登山

December 02, 2017

臼杵で登山と河豚:鎮南山&うおんたな

 紅葉を求めて九州の低山を登るシリーズ3回目。
 今回は臼杵の紅葉の名所、鎮南山を登ってみよう。そして臼杵は、河豚の名所でもあるから、登山のついでに河豚も味わってみるという二段構えの計画である。

【登山道への入り口】
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 鎮南山の登山口は、国道217号線からこの細い坂道を登って行く。
 見た目、進むとどんどん狭くなりそうな道なので、不安を感じたが、上に見えるカーブを超えるとそれなりに広くなってくるので、あんまり心配はいらなかった。

【跨道橋】
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 先の道を行くとやがて道が行き止まりとなり、その奥に駐車場がある。
 車を止め、登山口方向に歩くとすぐに高速道路をまたぐ橋に出る。

【登山口】
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 橋を渡ると、すぐに鎮南山登山口。
 まっすぐの林道と、左の階段、どちらを使っても同じ道に出る。
 まずは奥に紅葉の見える林道に行こう。

【林道】
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 林道には、明るい陽光を浴びて、紅葉が鮮やか。

【リトル鎮南山】
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 林道から登山道に入り、しばし上って行くと、最初の展望所である「リトル鎮南山」に着く。
 ここから臼杵市、それに臼杵湾がよく見渡せる。
 手前の雑木林がほどよく紅葉しており、晩秋のすてきな風景だ。

【登山道】
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 登山道は7~8合目あたりが、楓が多く植樹されており、旬の時期はさぞかし美しいと思われる。
 本日はピークを1週間ほど過ぎており、色褪せた紅葉と、それにどっさり散った枯葉によるややさびしい風景。

【塔尾】
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 鎮南山は二峰の山で、手前のピークが塔尾。石鎚社が祀られている。
 石鎚社の本家はもちろん四国の石鎚山であるが、あそこまで行って登るのは大変なので、こういう地の便のよいところにも石鎚社があるのは、御神体にとっても、参拝者にとってもいいことであろう。たぶん。

【展望】
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 ここからの展望は、先ほどのリトル鎮南山よりも標高が高くなるぶん、さらに景色がよい。
 そして臼杵市って、そこを歩いているときはそれなりに広さを感じるのだが、全体像をみると、ずいぶんとコンパクトな街であることがよく分かる。

【鎮南山山頂】
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 次なるピークは、塔尾から歩いて600mくらいのところ。
 鎮南山は臼杵市民に親しまれ、よく登られる山なのであるが、塔尾までと、それから先は道の踏み跡がまったく違っており、塔尾以降の道はあまり使われている雰囲気はなかった。
 ネット情報では、鎮南山は一般には塔尾が山頂と思われている、とのことだが、たしかにその通りであった。

【山頂展望所】
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 鎮南山山頂はあんまり展望はよくないけど、少しばかり西方に行くと、3mくらいの高さの岩があって、そこに登ると展望がよい。
 臼杵湾に浮かぶ、おむすび型の津久見島が印象的だ。

【山庵寺分岐】
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 山頂からは北方向に下っていくと、山庵寺へと続く。
 しかし、その分岐点、赤テープが張られ、通行禁止となっていた。
 それでさらに下って、林道経由で寺へ向こうことにした。

【林道】
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 登山道をずっと下ると、やがていったん舗装路に出る。ここから山庵寺へ向かう。

【山庵寺】
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 林道を歩くうち、山庵寺へ。
 この寺、いわゆる人里離れたところにある、本当の「山の中の寺」であり、調べると、いろいろと複雑な歴史があり、面白い。
 ここで休憩していた地元の人としばし雑談。
 しょっちゅうこの山に登っている人だったけど、やはり紅葉のピークは1週間前だったそうだ。

【下山】
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 山庵寺からしばし林道を歩いて、元の登山道に合流し、それから下山。
 登山口へは、行くとき使わなかった階段を使用。
 ここを下山に使うと、展望が良いので、下山にはこの道を使うのがよいようだ。

【河豚セット@臼杵】
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 最初に述べたように、今のシーズンの臼杵は、紅葉の山が名物、だけというわけではなく、どころか、河豚のほうがよほどの名物なので、山登りだけで済ますのはもったいなく、河豚を食わないわけにはいかない。
 それで、臼杵の鮮魚居酒屋店の名店「うおんたな」で、河豚セットを楽しんできた。
 臼杵は、河豚を出す店が、専門店から寿司店、居酒屋、料亭、いろいろとあり、そのすべてで、それに見合った美味しい河豚料理を出す、まさに「河豚の聖地」なのである。

