登山

February 12, 2017

雪の阿蘇:杵島岳~烏帽子岳

 寒波到来で、英彦山に続いては、阿蘇の高岳に登ってみることにした。高岳にしたのは、前の寒波到来の時に瀬の本から見た高岳が雪と氷で白く輝いていて、とても美しかったので、久しぶりに登ってみたくなったからである。
 ただ、阿蘇は先の地震の影響で登山道が使えなくなっている可能性があるので、ネットで熊本県北広域本部の広報を調べたら、高岳は「調査予定」とのみ書いており、通行可とも不可とも書いてなかったので、いわゆる「自己責任で行ってください」とのことであろうと勝手に解釈して、仙酔峡に向かった。

【仙酔峡道路】
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 仙酔峡道路を走ると、なんと通行止め。登山どころか、仙酔峡にさえ入れない状況であった。仕方なく、ネットで「登山可」と載っていた杵島岳へと予定を変更して、いこいの森経由で草千里登山口を目指した。

【県道】
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 いこいの森を越えてしばし走ったところで、ここも通行止め。震災の影響である。
 しょうがなく、57号線にいったん出て、阿蘇駅前からのパノラマラインで草千里へと行った。
 そしてあとで分かったのだが、阿蘇五岳を複雑に走っている登山道路のうち、使えるのはこのルート一本のみであり、復旧はまだまだ途上なのであった。

【根子岳】
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 パノラマラインを走っていると、根子岳が近くに見えた。
 ひさしぶりに根子岳の姿を近くで見ると、形が変わっている。天狗の基部の岩が崩れたようで、こりゃ根子岳も当分まともに登れないだろうなあ。

【杵島岳登山口】
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 なにはともあれ、草千里駐車場に車を止め、杵島岳へと向かう。
 雪はいい具合に積もっているけど、登山道に足跡はなく、私が本日一番乗りのようである。

【登山道】
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 登山道に人の足跡はなく、ときおり小動物の足跡が横切っている。

【登山道】
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 ときおり雪のふきだまっているところがあり、ここは膝まで埋る。

【登山道】
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 山の中腹あたりの登山道は石段になっていたはずだが、それも埋もれていた。

【杵島岳山頂】
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 山頂に着いたら、ネットの情報通り、御鉢への道は通行止めになっていた。

【烏帽子岳】
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 本日は好天であり、向かいの草千里と烏帽子岳もよく見える。
 ここからまたおりて、向うに見える烏帽子岳へ登り返しである。

【登山道】
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 草千里の高さまでおりて、それからしばらくは中岳方向へ歩いて行く。

【登山道】
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 古坊中から烏帽子岳へと登って行く。ここの道も誰も通った跡はなく、新雪を踏みしめながらの山行だ。

【登山道】
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 雪をかぶったミヤマキリシマのトンネルを進んでいく。

【烏帽子岳山頂近く】
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 烏帽子岳山頂は、山頂手前の稜線が崩れているらしく、通行止めになっていた。ここさえ通られれば草千里を一周するようなコースで行けるのだが、残念だ。
 とりあえず、360度の景色を楽しむ。中岳は盛大に噴煙をあげていた。

【登山道】
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 いったん引き返し、下りは草千里への道をとる。
 途中で草千里から登って来た二人組と会った。本日初めて見る登山者である。
 二人組のほうは、雪道に足跡がまったくないので、本当に登っていいものかどうか不安に思いながら登って来たそうで、これで安心して登れますと喜んでいた。

【草千里】
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 阿蘇の名所草千里はいちめんの雪原となっている。家族連れも多く繰り出し、雪遊びをしていた。その普段めったに見られぬ、雪で覆われた草千里を楽しみながら、駐車場へと戻った。

 天気のよい休日の雪の阿蘇。杵島岳、烏帽子岳に登っていたのは結局私を含めて3人のみであった。阿蘇五岳はいちおう日本百名山にも入っている有名な山なのであるが、今の登山道の状況では、訪れる人が少ないのも仕方がないのかもしれない。
 ただ九重や由布岳の登山道が着実に復旧したように、阿蘇の登山道もそのうち復旧されるだろうし、そのときまた登ってみたい。

