イタリア料理

January 01, 2019

イタリア料理:Acanto@ミラノ

 1月1日の夕食は、ミラノの有名ホテル「プリンシペ・ディ・サヴォイア」のレストラン「Acanto」にて。
 年始年末にさして重きをおかぬヨーロッパといえど、1月1日はさすがに閉店のレストランが多く、そのなかホテルのレストランは確実に休日でも営業しているので、便利である。

 食事はコースは量が多すぎそうだったので、アラカルトで、前菜はパスタ、それにメインを二種類とした。

【パスタ】
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 パスタはなるべくシンプルなものを選び、蛸のスパゲッティ。オリーブオイルと黒胡椒。

【魚料理】
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 鱸のグリル塩焼。それにチコリとキャビアの付け合わせ。キャビアをたっぷり使っており、こちらのほうが主張が強かった。

【肉料理】
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 若鳥の胸肉ロースト。黒トリュフと杏茸。
 ジューシーな鶏肉。焼き加減も丁度よい。

 料理は、「イタリアンと言いながら、じつはパスタもあるフランス料理」といった感じの、高級系料理であった。ホテルが五つ星だから、レストランもそういう趣向になるみたい。
 料理も良かったが、また内装が素晴らしく、豪華で華やかなものであった。サービスも充実丁寧なものであって、新年早々快適な気持ちで過ごすことができた。

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December 31, 2018

最後の平成年越しを、Pont de ferr@ミラノにて。

 平成30年大晦日は平成最後の年越しの日。
 ミラノ大聖堂を見物して、それから市街地を散策したのちホテルへと戻る。ミラノは日本より8時間遅れているので、午後からはBSテレビで紅白歌合戦を見ながらの年越し、という一般的日本人的の過ごし方をした。

【鉄橋】
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 意外と充実した内容の紅白に感心したのち、それから今夜のレストラン「Pont de ferr(鉄橋)」へと。このレストラン、名前はフランス語だが、イタリアンの店である。
 駅からすぐに観光名所のナヴィリオ運河があり、店の近くにその名前の由来である鉄橋があり、これを越えてしばらくのところに店があった。

【new year’s eve menu】
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 本日は年末なので、メニューは一種類「The new year’s eve menu」、年末特別コースである。
 照明の暗い店だったので、うまく写真は撮れていないけど、いくつか並べてみる。
 前菜は6皿で、創作系のイタリアン。牡蠣、マグロ、海老、蛸といった地元の海産物を用いたものが続く。そしてパスタはアザミクとアンチョビのトルテリーニ。ミラノ名物リゾットはヤマウズラとココアのリゾット。メイン料理はアーティチョークにベルガモットと鹿肉。
 いずれもミシュラン星付き店だけある、良い素材を使い、丁寧な調理がなされた素晴らしいものばかりであった。

 夕食は午後8時からのスタートだったけど、ゆっくりしたペースで進み、そして12時近くになると全ての客にシャンパンが配られる。そうして多くの者は、外に出る。そこには大勢の人が運河沿いに集まっていて、新年の訪れを待っていた。やがて新年の到来とともに、あちこちで大きな花火が夜空に打ち上げられた。そして小さな仕掛け花火も、人の集まっている様々なところで火がつけられ、閃光と爆裂音を放ち、あたり一帯光と音で満たされた。人々はたがいに歓声をあげて抱き合い、新年を祝う。
 う~む、イタリアだなあと、この暖かな雰囲気の喧騒に、実感した。

【ナヴィリオ運河地区 年越し】
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 騒ぎが一段落したところで私は店に戻って、残りのメニューを味わい、ゆったりとした気分であらためて新年の訪れを祝った。

 食事が終わったのち、まだ運行していた地下鉄を使って、ホテルへと戻った。
 ミラノ中央駅から出たとき、そこはもう閑散としていたが、おそらく花火のあとの名残のような、煙とにおいが漂っていた。

 日本から8時間遅れの平成最後の年越し、ここイタリアでも終了である。

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November 17, 2018

イタリア料理:ラ ピッコラ ポエズィーア La piccola poesia@鹿児島市

 小林市に、ピエモンテで修業した腕ききのシェフがいて、ジビエのシーズンには近くで獲れたものを使った料理を出し、それがすこぶる美味ということで評判になっていたイタリアンレストランがあり、私は興味をもっていたけど、なかなか小林市を訪れる機会がなく、そのままになっていた。
 今回、鹿児島市に出かける用があり、夕食の店を探したところ、そのレストラン「ラ ピッコラ ポエズィーア」が天文館に移転したことを知り、さっそく訪ねてみることにした。

