温泉

September 17, 2017

綾界隈@台風18号到来の宮崎

【9月17日天気図】
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 9月になって涼しくなり、山のシーズン到来というわけで、連休は山登りと温泉で楽しもうと思っていたのだが、そこへ連休を狙ったかのように、大型の台風18号が、進路が不安定なまま九州に向かってきて、予定がまったく立たなくなったので大人しく前半はインドアで過ごしていた。
 そして16日の夜には、台風の進路がはっきりし、17日の午前中に鹿児島上陸ということで予測が立てやすくなった。
 その日は綾町の温泉宿「酒泉の杜 綾陽亭」に予約を入れていた。当たり前のことながら、旅館というものは、当日にキャンセルをするとキャンセル料を取られるのだが、このときは数日前に宿からあり、「台風の場合はキャンセル料はとりませんので、キャンセルされる場合は早めにご連絡お願いします」との電話があり、なかなか出来た宿と思った。
 当日になり、天気図をみて計画をねる。
 まず宮崎では台風は午後に直撃ということになる。そして雨については、前線との関係で県北はひどいことになりそうだが、宮崎市から綾町へのルートはさほどの雨は降らなさそうである。
 それで、午前中にとっとと綾に移動して、台風本番は施設内で迎えるというプランを立てた。「酒泉の杜」は、温泉、ワイナリー、レストラン等のあるリゾート施設なので、チャックインまで充分に時間をつぶせるであろう。

 ということで、いつもより遥かに車の数の少ない10号線を車で走り、11時頃に綾に到着。
 ところが、時間をつぶすはすの予定の酒泉の杜、本日は台風のせいで全施設営業中止となっていた。・・・よく考えれば当たり前なのだが、その可能性についてはすっかり失念していた。反省。

【酒泉の杜】
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 施設の臨時休業とととも、イベントも中止のお知らせ。

【綾陽亭 客室】
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 というわけで、酒泉の杜をぶらぶらして時間を過ごすという計画があっさりと没になったのだが、宿のほうが特例で12時からチェックインさせてくれた。有難きかな。
 広々として、品のよい、快適な部屋である。
 この部屋のソファに寝っ転がり、午後からは嵐の様相になってきた外を眺めながら、読書や音楽で、ゆったりと時を過ごした。

【部屋風呂】
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 部屋風呂も檜の立派なものである。

【大浴場】
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 酒泉の杜の大浴場は、本日は宿泊者専用である。
 得した気分になった。

【夕方】
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 海上にいたころはゆっくりと進んでいた台風ではあったが、九州に上陸してからは速度を上げ、あっというまに当地を過ぎ去り、夕方には晴れ間も見えた。
 連休中の、迷惑千万の邪魔虫であった台風のとりあえずの通過であった。
 ちなみに、飛行機も飛ばす、JRも全区間運休というこの日、宿のキャンセルは2組だけだったそうだ。どうやって遠くから来れたのだろう?と思ってしまうが、台風に慣れた日本人は、旅のやりかたもそれぞれの工夫をもっているようだ。

【夕食】
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 夕食は、宮崎の地元のものをふんだんに使ったもの。
 綾町取れの野菜、茸、日向鶏、地頭鶏、宮崎牛、日向灘の魚、天然鮎、宮崎産の鰻等々、〆はやはり宮崎名物レタス巻き。
 この宿は県外の観光客が訪れることが多いので、そういう人たちにとって満足度の高い料理であろう。もちろん県内の者にとっても、十分に美味しい料理の数々である。

【照葉大吊橋】
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 翌日は台風一過の晴天である。
 それで綾の観光地を散策。
 まずは、一番の名所「綾の大吊橋」。
 原生林の峡谷にかけられた、世界最大規模の長さを高さを持つ、大吊橋。
 足元は一部が網状になっていて、歩いていると高度感抜群である。

【花時計】
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 直径26mという大きな花時計。
 花の時期はとてもきれいなのであるが、少々時期外れであった。

【綾城】
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 綾の町を見下ろす場所にある、ユニークな造形の城。
 ここからの眺めはじつに素晴らしい。


 台風直撃の連休、それなりに充実した休日を過ごすことができた。

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September 03, 2017

「天空の船」&レストラン「Festa del mare」@上天草松島

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 念珠岳から下りて、車で30分ほどの位置にある、本日の宿「天空の船」へと向かう。
 この宿は天草のリゾートホテルであり、天草松島の絶景を高台から望みながら、露天風呂に入られるというのが売りの宿であり、残暑の天草登山で汗をたくさんかいた身には、絶好の場にあるホテルといえる。