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February 11, 2017

登山:雪の英彦山

 今シーズン一番の寒波が北部九州に到来。山間部はいずこも雪が積もっているようである。そこで最も積雪が楽しめるであろう英彦山に登ってみることにしてみた。
 もっとも、強い寒波が来た時、九州の交通網は雪に対して脆弱であり、登山そのものよりも登山口までたどり着くほうがよほど大変になるのが常である。そして今回もそうであって、高速道は通行止めになっているし、下道は車が横転して通行不可になっていたりで、運転しながらはたして登山口まで行けるのかと危惧したが、それでもなんとか通行可の道路をつなげて、別所登山口に到着。
 着いてみると駐車場はほぼ満車であった。こんなに交通条件悪いのに、みんなやっぱり雪山が好きなんだなあ、と感心。

【別所登山口】
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 別所登山口からもう雪はたくさんと積もっている。

【奉幣殿】
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奉幣殿からは正面の参道を使って登山。

【登山道】
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 登山道は、樹々に雪が積もり、モンスターもどきになっている。
 九州ではあまり見かけない風景。

【行者堂】
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 行者堂も雪がたんまりと積もっており、厳かな雰囲気。
 ここから四王寺滝へ降りていくトレースがあるかなと探したが、見当たらなかった。

【登山道】
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 登山道は同じ感じで雪の世界。石段も埋もれている。

【中岳上宮】
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 ひとつめの頂上である中岳上宮に到着。ここから避難小屋にいったんおりて休憩。何人もラーメンを食べており、ラーメンの匂いが充満しておりました。寒い時期はやっぱりインスタントラーメンが人気のようである。
 それからまた中岳に登り、南岳方面に向かう。
 このとき、南岳への道をこの上宮の裏にあったと間違って覚えており、まったく足跡のない雪道を腿まで埋もれながら歩いていくも、途中でおかしいことに気付いて、正規の道に戻った。
 本日上宮に登った人は、そこに妙なトレースがあるのを変に思っただろうな。

【登山道】
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 中岳から南岳への稜線は風の通り道。それで今までのモンスターもどきと違って、樹々は霧氷となっており、これも美しいものであった。

【登山道】
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 南岳を過ぎたあとは四王寺滝へと向かう。
 ずいぶんと急傾斜な道であり、雪のない時期は下りに使いたくない難路であった。

【四王寺滝】
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 英彦山の冬の名物「四王寺滝」。まだ岩壁を全面的には覆っていないけど、それでも立派なツララの伸び具合である。そのツララがそれぞれのリズムで伸び、その姿はまるで音楽そのものが凍ったような、荘厳にして、律動感あるものであった。

【登山道】
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 登山道は全行程中、ずっと雪道であり、九州の山とは思えないような雪の積もり具合をみせてくれた。
 交通条件の悪いなか、苦労して英彦山に来て大正解であった。

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February 04, 2017

登山:雲仙岳

 2月に入って寒波が遠のき、九州の山々から雪が消えてしまった。
 それでもひょっとして霧氷くらいは見られるのでなかろうかと期待して、霧氷の名所、長崎は雲仙岳へと出かけてみた。

【池ノ原】
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 雲仙岳の登山口はいろいろあり、オフシーズンは仁田峠から登るのが一般的であるけど、仁田峠は標高が高過ぎて、そこから登るとすぐに妙見岳に着いてしまうので、池ノ原から登ることにした。
 しばらくはゴルフ場が隣にある舗装路を歩き、やがて階段のある山道となり、そして仁田峠へと着く。

【仁田峠】
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 観光名所でもある仁田峠。春にはミヤマキリシマが咲き誇る。
 2月は雲仙は霧氷が有名であり、観光客も多く訪れるのだが、本日は暖かく、霧氷はなさそうなので、駐車場は閑散としていた。

【ロープウエイ展望所】
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 仁田峠からの登山道を、ロープウェイを横目にみつつ、終点駅の展望所に着く。