 地図でみると、中央公園の前なので店の場所は分かりやすそうだが、同じビルにイタリアンレストランがもう一軒あり、それで少々戸惑った。

 料理は、コース料理で。

【アミューズ】
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 秋の野菜、洋梨、チーズを色どり鮮やかに。

【前菜】
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 馬肉のタルタル。チーズフレーク添え。
 ヨーロッパって馬肉は食わないものと思っていたけど、イタリアでは普通に食用にされているそうだ。

【前菜】
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 フォンドゥータ。これはピエモンテの郷土料理で、タルトにチーズを詰めて焼いたもの。外はパリッと、中はトロトロ。じつに見事な食感と豊かな味。

【スープ】
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 野菜と根菜のスープ。丁寧につくられたスープが滋味深い。

【パスタ】
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 タヤリン。卵の黄身を用いた手打ち細麺。
 ピエモンテを代表するパスタである。

【メイン 肉料理】
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 赤身のロースト。それに玉葱詰め物を焼いたもの。

【ドルチェ】
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 モンテビアンコ。
 いわゆるモンブラン(白い山)で、これはそれのオリジナル、あるいはイタリアバージョン。栗のクリームを白いクリームが覆っていて、たしかに白い山に見える。周りのココアの粉は、山の周りの大地を表現しているそうだ。


 どの皿も完成度が高い、本格的なイタリアンであった。
 こういう北イタリアの料理は、日本人の好みと親和性が高いのか、それを出す店はレベルの高い店が多いけれど、この店にその例にもれぬ良い店であった。

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January 01, 2018

フィレンツェ4日目@平成30年元旦

 平成30年、元旦の朝はフィレンツェにて迎える。
 日本では元旦は初詣というイヴェントがあり、どこでも賑わっているのであるが、ヨーロッパでは1月1日を祝う習慣はないようで、どころか本格的な休日になっており、観光都市フィレンツェにおいても、たいていの観光施設は教会も含めて休館となっている。
 もっともそれは事前情報でよく分かっているので、この日はフィレンツェ市内の観光は行わず、郊外のフイエーゾレに行く予定にしていた。

【朝】
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 フィレンツェではずっと天気が良かったが、元旦は朝から強い雨が降っている。
 ホテルの古風な庭は、ちょっとした池になっていた。
 この雨ではフイエーゾレどころか、市内の散策をする気もおきず、でも天気予報では午前11時くらいから晴れるとのことだったので、それから出発することにした。

【マルコ広場】
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 11時になると予報通り雨が上がったので、バスの発着所のマルコ広場へと行く。
 今回の旅で、観光施設を巡るのに重宝していたフィレンツェカードは、5ユーロ別に払うとバスの乗り放題機能も着く。
 フィレンツェはバスが便利だということだったので、その機能もつけていたけど、フィレンツェって大聖堂を中心とすると主要施設は半径1.5kmに収まるような狭い都市なので、速度の早いバスで目的地に行くより、歩いて周囲の家や施設や教会などを観るほうがずっと楽しいと思え、結局バスは使うことなく過ごしていた。
 そしてフィエーゾレもじつはフィレンツェから丘が見えており、その距離からして歩いて1時間半くらいに思え、歩いて行けぬこともなかったのだけど、フィレンツェカードのバス機能を一回くらいは使わないと損とも思い、バスを使用した。
 このバス停で、7番のバスに乗ればフイエーゾレに直行です。

【ミーノ広場】
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 バスの終点はフィエーゾレのミーノ広場。
 ここに、イタリア統一の英雄ガリバルディの銅像がある。
 ガリバルディって、イタリアの歴史における重要人物であるが、伝記を読むかぎり正直なにがなんだかよく分からない人物なのであり、でもこういう観光名所に銅像があるということは、地元の人に支持されているという証拠であり、あらためてまた調べてみようとか思った。

【サン・フランチェスコ教会への坂道】
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 バス終点の広場から、まずはサン・フランチェスコ教会へと向かう。
 趣ある石畳の、急勾配の道である。

【フィレンツェ風景】
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 教会へ向かう途中に小さな展望所があり、そこからフィレンツェを一望することができる。
 天気の良い日なら、その全貌がくっきりと分かるのだけど、本日は雨上がりで全体的にもやけており、せっかくの絶景がよく見えなかったのが残念。

【サン・フランチェスコ教会】
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 ルネッサンスにおける宗教で大きな役割を果たしたのち、全世界に活動を行い、戦国時代の日本においても、いろいろと影響を及ぼした、フランシスコ教会の、総本山ではないのだけど、それなりに趣と迫力のある教会。

