登山

October 08, 2017

秋の石鎚山

 10月連休、石鎚山が紅葉の旬ということで、石鎚山に登ることにした。
 紅葉は明るい陽の光のもとでないと、その真の魅力を楽しめない。予報では日曜日が終日晴天とのことだったので、日曜日に登ってみよう。

 早朝、石鎚山麓の駐車場に着。連休の好天とあって、朝早いうちから、どんどん駐車場に車が来るなか用意を整え、満員のロープウェイに乗って、降りたロープウェィ駅からスタート。

【成就社から】
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 石鎚山は山全体が聖域。そして成就社の鳥居から、石鎚山を望む。
 見事な晴天であり、紅葉をまとった山のスカイラインが鮮やかに空を切り取っている。

【夜明峠】
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 成就社からの登山道は、いったん山を越えて、それから夜明峠に降りる。
 石鎚山は深い山系にあるため、なかなかその姿を現さないのだが、ここに至れば石鎚山がその姿の全貌を現す。私が初めてここを訪れたとき、その峨々たる山並みの姿に感動した覚えがあり、今回もその感動を期待していた。
 しかし午前10時くらいからこの山域にガスが湧きだし、夜明峠に着いた時点では、山々はガスに包まれ、展望はまったく良くなかった。わざわざ晴天の日をねらって来たのに、残念至極である。
 まあしかし、風の流れは強いので、山頂に着くころにはガスが晴れることを期待して、歩を進める。

【夜明峠】
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 参考までに4年前の春に石鎚山を訪れたときの夜明峠の写真。
 本来ならこのように、眼前に石鎚山の山脈が聳え立っているのが見えるのである。

【登山道】
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 石鎚山は3つの鎖場があり、ここからすぐの2番目の鎖場からが、石鎚山への取付きとなる。
 このあたりの紅葉は見事なものであったが、陽が射していないので、その鮮やかさはいまいちであった。

【二の鎖】
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 紅葉の旬、そして連休中日ということもあり、鎖場は大混雑であった。

【三の鎖】
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 最後の鎖場、三の鎖を越えれば、すぐに山頂である。そこに至れば、「石鎚山」の画像を検索すれば、いくらでも載っている絶景を楽しめる。
 で、なにはともあれ、この大渋滞を進んで行きましょう。

【石鎚山山頂】
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 大渋滞を乗り越え、ようやくたどり着いた山頂。
 風の流れは早く、ガスは石鎚山の北壁にぶつかり、それから上空に流れていく。
 そのガスが時に払われ、石鎚山がその全貌を現す。
 期待していた以上に、見事な紅葉であった。
 今年の気候条件と、そして紅葉の旬が、本日ぴったりとあったみたいで、錦絵のごとく豪華な紅葉の風景を見ることができた。

【石鎚山山頂】
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 そして、アングルを少々奥に戻せば、このような風景。
 たぶん、本日における西日本で最高の絶景は、苦労して登ってきた、山頂広場を埋める多くの人が楽しんでいるのである。

【夜明峠】
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 下りは元来た道を戻る。
 夜明峠にて、行きのときにガスに包まれていた山系は、少しはその姿を見せていた。

【登山道】
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 成就社を過ぎ、ロープウェイ乗り場に近いころ、この看板「ご登拝、ご苦労さまでした」が、登山者を迎えてくれる。
 石鎚山は、古くから信仰の対象となっていた霊山なのである。
 この歴史ある、美しく、峻厳な山で、紅葉が見れらた登山を堪能できたことに感謝。


Isshi

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September 23, 2017

重盤岩@津奈木町 & 湯の児温泉@水俣市

 熊本から鹿児島方面に国道3号線を走っていると、途中の津奈木町で国道沿いに見える奇岩「重盤岩」。前から気になっていたのだが、熊本に用事ができたついでに行ってみることにした。

【重盤岩】
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 津奈木町は、九州中央部に横たわる巨大な山塊である九州脊梁山地の、西の海側の端に位置するので、もっぱら山ばかりという地形であるが、その山々のなかで重盤岩のみは、山というより岩の塊という姿であり、とても個性的である。

【つなぎ美術館】
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 津奈木町はアートの町でもあり、町なかにいろいろな美術のオブジェが飾られている。それらを散策しながら楽しめるのも、この町の魅力だ。

【重盤岩眼鏡橋】
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 重盤岩のふもとには、これも熊本名物のアーチ状石橋がある。
 オブジェの奥に見える橋である。
 江戸時代に、熊本には高度な技術のある石工集団がいたので、熊本では各所にこのような美しい橋が造られている。そしてそれらは頑丈だったので今にいたるまで残っている。