 そして部屋から見たホテルの本館の姿。
 たしかに、岬の突端から空へと漕ぎ出す、客船のように見え、「天空の船」が見事なネーミングということが分かった。

【露天風呂】
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 オーシャンビューの部屋のテラスのなかにある、掛け流しの露天風呂。
 リクライニングソファもあり、ここでゆったり時を過ごし、日がな、太陽の動きとともに変わる松島の風景を眺めたりすれば、贅沢な時を過ごせるだろうなと思った。

【夕暮れ】
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 天草の海は西に面しているので、サンセットビューが売り物である。
 本日は、大気が澄んでおり、そこまできれいな夕焼けにはならなかったが、それでも沈む夕日に、刻々と色と姿を変えていく、雲や海の姿がとても印象的であった。

【天空の船@夜】
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 ホテル本館は、夜になると、内部かの明かりが自らを美しく照らし、まるで豪華客船のように見え、このホテルの真の姿は夜にあると思った。

 風呂と夕焼けを満喫したあとは、ホテルにあるレストランで夕食。

【前菜】
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 天草の食材を使った盛り合わせ。
 海老の包み揚げ。天草の名物の天草大王のササミのマリネ。甲イカの昆布〆。
 野菜のバーニャカウダ。

【前菜(オプション)】
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 今が旬の天草赤雲丹。甘くて旨い。
 これはオプションメニュー。

【前菜】
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 アワビと天草野菜のガスパチョ。香草添え。

【前菜】
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 トウモロコシのクロカンテ。クルマエビの唐辛子風味。

【パスタ】
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 天草産魚介類とトマトで和えたサルディニア風フレゴパスタ。

【魚料理】
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 有明町産さざえと鮮魚のソティ・新ごぼうのソース。
 鮮魚はイシガキダイ。

【肉料理】
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 阿蘇赤牛の網焼きもろみと、赤ワインソースと夏野菜添え。


 「リゾートホテル」なるものは、サービスが多角的であり、種々のことに手を出さないといけないので、そのどれもが平均的になりがちで、食事も「とりあえず最大公約数的に満足できるようなもの」が出てきがちなのだが、このディナーを食べてちょっと驚いた。
 本格的なイタリア料理である。
 もちろん素材は地元のものを主に使っているけど、組み立て、調理法は、じつに真っ当なイタリア料理であり、都市部の専門店で十分に通用するレベルのものである。
 こういう地方の観光地で、しかも多数の客を相手にする観光ホテルで、このような本格的かつ真摯なイタリアンを食べられて、イタリア料理好きの私としてはとても感心した。さらに、ワイン揃えも立派なものであり、それもまた驚きであった。

 海産物、野菜の豊富な天草は、それを利用した美味しい店が多いけれど、基本的には新鮮な素材勝負な店が主体であり、そのなかでこのように、素材をうまく生かして、イタリア料理に昇華できる腕を持つシェフのいるレストランがあることは、天草にとって、じつに良いことだと思った。

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May 27, 2017

雲仙のミヤマキリシマ&小浜のジャカランタ

 ミヤマキリシマの季節到来である。
 この時期は梅雨前線のせいで、天候が悪いことが多いのだが、今年はまだ梅雨前線の北上が遅く、5月の最終末は高気圧が九州を覆い、好天の予報である。
 九州にはミヤマキリシマの咲く山は多かれど、今が旬の山は雲仙のようだったので、雲仙へとでかけてみよう。
 また下山後は、小浜温泉に寄り、そろそろ咲くであろうジャカランタもあわせて楽しむ予定とした。

【池原登山口から】
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 池原登山口から登山開始。
 ここはツツジが多く植えられているけれど、もう花の時期は終わりに近かった。

【登山道】
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 今日は天気が良すぎて、日が痛いほどであったが、しばし歩くと林のなかの道となって日陰となり助かった。

【仁田峠】
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 登山口はいったん仁田峠へと出る。
 ここもミヤマキリシマの名所。たくさんの車も止まっていた。

【国見岳】
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 妙見岳に登り、国見岳を見ると、見事にミヤマキリシマが咲き誇っていた。
 雲仙の三岳のなか、どの山もミヤマキリシマは生えているのだけど、国見岳は量・質ともに、他の山を圧倒していた。

【国見岳】
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 国見岳に近づくにつれ、ピンクの花々がよく見えてくる。
 国見岳のミヤマキリシマは、群落を作っている九重とは違って、他の灌木とともに生えているので、初夏の濃い緑との色の対照が独自の景観をつくっている。

【国見岳山頂】
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 国見岳山頂から普賢岳と平成新山を眺める。
 あまりミヤマキリシマは咲いていないようだが、ここから見えないクレーターのなかの咲き具合に期待して、普賢岳へと向かう。

