和食

February 11, 2017

和食:ゆずはん@日田市

 日田駅近くの繁華街にある和食店。
 英彦山に登って日田に泊まったさいに訪れてみた。
 日田の名物といえば、日田が山中の地ゆえ、高菜巻き、鮎の姿寿司、鰻、すっぽんといった山・川のものが有名なので、その手のものが出るのかなと漠然と予想していたら、新鮮な海の幸を使った本格的な日本料理がでてきて少々おどろいた。

【向付】
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 茶ぶり海鼠、蕪の紫蘇山芋巻き、春の表現に梅の枝をかざして。
 けっこう手のかかった料理であり、そして視覚的にも美しい。

【椀物】
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 椀物は蟹真丈。出汁はあまり九州系でなく、すっきりと澄んだ上方系のもの。
 この椀で、店の実力が高いことがよく分かった。

【造り】
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 造りはカンパチ、平目、車海老。車海老は活き海老である。
 山のなかの店で、そこまで鮮度にこだわらなくともと思うけど、そういう流儀なのであろう。

【焼物】
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 甘鯛の幽庵焼き。幽庵のたれはあっさりしており、魚の旨みをよくいかしている。

【焼物】
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 豊後牛をリンゴソースで。下には茄子がしいている。

【揚げもの】
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 河豚の唐揚げは、茶塩で。

【煮物】
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 鱈の白子はとても上質なものである。
 造りのときと同様に、日田の山のなかの店でそこまで仕入れにこだわらなくともとか思ったが、とにかく美味しかった。

【御飯】
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 〆はイクラ御飯。
 全コースを通して、海の幸がふんだんに用いられていた。


 飲み物に関しては、地酒よりも、日本全国から集めた銘酒がずらりと並んでおり、そこにもこだわりがあるようであった。
 素材の良さと、料理の技術の高さから、日田に行ったとき、海鮮系の和食が好みの人にはお勧めの店である。

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January 14, 2017

雪の多良岳&竹崎蟹

 年が明けてから暖冬となっていた平成29年であるが、中旬になって本格的な寒波が到来し、ようやく山に雪が積もるようになった。しかし、この寒波は九州では北部にのみの到来で、九重あたりには雪は降らなさそうである。

 それで、寒波が届いている範囲にある山をいろいろ考え、佐賀の多良山系ならまず雪が積もるであろうと予測した。そして多良岳といえばすぐ近くに太良があり、竹崎蟹の名所である。登山および下山後の竹崎蟹を楽しみとして、佐賀県多良へGo。

 有明海沿いに車を走らせ、多良山系に近づくと、よく晴れた好天のもと、多良山系の稜線のみに雲がかかっており、明らかにそれは雪雲である。この時点で、雪山を楽しめることが決定。

【登山口】
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 中山キャンプ場駐車場に車を止め、多良岳神社から登山開始。

【登山道】
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 多良岳はよく整備された山であり、案内標識も多い。

【登山道】
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 登山口あたりは雪は積もっても降ってもなかったが、高度を上げて行くにつれて、雪がちらほらと降りだした。木のあいまからすぐ近くに多良岳が見え、さほど時間がかからず登れそうに思えたが、登山道はいったん山の周りをまわるような平坦な道となり、なかなか近付けない。

【登山道】
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 登山道はやがて雪道となる。

【登山道】
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 鞍部に出て、それから鳥居のある石段を登る。
 多良岳は信仰の山であり、いたるところに祠や鳥居、梵字がある。

【登山道】
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 山頂近くは岩場が多く、難所が続いている。ロープ、鎖を適宜使って注意深く登って行く。

【多良岳山頂】
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 山頂までの登山道は先行者の足跡3人だけの、人の少ない静かな山行であったが、山頂近くになると活気ある声が響いきた。着いてみれば、別方向から登って来た若者たちで賑わっていた。
 広い山頂には多良嶽三柱大神を祀った石祠がある。本来なら展望のよい場所なのだが、薄い雪雲のせいで眺めはよくなかった。

【金泉寺】
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 山頂からはいったん金泉寺に引き返す。
 ここには本格的なつくりの立派な山小屋があり、中にはいってみたら、ストーブで薪を焚いており、暖かくて、いい雰囲気であった。
 もっともストーブの周りに腰かけくつろいでしまうと、外の寒気のなかに出る気が萎えてしまうだろうから、休憩は暫しにとどめ、小雪の舞う登山道へと戻る。