【ローマ劇場】
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 ローマから歴史の始まるフィレンツェであるが、ローマ時代にいくらでも建てられたであろう劇場は、フィレンツェには残っていない。
 しかし、そのほぼ完全な遺跡はフィエーゾレに残っている。
2000年以上も前に造られた、この美しい半円形の劇場は、いまも現役で、毎夏にここで演劇が行われている。

【考古学博物館】
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 ローマ劇場に隣接している考古学博物館。
 フィエーゾレの歴史は、じつはフィレンツェよりも古く、ここに置かれている遺物は膨大なものであった。

【Florence Pizzeria@フィレンツェ】
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 夕食は、1月1日はどこの店も営業していないだろうけど、なかには営業している店もあるだろうと期待して、ホテルの前の通りを、繁華街のあるサン・ロレンツォ教会方向に向けて歩くと、意外とあっさり営業しているピザ店「Florence Pizzeria」を見つけることができた。
 そこで、大盛りサラダとナポレターナピザ、それに地元のキャンティの赤ワインを注文。本場のピザ、それにチーズの美味しさを堪能できました。

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December 31, 2017

イタリア料理:Lungarno Bistrot@フィレンツェ

【Lungarno Bistrot】
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 大晦日の夜は、Lungarno Bistrotでディナー。
 この店は夜景が美しいアルノ川沿いにあって、観光拠点の共和国広場も近いことから、店のなかから年越し前の賑やかなフィレンツェの風景を楽しめるであろうと思い、選んでみた。
 店に着いてみると、たしかに見晴らしのよさそうな席もあったが、そこはオープンテラスであって、この寒いなかそこで食事を取る気にもなれず、結局室内で食事。まあ、店のなかの雰囲気は優雅かつ快活で、とても良かった。

 大晦日には、特別にNew year’s menuというのもあるとのことだったので、あらかじめそれの希望をmailで出していたけど、「(Japaneseには)量が多すぎるだろうから、店に着いてから決めたほうがよい」との返事だったので、席に着いたあとそのmenuを見たら、たしかに明らかに多すぎだったので、アラカルトで頼むことにした。

【前菜1】
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 海老と黒トリュフのコロッケ。
 熱々の衣をパリっと割ると、トリュフの濃厚な香りが漂う。

【前菜2】
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 トスカーナの伝統的前菜、ということで頼んでみた。
 コールドカット(サラミ、生ハム、チーズの薄切り)、鶏のレバーのパテを乗せたトースト、ブルスケッタ。
 美味しいけど、一人前の前菜にしては量が多い。

【プリモ・ピアット1】
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 海老と、唐墨、レモンのスパゲッティ。茹で加減は見事なアルデンテ。

【プリモ・ピアット2】
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 この地方の名物パスタということで頼んでみた。
 地元の野菜とイチジク、リンゴを詰め込んだパスタ料理である。


 地方色豊かなメニューが多くならび、どれも個性的で、特徴ある美味しい料理の数々であった。
 店の客は、地元の人と、観光客が半々という感じ。地元の人はドレスアップした人が多く、それは大晦日という特別な日を祝う人が多かったからであろうか。

 美味しい料理と、活気ある店の雰囲気とに満足し店を出た。
 そして、もうすぐ新年を迎える、夜のフィレンツェの街を歩いてみよう。

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December 30, 2017

イタリア料理:Taverna del Bronzino@フィレンツェ

 フィレンツェの料理店をネットでいろいろ調べると、ホテルの近くにある「Taverna del Bronzino」が、日本人に評判がよいようなので予約してみた。店のHPもあるので、それで料理について調べてみたら、HPの入り口は英語で案内しているけど、肝心のメニューはイタリア語onlyであり、しかもアラカルトしかないようなので、Google翻訳を使って事前学習しようとしたが、さすがのGoogle翻訳も伊→日は苦手なようで、何がなんだか分からない単語の羅列が出て来て、まったく役に立たない。それなら、店で直接お勧めの料理を聞いてみることにしよう。それで、店を訪ねたら、ちゃんとメニューは英語書きのものが用意されていた。さらに、アラカルト以外にもコースメニューはいくつか用意されており、そのなかに「伝統的トスカーナ料理のコース」というものがあったので、あっさりとそれを注文。
 ・・・フィレンツェでは、レストラン、タベルナ、ビストロ、それにピザ店、どの店でも英語メニューは用意されており、給仕も東洋人に対しては英語で話してくるので言葉の問題ではさほど苦労はなかった。まあ、宮崎の日向市でさえサーフィンの国際大会があったのを契機に、だいたいの店には英語メニューが用意されており、それからすると国際観光都市フィレンツェの料理店に英語メニューがないわけないのであった。