【平成新山】
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 平成新山へと着けば、ミヤマキリシマはぽつぽつと咲いている程度。
 以前の噴火でここらの植生はいったん全滅したはずだが、それでも新たな灌木はしっかりと生えていて、そして平成新山の瓦礫にも、うっすらと植物が覆い、そのなかには小さなミヤマキリシマの株もいくつかあって、ピンクの花を咲かせている。
 自然の回復力には感心させられる。

【普賢岳】
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 普賢岳方面のクレーターは、ヒカゲツツジの群落があるのだが、さすがにもう終わっていて、花は一輪も残っていなかった。
 それでもこの濃い新緑は見事なものである。

【普賢岳】
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 この標識を少し登れば、普賢岳山頂である。
 しかし本日は狭い山頂に人がいっぱいなのが、どこからで見えていたので、今回はパスして下山。

【仁田峠普賢神社】
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 仁田峠に到着。
 今日は天気がよく、ミヤマキリシマのピンクに加え、生命感あふれる新緑、そして澄み切った空の青さを存分に楽しめた。

【小浜温泉】
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 下山後は小浜温泉へと。
 小浜温泉は町じゅう、もうもうと湯煙が立ち、海からも海底からわく温泉で湯気が立つ、湯量豊富なところであり、風呂も当然源泉かけ流しである。
 雲仙温泉郷も良いところだが、小浜温泉もとても良い温泉地である。

【ジャカランタ】
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 小浜名物は温泉に加え、街道にずらりと並ぶジャカランタ。
 6月からが旬の花なのであるが、5月下旬ではさすがにまだ花はわずかしか咲いていなかった。
 ミヤマキリシマ、ジャカランタと二つの名花を同時に楽しむのはやはり無理だったか。


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February 05, 2017

雲仙観光ホテル

【雲仙観光ホテル正面 (宿の公式HPより)】
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 私が九州の旅行のネタ本としている「九州遺産」という本には、九州の近現代の歴史的建造物が101件おさめられており、いずれも歴史的価値の高いものばかりである。
 そのうちホテル部門で唯一つ選ばれているのが「雲仙観光ホテル」である。
 九州には立派なホテルがいくつもあるけれど、そのなかでこのホテルのみ選ばれたのにはもちろん理由があり、それは建物自体の価値と、その歴史的役割による。

 かれこれ80年ほど前、戦前の日本は財政難に苦しんでいた。その当時日本は輸出が不振であり、地下資源の乏しい日本は外貨獲得の手段に乏しかった。そこで外貨を得る方法として観光を思いつく。日本全国の風光明媚なところに、外国人の好むような豪奢なホテルを建てて、そこにどんどん観光に来てもらおうと思ったのである。
 複雑な地形を持つ日本ゆえ、山、海、湖、・・・風光明媚なところはいたるところにある。そこから15ヶ所を選りすぐって、多額の費用をかけて本格的なホテルを建設した。いわゆる「国策ホテル」である。
 考え方としては、悪くなかったとは思うのであるが、選んだところが悪かった。赤倉、阿蘇、唐津、松島、河口湖、中禅寺湖と、たしかに風景は良いが、交通の便の悪い、いわゆる僻地ばかりである。現代よりはるかに交通に手間暇かかる時代、そんなところにわざわざ外国人観光客が来てくれるはずもなく、いずこの施設も建てたはいいが閑古鳥が鳴き、営業はまったくふるわず、年月を経るうち多くは廃業し、取り壊されるか、廃墟化していった。
 九州にあるもう一つの国策ホテル「阿蘇観光ホテル」は、そちらの部類で、今も山なかに廃墟として朽ちるままとなっている。

 そういう悲惨な経過をたどってしまった国策ホテルのうち、「雲仙観光ホテル」は80余年間を生き残り、建築当時の重厚な姿を伝える数少ないものの一つであり、ゆえに国から文化財に指定されている希少なものなのである。

 今回雲仙岳を訪れたついで、不思議物件めぐりの一環として、このホテルに泊まることにしてみた。

【フロントロビー】
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 入ってすぐのフロントロビー。年期の入った太い木の柱や梁、大きな絨毯、高い天井。山岳リゾート風の意匠が、存在感高い。
 このホテルにはエレベーターはなく、階段を使っての移動になるが、それもまた味があってよい。廊下の天井も高く、ふんだんに使われている手入れの行き届いた木材とあわせて、「奈良ホテル」に似ているなと思って、案内のスタッフにそう言うと、「みなさま、同じ感想を言われます」とのことであった。

【図書室】
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 ホテル内には図書室、ビリヤード場などもあり、どれもクラシカルな雰囲気十分。