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November 25, 2017

登山:冠嶽@薩摩川内

 11月第四週、先週に訪れた強烈な寒波はあっさりと去り、そうなると初心にもどって、低山紅葉探索登山を再開してみよう。

 今回は鹿児島の紅葉の名所の山、冠嶽に登ることにした。
 「冠嶽」は、秦の時代の徐福がこの地を訪れ、冠を置いていった言い伝えに由来する、由緒ある名前を持つ。
 歴史書「史記」に、徐福は不老不死の霊薬が日本にあると言って、それを求めて日本に渡ったとの記述があることから、日本には北から南まで、「徐福が訪れた」との伝説を持つ地がいくつもあるのだが、徐福が出発した港は杭州にあるので、潮流の関係上、もし日本に来たなら川内あたりが一番妥当ではあろう。
 なお徐福については、単なる詐欺師であった、という評価が古来より定まっているが、それから2000年以上が経ったのち、日本ではiPS細胞という不老不死に結び付く技術が開発されたわけであり、もしかしたら予知能力があった人だったのかもしれず、来るのがあまりに早すぎたのでは、などと敢えて言ってみる。

【冠嶽神社】
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 冠嶽には、いろいろと登山口があるのだが、とりあえず冠嶽神社からふるさと林道を使っていくことにする。
 神社は、紅葉の盛りであった。

【ガイドマップ】
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 神社にあるガイドマップを見て、コースを考える。
 ふるさと林道を歩いて、徐福公園に行き、鎮国神社経由で冠嶽に登ってみよう。

【ふるさと林道】
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 神社を少し上がったところで、道は二手に分かれて、こちらの上のほうがふるさと林道、なんだけど、この道が冠嶽に向かっている雰囲気がなかったため、間違って下のほうの道を私は行ってしまった。

【林道】
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 この道は少し下ったのち、舗装していない林道となり、冠嶽にも向かっているので、そのまま歩いて行った。
 しかししばらくして、道は荒れ果て、ほとんど廃道と化していた。方向的には正しいので、しょうがないのでガレ場を歩いて、やがてふるさと林道に合流。

【ふるさと林道】
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 結局、先に行かなかった道とここで合流。
 道路脇には楓の樹が植えられており、あと一週ほどすれば紅葉の旬のようであった。

【徐福公園】
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 徐福公園に着くと、ここにはひときわ目立つ大きな徐福の立像が。
 バックには冠嶽がそびえ、いい構図である。

【鎮国寺へ】
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 徐福公園からは、鎮国寺への階段があり、ここを登って行く。

【鎮国寺参道】
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 階段が終わると道はゆるやかになり、杉林のなかを歩く。

【鎮国寺】
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 鎮国寺境内は紅葉の盛りであった。この奥に冠嶽が見え、ここもいい構図である。

【登山口】
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 鎮国寺からはしばし舗装路を歩き、そして登山道へ入る。

【登山道】
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 冠嶽に到る登山道はよく整備されていた。

【冠嶽山頂】
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 やがて冠嶽山頂へ。
 展望のきいた山頂であり、周囲をよく見渡せる。しかし本日は空気が霞んでおり、海や甑島はよく見ることができなかった。
 そして見下ろすと、さっき行った徐福公園が真下に見え、そしてあの大きな徐福像がとても小さく見える。

【登山道】
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 山頂から経塚によって、それから材木岳を目指す。

【材木岳行者堂】
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 煙草神社への分岐を過ぎてしばらくすると、材木岳行者堂。
 ここからの見晴らしもよく、そして冠嶽山容の全体像が見える。けっこう複雑な地形の山である。

【材木岳山頂?】
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 行者堂から材木岳山頂を目指して上っていったが、それらしきものは見当たらず、そのうち下りとなった。
 そうなると、一番高い位置にあった、この岩がいくつか積み重なっているところが山頂なのかな?

【行者堂から】
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 行者堂から下山となるが、国土地理院の地図を見ると、下山路は行者堂からダイレクトに谷筋で下りるのと、煙草神社への分岐から尾根伝いに下りるのと二つコースがある。
 ダイレクトルートのほうが短距離なので、それで下っていったが、どうみても殆ど使われていない、登山道とは思えぬ道であり、そのうちルートが読めなくなってきた。
 地図によれば、とにかく下っていけば林道(?)には出るのだが、その林道(?)は地図では途中で途切れており、どうにもその存在が怪しげである。もしこの林道がないなら、そのまま進めばどんどん谷に下って行くことになり、下手するとドツボにはまってしまう。
 ここは前進を諦めて、引き返し、煙草神社経由で下っていくことにした。

【地図 @国土地理院】
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 赤丸で示すのが行者堂。ここから直接下りるルートは、廃道といっていいだろうから、使わないほうがいいです。

