寿司

October 27, 2017

鮨匠のむら@平成29年秋

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 私の定期訪問寿司店の一つ、鮨匠のむら。
 いつもは、のむらスペシャルの極上雲丹が味わえる夏に訪れていたのだが、今年は機会がなく、それでもう雲丹の終わった季節に訪れることとなった。

 いつもながら、地元主体の産地直送のものに加え、店主が遠方から取り寄せる逸品が並ぶ料理を堪能する。

 そして晩秋の時期は、「いくら」が自慢。
 醤油漬けしたものでなく、質のよいイクラを仕入れ、それをそのまま出していて、イクラの真の魅力を味わえる。
じつに濃厚で豊かな味である。

 肴から、鮨、そして日本酒の銘酒の数々、すべて美味しかった。


 ところで、本日は明日から台風が近づいている日だったのであるが、こういう県外の客の多い店はキャンセルが大変だろうなあと思い、尋ねてみるとやはりそうであった。
 遠方から来る客は、飛行機を使うことが多いので、最初から来ることができないとか、あるいは来ることはできても帰れないとかにどうしてもなるので、泣く泣くキャンセルする客が多く、そして仕入れた素材をどうしたものかと店主は苦笑していた。

 ・・・10月になって、台風が週末に襲来し、私としては山に登れないとか、紅葉が散ってしまうとか不平を言っていたのであるが、それどころではないダメージを受けている人たちが数多くいることが分かり、そんなことで文句を言ってはいかんなあ、と反省いたしました。

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November 25, 2016

寿司:ふく吉@大阪市東梅田

 大阪市の老舗寿司店「鮨処平野」が気にいって、大阪を訪れたときは「鮨処平野」およびそこで修業していたお弟子さんの店に行くことが多くなったが、今回もその一店「ふく吉」を訪ねた。

【お造り】
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 鯛と、カワハギ+肝。
 さすがに良い素材を使っている。

【カツオ】
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 カツオは生で。薬味はミョウガに刻みニンニク。ほどよく脂ののったカツオに、ニンニクがほどよく調和。

【モロコ焼き】
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 関西の高級魚、モロコ。
 この店はオープンキッチンスタイルであり、ツケ場でモロコを丁寧に焼いているのを見ることができる。そしてその焼き加減はたいへんよろしい。モロコの旨みと苦みが、噛めば一瞬で口のなかに広がって来る。

【香箱蟹+豆腐あんかけ】
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 今や全国的名物となった香箱蟹。そのせいで和食店はいずこもこの時期、小さな香箱蟹の処理で大変だそうだが、香箱蟹をそのまま出してはおもしろくないとのことで、豆腐と春菊を加え、それにあんをかけた、なんともにぎやかな料理となっている。
 そして、たしかに香箱蟹の内子外子と、豆腐との相性はよかった。

【アン肝 チーズ 奈良漬】
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 アン肝、チーズ、それに奈良漬けという、大胆な組あわせの皿。
 これらは全て酒によくあうけど、チーズ、あるいはアン肝と奈良漬けと一緒に食うとさらに美味さが増す。

【鰤の椀物】
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 前に来たときに驚いたけど、やはり今回も驚いたのがこの店の椀物。
 出汁が本格的なのである。澄み切っていて、繊細で、寿司店で出すには手間がかかり過ぎるだろう、と思ってしまうほどの逸品。
 そして肴全体がそうであったのだが、どれも和食としてのレベルが高い。
 それもそのはず、店主は元々は京都の老舗料亭で修業し、その後「鮨処平野」に移ってさらに鮨の修業を行い、その後独立したわけだから。

【鮨】
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 鮨はシャリはそれほど主張の強いものではなく、そしてかなりこぶりに握られ、つまりは酒の肴によくあっている。
 穴子は笹の葉をひいて炙っている。これは「鮨処平野」直伝のもので、こうすることにより姿美しく炙れ、また香りもよくなるそうだ。

 店主は朗らかな人であり、店内は笑いにつつまれアットホームな雰囲気である。これは「鮨処平野」「多田」でも同様であった。でもそれは関西の寿司店の特徴、というわけではなく、―他のいくつかの関西の老舗寿司店はそうでもなかったので、つまりは「鮨処平野」系の寿司店の特徴なのであろう。

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November 04, 2016

今季の初河豚を「大海寿司@別府」で。

 本日は宮崎市の和食店で河豚の会の予定であったのだが、週初めに「いい天然河豚が人数分入手できそうにない」とかのことで、中止になってしまった。
 しかし頭がすでに河豚モードになっているので、何はともあれ河豚が食べたい気分になっている。
 しばし考え、「大海寿司」なら予約も取りやすいし、今の時期いい河豚が入っているだろうと思い、別府へGo。

