネスク、奥がゴシックである。
 大聖堂は、半分が火事で焼失してしまったため、再建のさいに、元通りにはせずに、そのときの時代の様式で建てたため、そうなってしまったそうだ。
 日本人からすると、なんともアバウトな話に思えるが、フランス人はそういう気質の民族であるのは間違いない。

【ステンドグラス】
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 大聖堂のステンドグラスは、「シャルトルの青」と言われる独特の深みある青が鮮やかな色彩を誇っており、また絵の美しさからも、美術的価値のたいへん高いもの。
 本日は晴れていたので、射してくる光も豊富であり、その魅力を大いに味わえた。

【シャルトルの町】
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 シャルトルは小さな町であり、教会裏の公園から一望することができる。
 パリとはまったく異なる、これはこれで風情ある風景。


 シャルトル、意外に見どころの多い町であり、旧市街の建築物とか、ピカシェットの家とか、ずいぶんと見残したところが多かった。
 ここに来るなのなら、朝早くから来るか、あるいは泊まりにするべきだったと反省。

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September 18, 2012

フランス食紀行(4) サンドランス Senderens

【Senderens】
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 パリに戻っての夕食、第一軒目はサンドランス。
 フランス料理界ヌーベル・キュィジーヌの鬼才と呼ばれたアラン・サンドランス氏の店である。本来は三つ星レストランであったのだが、店の新方向を探求するために星を返上し、より多彩な人が訪れるようなレストランを目指しているそうだ。

【店内】
Room

 そして店内に入ってみると、ここはたしかに普通のフランス料理店とは雰囲気が全く異なっている。
 調度品や内装は、よくいえばカジュアル、悪くいえば安っぽい。そして特筆すべきは照明であり、壁際に飾られている鏡の前の明かりは、赤・黄・青と刻々と色を変え、どうにも落ち着かない。

【店内 テーブル】
Table

 そして天井からはピンクの照明がテーブルを照らし、その照明は蝶の模様を透かしているので、テーブルの上をこんな蝶が舞っている。
 面白い趣向といえばいえるのだろうが、この照明は料理店としてはいかがなものかと思わぬでもない、というか思う。

【アントレ】
Saumon

 このピンクの照明で料理がどう見えるかいえば、上の写真のごとし。
 これは「Saumon demi-snacké (origine Écosse), sushi de légumes et pamplemousse」という料理で、皿の上に乗っているのは「スコットランド産の鮭と、野菜とグレープフレースの寿司」である。
 さすがに店のなかで見た実物の料理は、目と脳の働きにより、写真ほどまでにはピンクがかっては見えなかったのであるが、それでもせっかくの料理の色彩がずいぶんと照明に邪魔をされていた。

【アントレ(補正)】
Saumon2

 私は今回のフランス食べ歩きのために、高性能コンパクトデジカメSony RX-100を購入したのであるが、RX-100なら、とりあえずRaw dataで記録しておいて、あとでホワイトバランス補正したらどうにかなるかと思っていたけど、いろいろ条件をいじってもこれが限界。かえってノイズが強く出て、どうにも妙な写真となってしまう。
 Photoshopを使えばまだなんとかなるのかしれないが、私にはスキルないっす。

【アントレ】
Homard

 これはこの店の名物のオマール海老のバニラ風味(Homard a la Vanille)。
 バニラの強い香りが海老の香りを邪魔しそうに思える料理であるが、なんのなんの、海老も香りが強く、そして二つの香りが相乗効果でなんとも言えぬ香りと、そして味をつくっている。
 …しかし、色がなあ。
 こういう写真を並べていると頭がくらくらしてしまう。


 とかなんとか言いながら、前菜にメイン、全てがとても美味しかった。
 どの料理も工夫に満ちていて、時代の先端を行くという意気込みをおおいに感じられたし、そしてそれにまったく破綻がなく、コースとしてまとめあげていたのも素晴らしい。
 そして、サンドランスでは、それぞれの料理に対してワインを一杯ずつ合わせており、これが料理・ワインともに存分に魅力を味わえた。これは、あとで行ったムーリスも同じ方式だったけど、これこそ最もマリーアジュを楽しめる手法だと思った。