【眺め】
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 ベランダからは雲仙の街が眺められる。
 すぐ近くに雲仙地獄があることもあり、街のいたるところから蒸気がふき出ている。

【大浴場】
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 大浴場は、湯量豊富な雲仙にしてはこじんまりした感じ。しかし、浴場全体の雰囲気はレトロかつクラシックで風情がある。

【レストラン】
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 食事はダイニングルームにて。
 この部屋がまた広くて、柱からアーチ型に支えられた天井も高くて、いかにもクラシックスタイルである。給仕のスタッフも正装であり、それも加えてさらにクラシックな雰囲気だ。

【ディナー】
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 オードブル:子牛のパテ 自家製ピクルス添え、帆立とオマール海老のボローバン、魚料理 鮮魚のムースリーヌ ノイリー風味の雲丹ソース 肉料理:黒毛和牛ロース肉の炭火焼

 料理は建物と同様にクラシカルスタイル。余計な創作性やいじったところはなく、堂々のストレートを行くフランス料理であり、いずれも普通に美味しい、旅先で安心して食べられるものであった。

【デザート】
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 デザートもまた本格的。いくつものスイーツがワゴンサービスで運ばれ、取り放題である。こういうのに慣れた外国人なら全種類制覇も可能であろう。

【夜の花火】
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 冬の雲仙の週末の特別サービス、花火大会。
 街の中心部から幾発もの大きな花火が打ち上げられ、冬の澄んだ夜空に広がる様は、たいへん趣がある。

【夜の花火】
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 もっとも冬なので、ベランダから見ていると寒くてしかたないから、しばらくして部屋に入り、ベッドに寝転がってガラス窓越しに花火を眺める。
 暖房の利いた部屋から、冬の花火を見る、これもいいものであった。

 建物、施設、部屋、調度品、ダイニングルーム等々、いずれもクラシカルスタイルで非日常感があじわえたホテルで、もう一つ冬の花火という非日常感も楽しめた一日であった。

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December 17, 2016

久住レゾネイト@久住町

 久住レゾネイトは九重連山の南側の山麓に位置するリゾートホテルであり、九重に南側から登るときに便利なので、今回利用してみた。

【施設と風景】
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 九重の宿泊施設は、やまなみハイウエィ側のほうが数が多い。そちらは山のなかなので、周囲は山ばかりであるが、南側の山麓だと竹田市方面に向かって高原となっているので、広々とした風景が楽しめる。北側にはもちろん九重の山群があり、朝のモルゲンロードが美しい。

【部屋】
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 部屋は山荘風に、木材をふんだんに用いたもの。
 部屋のなかには半露天風呂もあるが、部屋のものは温泉でないので、湯質をたのしみたいなら大浴場がよいでしょう。

【夕食】
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 夕食は和食・洋食から選べるが、宿の雰囲気からは洋食があっていると思う。
 オードブルは新鮮な野菜を用いたバーニャカウダー。オマール海老と海老芋のエクレア。メインの魚料理は、サーモンと貝類、野菜を包み蒸しにしたもの。肉料理は豊後牛のロッシーニ。
なかなか本格的なものである。
 今回は日が暮れていたので見えなかったが、日があるうちはこのレストランからは高原から祖母傾に到る雄大な景色が眺められるので、ワインを傾けながらこの料理を食べていると、優雅な気分にひたれると思う。

【露天風呂】
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 温泉の質は、ミネラル成分が豊富なものであり、じっくりと温もれる湯である。
 眺めは当然良く、高原のホテルならではの魅力あふれる露天風呂である。

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December 02, 2016

旅館:かやうさぎ@日田市琴平温泉

 平日の午後に日田市に行かねばならない用事ができた。日田市は日帰り圏であるが、翌日が土曜なので、ただ行って帰ってくるのももったいなく、日田市で一泊して翌日は近くの山である英彦山に登るプランを立てた。
 それでネットで宿を探してみると、日田市には温泉があることを初めて知った。日田市は、名水、豆田町、それにサッポロビールが有名であり、日田市を観光目的で訪れる人はたいていこれらを目的にしているわけで、温泉はあまり有名でないのだが、あったんだ。
 とりあえず、その日田市の琴平温泉の宿「かやうさぎ」を予約し、用事を済ませたのちに宿泊。

【かやうさぎ】
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 かやうさぎは、古民家を使った宿であり、相当な年月を経た建物である。そしてその木材は丁寧にメンテナンスがされており、いずこもまるで毎日磨きあげたかのようにツヤツヤとしていた。

【高瀬川】
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 宿の傍には川が流れていて、部屋でくつろいでいると、川の音、それに鳥のさえずりが聞こえてくる。