【河豚刺し】
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 大海寿司の河豚はほぼ活き締めのものを厚めに切ったもの。歯ごたえが強くて、身の甘みが豊かなのが特徴である。時々客のリクエストにより、寝かしたものを薄切りにしたものも出すのだが、別府の人はこの料理法の河豚のほうが好きな人が多く、このスタイルでやっているとのことである。河豚はいいものだったら、どの料理法でも美味しく、それぞれ個性があって私はどっちも好きだな。
 そして当然大海寿司の河豚はとても美味く、今季最初の河豚は幸先よく始まる。

【鮨】
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 地のものの刺身と、河豚のあとは、鮨へ。マグロ以外は大分で取れたものであり、たいへん良いネタのものばかりである。
 大分名産関鯖も安定の美味しさ。


 別府は地震のあとは、しばらくは閑古鳥が鳴いていたそうであるが、その後「ふっこう割」の効果もあって、客足はほぼ元に戻って来たとのこと。
 そして大海寿司も客が戻って来たのであるが、ちょいと変化があり、県外の客がどんどん増えて来て、しかも彼らがリピートしてくるそうだ。(今日も私以外はみな県外客であった)
 元々は地元の美味いもの好きな人たちが使う、いわゆる通向けの店だったのだが、ふっこう割および口コミ効果で、よりポピュラーな店になってきているみたい。
 これからは、今までみたいに簡単に予約がとれる、ということはなくなるかもしれない、と少々焦るのであった。

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October 16, 2016

寿司:ふじ田@東銀座

 東京寿司屋巡り三店目は、東銀座の「ふじ田」。
 ここも若い店主の開いた店で、まだ開店してから2年くらいの新しい店である。
 福岡のある寿司店の店主が、銀座では近頃この店が良いみたいですと、客に勧めたことから、九州の人たちがよく訪れるようになっている。口コミというのは重要なのだ。

【ツマミ】
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 ツマミは白身三点、煮ダコ、イクラと茸の茶碗蒸し、鯵の巴巻き、ホンシシャモ焼。
 どれも酒のよく進む適度な味付けある品々である。所望すると、まだいろいろとツマミの種類はあるようで、隣の客はそれらも頼んでいたが、私はこれ以上食べると鮨が食べられなくなるので、握りへと。

【握り】
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 握りは、平目、鯛、イカ、鰤、鯵、鯖、コハダ、赤身、中トロ、大トロ、穴子、玉子、鉄火、カンピョウ、等々。
 シャリは小ぶりで流線型に握られ、ネタとのバランスも良く、鮨が良い酒の肴となる。
 素材も良いものであり、仕事も丁寧。こてこての江戸前ではなく、〆かたはあっさりで、シャリの酢もそんなにきつくはない。
 全体として、うまくまとまった料理の数々だと思う。

 そして「ふじ田」の特徴はやはりコストパフォーマンスの良いところであろう。
 ツマミと鮨一通りと、それに酒を4合くらい飲んで、勘定は2万円を少し超える程度。
 歌舞伎座の近くという銀座の便利な地で、これはたいへんお値打ちものである。
 店主も真面目かつ気さくで、落ち着いて楽しめる店であり、使い勝手はたいへん良い。
 まあ、素材に関しては銀座の超一流店に比べるとさすがに少々落ちるので、「銀座に鮨を食いに行くぞ~!」と気合を入れて行くような店ではないとは思うけど、それでも東京に行って、気軽に美味い鮨を食いたいと思ったとき、この店は十分選択肢の上位になりうる良店だと思う。

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October 15, 2016

寿司:ます田@南青山

 「すきやばし次郎」で修業を積んだ若き店主が2年ほど前に開いた店。既に人気店になっており、そのうち予約も困難な店になることが予想されるために、その前に一度訪れておこうと行ってみた。

【ます田】
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 表参道駅近くのビルに地下一館に店はある。
 地下へ降りる階段はやたらに急峻であり、なんだか潜水艦のハッチみたいな雰囲気。これは実用ではないようで、(非常用?)、店に行くにはエレベーターを使ってくださいと書いてあったのでエレベーターで下ると、ドアが開いたら、そこは店のなかであった。

【ツマミ】
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 ツマミ+握りのおまかせを注文。
 ツマミはカワハギ+ポン酢肝和え、カツオ、〆鯖、タラの白子を蒸したもの、穴子の白焼き、メヒカリ焼、等々。いずれもさすがによい素材を使っている。
 次郎のお弟子さんということで、「次郎」や「水谷」のようにツマミは寿司ダネを切ったもののみ、と思っていたが、意外と焼いたり、蒸したり、と手のいったものがでてきた。次郎系では「青空」もそういう感じだったので、次郎のニューウエーブ系?