【デザート】
Dessert

 フランス料理店の常として、ここでもデザートは大量に出て来た。これは最初の一皿。
 ところで、私たちが日本人ということで、最初に厨房のパテシィエが紹介された。彼は埼玉からお菓子の修業に来た若い日本人であり、何の伝手があるというわけではなかったのだが、サンドランスという店に魅力を感じて、自分で紹介状を書き、そして独力で就職したとのこと。
 こういう活力ある人たちが修業したのち、また日本に戻ってきてくれると、日本のデザートの文化はもっともっと向上するのではと期待する。

 サンドランス、照明と内装はいただけなかったが、料理とワインに関しては見事なものであった。
 そしてこの店のもう一つの特徴としては、「使いやすさ」というものがあったと思う。サンドランスが三星を返上してまで求めたもののうちのそれが大きな部分であったのでは。
 他の三星レストランでは店の雰囲気にどうしても非日常的なものを求める緊張感があったのに対し、サンドランスではそのような雰囲気はなく、ビストロ風な、気楽に料理を楽しもうという雰囲気があふれていたように思う。
 そして、他の店では英語がもっぱら飛び交っていたのに対し、この店のみはフランス語のほうが多く、地元の人がよく使っているようであり、地元の人に愛されている店なのであろう。

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ソーリューの朝

【ソーリューの街】
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 ブルゴーニュ地方の小さな町ソーリュー(Saulieu)は、我々のような食いもの好きにとってはレストラン、ベルナール・ロワゾーのある町ということで有名なのだが、じつはロワゾーよりも町の中心に建つ教会のほうで有名になっている。

【サンタンドシュ教会】
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 ソーリューは小さな町であり、そして教会は小高いところにあるため、ソーリューのどこからでも教会の塔を見ることができる。
 その塔を見ながら、ゆるい坂を登っていけば容易に教会、サンタンドシュ教会(Saint Andoche)に着くことができる。

 サンタンドシュ教会はロマネスク建築の代表的存在だそうで、建てられたから1000年以上も経つという、歴史的価値も大きい教会だ。
 教会内部の柱の彫像の芸術性が高いとのことで中に入ってみたかったが、午前10時からの開場とのことで、結局入る機会をもてなかった。

【広場(Place du Dr. Roclore )】
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【教会前の通り】
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 ソーリューの一番栄えているところは、教会前の広場と通りであり、地元の人専用のような店がいくつかあった。

【石畳の街】
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【ソーリューに馬車】
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 パリのような、道路にゴミが落ちまくっている街とは違い、フランスの地方都市はいったいに清潔感がある。
 ソーリューの朝は、道を掃除している人たちをよく見たし、そしてこの街ではゴミはドラム缶みたいなものにいったん入れられるのであるが、それを回収しているのはなんと馬車であった。
なんだかよく分からないが、いかにもフランスの地方都市!という感じだ。

【アレクサンドル デュメーヌ氏肖像画】
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【朝食】
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 朝の散策ののちは、ロワゾーに戻り朝食。
 今回の食紀行中は、夕食の量が多いために、原則的には一日一食で済ませていたのだけど、世界一とも称される「ロワゾーの朝食」は、一度は経験してみたかったため、朝食をとってみた。

 「コンチネンタル」と呼ばれるフランス式の朝食はシンプルであるけど、それぞれの料理のレベルは高いものであった。
 生ハム、半熟卵、パテ、パン、コンフィチュール、どれも美味。
 まあ、世界一ということはないだろうけど、とても美味しかったです。

【Dijon駅】
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 ソーリューからはTGVでパリに戻るので、いったんはディジョン駅までタクシーで行く。
 ディジョン駅、ピンクの看板に「Vous avez rendez-vous avec le train」と書かれてあるのが、なんだか洒落ていていいですね。これが英語だと、「You have a promise with the train」で、なにも面白くない。
 でも、rendez-vous(ランデブー)という言葉があると、旅立ちの楽しさが伝わって来る。これがフランス語の良さだな。

 なお、手前の図入りの説明書きみたいなものは、フランスによくある貸し自転車の使い方の説明表示板。一度使ってみて、街中を自転車で走りたかったのだが、じっくり読んでみても、使い方がなにがなにやらさっぱり分からなかった。

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