【妙見岳】
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 展望所からすこし歩くと、妙見岳に着く。ここは寒い時期だと霧氷のトンネルができるのだけど、残念ながら今日はこういう具合に枯れ木のトンネル。

【国見岳】
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 妙見岳からはまずは国見岳へと登る。
 正面に見える平成新山のドームが迫力ある。

【鞍部】
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 国見岳からはいったん鞍部に下りて、それから普賢岳へ登り返し。

【平成新山】
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 普賢岳へは新登山道を使って、御鉢巡りのような感じで行く。
 この新ルートは平成新山をすぐ前に見られ、変化にも富んでいるけど、一方通行なので紅葉茶屋方向から登らないようにする必要がある。
 活発な活動は終えた平成新山ではあるが、いまも蒸気が立ち上り、まだまだ立ち入りは無理なようである。

【霧氷沢】
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 普賢岳の山頂下に、霧氷沢という、霧氷のよく出来る名所があるのだけど、ここにも霧氷はなかった。

【普賢岳】
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 平成新山を離れ、それから普賢岳山頂へ。
 このあたりで天気が崩れ、みぞれが降って来たので雨具装着。下山するうち、天気は回復したので、山のなかのみの現象であったようだ。

【登山口】
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 普賢岳からは、あざみ谷ルートで下山。
 ロープウェイ乗り場近くに、普賢岳神社の拝殿があり、ここが登山口。
 もっとも、まだ池ノ原までは続きがあるので、さらにだらだらと下っていった。

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January 28, 2017

登山:雪の三俣山

 1月中旬九州に来た大寒波は去って、また暖かい日が続いている。
 しかし牧ノ戸のライブカメラを見ると、雪が微妙に残っていたので、雪を求めて先週に引き続き九重へとでかけた。

【阿蘇五岳】
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 瀬の本から大曲に向かったが、その途中の展望所からの阿蘇の眺め。
 霞のごとき、雲海が線上にたなびいている。

【硫黄山林道】
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 大曲登山道から硫黄山林道を歩く。正面に見える三俣山は、先週に比べてぐんと雪が減っており、山肌の多くが見えている。

【すがもり越】
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 すがもり越から三俣山に登る。雪は、えぐれた登山道のなかにしか残っていないようだ。

【久住山系】
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 ある程度の高さを登ったところから見る、久住山系の北側のながめ。
 けっこう雪が残っており、ここを登ると楽しそうであるが、あいにく北側から星生山や硫黄山に登るルートはどれも閉鎖中である。

【三俣山西峰から】
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 西峰に登り、本峰方向を眺める。やはり雪は少ない。

【三俣山本峰】
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 本日は好天であり、登山者も多かった。
 三俣山は本峰が終点ではなく、ここが御鉢周りのスタート地点。

【登山道】
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 本峰からの下りは斜面が北側ということもあり、雪が豊富に残っていた。

【登山道】
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 鞍部におりる。大鍋は雪原となっていたが、ここはあとで寄ることにする。

【北峰】
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 鞍部から北峰へと登る。北峰まではトレースがあったが、北峰からはトレースはなく、そこからはときおり膝まで沈むラッセルをして進んでいく。

【登山道】
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 御鉢巡りの道はこのように、登山道のみ雪が残っていた。

【大鍋】
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 大鍋に下りて、しばし散策。案外と雪は積もってなくて、よほど登山道のほうが雪があった。日当たりの関係でしょうね。

【登山道】
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 南峰への登り返し。
 大鍋に寄っているあいだに、本峰で休憩していた5人組のグループに先行されたので、ここからは立派なトレースがある。で、楽ではある。

【IV峰から】
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 南峰、IV峰とまわって、御鉢巡りは終了。ここから西峰経由で下山。

【登山道】
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 林道を歩いていると、雪だるまがお出迎え。
 本日は好天であり、雲一つない快晴であった。気温は、登っていて暑くなるほどの高さであり、春なみであった。 この気温は当分続き、今週で九重の雪はあらかた溶けてしまうであろう。
 さて、次の寒波はいつ来ることか。