【夕食】
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 夕食は会席料理。
 温泉宿によくある「分かりやすい御馳走系」ではなく、前菜、お椀、向附、焼きもの、煮物、と本格的なものである。 素材もなかなか良いものを使っており、全般的に料理のレベルは高いものであった。

【温泉】
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 肝心の温泉はというと、炭酸系のやわらかい、よくあたたまる湯が掛け流しで豊富に流されている。
 晩秋の寒い朝、もうもうと湯気のあがるなかの温泉はたいへん気持ちよいものであった。

【朝食】
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 朝食は炊き立ての御飯が釜で持ってこられ、この御飯がツヤツヤと炊かれ、とても美味しい。これを宿自慢の卵で卵御飯にして食べるとさらに美味である。

 近くに有名な温泉地がいくらでもあるのなか、温泉目当てで日田市に来る人はそういないだろうけど、日田市の温泉、それにこの温泉宿の実力はあなどるべからず。さすが、温泉県大分、いい温泉地を豊富にそろえています。

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November 05, 2016

オーベルジュ:楓の木@耶馬渓

【楓の木】
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 「楓の木」は名勝地耶馬渓にあるオーベルジュで、庭も建物も純和風であるが、料理は創作系のフランス料理を出す、ユニークな宿である。

【部屋】
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 この宿は広大な敷地を持っており、各部屋から見える庭もまた広い。
 樹々や岩が豊富な庭は、借景としている裏山にそのままつながっていき、なんともスケールの大きな庭である。

【夕食】
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 オードブルは、手長海老のフリット、それから海産物のエスカルゴオイル焼。
 それらに続きメインの魚料理。アルミホイルにくるまれた山女は、この宿のスペシャリテ。一見、山女をコンソメで煮込んだものように見えるが、じつは山女の身を完全に外してそれを帆立とともにムース仕立てにして、山女の形に整えたもの。
 10数年前この宿を訪れたときもこの料理はあり、その時は「せっかくの山女の繊細な味が台無しだよ。せめてムニエルくらいにすればよいのに」と思った記憶があるが、今食べてみると、これは意外と複雑にしてバランスのよい料理だということに今更ながら気付いた。山女料理として考えるとどうかとも思うが、しかしコンソメ+帆立+山女の足し算がうまい具合に調和がとれていて味も香りもよろしい。おそらくは日本全国でもここでしか出ない料理であろうから、一度はこれ食してみる価値あるものだと思う。
 メインの次の肉料理は豊後牛を好みの加減に焼いたステーキ。
 デザートはクレームブリュレ。これもこの宿のスペシャリテで、ずっと変わらず出しているそうである。

 (・・・オーナーによると、この宿は基本的にはあまり変わらないことを大事にしているそうだ。ただ以前と変わったことは庭に餌台を設置したことで、それから小鳥が多く遊びに来るようになったそうだ。たしかに食事中にも、美しい小鳥の舞う姿をよく見た)

【風呂】
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 この宿は天然温泉であり、そして露天風呂からの眺めがよろしい。昼に見る深山幽谷の姿はもちろん、山奥の宿ゆえ、夜は真っ暗となり、雲のない夜は満天の星を眺めることができる。湯の質もよろしく、身体がよく温まる硫黄系の湯である。


 建物、庭、温泉、料理、それぞれ良い宿であるが、この宿の真価は、宿の名前が示すように紅葉の時期にあるのであり、庭にたくさん植えられている楓の木が赤く染まるときは、さぞかし美しいであろう。今回は紅葉はまだ始まったばかりであり、そういう姿は見られず残念。
 まあ、そういう時期は予約とるの大変なんだろうけど。

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July 23, 2016

旅館:天使の梯子@天草松島温泉

 夏の登山は暑さで途中でめげることが多く、もうやめた、引き返そうと思うことばかりなのだが、そういうときはとりあえず山頂まで行き、そして下山して温泉に入れば極楽だろう、それを楽しみに頑張ろうと思い、その気力のみで登山を頑張りきるパターンになりがちであるが、今回もそのパターンそのものであった。
 天草観海ルート、汗だく、へろへろで登山し、そしてなんとか登山口に下山し、ここで元気を取り戻し、さて温泉に行こう。

【ホテル竜宮:天草松島】
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 見処多き天草で、一番有名な景勝地は松島。
 いくつもの個性ある形の島々が海に浮かび、かの日本三景の松島のミニチュア版みたいな感じで、良き景観を造っている。
 今回泊まる宿は松島温泉の「ホテル竜宮」の一部門であり、「部屋の露天風呂が極上」という評判から、選んでみた。
 (要は、最初から温泉目当ての登山なのである)

【部屋】
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 部屋は広々としたリビングと寝室からなる洋室である。
 窓の向こうに宿自慢の露天風呂。