【登山道】
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 煙草神社への登山道は、さきほどのダイレクトルートとは異なり、よく整備された道であった。

【林道分岐】
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 登山道はやがて、使われなくなった林道へと出た。いちおう林道は存在しており、地図は正しかったわけだ。

【登山道】
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 煙草神社への登山道は、鎖を張った岩場を行く。

【ふるさと林道との合流点】
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 煙草神社に寄ったのち、登山道を下っていくと、やがてふるさと林道へと出た。

【冠嶽神社】
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 ふるさと林道を歩いて、冠嶽神社へと戻った。
 ここで神社内を散策して、紅葉を堪能。

 全体としては、まだ紅葉は早かったが、それでも所々に盛りの紅葉があり、その美しさを楽しめた山行であった。


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November 19, 2017

登山:大船山岳麓寺コース@今年初冠雪

 11月から始まった、紅葉を目当ての低山登山シリーズ。
 しかし11月の第三週末は、突如強烈な寒波が九州に到来し、標高の高い山は冠雪が望まれる状況。
 これは紅葉を見に行ってる場合ではないと、目標を霧氷と雪に変更して、大船山に登ることにした。

【岳麓寺登山口】
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 予報通り、寒波は到来しており、車から降りるととても寒い。
 そして本日の予報では晴天のはずであったが、標高の高いところには雲がかかっており、それは雪雲であって、そこから粉雪がずっと流れてきた。
 それが太陽の光を浴びて、キラキラと光り、そういう風景のなかを登っていった。

【牧道】
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 ススキとカヤの茂る牧道を行く。
 正面に大船山が見えてくるはずだが、雲のなかである。

【登山道】
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 牧道はやがて登山道となる。
 葉は紅葉どころか、ほぼ落ちており、落ち葉の敷き詰められた道を行く。

【鳥居窪】
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 ゆるい登り道をいくうち、いったん開けたところに出る。
 ここからが大船山の取りつきとなる。
 向いに大船山が見えるが、標高1600mあたりから上は白く染まり、霧氷と雪の世界になっているようだ。

【登山道】
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 その霧氷の世界に、ここから入ることになる。

【登山道】
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 霧氷をまとった樹々、それにうっすらと雪の積もった登山道。
 モノクロの美しい世界となる。
 ときおり、ガスが晴れたとき、太陽の光が霧氷に当たり、鮮やかな白さを見せてくれる。
 やはり、雪山は美しい。とても美しい。

【登山道】
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 高度を上げるうち、山頂が見えてきた。
 上方の突き出た岩があるところが山頂である。

【御池】
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 大船山名物の御池。
 冬季には池全体が凍り、その上を歩けるが、本日はまだ半分くらいの凍りかただったので、池には寄らずにそのまま山頂へ行った。

【大船山山頂】
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 山頂に出ると、強風吹き荒れる、厳しい寒さの場所となっていた。
 本日視界がきけば、雪をまとった九重の山々の姿が一望できる絶景を楽しめたのだろうが、あいにくガスのせいでなにも見えない。
 山頂標識の写真だけ撮って、さっさと下山することにした。

【鳥居窪】
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 下山はもと来たルートを引き返す。
 鳥居窪に着き、後ろを振り向けば、大船山のガスが晴れている。
 あと1時間ほどずれていれば、絶景を楽しめたのだが、まあしょうがない。

【祖母傾山】
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 そうして歩くうち、祖母傾山が見えてきた。
 行きには、稜線は雲に覆われていてまったく見えなかったが、雲が払われると、両山の山頂近傍は白く染まっていた。
 本日、九州の高い山に登った人たちは、みな美しい雪景色を楽しめたことであろう。


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November 12, 2017

中山仙境@国東半島

 低山紅葉探索2日目は国東の山で。
 国東半島は複雑な地形をしており、奇岩、怪石が林立する個性的な山がいくつもある。
 本日は、そのうちの一つ「中山仙境」に登ってみた。
 ここは標高300m程度の低山であるけど、稜線はずっと岩峰の登り下りであり、そして登山道は時に狭いナイフリッジとなり、体力と技術を要する山である。

【前田登山口】
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 まず車を夷耶馬公園の駐車場に止め、それから舗装路を前田登山口まで行き、ここから登山。

【稜線】
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 低い山なので、すぐに稜線へと出る。
 紅葉の奥の山もまた奇岩を空に突き立てた面白い形をしている。

【無明橋】
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 石仏がいくつもある稜線を通るうち、この山名物の「無明橋」に着いた。
 岩の割れ目に平石を渡したもので、ここを渡る。
 この平石、じつは一枚でなく、二本の石をつなげたものである。
 乱暴に渡ったりすると、二つにぽっきり折れそうな気がして、ちと怖くなる。