【モノレール】
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 重盤岩には、80mほどの高さを登る。
 つなぎ美術館から、モノレールが出ているので、それを使うと楽に登ることができる。

【重盤岩】
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 重盤岩は、下から見ると、岩峰が一個突き出ている、単純な岩山に見えるけど、登ってみると、四方八方に登山道を伸ばした複雑な形をした岩山であった。
 それぞれの道をたどり、そこからの風景を楽しみながら、じっくりと散策した。

【湯の児温泉】
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 重盤岩を散策したのちは、近くにある湯の児温泉に移動。
 歴史あるこの温泉は、小さな湾に、いくつもの温泉宿がある風情ある姿である。

【温泉】
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 今回泊まった宿は、「昇陽館」。
 全室オーシャンビューという、眺めのよい宿である。
 ただし、ここからはどうやっても沈む太陽しか見えないはずなので、この宿の名前には納得がいかなかった。

【湯の児温泉】
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 この宿は、湯の児の豊富な湯をいかして、いろいろな種類の温泉があり、どれも良かった。

【夕食】
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 夕食は温泉宿スタイル。
 刺身、煮物、椀物、焼き物、それらを一挙に持ってきて、あとはセルフサービスというもの。
 こういうのは好きではないが、でもある意味でくつろげるので嫌いではない。海産物のレベルもなかなかのものであった。

 今回、急に思い立って旅行を決め、そこでたまたま空いていた宿を予約したけど、値段のわりにはいい宿だったと思う。特に眺め、温泉は、標準以上のレベルであった。

【湯の児島】
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 湯の児の湾に浮かぶ3つの島。
 最初の橋は、「飛び込み禁止」とか書いているけど、おらんだろそんな人、とか心で突っこんでしまう。

 一番目の島は、小高いところに登り、そこの神社にお参りして、それから次の島へと行く。
 その途中に、「願掛け亀」という大きな亀の石像があり、そこでお賽銭を供えましょう。福々しい亀なので、なにか御利益ありそう。
 この島々は、これ以外にもたくさんの亀の像が設置されているけど、それには理由がある。一つには昔、大きな亀が訪れたという伝説があること。そして、もう一つは第3の島を見晴らすところに、亀に似た岩があること。伝説はともかく、この岩を見ると、その位置と姿が絶妙なので、ここがいかにも「亀の島」という気にさせられる。

【福田農園】
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 湯の児温泉近くには、スペインの文化を伝える「福田農園」がある。
 定期的にフラメンコなどもやっているそうだ。
 今回はそれを見る時間もなかったので、美味しいとの評判のパンをたくさん購入して、それから帰宅した。


 今回、突発的に重盤岩を訪れたけど、植生を見ると、紅葉が多く植えられており、これは10月末から11月にくるとさぞ美しい景色を眺められるだろうなと思った。

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September 10, 2017

西郷どん帰郷の路@鹿川古道再生プロジェクト

【西郷軍敗走路@宮崎県内】
Rute

 西南戦争末期、西郷軍は延岡和田峠で決定的な敗戦を喫し、事ここまでと悟った西郷は、軍の解散令を出した。そこで多くの降伏兵が出て、西郷は残った兵たちを率い、延岡から鹿児島への逃避行を行った。
 主要道路にはもちろん政府軍が待ち構えているので、裏道、山道を通っての行程になる。行く所々で糧食、武器を略奪しながらの行軍であったため、地元の住民にとってははなはだ迷惑な集団であったとは思われるが、なにはともあれ西郷軍は険しい山々を辛酸辛苦の末に突破し、鹿児島城山への帰還に成功した。
 西郷軍は、戦略・戦術等の軍隊そのものの能力には著しく難があったが、サバイバル技術には優れたものがあったようで、彼らは能力の使い方を根本的に間違っていたのでは、と後世の者からは残念に思われている。

 その西郷軍の敗走に使ったルートをざっと上の図に示す。
 これらの道は、今も生活道に使われていたり、登山道に使われていたりもするが、西南戦争から150年近くがたった今、その半ばは廃道になっている。

 ところで近年の歴史ブームの余波からか、宮崎県の地方起こしで、この敗走路を復活させようという活動が数年前から起こり、たとえば日之影から岩戸までは、「天の古道」として復活した。
 それで、チーム大崩でも、大崩山山麓の西郷軍が通ったルート、「鹿川古道(上の地図で赤線の部分)」を整備して復活させようという話が持ち上がり、私もそれに参加してみた。