【登山道】
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 下山は中山越経由の道をたどる。
 経ヶ岳への縦走路でもあるこの登山道は、変化に富んだおもしろい道であった。

【中山越】
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 中山越に到着。ここからは経ヶ岳も近いが、往復すると日が暮れる時間帯に入っていたため、そのまま林道へおりていく。

【林道】
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 中山キャンップ場へは、林道と歩道を使いながら、ほぼ平坦な道を歩いていき下山。

【竹崎蟹@太良】
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 中山キャンプ場からは30分ほどで太良へ到着。
 そして太良の名物、竹崎蟹を食おう。
 九州では蟹といえば渡り蟹であるが、その渡り蟹のなかでも、有明海の豊潤な栄養素によって育まれた竹崎蟹は、身がたっぷりつまっていて、とても食べ応えがある。それゆえ値の張る蟹なわけだが、どういうわけか太良の蟹宿では、どこも原価割れみたいな値段でこれらを供しており、いまだにその仕組みがよく分からない。まあ、客にとってはたいへん有難いことなのだけど。

【有明海の夜景】
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 太良のもう一つの名物は、干満の差が大きい有明海の展望。とくに潮が遠くまで引いた、大きな干潟はここならではの眺め。
 しかしながら今回は干潮の時間と滞在の時間がうまくかみ合わず、その大きな干潟を見ることはできなかった。
 それでも、空気の澄んだ冬の夜、皓皓と照る月が、静かな海にその姿を映すさまは、見ていて飽きないものがあった。

【太良岳】
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 翌日は見事に晴れ、寒波は後退して、雪雲も払われてしまっていた。
 でもそのおかげで、多良岳の姿を太良から見ることができた。

 九州の寒波は週末の数日だけで終わってしまった。またしばらく雪山はお預けとなる。

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December 05, 2016

河豚料理を「勝しん」@宮崎市で

【河豚の唐揚げ】
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 良い天然河豚が手にはいったとのことで、「勝しん」で河豚の会。
 ここの店の名物、河豚のジャンボ唐揚げ。
 河豚は刺身と鍋が主役なので、そちらのほうに身を多く用いるのが普通だが、この店は骨にたっぷり身がついた状態で揚げるので、なんとも豪華な唐揚げとなる。身は弾力豊かで、そして旨味も十分。
 こういう河豚の唐揚げはこの店以外ではそうそうみないので、この店に河豚を食べに来る人はぜひともこれも予約をしておきましょう。

【刺身に白子】
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 唐揚げ以外にも、もちろん刺身、それに白子焼きがあり、こちらも当然ながら美味である。

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December 02, 2016

旅館:かやうさぎ@日田市琴平温泉

 平日の午後に日田市に行かねばならない用事ができた。日田市は日帰り圏であるが、翌日が土曜なので、ただ行って帰ってくるのももったいなく、日田市で一泊して翌日は近くの山である英彦山に登るプランを立てた。
 それでネットで宿を探してみると、日田市には温泉があることを初めて知った。日田市は、名水、豆田町、それにサッポロビールが有名であり、日田市を観光目的で訪れる人はたいていこれらを目的にしているわけで、温泉はあまり有名でないのだが、あったんだ。
 とりあえず、その日田市の琴平温泉の宿「かやうさぎ」を予約し、用事を済ませたのちに宿泊。

【かやうさぎ】
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 かやうさぎは、古民家を使った宿であり、相当な年月を経た建物である。そしてその木材は丁寧にメンテナンスがされており、いずこもまるで毎日磨きあげたかのようにツヤツヤとしていた。

【高瀬川】
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 宿の傍には川が流れていて、部屋でくつろいでいると、川の音、それに鳥のさえずりが聞こえてくる。

【夕食】
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 夕食は会席料理。
 温泉宿によくある「分かりやすい御馳走系」ではなく、前菜、お椀、向附、焼きもの、煮物、と本格的なものである。 素材もなかなか良いものを使っており、全般的に料理のレベルは高いものであった。

【温泉】
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 肝心の温泉はというと、炭酸系のやわらかい、よくあたたまる湯が掛け流しで豊富に流されている。
 晩秋の寒い朝、もうもうと湯気のあがるなかの温泉はたいへん気持ちよいものであった。