【夷耶馬】
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 やがて、稜線からよく見えていた石碑のある、山頂へと。
 高度316メートル。
 中山仙境の全体と、そして周囲の山々を眺め渡すことができる。

【稜線】
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 山頂を過ぎると、尾根はさらに険しくなり、かなり崩落もしている。
 注意深く進んでいく。

【登山道】
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 やがて稜線は切り立った岩で行き止まりとなり、それから急傾斜の道を下ることになる。要所要所には鎖がかけられており、整備はよくされている。

【坊中下山口】
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 そして、険しい道を下りたのち杉林に入り、しばらくして下山口に出る。
 ・・・下山口?
 世の中には、数え切れないほどの坂があるけど、上り坂と下り坂の数はぴったり一致している。それは坂というものが、全て上りと下りが兼用だからであって、それと同様に登山口というのも、登山のみに使うものでなく、下山にも使うので、登山口は下山口も兼ねている。
 それゆえ「下山口」というものは、ふつうに使われる言葉でなく、じっさい初めてみた。
 それをわざわざ使っているのは、何か意味があるのだろうけど、おそらくは中山仙境の登山道が、基本的には一方通行になっている、ということなのだろうな。
 そういう注意書きはどこにもなかったけど。

【夷耶馬駐車場】
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 下山口からはしばし舗装路を歩いて、スタート地点の駐車場に到着。

 紅葉はまだ3~5分といったところであったが、周囲は山水画のごとき風景であり、晴天のもとその絶景を眺めながら2時間ほどの山行をじゅうぶんに楽しめた。


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November 11, 2017

紅葉の競秀峰@耶馬渓

 11月の中旬、もう九州の高い山の紅葉は終わっているので、低い山を訪れて紅葉を楽しんでみよう。
 低山の紅葉の名所はいろいろとあるけど、なかでも有名な耶馬渓の競秀峰を訪れることにした。

【登山口】
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 競秀峰の登山口は、青の洞門への道路傍、観光案内所の横にある。

【登山道】
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 しばらくは杉林のなかのよく整備された道を行く。

【展望所】
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 標高150m程度の低い山なので、すぐに稜線上に出て、いくつもある展望所から、奇岩そびえる競秀峰とそしてそれに沿って流れる山国川を見ることができる。

【登山道】
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 競秀峰は鋭い岩山であり、そこの岩を無理やり削って、道が通されている。

【展望所】
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 展望所から。
 本日目的の紅葉はまだ時期は早かった。

【登山道】
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 競秀峰一番の展望スポットである陣の岩への鎖場。

【登山道】
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 ここも、競秀峰名物の、岩をくり抜いて造った道。

【陣の岩から】
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 いくつかの難所を越えて、陣の岩へ。
 ここは幅の狭い、衝立状の岩場であって、けっこう高度感がある。

【馬の背】
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 競秀峰は低いけれども、地形が険しく、ナイフリッジを渡るところもある。

【登山道】
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 下山は、公共駐車場前の登山口へ。
 今回のコースではここにある銀杏が一番紅葉していた。

【競秀峰】
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 下山してからいったん山国川の橋を渡って、対岸の歩道を歩いて、元の登山道に帰る。
 川向かいからは、本日登った競秀峰の全容が良く見える。まるで南画に描かれた仙境のような山であり、紅葉にはまだ早かったものの、この美しい特異な山を晴天のもとで歩けたことに満足。


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November 04, 2017

秋の吉野山@奈良

 秋に訪れた奈良。「平地の紅葉はまだ始まっていないので、標高の高いところに行ってみよう」の二日目は吉野山。日本を代表する桜の名所吉野山はじつは紅葉の名所でもあるのだ。桜の名所は、標高の低いところから「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と続き、そこはまた紅葉の名所でもある。それらを下から順に訪れれば、どこかで紅葉は見られるであろう。

【吉野駅前】
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 吉野山の玄関吉野駅は、下千本あたりの標高である。この奥にバス停があり、そこから上のほうまでは行けるが、たいした距離でもないので、歩いて登ってみよう。

【ケーブル乗り場】
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 駅からしばらく歩いたところにあるケーブル乗り場。現在は修理中とのことで動いていない。
 紅葉は1~3分といったところ。

【下千本】
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 下千本は紅葉はまだ紅葉の時期ではなく、桜の枯葉でくすんだ色となっていた。

【金峯寺蔵王堂】
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 吉野山は辺鄙なところではあるが、いくつもの壮大な寺社、仏閣が建立されている。
 そのなかでも堂々たる威容を誇るのが、金峯寺蔵王堂であり、よくこんなところにこんな立派なものがあるものだと感心してしまう。
 そして、それは吉野山が、政治・宗教史的に重要な場所であり、そしてこの金峯寺は修験道の総本山であるからなのだ。