【西郷隆盛宿陣の跡】
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 上祝子集落に残る、西郷隆盛が泊まった農家の跡。
 ここをもう少し行ったところから、鹿川古道は始まる。

【鹿川古道】
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 鹿川古道は、この川を渡るところから始まる。
 鹿川古道は、かつて上祝子と鹿川が林業で栄えていたころ、人々の往来に使われていた道だったが、人々が去ってしまい、道が使われなくなった今、かつて掛けられていた橋は落ちたままとなっている。

【鹿川古道】
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 林道を少し歩いて、それから山のなかに入って行く。

【鹿川古道】
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 使われなくなった道は、樹々や草で覆われてしまう。
 地道に樹々を切り、草を刈って行く。

【鹿川古道】
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 先頭者が樹々を切ったあと、後続の者がそれらを脇に捨てていって、道が整備されていく。

【展望所】
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 鹿川古道は基本的には茂った林のなかの道なので展望がきかないが、ところどころ展望の利くところがある。
ここはその一つ。
 広ダキ、やかん落とし、大崩山山系の特徴である巨大な花崗岩のスラブを見ることができる。

【鹿川古道】
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 ここらは日当たりがよいせいか、カヤが生い茂って、自然に還ってしまっている。
 ここは刈り払い機にぞんぶんに活躍してもらって、道を切り開いて行く。

【鹿川古道】
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 使用前、使用後という感じで、道が復活している。
 もっともカヤはすぐにまた生えて来るので、人が入り続けないかぎり、この道もやがては自然に戻ってしまう。

【林道】
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 3kmほど進んで、機械用の燃料もなくなってきたので、本日の整備作業は終了。帰りは、古道は使わずに、快適な林道を歩くことにした。

 終点である鹿川越までは、あと半分くらいを残すのみ。あと一回作業を行えば、鹿川古道全行程が復旧できそうである。


【本日の鹿川古道作業区間】
Sisigawa

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September 09, 2017

落水林道@整備後

 大崩山のイベントで、上祝子から鹿川までの廃道を復旧させようというものがあり、天気予報では好天だったので参加してみることにした。
 このイベントの常で、前夜に宴会があるので、それにも当然参加してみることにして、その前には大崩山界隈を散策してみたい。(まだ暑いなか、大崩山に登る気はしないので。)
 それで、昨年に完成した落水林道がその後どうなっているかを見るため、ハイキングすることにした。

【祝子川】
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 大崩山の登山ベース「美人の湯」から、まずは舗装路をスタート。
 最初に祝子川を渡る橋から見る、大崩山の眺め。

【鋸山】
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 林道を登っていき、特徴ある鋸山の姿が見えると、落水林道の入り口も近くである。

【落水林道】
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 落水林道は、以前に林業用に使われていたので、きちんと残っているところは幅も広く、トレランなどに使いやすい道である。

【落水林道】
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 落水林道は、しかし使われなくなって久しく、道は多くの場所で崩壊していて、かつ崩落しているところもあり、「林道」と名はついているけど、ルートファインディングは難しいコースだと思う。
 トレラン目的で来た人とかは、最初はガイド付きで走ったほうがぜったい安心。

【落水林道】
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 昨年、道の馬酔木は全部刈ったはずだが、生命力の強い樹であり、このようにまた元気に生えてきていた。

【落水林道】
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 台風や、大雨で樹々は倒れるのであり、この林道もいくつも倒木のあるのを見つけた。
 やはり普段使われていない道は、荒れる一方なのではある。

【落石場】
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 落水林道を歩き、この平たい落石が被さっているところにくれば、林道もほぼ終点。


 散策を終え、落水林道の状況を、整備管理者のN館長に伝えたところ、自然を相手にする限り、これはこれでいいのであり、整備はずっと必要なので、エンドレスの努力を続けていきましょうとの、たくましい答えが返ってきました。

 まあ、とりあえず、道は使わないと荒れていく一方なので、大崩山が好きな人は登山もふくめ、この林道も散策なりサイクリングなりトレランなり、なにか使っていってほしいなあ、と思う次第であります。

【宴会料理】
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 夜の宴会は、大崩山で獲れた鹿料理に、自家栽培の野菜の数々、それに各自持ち寄りの料理、酒で、深夜まですすむのであった。