【朝食】
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 朝食は炊き立ての御飯が釜で持ってこられ、この御飯がツヤツヤと炊かれ、とても美味しい。これを宿自慢の卵で卵御飯にして食べるとさらに美味である。

 近くに有名な温泉地がいくらでもあるのなか、温泉目当てで日田市に来る人はそういないだろうけど、日田市の温泉、それにこの温泉宿の実力はあなどるべからず。さすが、温泉県大分、いい温泉地を豊富にそろえています。

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October 22, 2016

無量塔「西の別荘」@改装後

【西の別荘】
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 雨のなかの滝&九州遺産巡りのあとは由布院に行き、無量塔に宿泊。
 4月の震災では由布院も大きな被害を受けて建物の損壊も多くあったのだが、無量塔は造りが半端なく頑丈なので、どんな地震が来ても壊れようはなく、なんの被害も受けなかったであろうと勝手に思っていた。
 しかしながら、無量塔に着くと、「西の別荘」の姿が変わっている。無量塔でさえ無事ではなかったのだ。
 いや実際のところ、建物本体はまったく大丈夫だったのだが、しかし屋根の藁ぶきがどっさりと落ちてしまい、それで改修を余議なくされてしまった。
 そして、地震後は客の訪問が少なくなってしまったこともあり、そのついでに大幅にリフォームしたとのことである。

【リビングルーム】
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 メジャーな変更は屋根のチェンジだけかと思ったら、部屋が全く違っている。
 ここは畳敷きで床の間もある純和室だったはずだが、洋室になっていた。床から窓から全て総取り換えである。以前の侘び寂びを感じる和室からは、全く変わっており、開放的な雰囲気になっていて、「山のなかの洋荘」という感じ。そしてその他、風呂もまったく新しくなっていて、檜の香りがたいへん香ばしかった。

【二階】
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 二階は二部屋続きの寝室であり、その合間の部屋には無量塔の他の棟と違い、付設の美術館同様に美術書が並べている本棚があった。
 西の別荘は、東の別荘とともに一軒の棟であり、ここが無量塔の原点である。
 無量塔の創設者、藤林氏は由布院の中心地から離れたところにまずこの棟を建て、ここに住み込んで無量塔全体のデザインを考えていたそうで、そのときの構想の助けに熟読していた書が、これらの美術書である。

 藤林氏亡きあとも、その思想、構想は受け継がれ、無量塔は進歩を続けている。
 一流であるためには、常に新しくなければならない。無量塔のように最初から完成度の高い宿でも、その変わるべき努力を高度の次元で続けていることに、いろいろと感じ入るものがあった。

【夕食】
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 夕食は大分の地のものを主に使ったもの。
 八寸は創作系であり、定番の地鶏鍋、豊後牛の五葷諸味焼きは安定した美味しさ。
 いつ来てもその美味さは間違いなく、九州の数ある宿で、やはりこの宿の料理が私は一番好みだな。

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July 23, 2016

旅館:天使の梯子@天草松島温泉

 夏の登山は暑さで途中でめげることが多く、もうやめた、引き返そうと思うことばかりなのだが、そういうときはとりあえず山頂まで行き、そして下山して温泉に入れば極楽だろう、それを楽しみに頑張ろうと思い、その気力のみで登山を頑張りきるパターンになりがちであるが、今回もそのパターンそのものであった。
 天草観海ルート、汗だく、へろへろで登山し、そしてなんとか登山口に下山し、ここで元気を取り戻し、さて温泉に行こう。

【ホテル竜宮:天草松島】
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 見処多き天草で、一番有名な景勝地は松島。
 いくつもの個性ある形の島々が海に浮かび、かの日本三景の松島のミニチュア版みたいな感じで、良き景観を造っている。
 今回泊まる宿は松島温泉の「ホテル竜宮」の一部門であり、「部屋の露天風呂が極上」という評判から、選んでみた。
 (要は、最初から温泉目当ての登山なのである)

【部屋】
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 部屋は広々としたリビングと寝室からなる洋室である。
 窓の向こうに宿自慢の露天風呂。

【露天風呂】
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 露天風呂は有明海に面しており、松島特有の島の風景や、天草第4橋、向かいの雲仙などの景色を楽しむことができる。
 世の中には空間の広がりを全く楽しめない露天風呂が数多くあるが、この宿の露天は、露天風呂の見本のような、見事な解放感がある。