【中千本】
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 吉野駅から奥千本に行く道は、中千本の手前で二手に分かれる。右手は杉林のなかを行く道、左手は中千本を通る道である。
 中千本は帰りに行くことにして、右手の道を行くことにした。

【杉林】
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 吉野山はもちろん名杉の産地であり、このように良く手入れされた美しい杉が、立ち並んでいる。

【高城山展望台】
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 やがて、紅葉の名所の高城山展望台へと。
 ここは5~7分の紅葉の具合であり、奈良に来て、ようやく見事に美しい紅葉の姿を見ることができた。

【金峰神社】
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 高城山で紅葉を満喫したのち、奥千本へと向かう。
 奥千本へはこの金峰神社への急勾配の坂を上る必要がある。

【西行庵へ】
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 奥千本は、吉野山の最奥地。
 そして吉野山は、西行法師がこよなく愛した山であり、そこに庵を結んでいた実話がある。
 その西行法師の庵のあった地が、奥千本の地でもあり、この案内標識に沿って奥千本に行こう。

【奥千本&西行庵】
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 奥千本は、一番標高の高いところなので、紅葉の旬であろうと思っていたが、まだ5分程度であり、西行庵周囲はまだ始まったばかりであった。
 しかし、この静かで、自然に満ちた地は、たしかに詩人西行法師の愛した地にふさわしく、とても趣あるところであった。

 奥千本のあとは、上千本経由で下山するつもりであったが、このころから雨が降り出し、雨のなかずっと歩く気もせず、金峰寺前のバス亭からバスに乗って下山した。
 というわけで、見逃した場所がいろいろあり、次回は早いうち、つまりは桜の時期にまた訪れたく思った。


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November 03, 2017

秋の室生寺:東海自然歩道を歩く

 11月最初の週。連休を利用して古都奈良を訪れた。
 秋なので紅葉を目当てであったが、関西はまだ紅葉は早く、標高の高いところでちらほら紅葉が始まっているとの情報。
 それで、適度な標高のある、室生寺界隈を訪れることにした。

【室生口大野駅】
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 室生寺には近鉄の室生口大野駅から下車して、それから向かうことになる。
 この駅、いわゆる「山間の鄙びた駅」で、風情があってよい。

【宇陀川】
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 駅を出てしばらくして、道路の傍を宇陀川が流れる。

【室生寺橋】
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 駅前から県道28号線をしばし歩き、大野寺を過ぎると、ここで標識が現れる。
 左の橋を行けば室生寺まで6kmとの小さな標識があり、まずはこの「室生橋」を渡っていく。

【東海自然歩道入り口】
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 先の橋を渡った道は、やがて県道28号線にまた合流し、面白くもない舗装路をしばらく歩いたのち、東海自然歩道の入り口が見えてくる。

【東海自然歩道】
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 県道を歩けば、川沿いの平坦な道であるが、東海自然歩道は林間の道を行き、門森峠に向かって300mほどの高さを登る必要がある。
 立派に手入れされたスギやヒノキのなかの道であり、時折太陽が直線の光を葉の間から射して、室生寺までの参道らしい、神秘的な光景を見せてくれる。
 ただし、この参道はあまり使われていないらしく、全行程のうち2kmほどは荒れるがままになっていて、普通の靴で訪れた私としては歩きにくかった。

【門森峠】
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 門森峠の手前1kmくらいから道は敷石で整備され、歩きやすい道となる。
 そして目立つ、特徴ある岩のあるところが峠であり、ここからはずっと下りとなる。

【公園】
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 急な坂が続く下り道で、ゆるやかになるころ、人の声が響いてきたが、そこはまだ室生寺ではない。
 そこは山間にある「室生山上公園芸術の森」であって、個性的なオブジェが芝生の上に並ぶ公園があり、休日を利用して訪れる人たちでにぎわっていた。

【室生集落】
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 公園を過ぎると、ようやく人の住む地、室生集落が見えてきた。
 そのなかに、ひときわ印象的な、黄色に染まった銀杏の大木が見え、そこが本日の目的地室生寺である。

【室生寺太鼓橋】
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 自然歩道のいったんの終点地は、この太鼓橋。赤い楓の木がお迎え。

【仁王門】
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 室生寺は、全体的には紅葉はまだまだであったが、仁王門の周囲はまずまずの紅葉が見られた。

【参道、灌頂堂】
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 室生寺は、山の傾斜に建てられた寺なので、奥の院までずっと登って参拝することになる。

【五重塔】
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 室生寺のシンボル、五重塔。
 五重塔は、「高さが勝負」という建築物であり、他の有名な五重塔はその高さで圧倒的な存在感を示すものばかりだけど、この寺の五重塔はきわめてコンパクトなつくりであり、それがゆえに独特の個性があって、じつに味がある。