【露天風呂】
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 露天風呂は有明海に面しており、松島特有の島の風景や、天草第4橋、向かいの雲仙などの景色を楽しむことができる。
 世の中には空間の広がりを全く楽しめない露天風呂が数多くあるが、この宿の露天は、露天風呂の見本のような、見事な解放感がある。

 風呂で登山のあとの汗を流し、ゆったりと部屋でくつろいだのち、食事処へ。

【前菜】
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 夕食、まずは前菜。
 これを食いながら、酒を飲んで続く料理を待ちましょう。

【造り】
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 天草の海の獲れたての海の幸。
 鯛、カンパチ、車海老、マグロ。
 そして主役はなんといっても、天草の夏、今が旬の最も美味しい時期の雲丹。

【スープ】
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 天草の地鶏「天草大王」のスープ。具は天草大王だけど、出汁もしっかりと天草大王。それゆえ濃厚な天草大王の味と香りに満ちたスープ。
 これは、剛速球系の天草ならではの料理。

【伊勢海老と鮑の鉄板焼き】
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 料理処では、個室とカウンターがあり、今回は個室に案内された。
 そして、どうやらここでは鉄板焼き系の料理が得意技みたいで、それならカウンターが良かったなあと思った。
 伊勢海老に、鮑の鉄板焼き。
 ゴージャス系の料理。
 ゴージャス系旅館ゆえの、こういった素材を選択しているのであろうが、べつだん今の時期伊勢海老を出さぬともよいと思わぬでもない。

【野菜サラダ】
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 次の肉のメイン料理に備えて、ここでサラダでいったんリフレッシュ。

【肥後褐色和牛】
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 肥後名物、肥後の赤牛。
 脂肪少なめ、旨みたっぷりの赤牛は、こういう海鮮系のコースにうまくあっていると思う。

【雲丹丼】
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 メインが終わって、〆モノはガーリックライス、鯛茶漬け、寿司3種、雲丹丼等から選べるのだが、この時期は雲丹丼を選ぶしかないでしょ。
 そして運ばれてきた雲丹丼、―造りの雲丹の量から、ミニ丼を予想していたのであるが、(今の時期の天草の雲丹は最盛期なので、値段がとても高い)、なんと普通のサイズの茶碗に、てんこ盛りの雲丹が載っていた雲丹丼であった。
 こ、これは意外。ほとんど赤字覚悟の料理じゃないの?

 まあ、店側への心配をしても仕方なく、がっつり食わせていただきました。
 造りのときの雲丹で分かっていたけど、この大量の雲丹はさらに美味。満足いたしました。


 ※ ところでこの宿の食事処の欠点は風景が悪いところ。
 天草の西海岸線は、夕日が見事なので、それを見るのが目的の一つであったりする。部屋からは夕日が見えるので、食事処でも当然見えるだろうと思って、ワインを飲みながらの夕日観賞をもくろもうと日が沈む前に行ったら、食事処の個室には窓がなく、カウンターの窓は山側であった。
 そういうことなら部屋で夕日を見て、それから食事に行けばよかったと思った。

【朝食】
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 朝食は部屋食と食事処が選べるが、そういうわけで、風景を楽しめながらの食事ができる部屋食を希望。
 朝日が見られるわけではないが、それでも松島の良い風景を見ながらの和食はたいへん気持ちのよいものであった。

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July 10, 2016

音信@湯本温泉&長門観光

 一位ヶ岳に登ったあとは、車で30分ほどの湯本温泉に移動。
 ここは山間のひなびた温泉地であるが、人気の地のようで、規模の大きなホテルや旅館がいくつもあり、そのなかで特に有名なのが大谷山荘。そして本日は、その隣に併設されている、大谷山荘系列のデザイナー系旅館である「音信」に泊まってみた。

【玄関】
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 音信は宿泊客の数に対して、施設が豪華であり、建物も複雑なつくりになっている。
 玄関からは、すぐにこのような水庭があり、夏の暑い時期は納涼感があじわえる。

【廊下】
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 今回はメゾネットを利用。
 建物内での二階建形式なので、メゾネット部はやたらに天井が高い。
 そしてこの旅館はアメニティが豊富であり、バー、エステ、フィットネスジムまである。
 この旅館内で全てが完結する方式である。

【温泉】
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 温泉は大浴場もあり、また大谷山荘のさらなる大浴場も使えるが、部屋風呂でゆったりと過ごすほうが寛げる。
 山に面して、今の時期の万緑の景色を眺めながら、湯本温泉の湯を楽しもう。