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January 21, 2017

登山:雪の久住

 正月が過ぎたあとは温暖な日々が続いていたが、1月中旬から寒波が九州に届きだし、ようやく雪山のシーズン到来となっている。
 そして第3週は寒波は九重に届いて、金曜日に九重山系に雪が降り、土曜日に好天という、雪山登山に絶好のコンディションとなったので、さっそくでかけてみた。

【牧ノ戸登山口】
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 牧ノ戸登山口の駐車場は、九州の雪山好きがこぞって集まっている。

【登山道】
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 本日は雪が多く、登山口からアイゼンを装着しての登山である。
 牧ノ戸登山口から登って、次の休憩所から三俣山を眺める。雪の季節の三俣山はじつに美しい。

【登山道】
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 沓掛山の近くから、登山道と三俣山を眺める。雪道の登山道と、霧氷の山々が白に染まっている。

【西千里浜】
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 牧ノ戸登山道からの、最高のビュースポットが西千里浜からの、星生崎と久住山のツーショット。

【久住山】
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 まずは、この登山道の主役久住山に登ってみよう。

【久住山山頂】
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 久住山山頂から、蒼天のもと、さえぎるものなき360度のパノラマを楽しむ。
 向いに見えるは、星生山。

【御池】
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 冬に久住山を登ったら、凍れる御池は必ず寄るべきところ。
 天狗ケ城に登っていき、高度によって微妙に眺めの変わる御池を眺める。

【中岳】
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 天狗の次は、九重山系最高峰の中岳へ。
 山頂標識の海老の尻尾が見事。

【御池】
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 中岳から御池に降りて、厚い氷の上を歩いて、横断。
 これだけ分厚いと安心して歩くことができる。

【西千里浜】
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 御池からは星生山に登る。稜線から、西千里浜を眺めるが、午後になってかなり雪が溶けてしまっており、登山道に土が露出している。

【星生山】
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 星生山は雪が積もったら真っ白に染まるのだけど、まだ雪の量が少なく、岩肌がけっこうむきだしになっている。

【星生山山頂から】
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 星生山山頂からの眺め。
 硫黄山から、硫化水素を含んだガスがもうもうと吹き出ている。

【登山道】
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 星生山から、登山口にむけて下山。途中にあるこの樹々は九重に激しい風によって、枝が一方向に伸びているのだが、雪が載っていると、さらにその迫力が増す。

【登山道】
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 牧ノ戸近くの休憩所。
 雪遊びに来ていた人たちが作ったと思われる、雪だるまがあった。


 純白の雪と、それに澄み切った青空、それがつくる美しい景色を存分に楽しめた登山であった。


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2017


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January 14, 2017

雪の多良岳&竹崎蟹

 年が明けてから暖冬となっていた平成29年であるが、中旬になって本格的な寒波が到来し、ようやく山に雪が積もるようになった。しかし、この寒波は九州では北部にのみの到来で、九重あたりには雪は降らなさそうである。

 それで、寒波が届いている範囲にある山をいろいろ考え、佐賀の多良山系ならまず雪が積もるであろうと予測した。そして多良岳といえばすぐ近くに太良があり、竹崎蟹の名所である。登山および下山後の竹崎蟹を楽しみとして、佐賀県多良へGo。

 有明海沿いに車を走らせ、多良山系に近づくと、よく晴れた好天のもと、多良山系の稜線のみに雲がかかっており、明らかにそれは雪雲である。この時点で、雪山を楽しめることが決定。

【登山口】
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 中山キャンプ場駐車場に車を止め、多良岳神社から登山開始。

【登山道】
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 多良岳はよく整備された山であり、案内標識も多い。

【登山道】
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 登山口あたりは雪は積もっても降ってもなかったが、高度を上げて行くにつれて、雪がちらほらと降りだした。木のあいまからすぐ近くに多良岳が見え、さほど時間がかからず登れそうに思えたが、登山道はいったん山の周りをまわるような平坦な道となり、なかなか近付けない。