【奥の院】
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 五重の塔の奥には、急峻な階段を登ってたどりつく奥の院があり、そこが今回の室生寺東海自然歩道のゴール。

【室生龍穴神社】
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 室生寺からの帰りは、あの山をまた越える気もしないので、駅へのバスを使うことにする。バスは1時間に1本しかなく、待ち時間が30分ほどあったので、近くの神社室生龍穴神社にお参り。
 ここも神秘的な雰囲気のただよういい神社であった。
 ここでお参りして、あと室生寺の門前のお土産店で買い物したのち、やってきたバスに乗って帰った。

 紅葉の時期にはまだ2週間ほど早かったけど、趣ある建築物がいくつも建つ室生寺、やはり一度は訪れるべき場所である。

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October 28, 2017

霧島登山@台風接近中

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 10月、九州の山はせっかくの紅葉シーズンなのであるが、週末に天候が悪化するということが続き、そして最後の週は先週に引き続き台風が接近中ということである。
 先週は台風21号を甘く見ていて、登山口から撤退ということになった。
 それで今回はその反省を生かして、きちんと台風22号の勢力と進路を調べてみる。前回の超弩級の大きさであった台風21号とは違い、今回のはコンパクトであり、強風圏もそんなに大きくない。そして九州に最接近するのは土曜の夜であり、翌日の午後には遠くへ過ぎ去っている。ならば、土曜日の昼のうちにさっさと登ってしまえば、台風の影響はさほど受けないことになる。

 ということで、土曜日に紅葉目当てで登山に行くことにした。

 先週は九重に行ったので、今回は霧島に行こう。
 まずは金曜日に鹿児島市に泊まり、「鮨匠のむら」で美味しい料理を食って、モチベーションを高める。それから翌日霧島に行こう。
 霧島は新燃岳の噴火のせいで、韓国岳周囲が立ち入り禁止となっている。しかし、紅葉の名所である、えびのの池巡りコースは規制域に入っていないので、池巡りとそれから白鳥山にでも登り、軽く汗をかいて、その後霧島温泉郷の温泉宿で一泊するという、お気楽プランを立てた。このコースなら、もし風が強くとも、おもに林のなかの道なので、問題はないだろう。

 けれども、えびの高原に着いたら、池方面への道路が通行禁止になっていた。ならば遊歩道を使えばいいと思い、念のため駐車場の係りの人に聞いてみたら、なんと遊歩道も立ち入り禁止とのこと。それでは、池まで行くすべがない。
 それで計画を変更する。
 霧島で、立ち入り規制がされていないのは高千穂峰だけである。そこに向かうしかない。また、神社周囲の林はたぶん紅葉を楽しめるであろうと予測した。

【高千穂河原】
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 えびの高原からの直通道路は新燃岳のせいで通行止めとなっていたので、大回りして高千穂河原へ。
 雨は小雨程度の降り方だが、けっこう風が強い。

【登山道】
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 期待していた紅葉であるが、赤く染まる前に、前回の台風と今回の強風で、葉は散ってしまっていた。

【登山道】
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 やがて登山道は、林間を抜け、溶岩でつくられた岩稜帯に出る。さすがにここからは風が強くなる。

【登山道】
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 一面ガスが立ち込めているので、視界のわるいなか、このペンキマークを確認しながら登ることになる。

【登山道】
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 高度が1300mを超えると、さすがに風は強度を増し、ときおり吹く突風に幾度もよろめき、そのときはまったく行動できなくなった。吹きっさらしなのに加え、前に風の滑り台のような高千穂峰があるため、予想していた以上の風の強さである。
 姿勢を低く保ち、常に岩に手をかけながら、用心して登って行く。

【御鉢へ】
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 御鉢への傾斜を上り詰めると、ようやく御鉢の高さにたどりつく。高度は1500mくらい。御鉢に上がると、傾斜はほとんどなくなり、水平の道をしばし歩くことになるが、そういう地形のせいで、風はさらに強さを増した。
 台風ははるか彼方で、鹿児島は強風域に入っていないはずなのだが、標高の高いところはもはや強風域の支配下にある雰囲気であった。

【御鉢】
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 御鉢に出たのちは、しばし御鉢の縁を進むことになる。
 しかし御鉢の縁の登山道は、「馬の背」と称される、両側が崖の狭い道であり、そして東側は鋭く深い噴火口である。もし暴風域なみの強風が突然吹いて、それに煽られて滑落したら、まず命はない。
 さすがにこれ以上進むのは危険すぎたので、ここで撤退することにした。
 中高年登山は安全第一なのである。だいたいこんな日に高千穂峰の山頂まで登らねばならない理由はなにもないのだし。