【部屋】
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 階段の途中から部屋を見る。
 メゾネットの二階部はどうなっているかというと、ミニシアターになっていた。
 DVDは図書室から自由に借りられるようになっており、選びに行ってみたが、あまり量もなく、それにあまりそそられる名画等もなく、このへんは改善の余地あり。
 まあ、この手の旅館に来て、わざわざDVDを見て時を過ごす人もそんなにいないだろうけど。

 温泉でくつろいだあとは、料理処に行って夕食。

【先付】
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 先付は、長門の雲丹に姫オクラと車海老、それに「たまげ茄子」。たまげ茄子はこの地の特産品の茄子であり、名前のとおりたまげるくらいに大きい。そしてふんわりした食感が特徴的である。

【造り】
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 造りは仙崎港であがったものを主に使っている。
 穴子に剣先烏賊、シマアジ。

【焼き八寸】
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 焼八寸のメインは萩和牛。それに鯛の小袖寿司、糸瓜と隠元豆の白和え。

【冷やし鉢】
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 長門の鮑を蒸したものに、カボチャ、絹さや。

【揚げ物】
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 鱧の東坡揚げにアスパラ。

【御飯】
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 御飯はとうもろこし御飯。とても甘い。それに赤だし。


 全体として、山のなかの宿とはいえ、すぐ近くに良港のある地の利を生かして、地元の海の幸、山の幸をふんだんに用いたもの。料理自体は、大箱の温泉旅館らしい、平均的なもので、まあ家族とかで行っても安心して食べられるといったものか。

【獺祭】
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 この旅館は、地元の全国的人気酒「獺祭」を各種とりそろえており、それぞれの性格にあわせて酒と料理を選べばけっこう楽しめると思う。獺祭ファンの人にとっては、この店での食事は素晴らしいものになるであろう。


【みすず通り】
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 翌日は長門観光。
 長門は天才詩人金子みすずの生地であり、仙崎駅前の通りには、彼女が幼少期を過ごした家を保存した記念館や、お墓のある寺、銅像等々がある。そして家々には、金子みすずの詩も飾られており、それらを読みながらしばし散策。


【仙崎駅】
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 仙崎駅。
 ここに金子みすずのモザイク画がある。
 これ、自分の目で見ると、抽象画のようなのだが、カメラのファインダー越しに見ると、金子みすずの像が浮かんでくる。
 そういうふうに計算して造られたものだそうだ。

【山陰線時刻表】
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 この駅の時刻表を見て、列車数の少なさに、唖然としてしまった。
 山陰本線って、山陰地方の鉄路の幹線なんだが・・・
 こういうのを見ると、一時間に特急が一本しかない日豊本線に文句をつけている自分が、いかに恵まれていたかと反省。

【向徳寺】
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 仙崎の次は向津具半島へ。
 ここの向徳寺はあじさいの寺として有名である。
 時期としては微妙だが、もしかして残っているかもと思ったが、あらかた終わっていた。
 あじさいは花が枯れると花は切り落とされるので、それらの花々、そして近頃の悪天候によって落ちたらしい樹木の枝とともに、燃やされているところであった。

【楊貴妃の里】
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 唐代の傾国の美女楊貴妃は、安史の乱のときに亡くなったはずだが、じつはひそかに逃がされて、小舟にのって海を越え長州向津具半島へとたどり着き、そこで生涯を終えたという伝説がこの地にあり、その楊貴妃を祀ったのがこれである。
 いろいろと突っ込みどころの多い伝説なのだが、そこは突っ込まず、激動の生涯を送った麗人を静かにしのびましょう。

【道の駅ほうほく】
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 楊貴妃の里からは国道191号線を通り、そこで人気の道の駅「ほうほく」に寄ってみる。
 海の幸のしなぞろえ多い道の駅であり、そして外のベランダに出れば、日本海、そして角島大橋を見ることができる。
 そして運がよければ、着ぐるみ着たゆるキャラの「ほっくん」に会えることができる。
 今回はほっくんは居ず、この看板のみであった。

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【参考:ほっくん (オフィシャルサイトより)】
Hokkunn

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July 03, 2016

耐暑登山:田原山(鋸山)@国東半島

 国東半島には低山ながら面白い山がたくさんあることは知っていたが、いままで行く機会がなかった。
 今回英彦山登山のついでに国東半島の基部にある中津市に泊まったので、国東半島の山にのぼってみることにした。まずは、形が独特であり、個性の強い山である田原山へと。

【登山案内図】
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 登山口は鋸トンネル前にあり、よく整備されている。
 登山案内図もあり、それによると順路は、大観峰→見晴らし岩となっている。
 ただこの方向だと下りが急傾斜になるので、見晴らし岩側から登ることにした。