 風呂で登山のあとの汗を流し、ゆったりと部屋でくつろいだのち、食事処へ。

【前菜】
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 夕食、まずは前菜。
 これを食いながら、酒を飲んで続く料理を待ちましょう。

【造り】
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 天草の海の獲れたての海の幸。
 鯛、カンパチ、車海老、マグロ。
 そして主役はなんといっても、天草の夏、今が旬の最も美味しい時期の雲丹。

【スープ】
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 天草の地鶏「天草大王」のスープ。具は天草大王だけど、出汁もしっかりと天草大王。それゆえ濃厚な天草大王の味と香りに満ちたスープ。
 これは、剛速球系の天草ならではの料理。

【伊勢海老と鮑の鉄板焼き】
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 料理処では、個室とカウンターがあり、今回は個室に案内された。
 そして、どうやらここでは鉄板焼き系の料理が得意技みたいで、それならカウンターが良かったなあと思った。
 伊勢海老に、鮑の鉄板焼き。
 ゴージャス系の料理。
 ゴージャス系旅館ゆえの、こういった素材を選択しているのであろうが、べつだん今の時期伊勢海老を出さぬともよいと思わぬでもない。

【野菜サラダ】
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 次の肉のメイン料理に備えて、ここでサラダでいったんリフレッシュ。

【肥後褐色和牛】
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 肥後名物、肥後の赤牛。
 脂肪少なめ、旨みたっぷりの赤牛は、こういう海鮮系のコースにうまくあっていると思う。

【雲丹丼】
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 メインが終わって、〆モノはガーリックライス、鯛茶漬け、寿司3種、雲丹丼等から選べるのだが、この時期は雲丹丼を選ぶしかないでしょ。
 そして運ばれてきた雲丹丼、―造りの雲丹の量から、ミニ丼を予想していたのであるが、(今の時期の天草の雲丹は最盛期なので、値段がとても高い)、なんと普通のサイズの茶碗に、てんこ盛りの雲丹が載っていた雲丹丼であった。
 こ、これは意外。ほとんど赤字覚悟の料理じゃないの?

 まあ、店側への心配をしても仕方なく、がっつり食わせていただきました。
 造りのときの雲丹で分かっていたけど、この大量の雲丹はさらに美味。満足いたしました。


 ※ ところでこの宿の食事処の欠点は風景が悪いところ。
 天草の西海岸線は、夕日が見事なので、それを見るのが目的の一つであったりする。部屋からは夕日が見えるので、食事処でも当然見えるだろうと思って、ワインを飲みながらの夕日観賞をもくろもうと日が沈む前に行ったら、食事処の個室には窓がなく、カウンターの窓は山側であった。
 そういうことなら部屋で夕日を見て、それから食事に行けばよかったと思った。

【朝食】
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 朝食は部屋食と食事処が選べるが、そういうわけで、風景を楽しめながらの食事ができる部屋食を希望。
 朝日が見られるわけではないが、それでも松島の良い風景を見ながらの和食はたいへん気持ちのよいものであった。

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July 10, 2016

音信@湯本温泉&長門観光

 一位ヶ岳に登ったあとは、車で30分ほどの湯本温泉に移動。
 ここは山間のひなびた温泉地であるが、人気の地のようで、規模の大きなホテルや旅館がいくつもあり、そのなかで特に有名なのが大谷山荘。そして本日は、その隣に併設されている、大谷山荘系列のデザイナー系旅館である「音信」に泊まってみた。

【玄関】
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 音信は宿泊客の数に対して、施設が豪華であり、建物も複雑なつくりになっている。
 玄関からは、すぐにこのような水庭があり、夏の暑い時期は納涼感があじわえる。

【廊下】
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 今回はメゾネットを利用。
 建物内での二階建形式なので、メゾネット部はやたらに天井が高い。
 そしてこの旅館はアメニティが豊富であり、バー、エステ、フィットネスジムまである。
 この旅館内で全てが完結する方式である。

【温泉】
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 温泉は大浴場もあり、また大谷山荘のさらなる大浴場も使えるが、部屋風呂でゆったりと過ごすほうが寛げる。
 山に面して、今の時期の万緑の景色を眺めながら、湯本温泉の湯を楽しもう。