【落水林道】
 落水林道:「美人の湯」を起点終点で、総距離16.3km 獲得標高762m
Ochimizu


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September 02, 2017

登山:念珠岳@上天草観海アルプス

【念珠岳登山地図】
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 昨年から唐突に開始している夏の天草登山シリーズ。今回は、天草観海アルプス最高峰の念珠岳である。
 この山は調べてみると、たくさんの登山ルートを持っている。そのなかでは観海アルプスの自然歩道を使うのが、稜線歩きが長く、一番眺めがよさそうだ。それで、そのルートを使うことにした。登山コースについては、「熊本県の山@山と渓谷社」の念珠岳に載っているもの使うことにした。

【二弁当峠】
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 このコースは登山口と下山するところが離れているので、まずは二弁当峠に車を止め、そこから自転車で下貫まで移動して、そこから登ることにした。

【下貫】
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 下貫は、龍ヶ岳への登山口でもある。
 この舗装路を8kmほど歩いて、歩道に入る必要がある。
 アスファルトの照り返しによる暑さを覚悟したが、山のなかに入ると木陰が多くて、意外と暑くはなかった。

【観海アルプス】
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 一回目の峠を過ぎると、本日歩く観海アルプスの稜線が見えてくる。
 標高は500m程度と低いけれども、恰好はよい山々である。

【登山口】
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 舗装路を登って行き、2度目の峠みたいなところが、念珠岳への登山道入り口。
 今の時期は、あまり使われていないようで、夏草が道を隠していた。

【登山道】
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 しばらく歩くと、道は広くなる。
 この登山道、しばしばササクサが茂っており、種が服にたくさんくっつくので苦労した。

【稜線】
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 登山口から15分ほど登ったら、この稜線に出る。
 ここからが九州自然歩道であり、500mごとに標識が設置されていた。

【烏帽子岳】
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 念珠岳の稜線ラインは、いくつものコブがあったが、大きいものは3つであり、その最初の一つが烏帽子岳。
 ここは登らず、そのまま巻道を行った。

【念珠岳へ】
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 いくつも軽いアップダウンを行くうち、念珠岳への登り口に到着。
 ここからは急傾斜を登っていく。

【念珠岳】
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 そして念珠岳山頂に到着。
 この山頂は木々が伐採されていて、とても展望がよい。
 天草の山々や、静かな内海の八代海、複雑な海岸線を持つ天草の海岸線、そして港町、素晴らしい眺めが広がっている。

【登山道】
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 念珠岳からの自然歩道は、稜線から少し離れ、アップダウンの少ない緩やかな道となる。

【二弁当峠旧分岐】
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Map2_2

 やがて登山道は二弁当峠への旧分岐に出る。
 地図を見ると九州自然歩道のほうは舗装路に出て相当歩いて二弁当峠に着くの対し、この旧道を使うとほぼダイレクトに二弁当峠に出ることになっている。
 舗装路をだらだら歩くのもつまらないので、ここで自然歩道から離れ旧道を下っていくことにした。

【登山道】
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 この旧道、ほとんど使われていないらしく、標識も赤テープもまったくない、整備のされていない道であった。そして進むうち、道が不明瞭になり、はたして道なのか、それとも雨で崩れた跡なのか分からなくなってきた。
 それで地図をみて調べると、どうやら分岐点から少し入ったところで、正規の尾根の一つ手前の枝尾根に入ってしまったようであった。
 ただ、地図からすると、ここは下ってさえいけば、道路のどこかに必ず出るので、そのまま下っていくことにした。

 そして道らしきものは、ついになくなってしまい、前方向はすべて藪というところに出てしまった。藪こぎはイヤなので、横と斜め方向に藪をさけて下っていき、やっと道路へと出た。
 出たのはいいが、そこはコンクリで固めた法面であった。つまり崖である。登山道を外れて下山すると、だいたいこういうことが生じるのは一種のお約束ごとではある。いわゆるマーフィの法則というやつか。

 とにかくその崖を観察すると、20mくらい横で崖が切れていたので、結局藪を突破してそこから道路に脱出した。

【コンクリ法面】
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 この写真の、ちょうど真ん中あたりで、私がひょっこり顔を出したわけである。
 傾斜のある山での、この手のコンクリの崖、下手をすると延々100m以上続くこともあるのだが、小規模なものでよかった。

【登山道入り口】
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 こうして予定していたとこよりも、かなり上の道路に出たせいで、登山口まで10分ほど歩くことになった。
 そして、二弁当峠近傍にあった、正しい旧道の入り口を見つけた。
 ここもそうとう使われていないらしく、標識は茫々に茂る草になかば覆われていた。