【登山道】
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 登山道はやがて雪道となる。

【登山道】
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 鞍部に出て、それから鳥居のある石段を登る。
 多良岳は信仰の山であり、いたるところに祠や鳥居、梵字がある。

【登山道】
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 山頂近くは岩場が多く、難所が続いている。ロープ、鎖を適宜使って注意深く登って行く。

【多良岳山頂】
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 山頂までの登山道は先行者の足跡3人だけの、人の少ない静かな山行であったが、山頂近くになると活気ある声が響いきた。着いてみれば、別方向から登って来た若者たちで賑わっていた。
 広い山頂には多良嶽三柱大神を祀った石祠がある。本来なら展望のよい場所なのだが、薄い雪雲のせいで眺めはよくなかった。

【金泉寺】
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 山頂からはいったん金泉寺に引き返す。
 ここには本格的なつくりの立派な山小屋があり、中にはいってみたら、ストーブで薪を焚いており、暖かくて、いい雰囲気であった。
 もっともストーブの周りに腰かけくつろいでしまうと、外の寒気のなかに出る気が萎えてしまうだろうから、休憩は暫しにとどめ、小雪の舞う登山道へと戻る。

【登山道】
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 下山は中山越経由の道をたどる。
 経ヶ岳への縦走路でもあるこの登山道は、変化に富んだおもしろい道であった。

【中山越】
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 中山越に到着。ここからは経ヶ岳も近いが、往復すると日が暮れる時間帯に入っていたため、そのまま林道へおりていく。

【林道】
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 中山キャンップ場へは、林道と歩道を使いながら、ほぼ平坦な道を歩いていき下山。

【竹崎蟹@太良】
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 中山キャンプ場からは30分ほどで太良へ到着。
 そして太良の名物、竹崎蟹を食おう。
 九州では蟹といえば渡り蟹であるが、その渡り蟹のなかでも、有明海の豊潤な栄養素によって育まれた竹崎蟹は、身がたっぷりつまっていて、とても食べ応えがある。それゆえ値の張る蟹なわけだが、どういうわけか太良の蟹宿では、どこも原価割れみたいな値段でこれらを供しており、いまだにその仕組みがよく分からない。まあ、客にとってはたいへん有難いことなのだけど。

【有明海の夜景】
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 太良のもう一つの名物は、干満の差が大きい有明海の展望。とくに潮が遠くまで引いた、大きな干潟はここならではの眺め。
 しかしながら今回は干潮の時間と滞在の時間がうまくかみ合わず、その大きな干潟を見ることはできなかった。
 それでも、空気の澄んだ冬の夜、皓皓と照る月が、静かな海にその姿を映すさまは、見ていて飽きないものがあった。

【太良岳】
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 翌日は見事に晴れ、寒波は後退して、雪雲も払われてしまっていた。
 でもそのおかげで、多良岳の姿を太良から見ることができた。

 九州の寒波は週末の数日だけで終わってしまった。またしばらく雪山はお預けとなる。

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December 17, 2016

雪の大船山@平成28年冬

 毎年、毎年、雪の降る時期の予測が全く立たなくなっている九州だが、12月第三週に突発的に寒波が訪れ、週末は雪山が楽しめることとなった。
 それで、九重へとGo。

【登山口】
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 今回は久住レゾネイトを起点として出発して大船山を目指す。
 本日は絶好の好天で、青の色も深い。

【くたみ別れ】
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 しばし登ると、この地区の名物の山桜が4千本植えられているところへ。
 春に来ると、絶景が楽しめる場所である。

【登山道
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 今シーズン初めて九重に積もった雪は、このルートはまだ誰も通ったことがないようで、獣の足跡以外何もない雪道をずっと登って行く。

【佐渡窪】
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 九重にいくつもある窪地の湿原の一つ、佐渡窪。
 雪がふんわりと積もっている。

【登山道】
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 雪道を通っていくうち、アセビの群落が現れる。
 赤い花穂と、バックの青空、白い雪、見事なコントラスト。