【握り】
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 コハダの握りを食べると、ああこれは次郎の握りだ、と思った。
 コハダはしっかりと〆られており、そしてシャリも酢がよく利いているので、全体に塩と酢の個性が強く、食べたとたんに次郎の鮨を思い出した。味覚と臭覚って記憶をよく刺戟する。
 近頃の鮨は、江戸前でも以前と比べて酢がマイルドになっている傾向があるので、この酢の利いた鮨はかえって新鮮に感じられた。
 もっとも店主に言わせれば、もっと酢を利かせたいのだけど、客の好みを考えるとなかなか踏み込めないとのことではあったが。

 車海老は茹でたてのものであるが、次郎とは違って普通のサイズ。次郎系の店ではジャンボ車海老が一種の名物となっているけど、店主によれば、あれは大きすぎて鮨としてのバランスが悪く、また口の小さい女性客が食いにくそう、ということでこのサイズにしているとのこと。すべて小野二郎リスペクトというわけではなくて、独自の改良もされているのである。

 要所々々に名店次郎のDNAが組み込まれながらも、また独自の進化、発展もあり、将来楽しみな店である。

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October 14, 2016

寿司:鮨あらい@銀座

 宮崎の食通W氏が銀座に出て来たとき最近の定番の鮨店となっている「鮨あらい」。気になっていたので東京に出たついでに訪れてみることにしてみた。

 「鮨あらい」は30代の若い店主が1年前ほどに銀座に開いた店で、店の内装、雰囲気も清新である。

【ノドグロ酒蒸し】
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【アン肝 奈良漬】
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 つまみはまずはマツカワカレイ、ツブ貝、サバ、蛸、蒸しアワビ、アワビ肝、鰹タタキ。どの素材も質のよいもの。刺身はどれも専用の醤油で供される。鰹のタタキはそれに合わせて仄かなニンニクの香りのする上品なニンニク醤油と思いきや、葱を摩り下ろしてつくったもので、いい工夫であった。
 それから蒸しものでノドグロ酒蒸し。ノドグロは脂の特徴を生かして焼くか煮るかしかない料理だと思っていたけど、酒蒸しにすると脂がいい感じで抜け落ち、さっぱり気味の食感となり、そうなると旨味が表に出てこれもノドグロの特徴がうまく出ている料理と感心した。
 アン肝はそれ自体でもたいへん美味しいが、店主独自の工夫で奈良漬をあわせて食べるとその豊穣さがさらに広がる。これにも感心した。
 店主は「すし匠」でも修業経験があり、さすがにつまみには力が入っている。

【握り】
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 握りは鯛、金目鯛、コハダ、サバ、アジ、サワラ、スミイカ、ブリ、車海老、雲丹、赤身、中トロ、大トロ、穴子、等々。
 シャリは江戸前らしくよく酢が効いている。握りは若干大きめで、それにネタもあわせているので、バランスは良い。そしてこの店は温度管理が厳格であり、少量ずつに炊かれたシャリが持ってこられ、なるべく温度が一定になるようにしている。その温度は人肌よりやや高めであり、シャリの大きさとあわせて、「迫力のある」鮨となっており、全体を通して鮨の印象がより強くなっている。
 ツマミの秀逸さからツマミに力を入れた店と思っていたが、どうしてどうして鮨が主役ですと主張しておりました。

【シジミ汁】
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 椀物はシジミ汁。
 これはシジミの味がとても濃厚であり、しかししつこくなく、相当に熟練した腕でつくられたものであり、寿司店レベルを超えている。

 ツマミ、鮨、椀物、いずれも見事なものであった。
 さすが銀座の人気店である。
 そしてこの店は銀座にしてはコストパフォーマンスも良く、これからもさらに人気を博していく寿司店であろうと確信した。