【部屋】
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 階段の途中から部屋を見る。
 メゾネットの二階部はどうなっているかというと、ミニシアターになっていた。
 DVDは図書室から自由に借りられるようになっており、選びに行ってみたが、あまり量もなく、それにあまりそそられる名画等もなく、このへんは改善の余地あり。
 まあ、この手の旅館に来て、わざわざDVDを見て時を過ごす人もそんなにいないだろうけど。

 温泉でくつろいだあとは、料理処に行って夕食。

【先付】
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 先付は、長門の雲丹に姫オクラと車海老、それに「たまげ茄子」。たまげ茄子はこの地の特産品の茄子であり、名前のとおりたまげるくらいに大きい。そしてふんわりした食感が特徴的である。

【造り】
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 造りは仙崎港であがったものを主に使っている。
 穴子に剣先烏賊、シマアジ。

【焼き八寸】
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 焼八寸のメインは萩和牛。それに鯛の小袖寿司、糸瓜と隠元豆の白和え。

【冷やし鉢】
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 長門の鮑を蒸したものに、カボチャ、絹さや。

【揚げ物】
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 鱧の東坡揚げにアスパラ。

【御飯】
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 御飯はとうもろこし御飯。とても甘い。それに赤だし。


 全体として、山のなかの宿とはいえ、すぐ近くに良港のある地の利を生かして、地元の海の幸、山の幸をふんだんに用いたもの。料理自体は、大箱の温泉旅館らしい、平均的なもので、まあ家族とかで行っても安心して食べられるといったものか。

【獺祭】
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 この旅館は、地元の全国的人気酒「獺祭」を各種とりそろえており、それぞれの性格にあわせて酒と料理を選べばけっこう楽しめると思う。獺祭ファンの人にとっては、この店での食事は素晴らしいものになるであろう。


【みすず通り】
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 翌日は長門観光。
 長門は天才詩人金子みすずの生地であり、仙崎駅前の通りには、彼女が幼少期を過ごした家を保存した記念館や、お墓のある寺、銅像等々がある。そして家々には、金子みすずの詩も飾られており、それらを読みながらしばし散策。


【仙崎駅】
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 仙崎駅。
 ここに金子みすずのモザイク画がある。
 これ、自分の目で見ると、抽象画のようなのだが、カメラのファインダー越しに見ると、金子みすずの像が浮かんでくる。
 そういうふうに計算して造られたものだそうだ。

【山陰線時刻表】
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 この駅の時刻表を見て、列車数の少なさに、唖然としてしまった。
 山陰本線って、山陰地方の鉄路の幹線なんだが・・・
 こういうのを見ると、一時間に特急が一本しかない日豊本線に文句をつけている自分が、いかに恵まれていたかと反省。

【向徳寺】
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 仙崎の次は向津具半島へ。
 ここの向徳寺はあじさいの寺として有名である。
 時期としては微妙だが、もしかして残っているかもと思ったが、あらかた終わっていた。
 あじさいは花が枯れると花は切り落とされるので、それらの花々、そして近頃の悪天候によって落ちたらしい樹木の枝とともに、燃やされているところであった。

【楊貴妃の里】
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 唐代の傾国の美女楊貴妃は、安史の乱のときに亡くなったはずだが、じつはひそかに逃がされて、小舟にのって海を越え長州向津具半島へとたどり着き、そこで生涯を終えたという伝説がこの地にあり、その楊貴妃を祀ったのがこれである。
 いろいろと突っ込みどころの多い伝説なのだが、そこは突っ込まず、激動の生涯を送った麗人を静かにしのびましょう。

【道の駅ほうほく】
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 楊貴妃の里からは国道191号線を通り、そこで人気の道の駅「ほうほく」に寄ってみる。
 海の幸のしなぞろえ多い道の駅であり、そして外のベランダに出れば、日本海、そして角島大橋を見ることができる。
 そして運がよければ、着ぐるみ着たゆるキャラの「ほっくん」に会えることができる。
 今回はほっくんは居ず、この看板のみであった。

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【参考:ほっくん (オフィシャルサイトより)】
Hokkunn