【鉾立峠】
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 登山道を登りつめると、鉾立峠。いきなり目の前に三俣山が見え、迫力あります。

【立中山】
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 鉾立峠からしばし登ると、立中山。
 ここからしばらく下りになるので、ここでアイゼンを装着した。

【登山道】
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 立中山からもずっと新雪である。

【登山道】
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 下りが一段落する頃、灌木帯となり、目指す大船山の姿がくっきりと見える

【登山道】
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 やがて道は、坊がつるからの道と合流。
 ここまでは一人での、新雪に足跡を刻みながらの登山であったが、さすがにここからは登山者がいるので、トレースをたどりながらの登山となる。

【段原】
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 登山道は稜線に出て、大船の美しい姿を近くに見ることができる。

【登山道】
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 稜線に出ると、しばらくはなだらかな道になる。
 冬期はここでの霧氷が名物なんだけど、好天で気温も上がっていることから、既に溶けたみたいで、霧氷は見ることができなかった。

【大船山山頂】
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 山頂に到着。
 ここからは、やはり三俣山方面、坊がつるを見る景色が絶品。

 春、秋は登山者でにぎわう大船山だけど、雪の時期は人が少なくなる。
 今日も大船山で出会った人は、単独行の人たち、3人だけであった。
 これは雪の九重が人気がない、というわけでなく、大船山のアプローチの悪さに問題があるのであろう。牧ノ戸から容易に登れる久住のほうは、冬でも大人気なわけだから。

【御池】
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 冬の大船山の名物「凍れる御池」は、半端に凍っていた。

【御池】
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 御池まで下りて、氷の厚い周辺の部位を歩いてみた。

【登山道】
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 御池からは岳麓寺方向へ下山する。
 好天のもと、祖母山、傾山がくっきりと見える。

【入山公廟】
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 このルートの途中にある、「入山公廟」にお参り。

【登山道】
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 やがて道は、舗装道に出る。

【登山道】
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 舗装道に出てからは、元の登山口に向かって、舗装道を6km黙々と歩いていくのみ。
 久住レゾネイトが奥に見えるけど、遠いなあ。

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December 03, 2016

登山:晩秋の英彦山

 12月になり、もう紅葉は散っているであろう晩秋の英彦山を訪れることにした。
 天気はみごとに晴れて、いい登山日和である。

【表参道】
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 別所駐車場からしばし舗装路を歩いたのち、中宮への石段が続く参道を登って行く。
 杉林が続くうち、高度を越えたあたりから自然林もちらほら現れ、そして葉はもう落ちていた。
 こういった石段、あるいは石段もどきの道を登って行くと、山頂にたどり着く。

【中岳から】
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 中岳から山頂公園を望む。
 今日は天気のよい登山日和なので、登山者でにぎわっていた。
 英彦山はよく整備された登りやすい山なので、ここら周辺の人たちの憩いの山となっているようだ。

【北岳へ】
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 前回は鬼杉コースで南岳経由で中岳に登ったので、今回は北岳経由で下ってみることにしよう。

【鞍部】
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 北岳を越えてしばし高度を下げたのち、鞍部にいたる。ここを下って行けば、そのまま豊前坊に出るが、前に見える小ピークが展望所になっている雰囲気があったので、そこへ寄ってみることにした。

【望雲の頭】
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 この小ピークは「望雲の頭」という名前がついていた。いかにも展望のよさそうな名前であるが、木立が生い茂っており、展望はよくない。まあ、上の雲は見えるから、名前は間違ってはいないのだが。
 ここをもう少し進んでいったら、道は下りとなり、そして薬師峠方面に抜けるという標識があったので、そこで引き返した。

【鞍部から】
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 鞍部からはよく整備された道が続く。

【柱状節理】
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 鞍部よりしばし下ったところに、柱状節理が。
 ここにもかつて阿蘇山の溶岩が迫ってきたのだな。

【シオジ林】
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 登山道はやがて葉を落とした樹々の林のなかに入る。
 シオジという樹であり、この広大な群落は英彦山の名物である。

【望雲台へ】
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 登山道を下って行くうち、特徴ある岩峰群が見えて来る。
 そして「望雲台まで0.1km」という標識があったので、それに従い寄ってみることにした。
 岩峰の間の急傾斜を鎖を使って登って行く。左手の鋭い岩峰が「望雲台」なのだろうか?