【登山道】
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 見晴らし岩へは、日当たりのよい、草の生い茂る坂を登って行く。
 本日は、「梅雨明け!」といいたくなるぐらいに好天であり、空は真夏の青さであり、雲もにょきにょきと入道雲が湧いている。
 で、当然のことながら暑い。
 汗はふきでるし、心拍数はあがるし、登っていてまったく楽しくない。
 もう途中でやめて帰ろうと思ったのだが、しかしここは国東半島の山。宇佐八幡宮を総本山として、奈良時代の昔から山伏たちが修験の場として山々を駆け巡ってきた由緒ある地である。日本の登山の歴史は修験道から始まり今に続くわけで、登山愛好者としては、その偉大なる先達である山伏たちの心に近づくためにも、もうひと頑張りしてみよう。
 ・・・って、近頃同じようなことを考えて、無理やり登ったことがあったような気がする。

【見晴らし岩へ】
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 見晴らし岩へ近づくと、登山道は岩稜地帯となり、ようやく風があたってくる。
 そうなると体感体温もぐっと下がり、なんとか一息つける。
 それでも、風が止まると、これがまた暑いのだ。

【見晴らし岩から】
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 見晴らし岩から、登山道は稜線に入る。
 ここからは田原山の別名の「鋸山」が示すように、鋸歯上の凸凹した鋭い山稜を歩くことになる。
 当然展望はよく、南方向には由布岳、鶴見岳が見える。
 見えるが、雲が山頂近くかかっており、どうやら昨日同様に、高度の高いところは雲の通り道となっており、天気は悪いようだ。

【稜線】
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 稜線は、鋭いナイフリッジ的登山道が続いて、注意が必要である。
 この稜線にはいくつも岩塔があり、それぞれ名前がついている。
 その一つで休憩していた人と挨拶。まずは開口一番「暑いですねえ~」と互いに言う。
 その人は本当は九重に登る予定だったのだが、朝九重の登山口に行くと、雨が降っており止む気配もないので、標高の高い山は今日は無理だと思って、低い山のこちらまで来たとのことであった。
 梅雨の期間は、梅雨前線という壁に向かって、太平洋から湿った空気が流れて来ているので、高所では天候が読みにくいということを実感。

【登山道】
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 岩塔をいくつも越える道を行くと、5人グループとすれ違った。一人ずつと、「暑いですねえ」と挨拶をする。
 最終ピーク手前の「八方岳」に近づくと、「危険」の標識があった。八方岳方面からは、ここから岩場になるので、その注意の喚起のようである。

【八方岳】
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 八方岳に到着。
 へんぽんと破れ筵みたいな旗が翻っているが、半旗みたいな揚げ方になっているのは何故?
 それはともかくここからは名前の通り、360度、八方の風景が眺められ、東は豊後湾、南は由布岳と、ぐるりと大分のほとんどの地形を見ることができる。

【八方岳下り】
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 八方岳はこの稜線のピークではなく、その向うの大観峰が最高峰である。
 いったん岩場を下っていく。ここはちょっとした難所となっており、登りのほうが楽であろう。田原山の稜線のルートは、登山口の案内図に載っていたように、反時計回りが全体的にルートが分かりやすく、そして登りやすいので、そちらがお勧め。

【大観峰】
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 八方岳から、大観峰へ到着。
 ここから見る、先ほど通って来た稜線の姿は、鋭い岩壁であり、迫力ある。
 ここから先はもう基本下るだけなので、ここでのんびり休憩したいところであるが、太陽の高度が上がるにつれどんどん気温が上がり、痛いような日光が照りつけるなか、一秒たりとも長居する気はおきず、林のなかの道を目指し、さっさと下山にとりかかる。

【谷あいの道】
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 帰りの道は、八方岳から伸びている尾根と、大観峰から伸びている稜線のあいまの谷を行く。
 普段ならなんとも思わぬ道であるが、4月からの地震のせいであちこちの山が崩れているせいで、「もしまた大きな地震が起きたら、ここは土石流の通り道だな」とか考え、一抹の不安を感じながらの下山。

【登山道】
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 ある程度下れば、地形は平たく、また広くなり、いちおうの安全地帯。
 そしてこのあたり一帯は、タラがたくさん生えていた。春には山菜とりの人でにぎわうんだろうな。

【山香温泉風の郷】
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 暑い、暑いと嘆きながらの山行であったが、それも道理で、本日は今年一番の猛暑日であり、九州各地で気温は35℃を越えていた。山登りするような気候ではなかったのである。
 そういうわけで、通常の倍以上の汗をかいて下山したあと、登山口からすぐ近くにある温泉施設「風の郷」でさっぱりと汗をながす。
 こういう日の登山は、温泉とセットで完結するのである。


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【本日の登山ルート】
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