 なにはともあれ、登山口に着き、そして自転車の回収に下貫に行って、登山は終了。
 好天のもと、天草の自然を楽しめた山行であった。


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June 15, 2017

ミヤマキリシマ2日目@九重:扇ヶ鼻~星生山

 日曜日は予報では曇りだったのだが、いつの間にか雨の予報にと変わり、そしてその通りに朝から雨が降っている。しかし朝のニュースをみると、午後には雨が上がり、その後は雨は降らないとの予報になっていた。
 ならば雨上がりを待って出発しよう、ということにした。
 赤川温泉に泊まったのは、ミヤマキリシマの名所扇ヶ鼻に登る予定だったからである。しかし、雨あがりのあとに赤川ルートを使って扇ヶ鼻に登る気にはとうていならず、予定を変更して牧ノ戸ルートで扇ヶ鼻に登ることにし、赤川から牧ノ戸へ移動。

 この時期の休日は、牧ノ戸の駐車場は満杯になり、道路に車があふれでているのが常だが、さすがに雨が降っている日は登山者は少なく、容易に駐車することができた。
 そして、11時前には雨が上がったので、出発した。

【沓掛山から】
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 沓掛山からの眺め。
 扇ヶ鼻と星生山は、ミヤマキリシマが見事に山肌を染めている。

【扇ヶ鼻】
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 扇ヶ鼻のミヤマキリシマはほぼ満開。素晴らしい眺めである。

【扇ヶ鼻】
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 登山道のまわりを一面ミヤマキリシマが囲う、御伽話のような道を登って行く。

【登山道】
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 私同様に雨上がりを待って登山を開始した人が多かったようで、私が扇ケ鼻を下りる頃から、どんどんと登山者が増えてきた。
 そのなかに、ひときわにぎやかな韓国人の団体客があった。
 大型バス3台利用して、百人近いほどの人が行動していた。登山でこれほどの団体を管理するのって大変だと思うのだけど、どうやら牧ノ戸から久住山までの行程を各々の力量にまかせて、自由に行動するやりかただったらしく、小グループでの行動。おかげで、大行列に遭遇せずに済んだ。


【星生山へ】
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 扇ヶ鼻から下って、それから星生山へと向かう。

【星生山】
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 扇ヶ鼻ほどの量はないが、それでも星生山のミヤマキリシマも今がピークであり、美しい。

【星生山】
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 星生山山頂から西千里ヶ浜方面を望む。
 扇ヶ鼻のミヤマキリシマもよいが、その隣の肥前ヶ城のミヤマキリシマも、豪華に咲き誇っており、この二つの峰を見下ろすこの風景は、素晴らしいものであった。

【星生山】
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 久住方面を望む。

【星生山】
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 三俣山、平治、大船方面を眺める。
 昨日登った山々。
 それぞれ、ミヤマキリシマのピンクの帽子をかぶったような姿となっている。

【久住山】
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 久住山の山肌にもミヤマキシリマがちらほらと咲いている。
 久住山にも登って、南面の群落を見たかったが、今日は登山開始が遅かったので、ここでタイムアップ。

 このあとは西千里ヶ浜から牧ノ戸へ下山。
 午前中に雨には降られたものの、そのおかけで、雨露に濡れたミヤマキリシマの花は、とても瑞々しく美しいものであり、それを楽しめたのは望外の幸運であった。


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June 10, 2017

ミヤマキリシマ一日目@九重:三俣山~大船山~平治岳

 ミヤマキリシマの季節は梅雨と重なるので、雨のせいでミヤマキリシマ見物は中止、ということによくなる。6月第二の週末も予報はずっと雨だったのだが、二日前に突然雨から晴れとなり、これはラッキーと、九重へと出かけた。

【星生山】
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 本日のコースは長者原を出発して、三俣山、大船山を周回するコースをとる。
 三俣山への登山道を行くと、正面に星生山が見えて来る。
 荒々しい山肌を、ミヤマキリシマの群落がピンクに染め、いきなり素晴らしい風景を見せてくれる。

【すがもり越え】
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 すがもり越えから三俣山に登る。三俣山の山肌のミヤマキリシマも花のつきがよく、稜線に入ってからの眺めが期待できる。

【登山道】
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 登山道の満開のミヤマキリシマ。奥に大船山。

【三俣山】
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 稜線に出ると、山頂からの山肌のミヤマキリシマの花が見事に咲き誇る姿が、正面に現れる。おどろくような風景。