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June 09, 2016

「ふじ木」で鮎@宮崎市

 6月になり、初夏の季節、まずは食べたいものは鮎である。
 宮崎市に用事があったので、それをすませたのち鮎を食いに行くなら、やはり「ふじ木」であろう。
 でも、予約をしたとき、「宮崎の鮎の宝庫、宮崎県北はずっと悪天候のため、川が荒れており、いい鮎は手に入らないかもしれない」とのことであり、一抹の不安は感じた。
 そして訪れてみればやはりそうで、市場には宮崎の鮎は出ていなく、しかし鹿児島の天降川産のいい鮎は出ており、それは仕入れることができたそうだ。私としては美味しい鮎が食べられれば、どこで獲れた鮎でもいいわけであり、まったく問題はなし。

【鮎】
Sweat_fish

 「こういう鮎を仕入れました。解禁すぐですけど、サイズは立派なものです」との言葉とおり、食べごたえのある大きさである。
 そして、鮎が出てきた瞬間に漂う、爽やかにして、鮮烈な、鮎にしかない独特の香り。
 うん、いい鮎だ。

【鮎の塩焼き】
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 鮎はいろいろ料理法はあれど、やはり塩焼きに限る。
 身、皮、内臓、その全てが、元々の美味さを、絶妙の焼き加減によりさらに高めている。
 これを肴に、店自慢の各地の銘酒をぐいぐいと飲む。


 鮎、やはり美味しい。

 そして、日本は季節を食材で知ることが出来る素晴らしい地であり、これから、ハモ、シンコ、ウニ、キス、等々の季節を迎えることになり、それらの食材を食べ歩こう。

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June 04, 2016

由布院は大変:由布岳、狭霧台、玉の湯など。

 雨のなか、県道11号線を走っていると、由布岳正面登山口の駐車場には一台も車が止まっていなかった。いくら雨とはいえ、ミヤマキリシマの季節に由布岳への登山者が一人もいないということは有り得ないので、???と思った。
 不思議に思い、車を止めて、登山口を偵察してみたら、「登山禁止」の標識と、それにロープが張られていたので納得。

【由布岳正面登山口】
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 これを読むと、落石が危険とのことで登山禁止になっているのだが、由布岳って頂上近くまでは岩場などないので、何故?とは思った。
 ただよく考えると、頂上あたりは崩れやすい岩の積み重なりなので、そうとう緩んだ岩場が、また大地震が来ると一挙に崩れるだろうし、そうなると登山道全般に岩が襲ってくることになるので、今の由布岳は全体が危険地帯になっているのだろうなと納得。
 地震が収まるまで、由布岳登山は無理のようだ。

【狭霧台】
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 今度の地震は相当に大きかったらしく、由布院盆地の展望所の狭霧台が、基盤が崩れたらしく、立ち入り禁止になっていた。
 ここは狭霧台全体を強化しないと立ち入りは不可能だろうから、復旧には日がかかりそうだ。

【玉の湯駐車場】
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 由布院の宿は「玉の湯」で。
 駐車場に車を止めると、なんだかふてぶてしい猫が車を見守っていた。
 玉の湯専属の門番猫? じつに風情がある猫だ。

【玉の湯旅館】
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 玉の湯旅館、全国有数の人気旅館で、予約はとるには相当前から申し込まないと無理なのだが、今回は一週ほど前にネットを見ていたら空きがあり、容易にGetできた。
 滅多にない出来事。

【フロント前の庭】
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 玉の湯の特徴は、由布院の昔ながらの自然の姿を演出しているところ。
 ドクダミ、ツワブキ、シロツメクサ等々、雑草の生い茂る庭であり、でもその雑草の茂り具合は絶妙に手が入れらており、それゆえいっそうに「自然の美」をいうものを感じさせてくれる。

【大分川】
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 今回の宿泊では、6月初旬ゆえ、大分川に飛び交うホタルを期待していた。
 しかし残念ながら、雨が降り、風が吹きすさぶ気候では、とてもホタルは無理であった。まあ、こういう時もある。
 ちなみに、大分川はけっこうな清流であり、クレソンが生い茂っている。
 玉の湯では、どの料理にもふんだんにクレソンが使われているが、これ使っているのかなあ、といつも思ってしまう。(もちろん違うのだろうけど)

【部屋】
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 部屋は素朴な和風。
 床の間に飾られたヤマボウシが美しい。