 下山は体重が下方向にかかるせいか、意外と風にあおられずに、無事に下山。
 当たり前のことながら、誰一人とも会うことない登山であった。そういう場合、「静かな登山を楽しめた」というのが常套句となるのであるが、今回ばかりは、風が常に轟々と唸り、ときおり砂礫が火口を流れる不気味な音が響く、騒がしい登山であった。

【霧島ホテル】
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 本日の宿、霧島ホテルへと到着。登山で、普通の汗と、それに冷や汗をかいたので、このホテルの名物の特大庭園風呂で、ゆったりとくつろごう。

【硫黄谷庭園大浴場:ホテル公式ページより】
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 霧島は、川が温泉と化し、温泉の滝もあるという、莫大な湯量を持つ地なので、このように巨大な掛け流しの温泉浴場を築くことができる。
 何度来ても、この大浴場には圧倒される。

【夕食】
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 夕食は広大な食事処で。
 台風の近づいている本日、客は少ないだろうと思ったら、人はいっぱいであった。
 駐車場の車のナンバー見ると、あんまり遠方の人はいないようであったし、南九州人はさすがに台風に慣れている。

【外の眺め@翌朝】
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 夜には鹿児島に台風最接近ということで、外は嵐のごとき状況であったが、窓さえ閉めておけば、部屋のなかはまったく平穏無事で過ごす。
 そして翌朝には、台風は離れ、風は強いものの、雨はあがり、晴れ間も見えた。
 だいたい予想どおりの天気の変化であり、安心して帰れることになる。

【高千穂峰】
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 帰路での霧島神話の里公園から見る高千穂峰。
 昨日と違って、山頂まで見ることができる。この姿を見て、今日登りかえしてみようかなとちらりとは考えたが、どう考えても気象条件は今日のほうが悪く、吹き返しの風が昨日よりもずっと強く吹いているに決まっているので、そういうことはしないことにした。


 紅葉の季節の10月は、どの週末も天気が悪く、まったく九州の山の紅葉が楽しめなかった。平成29年の10月は、悪い意味で記憶に残る月であった。


Takachihomine

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October 21, 2017

秋の登山:長者原→行縢山

【長者原@早朝】
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【天気図】
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 秋も深まり、九州の紅葉の季節。
 紅葉においては、私が九州の山で最も美しいと思う、九重の大船山山頂の御池を染める紅葉の姿を今年も旬の時期に見に行こうと思った。
 例年10月の3~4週が旬である。それで弟3週に訪れようと企画したが、台風が近づいているとの予報。ただ、21日(土)には、台風ははるか彼方の大東島あたりにあり、九州大分には秋雨前線に刺戟を与える程度で、たいした影響はないものと判断。
 それで、土曜日の前夜に長者原で車中泊して、翌日の登山に備えた。

 しかし、夜が明けて、長者原から三俣山方面を見ると、小雨が降っているのはいいとして、雲の流れが早い。いやな予感がして、気象庁の天気図を確認すると、台風21号の大きさにたまげる。こんなにでかい台風を見るのも久しぶりだが、この等圧線みると、九重の1700mを越えた稜線での風の強さはそうとうに強烈なものと判断できる。
 若いころには、台風が近づいている時でも、強風の吹き荒れるなか、吹き飛ばされないように這いつくばって久住山に登った経験はあるが、もうそんな元気はない。
 で、せっかく長者原に来たのに残念ではあるが、さっさと撤退を決定。
 (・・・というか、前日には台風の中心と進路の予報円しか確認していなかった。そのときちゃんと天気図見てれば、台風の極端なでかさに気付いて、長者原に来ることもなかったわけであり、反省しきりである。)

【行縢山】
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 というわけで、雨がどんどん強く降るなか、車を走らせたが、宮崎に入ると雨足が弱くなり、そして雲も薄くなり雨が止んだ。
 そして、東九州道からは、行縢山がくっきりとその姿を現した。
 せっかく登山道具を整えているんだから、登れる山があるなら登らないと損である。
 それで、今回を予定を思いっきり変更して、行縢山に登ることにした。

【行縢の滝】
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 行縢山は標高が低いので、紅葉はまだ期待できないけど、雨が降ったなか、名所の滝は見ごたえがあるだろうと思った。それで滝見橋から見ると、滝はなかなかの水量である。それで、行縢の滝へ行き、滝を見物。

【行縢山雄岳遠景】
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 登山道の急登を越え、行縢神社の祠の傍の展望所から、行縢山雄岳を見る。
 紅葉は、まだ1分程度。