【三俣山西峰から】
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 本峰にかけての山肌にも、びっしりとミヤマキリシマが咲いており、これも素晴らしい風景。

【三俣山本峰山頂】
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 まずは本峰にと登ってみる。
 ここから御鉢を眺めると、御鉢(大鍋)そのものにはミヤマキリシマは乏しいものの、鞍部のミヤマキリシマが満開であり、御鉢を巡ることにした。

【御鉢鞍部】
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 御鉢の切れ込んだ最低標高部に大きなミヤマキリシマの群落があり、ここは満開。

【御鉢(大鍋)】
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 三俣山名物の大鍋、ミヤマキリシマはあまりない。
 まあ、ここは紅葉の名所だから、秋にまた訪れることにしよう。
 で、大鍋には降りず、そのまま北峰に登っていき、御鉢巡りを続ける。

【三俣山南峰から】
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 御鉢を巡って、南峰に到着。ここから坊がつるに下って行く。
 南峰の斜面のミヤマキリシマも見事に咲いている。

【坊がつる】
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 南峰からの急傾斜を下り、坊がつるへ。
 ここから平治岳を見ると、登山道のある南斜面のミヤマキリシマが一面に咲いている。
 今年の九重は、どこもかしこもミヤマキリシマがとんでもないことになっていた。

【段原】
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 坊がつるから大船山へと向かう。
 段原に出ると、大船山方向はミヤマキリシマの咲き具合があまりよくない。
 ミヤマキリシマを観察すると、まだ蕾の状態が多く、大船山に関してはピークはもう少しあとのようであった。

【大船山山頂】
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 大船山山頂から眺める北大船と平治岳。
 この山域のミヤマキリシマは九重でも別格とされているが、その通りの圧倒的染まり具合だ。

【段原】
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 段原に戻り、北大船へ登っていく。

【登山道】
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 美しく咲くミヤマキリシマのなかの登山道を進んでいこう。

【平治岳】
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 稜線から眺める平治岳。
 一時期は平治岳南峰のミヤマキリシマは虫害でひどいことになっていたが、そこから完全復活。
 峠から山頂に向けて、ずっとピンクに染まっている姿は、なんだかミヤマキリシマのお化けみたいな、異様な迫力を感じさせてくれる。

【大戸越え】
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 大戸越え。ここもミヤマキリシマの名所であるが、ピークは少々過ぎていた。
 ここから本日のメインの平治岳登山である。

【平治岳南峰】
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 高さはないが、急峻な登山道を登りつめると、この有名な風景が眼前に現れる。
 三俣山、坊がつるを背景に、山肌一面がミヤマキリシマに染まる平治岳。
 九重を代表する絶景。
 今年もこの風景を見ることができた。

【平治岳本峰】
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 本峰側の斜面も一面ミヤマキリシマが咲き誇っている。
 ここも、夢幻的な美しい風景だ。

【雨ヶ池】
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 九重を代表する景観を堪能して、坊がつるに下り、それから雨ヶ池経由で下山。
 長者原起点の周回ルートで、三俣山、大船山、平治岳と、ミヤマキリシマの名所の山々を訪れたが、いずれも見事な咲き具合であった。花の時期と、天候がうまくあった快心の登山であった。

【赤川温泉で】
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 下山してからは赤川温泉の韓国料理オーベルジュ「赤川温泉スパージュ」に移動。
 汗をおおいにかいたのちのビールは極上に美味いのであった。


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June 03, 2017

ミヤマキリシマ@阿蘇杵島岳~烏帽子岳

 ミヤマキリシマの季節。
 阿蘇もミヤマキリシマの名所であるが、昨年の地震のせいで、登れる山は限られており、今回はそのなかで杵島岳と烏帽子岳に登ることにした。
 この一帯は30万株ものミヤマキリシマの大群生があり、時期がよければ山肌が一面ピンクに染まる風景を楽しめる。

【杵島岳登山口】
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 6月最初の週末は、まだ梅雨前線が北上しておらず、好天である。
 まずは杵島岳へと登ってみよう。

【登山道】
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 登山道にはちらほらとミヤマキリシマが。


【杵島岳山頂】
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 杵島岳は火口にミヤマキリシマの群落があるけど、先の地震の影響からか、群落地の土壌が崩れており、少々悲惨な状態になっていた。

【烏帽子岳】
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 山頂から眺める烏帽子岳。
 う~む、あんまりミヤマキリシマは咲いていない様子。