【夕食】
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 玉の湯の料理は美味いけどとにかく量が多い。
 最初の前菜は、素朴でありながら、どれも手のこんだ繊細なもので、この宿の料理のレベルの高さを教えてくれる。
 刺身は関アジと鮎であり、盆地の宿とはいえ、新鮮な良い食材を使っている。
 メインのシリーズは、すっぽん鍋に、豊後牛焼き。それから定番の野菜煮しめ、鮎の塩焼き、揚げ出し豆腐、等々。
 主要な料理は、十年一日のごとく、同じものばかりなのであるが、どれも見事なものである。

 料理同様に、部屋、温泉、庭、接客等々、全て同じようなものであり、玉の湯って、ワンパターンな宿だと、来るたび思う。
 でも、それは「偉大なワンパターン」とでも言うべきもので、守るべきもの、伝えるべきものが、確固として存在しており、それを維持し続ける努力、信念は素晴らしいものであり、それがこの宿を日本を代表する名宿に築きあげたのだろう。


 ところで、全国有数の観光地由布院は、地震のおかげで大変なことになっているそうだ。
 とにかく客が来なくなっているのであり、地震後、由布院の街なかを歩く人の数はぐっと減ってしまった。そして当然宿泊客も減るのであり、玉の湯でさえ、当分は閑古鳥が鳴いていたそうで、キャンセル率90%を越えるというハードな状況が続いていた。
 創業50年を越える宿で、こんなことは初めてです、と女将は嘆いていたそうである。

 まあ、でも阿蘇と違って、温泉が枯れたり、建物が崩壊したりというほどでもないので、やがてはまた元の賑わいをみせる日も近いのでは。
 それだけの観光地の底力を十分に持っている地ゆえ。

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May 28, 2016

料亭旅館竹千代霧島別邸@霧島

 霧島は泉源の異なる温泉が豊富な地ゆえ、それを生かしたたくさんの温泉宿がある。
 それらの温泉宿はそれぞれ個性が豊かで、いずれも面白い。
 今回は、霧島神宮前の料理旅館系の温泉宿「竹千代霧島別邸」という宿を選択してみた。
 この宿は、料理旅館と銘打っていて、鹿児島市内に本店の料亭があり、そこの支店系統の旅館という位置づけにあるみたいだ。

【部屋】
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 旅館は部屋数が少なく、静かな滞在を楽しめる。
 部屋は純和風のクラシカルなスタイルで、しかし天井は三種類の造りで組わせており、造り手の趣味を感じさせる。

【風呂】
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 部屋付き露天風呂は、けっこう広くて、5人くらいがいっぺんに入れる広さ。
 湯は当然、豊富な湯量を生かして、硫黄泉の源泉掛け流し。身体が芯から温まるいい湯である。
 ただし今回は雨がずっと降っていたので、こちらにあまり入る気はせず、旅館の大風呂のほうを主に使ったけど、あとで写真に写っている大傘を露天風呂に入れれば、まったく雨を気にせず入れることを発見した。

【前菜】
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 料亭旅館ということで、料理に期待。
 前菜は新緑豆腐、蕗味噌漬け、海老チーズ、苦瓜白和え、穴子寿司、鮎甘露煮、青梅蜜煮と、色どり鮮やかで、また香りもそれぞれ高い、華やかな盛り合わせ。

【吸い物】
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 玉蜀黍と蛤の真丈は、ユニークな食感。椎茸の香りと山椒の香りが豊かである。

【造り】
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 造りは海老、マグロ、キビナゴ。
 鹿児島ではキビナゴははずせない。

【焼物】
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 大きめの伊勢海老は味噌焼きで。

【鍋もの】
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 鹿児島名物は、やはり黒豚。
 これをしゃぶしゃぶで、温泉玉子といっしょにいただく。

【替わり鉢】
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 黒毛和牛である鹿児島牛のステーキとフォアグラ。

【食事】
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 〆はこれも鹿児島名物の鶏飯。

 鹿児島の食材と名物をふんだんに使った、ゴージャス系の料理であった。
 どれもなかなかの美味で、霧島という有名観光地を訪れたときのハレの気分にうまくマッチするような料理だと思う。

 温泉は文句なしに良く、旅館の雰囲気も味があり、料理もなかなか。
 田舎ならではの素朴感とか、質素感とかはまったくないが、雅びな人の山のなかの別荘的華やぎを感じられるおもしろい宿であった。

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