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August 20, 2016

錦江湾花火大会&「のむら」で鮨@鹿児島市

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 江戸時代から薩摩人は花火が大好きであり、それで鹿児島の花火大会は、他の地の花火大会とはひとあじ違う、迫力のあるものが楽しめる。
 二尺玉がぽんぽんと打ち上がり、夜空に大輪の花火を開かせ、そして鹿児島中に轟音を響かせる。ほとんど騒音なみの音量だが、そこは桜島という大先輩が鎮座している地ゆえ、みな耐性ができており、この光と音のショーを心から楽しんでいる。

 花火を存分に楽しんだのちは、「鮨匠のむら」で夕食。

 いつも満席の「のむら」であるが、今日は席に余裕がある。
というのも、本日は花火大会があったので、昼あるいは夕早めに食事を終わらせ、それから花火大会見物に行く人が多かったからだそうだ。
 だから、私は夕の二回転目、ということになるわけ。

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 8月は唐津の赤ウニの最盛期。
 壱岐の腕きき漁師さんと契約して、そこで獲れた最上質の雲丹のみを仕入れているので、相変わらずすこぶる美味である。
 まずは雲丹のみを食す。このまったく雑味のない、旨みと、甘みがたまらない。
 次は雲丹の茶碗蒸し。ほっこりと温められた雲丹は、少々変わった食感となり、そして甘みが増す。茶碗蒸しは、白身がアコウ、椎茸、山芋、サツマイモ、アオリイカが入った贅沢なもの。
 そして雲丹の握り。甘さ抑えめ、人肌のシャリが、雲丹の旨さをいっそう引き立てる。
 さらには雲丹丼。たっぷり雲丹をとって、口に運び、悶絶級の愉悦を味わう。

 雲丹以外の魚、握りもまた当然美味く、いつもながらの口八丁手八丁の店主のショーを楽しみました。

 錦江湾の花火に、のむらの鮨。
 鹿児島の夏の、極上の一夜であった。

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August 06, 2016

天草を食べ尽くそう 2日目(3) 蛇の目寿司@天草市本渡

 天草は漁港がたくさんあり、天草近海、東支那海等のよい魚がたくさん水揚げされるのであるが、一番よいものは天草どころか熊本市も素通りして、福岡、あるいは築地に行ってしまいがちである。
 それでも一部の店は独自に仕入れ先を確保して、高レベルの魚を出すことに尽力してきており、老舗店「蛇の目寿司」はその代表のようなものだ。
 私は天草に住んでいたころ、本渡市の寿司店はだいたい回ってみたが、素材に関してはこの店が図抜けていたので、常連客になっていた。かれこれ10数年以上前の話。

 今回、ひさかたぶりに蛇の目寿司を訪れたが、以前のとおり鮨ダネの質は良く、そして握りのセンスもよくて、やはり天草の寿司の名店だなと認識を新たにした。

【握り】
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 夏河豚は食感がよく、薬味との調和もよい。雲丹はちょうど今が旬であり、そしてこの店は天草で獲れる最上級の雲丹を使うので、旨みと甘みがじつに濃厚。蛇の目寿司の裏メニュー(?)として、雲丹丼があるのだが、これ雲丹丼にするとそれだけで完結するほどのものになるだろうな。蛸は包丁の入れ方でじつに繊細でとろけるような食感を演出。海老は天草でよく獲れるスエビというものですこぶる美味。シャリは甘めは控えめで、鮮度のよいネタをうまく引き立てている。

 この店の鮨は江戸前でなく、海に近い地によくある鮮魚系の鮨であるが、新鮮なネタをただシャリ団子に載せた、地方にありがちな鮮魚鮨ではまったくなく、繊細な仕事と工夫も加えられた、洗練された立派な鮨である。

 天草本渡は、昼に訪れた「奴寿司」と「蛇の目寿司」が有名店であり、また人気店であるが、それぞれ独自の個性がある鮨の名店であり、この両店を食べ歩くと、鮨というものについていろいろと考えるし、また天草の食文化の知識を深めることもでき、天草を訪れたときはぜひとも両店訪れるべきであろう。

【天草本渡市街】
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 蛇の目寿司のあとは、ホテルへはタクシーで2名が帰り、残り4名は徒歩で帰ることにする。もちろんポケモン狩りのためである。
 夜の街を歩くと、今日はちょうど夏祭りの日であって、それが終わったころであった。
 祭りのあとの、火薬のにおいと、喧騒の名残がただよう、なにか虚脱した雰囲気のある街並みを歩いて行く。