【古御池火口群】
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 山頂からいったん下山して、窪地を通り、それから古坊中経由で烏帽子岳へと。

【登山道】
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 烏帽子岳への登山道。ここもちらほらとミヤマキリシマが咲いている。
 この標高では、花の時期は終わりかけのようであった。

【登山道】
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 草千里からの登山道との三叉路の高さのミヤマキリシマの群落。
 ほどほどの咲き具合。
 条件が良ければ、山肌全体がピンクに染まるのであるが、3~5分といったところ。

【登山道】
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 山頂に近付くと、ミヤマキリシマの群落の花の数はぐっと減った。
 散っているのではなく、そもそも蕾の数が少なく、今年の烏帽子岳はミヤマキリシマの外れ年だったようだ。

【烏帽子岳山頂】
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 山頂手前で、立ち入り禁止の標識。
 震災から1年以上たっても、まだまだ復旧中である。
 ここからの中岳、高岳の眺めは素晴らしい。

【草千里へ】
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 先の三叉路に戻り、草千里方向へ下山。

【草千里】
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 草千里へ降り、それから駐車場へと。
 一面の緑が美しい。
 今日はミヤマキリシマよりも、青空のもとの、生命力あふれる草原の緑のほうが印象的であった。

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May 27, 2017

雲仙のミヤマキリシマ&小浜のジャカランタ

 ミヤマキリシマの季節到来である。
 この時期は梅雨前線のせいで、天候が悪いことが多いのだが、今年はまだ梅雨前線の北上が遅く、5月の最終末は高気圧が九州を覆い、好天の予報である。
 九州にはミヤマキリシマの咲く山は多かれど、今が旬の山は雲仙のようだったので、雲仙へとでかけてみよう。
 また下山後は、小浜温泉に寄り、そろそろ咲くであろうジャカランタもあわせて楽しむ予定とした。

【池原登山口から】
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 池原登山口から登山開始。
 ここはツツジが多く植えられているけれど、もう花の時期は終わりに近かった。

【登山道】
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 今日は天気が良すぎて、日が痛いほどであったが、しばし歩くと林のなかの道となって日陰となり助かった。

【仁田峠】
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 登山口はいったん仁田峠へと出る。
 ここもミヤマキリシマの名所。たくさんの車も止まっていた。

【国見岳】
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 妙見岳に登り、国見岳を見ると、見事にミヤマキリシマが咲き誇っていた。
 雲仙の三岳のなか、どの山もミヤマキリシマは生えているのだけど、国見岳は量・質ともに、他の山を圧倒していた。

【国見岳】
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 国見岳に近づくにつれ、ピンクの花々がよく見えてくる。
 国見岳のミヤマキリシマは、群落を作っている九重とは違って、他の灌木とともに生えているので、初夏の濃い緑との色の対照が独自の景観をつくっている。

【国見岳山頂】
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 国見岳山頂から普賢岳と平成新山を眺める。
 あまりミヤマキリシマは咲いていないようだが、ここから見えないクレーターのなかの咲き具合に期待して、普賢岳へと向かう。

【平成新山】
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 平成新山へと着けば、ミヤマキリシマはぽつぽつと咲いている程度。
 以前の噴火でここらの植生はいったん全滅したはずだが、それでも新たな灌木はしっかりと生えていて、そして平成新山の瓦礫にも、うっすらと植物が覆い、そのなかには小さなミヤマキリシマの株もいくつかあって、ピンクの花を咲かせている。
 自然の回復力には感心させられる。

【普賢岳】
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 普賢岳方面のクレーターは、ヒカゲツツジの群落があるのだが、さすがにもう終わっていて、花は一輪も残っていなかった。
 それでもこの濃い新緑は見事なものである。

【普賢岳】
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 この標識を少し登れば、普賢岳山頂である。
 しかし本日は狭い山頂に人がいっぱいなのが、どこからで見えていたので、今回はパスして下山。

【仁田峠普賢神社】
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 仁田峠に到着。
 今日は天気がよく、ミヤマキリシマのピンクに加え、生命感あふれる新緑、そして澄み切った空の青さを存分に楽しめた。

【小浜温泉】
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 下山後は小浜温泉へと。
 小浜温泉は町じゅう、もうもうと湯煙が立ち、海からも海底からわく温泉で湯気が立つ、湯量豊富なところであり、風呂も当然源泉かけ流しである。
 雲仙温泉郷も良いところだが、小浜温泉もとても良い温泉地である。