【望雲台へ】
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 鎖を登り切ると、予想と違って道は岩峰には向かわず、右方向へ。
 前方に鎖をかけたポールが並んでいるのが見えるので、あれに沿ってさらに登るようである。

【望運台】
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 先ほど見えていたポールのところに行くと、ここで行きどまっていた。どうやらここが「望雲台」のようだ。しかし、これは「台」ではなく、板あるいは壁だよなあ。なにか表示がおかしいと思いつつ、しかしここからの展望は大変良かった。

【展望】
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 すぐ近くには特徴ある山容の鷹巣山が見える。そして本日は好天だったので、豊後灘が水平線までよく見渡せた。

【望雲台?】
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 素晴らしい展望を楽しんだのち、望雲台を下りたが、降りたところに巻き道があるのに気付いた。
 そこでつらつら思うに、今のところが本当に「望雲台」か疑問に思えて来た。あれは、どう考えても「台」ではない。「台」と名のつくところは平たいスペースがあり、そこで人がくつろげるはずだ。しかし、今のところは人が座るスペースさえないナイフエッジである。
 そして巻き道は、左手の小ピークにつながっており、(写真の赤印の岩)、ここがじつは本当の「望雲台」であり、今登ったところはトラップなのではかと思い、その岩に行ってみることにした。

【岩】
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 で、岩の基部についたが、手がかり足がかりはそれなりにあるが、・・・こりゃクライミングシューズ履いてないと登れないな。そんなものいちいち持ってきてないので、ここで終了。
 それとともに、さっきのところが本当に「望雲台」ということも判明した。

【豊前坊高住神社】
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 登山道に戻り、下っていくうちホルスタインの像が目立つ豊前坊高住神社に到着し、ここでいちおう登山道は終点となる。
 この神社は農耕を祀った社でもあるゆえ、牛の像が奉納されているそうだ。

【九州自然歩道】
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 神社からは、杉林のなかの自然歩道を歩いて、駐車場へ戻って行くのみである。
 ゆるやかな下りの、静かな自然歩道をもくもくと歩いて行こう。


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November 20, 2016

秋の行縢山

 週末は土日とも、曇り時々雨というさえない天気であったが、ひどい雨が降るというわけでもないようだったので、近場の行縢山にさらさらと登ってみることにした。

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 延岡道路から見る行縢山は、雲のなかに隠れており、これはまったく展望がきかないと思ったが、まあ紅葉なら見られるであろうと楽観的に考え、登山開始。

 滝見橋から見る紅葉は、なかなかのもの。
 行縢山はあまり紅葉する樹々がないのだが、この程度まで紅葉しているなら、私は満足である。
 枯葉のしきつめられた登山道を登って行き、そして山頂着。
 やはり山頂からは下界の展望はきかなかったが、それでも周囲の紅葉は見ることができた。


 延岡道ができてから、行縢山のアプローチはとても楽になった。
 気軽に行ける位置にこういういい山があるのは、ありがたいことである。

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November 13, 2016

落水林道整備第ファイナル@大崩山

 かつて林業で栄えた大崩山には材木を運びだすための長い林道が麓に通っていたが、林業が寂れるとともに林道は使われなくなり、やがて荒れるにまかされ廃道と化していた。
 この廃道を復活させて、サイクリング、トレラン等のアウトドアに使えるようにしようとするプロジェクトが2年前から始まり、細々とした作業の積み重ねが実り、そろそろ開通間近である。