【夜の天草瀬戸大橋】
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 ポケモンは、なかなかヒットしない。
 時々出現するのは、ポッポ、コラッタ等の雑魚モンスターばかりである。
 ポケモンは人の集まるところ、あるいはモニュメント的なところに出がちなので、瀬戸大橋沿いを歩いてみた。海岸に近いから、それなりのポケモンが出るかと期待したが、出て来たのはやはり雑魚モンのコイキングであった。
 「コイキングは100匹集めると、ギャラドスになるんだよ」と、ポケモンに詳しいA氏がコイキングをGetしながら、ずいぶんと遠大なことを述べる。・・・ポケモンGoって大変だなあ。

 それにしても、いい大人たちがこぞってやってるポケモンGo。おそるべしゲームである。


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【(参考) コイキング→ギャラドス】

Garados


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天草を食べ尽くそう 2日目(1) 奴寿司@天草市本渡

 8月6日土曜日はリオオリンピックの開幕日。
 朝から開会式を観る。ごたごた続きでまともに準備が出来ていないとの噂が高かったリオ五輪であるが、ブラジルの歴史、文化を表すショーはなんの破綻もなく、きちんとした出来。ブラジル、やるときはやるじゃん。それから選手団の入場行進を見て、日本選手団が入場したところで、外にでかけることにした。
 今回は自転車を持参していたので、自転車に乗って少々遠出をしようと思ったが、出発してあまりの暑さにすぐに断念。それで自転車よりはまだましだろうと、徒歩で海岸線をぶらぶらと歩き、それから本日の昼食の奴寿司へ。

【奴寿司カウンター】
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 奴寿司は近年メディアに取り上げられる機会が多くなったことから、県外にも名前の響く有名店となっている。しかし10数年前は普通に地元民がもっぱら通う、いわゆる地元の人気店であって、だから客層が微妙に変わって味も変わったのかなあと予想していが、いざ食してみると以前と同じスタイルの鮨であって、・・・まあ長年の歳月で築きあげてきた職人の鮨がそう変わるわけもないよな、と一人で納得。

【鮨】
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 この店の鮨は、天草の地元の魚をおもに用いて、なるべく新鮮なまま出している。そしてそれに独自に工夫をこらした調味料、胡麻塩、梅塩、雲丹塩、刻み山葵、山葵漬、柚子胡椒、青胡椒等々を加えている。この調味料とネタのバランスは主人の感覚にのみよっているので、人によっては過剰すぎるとかネタ本来の味がぼやけるとかの感想もあるかとは思うが、何はともあれいずれも創作性豊かなものである。
 コハダなどは〆たうえに、白板昆布をのせているので、酢と旨みが重層的になり、「足し算の鮨」というべき面白いものである。また炙りカンパチはニンニクを加えているが、それはガーリックチップを挟んでいるのであって、脂豊かなカンパチの味とあいまい、洋食みたいな料理となっている。
 そういった個性的な鮨が次々に出され、ずっと面白く食事を楽しめる。これらの鮨は、この店でしか食べられないものばかりなので、とにかく鮨好きな者なら一度は体験する価値があります。

 そして店主はギャグが大好きであり、自分とそして客をいじりながら、カウンターを笑いにつつませて、奴寿司劇場を演じている。握る鮨とともに、これも立派な芸である。
 こういうところも、この店にたくさんの常連がつく所以であろう。

 おまかせ4品+鮨おまかせ、および奴寿司劇場を堪能して、昼の部は終了。
 ・・・のはずであったが、

【海老の宮川】
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 奴寿司に行く途中にある、これも海老の有名店「海老の宮川」。
 この店構えに、この店には何かがあると閃いたY部長が、この店によって天丼を食うと宣言。
 あのう、我々このあと4時間後に、串焼き、それに鮨を食いに行くんですけど。
 結局Y部長ともう一名がこの店へと突入。
 残った我々はあきれながらホテルにいったん戻った。
 そしてしばらくしてFBに天丼の写真付きの「1080円で車海老が四匹。なんというコストパフォーマンスの良さ!」と書かれたY部長のレポートがUPされていた。

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July 02, 2016

大雨の英彦山

【天気図】
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 梅雨だからしかたないとはいえ、連日雨が降っているなか、週末の天気図を見ると、太平洋から強い勢力の高気圧が張り出しており、梅雨前線を北のほうへ押し上げている。
 天気予報は当然晴れマークを出しており、これは週末は山に登るべきであろう。
 とはいえ、季節はもう7月、大分宮崎の県境ラインから下は暑いに決まっているので、まずは少しでも涼しそうな、福岡の英彦山に登ってみることにした。