【ジャカランタ】
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 小浜名物は温泉に加え、街道にずらりと並ぶジャカランタ。
 6月からが旬の花なのであるが、5月下旬ではさすがにまだ花はわずかしか咲いていなかった。
 ミヤマキリシマ、ジャカランタと二つの名花を同時に楽しむのはやはり無理だったか。


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February 12, 2017

雪の阿蘇:杵島岳~烏帽子岳

 寒波到来で、英彦山に続いては、阿蘇の高岳に登ってみることにした。高岳にしたのは、前の寒波到来の時に瀬の本から見た高岳が雪と氷で白く輝いていて、とても美しかったので、久しぶりに登ってみたくなったからである。
 ただ、阿蘇は先の地震の影響で登山道が使えなくなっている可能性があるので、ネットで熊本県北広域本部の広報を調べたら、高岳は「調査予定」とのみ書いており、通行可とも不可とも書いてなかったので、いわゆる「自己責任で行ってください」とのことであろうと勝手に解釈して、仙酔峡に向かった。

【仙酔峡道路】
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 仙酔峡道路を走ると、なんと通行止め。登山どころか、仙酔峡にさえ入れない状況であった。仕方なく、ネットで「登山可」と載っていた杵島岳へと予定を変更して、いこいの森経由で草千里登山口を目指した。

【県道】
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 いこいの森を越えてしばし走ったところで、ここも通行止め。震災の影響である。
 しょうがなく、57号線にいったん出て、阿蘇駅前からのパノラマラインで草千里へと行った。
 そしてあとで分かったのだが、阿蘇五岳を複雑に走っている登山道路のうち、使えるのはこのルート一本のみであり、復旧はまだまだ途上なのであった。

【根子岳】
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 パノラマラインを走っていると、根子岳が近くに見えた。
 ひさしぶりに根子岳の姿を近くで見ると、形が変わっている。天狗の基部の岩が崩れたようで、こりゃ根子岳も当分まともに登れないだろうなあ。

【杵島岳登山口】
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 なにはともあれ、草千里駐車場に車を止め、杵島岳へと向かう。
 雪はいい具合に積もっているけど、登山道に足跡はなく、私が本日一番乗りのようである。

【登山道】
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 登山道に人の足跡はなく、ときおり小動物の足跡が横切っている。

【登山道】
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 ときおり雪のふきだまっているところがあり、ここは膝まで埋る。

【登山道】
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 山の中腹あたりの登山道は石段になっていたはずだが、それも埋もれていた。

【杵島岳山頂】
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 山頂に着いたら、ネットの情報通り、御鉢への道は通行止めになっていた。

【烏帽子岳】
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 本日は好天であり、向かいの草千里と烏帽子岳もよく見える。
 ここからまたおりて、向うに見える烏帽子岳へ登り返しである。

【登山道】
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 草千里の高さまでおりて、それからしばらくは中岳方向へ歩いて行く。

【登山道】
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 古坊中から烏帽子岳へと登って行く。ここの道も誰も通った跡はなく、新雪を踏みしめながらの山行だ。

【登山道】
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 雪をかぶったミヤマキリシマのトンネルを進んでいく。

【烏帽子岳山頂近く】
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 烏帽子岳山頂は、山頂手前の稜線が崩れているらしく、通行止めになっていた。ここさえ通られれば草千里を一周するようなコースで行けるのだが、残念だ。
 とりあえず、360度の景色を楽しむ。中岳は盛大に噴煙をあげていた。

【登山道】
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 いったん引き返し、下りは草千里への道をとる。
 途中で草千里から登って来た二人組と会った。本日初めて見る登山者である。
 二人組のほうは、雪道に足跡がまったくないので、本当に登っていいものかどうか不安に思いながら登って来たそうで、これで安心して登れますと喜んでいた。

【草千里】
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 阿蘇の名所草千里はいちめんの雪原となっている。家族連れも多く繰り出し、雪遊びをしていた。その普段めったに見られぬ、雪で覆われた草千里を楽しみながら、駐車場へと戻った。

 天気のよい休日の雪の阿蘇。杵島岳、烏帽子岳に登っていたのは結局私を含めて3人のみであった。阿蘇五岳はいちおう日本百名山にも入っている有名な山なのであるが、今の登山道の状況では、訪れる人が少ないのも仕方がないのかもしれない。
 ただ九重や由布岳の登山道が着実に復旧したように、阿蘇の登山道もそのうち復旧されるだろうし、そのときまた登ってみたい。

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