【前夜:交流会】
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 整備の前日は祝子川温泉で宴会。
 11月になり猟期となったので、館長が大崩山で獲ってきた鹿、猪が食卓に並ぶ。
 鹿肉の唐揚げ、鹿の肝の煮物、鹿の腸の塩焼き、猪のスジ肉おでん風、等々ここでしか食べられない崩山の秋の山の幸の数々。
 ちなみにこれらは館長ふるまいの家庭料理といった位置づけの料理であり、祝子川温泉館のレストランの常設メニューではない。経験したいなら、ぜひ交流会へご参加を。

【落水林道】
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 駐車場までは四駆、軽トラで移動し、それからは各自道具を持って移動。
 山々は紅葉の時期であり、それなりに美しい。

【名物一枚岩】
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 落水の滝への道での名物、巨大な一枚岩。
 これは通行を邪魔しているので、いずれ発破かけて除去すればと提案したが、これがつっかえ棒となってそれ以上の岩の滑落を防止しているかもしれないので、残していたほうがよいであろうとのことであった。

【ボルダリング】
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 今回の一行にはいろいろといつもと違う分野のメンバーが参加している。
 その一人は東京から、地方見学の目的で町役場に来ている若者で、ボルダリングが大好きであり、こういう岩をみると登らずにはいられないとのことである。

【林道】
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 違う分野の人たちとして、報道の人も参加していた。
 たぶん開通が間近ということがあったからであろう。
 向こうでカメラを構えているのは読売新聞の記者である。

【林道】
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 相当な距離を歩いたのち、未整備のところに入る。
 道に倒れている樹を切って谷に落としたり、道に生え放題の馬酔木を切り払ったり、こういった作業を続けて林道が再び開かれていく。

【林道】
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 林道には遊びどころもたっぷり。
 ターザンになった気分で遊びましょう。

【林道開通】
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 作業を2kmほど続けたところ、向うのほうから作業していて途中で終えていた地点(赤リボンを目印にしていた)ところに到着。2年間かけて、ようやく林道再開通である。
 皆で喜びあい、そしてここで記念撮影。
 写真を撮っているのは、主催者、それに取材陣(NHK記者、読売新聞記者)である。
 それにしても、宮崎のはるか地方の片隅の、マイナーなイベントにでも取材に来る、マジャーどころのメディアの取材力には感心してしまう。

【林道】
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 開通したのちは、元来た道を帰る人と、そのまま行く人に2グループに分かれ、私はそのまま行くほうへと。
 ここからの道もまた変化に富んでいて面白い。
 ここの、かつては石橋がかかっていたところは橋は崩れ、川を渡渉しないと渡れない。
 山慣れしていない人にとってはこういう自然そのものの場所は意外と難しいようで、いま二名のサポートを得て渡渉しているところである。

【林道】
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 開通点を過ぎた区間は2年前に整備を終えているので、道は通りやすいはずなのだが、それでも所々樹が倒れていて邪魔になっている。それで、持ってきた道具で樹を切って除去。
 ・・・林道のメンテナンスって、つまりはエンドレスなのである。

【鋸山山麓】
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 大崩山一帯は、鋸山の南山麓の紅葉がもっとも美しい。去年も良かったけど、今年もなかなかのものであった。 これでもう少し陽が強く射してくれれば、さらに色が映えるはずなのだが。

【鋸山】
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 鋸山は名前の通り、稜線がギザギザの鋸歯状になっているのだが、午後からは雲がわいて、その稜線を隠していた。しかし山の背後に太陽が来ると、薄い雲から日光が、鋸の歯の間から射し、いくつもの日の矢を放つ、神秘的な風景が出現していた。

【林道】
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 やがて落水落水林道は車も入れる整備された林道に出る。こういう道は歩いていてあんまり面白くないのだが、今日は美しい紅葉がずっと見られるので歩いていて飽きることがない。
 そうして舗装路に出るころ、迎えの四駆がやってきてくれて、そこからは祝子川温泉に車で戻った。


 2年間かけての落水林道開通。
 これからここでいろいろな遊びが出来るのだろうが、それでも整備したはずのところにまた障害物が出現していたりして、自然を相手に遊ぶには、それなりの努力の継続が必要なのだとも知った一日であった。

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