【登山道】
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 この悪天が予想されるなか、登山者は誰もいないだろう思っていたら、前日からのテント泊らしき大荷物を担いだ若者のグループ一組とだけ会った。10数年ほど前までは山で会うのは中高年者ばかりであったが、このような元気な若者に山で会えるようになってきたのは、日本の登山文化にとって、とても頼もしく感じる。

【行縢山山頂】
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 だんだんと雲が下りて来て、視界の利かなくなるなか、山頂到着。
 展望は良くないし、近くの山肌の紅葉も、まだ始まっていない。
 とりあえず、大雨とかに会わずに山頂に来られたことに満足して、それから下山。

【登山道】
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 紅葉の時期にはまだ早かったが、それでも気の早い樹々が落とした、紅葉が登山道に散らばっており、これはこれで美しいものであった。

【登山道】
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 登山道を歩いていると、近くの林で、鹿が二匹走ってきて止まり、こちらをゆったりと観察していた。
 行縢山は、鳥獣保護区域なので、鹿もおっとりしている。

【行縢山】
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 下山して、行縢山を振り返る。
 既に行縢山は雲にすっぽりと包まれている。
 最初にこの姿を見ると登るはずもなかったので、なんとか登山タイムに間にあえて、よかった。

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October 08, 2017

秋の石鎚山

 10月連休、石鎚山が紅葉の旬ということで、石鎚山に登ることにした。
 紅葉は明るい陽の光のもとでないと、その真の魅力を楽しめない。予報では日曜日が終日晴天とのことだったので、日曜日に登ってみよう。

 早朝、石鎚山麓の駐車場に着。連休の好天とあって、朝早いうちから、どんどん駐車場に車が来るなか用意を整え、満員のロープウェイに乗って、降りたロープウェィ駅からスタート。

【成就社から】
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 石鎚山は山全体が聖域。そして成就社の鳥居から、石鎚山を望む。
 見事な晴天であり、紅葉をまとった山のスカイラインが鮮やかに空を切り取っている。

【夜明峠】
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 成就社からの登山道は、いったん山を越えて、それから夜明峠に降りる。
 石鎚山は深い山系にあるため、なかなかその姿を現さないのだが、ここに至れば石鎚山がその姿の全貌を現す。私が初めてここを訪れたとき、その峨々たる山並みの姿に感動した覚えがあり、今回もその感動を期待していた。
 しかし午前10時くらいからこの山域にガスが湧きだし、夜明峠に着いた時点では、山々はガスに包まれ、展望はまったく良くなかった。わざわざ晴天の日をねらって来たのに、残念至極である。
 まあしかし、風の流れは強いので、山頂に着くころにはガスが晴れることを期待して、歩を進める。

【夜明峠】
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 参考までに4年前の春に石鎚山を訪れたときの夜明峠の写真。
 本来ならこのように、眼前に石鎚山の山脈が聳え立っているのが見えるのである。

【登山道】
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 石鎚山は3つの鎖場があり、ここからすぐの2番目の鎖場からが、石鎚山への取付きとなる。
 このあたりの紅葉は見事なものであったが、陽が射していないので、その鮮やかさはいまいちであった。

【二の鎖】
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 紅葉の旬、そして連休中日ということもあり、鎖場は大混雑であった。

【三の鎖】
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 最後の鎖場、三の鎖を越えれば、すぐに山頂である。そこに至れば、「石鎚山」の画像を検索すれば、いくらでも載っている絶景を楽しめる。
 で、なにはともあれ、この大渋滞を進んで行きましょう。

【石鎚山山頂】
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 大渋滞を乗り越え、ようやくたどり着いた山頂。
 風の流れは早く、ガスは石鎚山の北壁にぶつかり、それから上空に流れていく。
 そのガスが時に払われ、石鎚山がその全貌を現す。
 期待していた以上に、見事な紅葉であった。
 今年の気候条件と、そして紅葉の旬が、本日ぴったりとあったみたいで、錦絵のごとく豪華な紅葉の風景を見ることができた。

【石鎚山山頂】
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 そして、アングルを少々奥に戻せば、このような風景。
 たぶん、本日における西日本で最高の絶景は、苦労して登ってきた、山頂広場を埋める多くの人が楽しんでいるのである。

【夜明峠】
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 下りは元来た道を戻る。
 夜明峠にて、行きのときにガスに包まれていた山系は、少しはその姿を見せていた。

【登山道】
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 成就社を過ぎ、ロープウェイ乗り場に近いころ、この看板「ご登拝、ご苦労さまでした」が、登山者を迎えてくれる。
 石鎚山は、古くから信仰の対象となっていた霊山なのである。
 この歴史ある、美しく、峻厳な山で、紅葉が見れらた登山を堪能できたことに感謝。


Isshi

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