【表参道】
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 別所駐車場に着いてみると、小雨が降っている。
 いきなり予報が外れてしまったが、小雨だし、そのうち雨も上がるだろうと思って出発。
 別所駐車場からしばし舗装路を歩いたのち、表参道から奉幣殿へと登って行く。
 古き石段が膨大な数を積み上げられ造られた道。

【奉幣殿】
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 奉幣殿は400年の歴史を持つ、立派な神社である。
 正面の石段をそのまま登って行けば、最短距離で山頂に着くが、今回は右手の鬼杉経由の周回路を行ってみる。

【登山道】
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 登山道はしばしは杉林のなか。

【虚空蔵窟へ】
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 英彦山には名所がたくさんあり、そのなかの一つ「虚空蔵窟」に寄ってみる。
 この道はそうとうに荒れ果てており、ここを訪れる人は少なくなっているようだ。

【虚空蔵窟】
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 荒れた急斜面の道を登りつめると、ようやく虚空蔵窟へ到着。巨大な岩の下に、浸食によるものと思われる大きな岩窟があり、そこに幾つか石仏が祀られている。いかにも荘厳な気配のするところである。

【ショートカットルート?】
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 虚空蔵窟の右手にもう一つ小さな岩窟があり、ここにも石仏が祀られている。
 この横手に道が刻まれており、地図にはのっていないものの、方向的には梵字岩へ向かっている。地元に人が使う、ショートカットルートなのかと思い、この道を進んでいった。

【ショートカットルート?】
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 道はやがて踏み跡もしっかりしなくなり、やがて赤ヘッドの杭と、町の名を書いた樹がでてきた。このたぐいのものは林業関係の人が使うものであり、どうもこの道はあやしすぎる。
 あっさりと元へ引き返した。

【玉屋神社】
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 アップダウンの多い登山道を行くうち、玉屋神社に着。
 岩壁に穿たれた巨大な岩窟に設置された神社である。
 周囲の樹々の葉が落ちた晩秋にでも来ると、山水画の世界となりそうな、峻厳な雰囲気を持つ神社だ。

【鬼杉】
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 玉屋神社から進むうち、小雨はあがるどころか、どんどんと雨脚が強くなり、ついには本降りとなった。
 こりゃたまらんと進むうち、鬼杉の手前に雨宿りの出来るいい岩窟があったので、ここで休憩。
 英彦山は岩窟の多い山なのであるが、たすかりました。

 さて、鬼杉に来たはいいものの、雲は厚く、雨はひどくなる一方である。もう引き返したくなったが、ここまで来てしまっては、往くも帰るも、似たような時間と距離なので、初志貫徹ということで、当初の予定どおり山頂経由で下山することにした。

【登山道】
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 引き返さずにそのまま進んだのはあんまりいい考えでなかったらしく、稜線に出ると、風が強くなり、いわゆる「暴風雨」の状態になってきた。山頂近くの岩場も、大雨のせいで、小さな滝が出現している。
 こうなると、登山はレジャーではなく、ほとんど修業と化してしまっている。
 まあ、英彦山は九州を代表する霊山であり、平安時代の昔から山伏が研鑽を積んできた山ゆえ、その山伏たちの気持ちを少しでも知るためにも、この修業登山をがんばってみることにしよう。

【英彦山山頂】
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 雨のなか、山頂にようやく到着。
 もちろん他に人はいない。
 眺めもなにもないので、そのまま山頂を通り過ぎていく。

【中岳】
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 山頂からはすぐに、避難所のある中岳に着。
 ここからは、水びたしの石段を登山口に向かって下りて行くのみである。

【奉幣殿】
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 雨はまったくあがる気配がなかったが、高度を下げると、雲のなかから出たみたいで、あたりが明るくなり、景色が開け、雨もあがった。
 高度の高いところ以外は、さほど天気は荒れていなかったようであった。

 なにはともあれ、駐車場に戻り、修業登山は終了。
 どうにも不完全燃焼なので、また天気のいい日に来るとするか。

【鮨処磯屋】
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 下山したのちは、中津市に泊。
 夕食は居酒屋系寿司店の「磯屋」にて。
 地元の鮮魚の造りと、アラカブの塩焼きをアテに酒を飲み、あとは鮨を6貫ほど。
 ネタケースのなかにハモがあったので、その鮨を頼んでみたが、うまい具合に骨切りがされており、鮨に向いたいい食感になっていた。
 酒も適度に飲んで、雨の登山で疲れた身体をリフレッシュ。

 明日こそ天気はいいみたいなので、国東半島の山に登ってみよう。

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【本日の登山ルート】
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