【前菜】
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 トスカーナ特製の豚肉、オリーブオイル漬けの豆に、トスカーナのパン
 油っこそうな料理であるが、意外とあっさりしている。

【第一の皿】
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 リコッタチーズとホウレン草を詰めたカペラッチのパスタ
 メニューには、この店は素材は地元トスカーナ産にこだわっていると詳しく書いており、特に野菜に力を入れているようであった。たしかにこのホウレン草は濃厚な味と香りがする。

【第二の皿】
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 牛肉と、チコリとホウレン草
 素朴に、あまり手を加えずに、肉の魅力そのものを出してきた感じ。

【デザート】
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 写真だけでは量が分かりにくいけど、どの料理も量が多く、牛肉は半分食べるのがやっとであった。
 そしてデザートは各種ケーキが取り放題という、ヨーロピアンスタイル。デザートは別腹という人たちには大歓迎のシステムであるが、さすがにそんなに食えるわけない。
 アイスクリームケーキを薄く一切れと言ったら、OKと返ってきたけど、出された一切れは、向うの感覚では薄く切ったつもりなんだろうけど、これはやっぱり厚いよなあ。

 店はおもに地元の人によく使われているようであった。そして料理も全体的にコテコテしたところはなく家庭的であり、地元の人に愛されるタイプのものであろう。
 サービスの係の人はノリがよく、店の雰囲気は明るく朗らかであり、いかにもイタリアの店という感じであり、楽しい時間を過ごせた。

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December 29, 2017

イタリア料理:il paligio@フィレンツェ

 フィレンツエの一つ星イタリア料理店「Il paligio」は、ホテル・フォーシーズン内にあるレストランである。フォーシーズンはどこの都市でも気合いを入れて造られてるホテルなので、遠目にもすぐ目立つだろうと歩いていってみたら、ホテルのあるはずの場所には古い貴族の大邸宅みたいなものがあり、近代的なビルディングはない。おかしいなあ、と思いつつそこの前に行くと、そこがフォーシーズンであることが判明。そして、その建物はやはり昔の宮殿および修道院をリフォームしてつくられたものであることもあとで知った。

【Il paligio】
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 レストランは高級感あふれている。高い円蓋の天井、豪華壮麗な内装、絵画、照明、装飾品、それにテーブル、食器等々。
 食事は普通にコース料理を頼んだ。

【前菜1】
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 茹でた蛸、香草のクリームソース。

【前菜2】
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 タラバ蟹のプッタネスカ風冷製スープ

【前菜3】
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 炙りホタテをカリフラワーの上に、キャベツのピュレとシャンパンとチュービルのソース

【メイン1】
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 栗、兎シチュー、西洋山葵のリゾット

【メイン2】
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 鹿の腰肉のステーキ、西洋ネズと白ニンジンのピュレと梨のブランデーソース

【デザート】
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 素材もよく、味のバランスも良し。
 見た目美しく、全てに高度な技術の入った、高級系イタリアン。さすが星付きレストランである。
 料理も良かったけど、やはり店の雰囲気が良い。内装、設備が一級なのは当然として、給仕の人たちの物腰や所作が優雅である。そしてこのレストランは、日常使い用ではなく、「特別な日」として使われているようで、ゲストはみなきちんとドレスアップしている。ヨーロッパの人たちは、この手のレストランでの服装がじつによく似あっており、店全体がエレガントな雰囲気に満ち、それを感じるだけでも店に来た価値がある。
 素晴らしいレストランであった。

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November 03, 2017

イタリア料理:イ・ルンガ@奈良市

 以前、イタリア本場で修業した日本人イタリア料理シェフ15人のその後を追ったルポ「シェフをつづけるということ」という本を読み、料理人という職業の過酷さをつくづくと知ったけど、そのなかでもとりわけ奈良で店を開いた堀江シェフの「イ・ルンガ」が気になっていたので、今回訪れてみた。

【アミューズ】
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 天然鮮魚のカルパッチョ、シャンピニオンのソース

【前菜】
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 熟成ジャガイモのクレマ 牛頬肉のグリル

【パスタ】
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 コッツェ ヴォンゴレ 白身魚の唐墨まぶし

【リゾット】
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 牛ラグーとポルチーニ茸のリゾット 白トリュフ添え
 栗のラルド巻きとパルジャミンソース

【メイン】
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 蝦夷鹿のタリアータ フォアグラのマリネと赤ワインソース

【デザート】
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 店は奈良公園の近くにあり、建物はイタリア料理店とは一見思えぬ、重厚なつくりの古民家。照明、調度品も重厚、壮麗なものが取り入れられており、グランメゾンの雰囲気が濃厚である。そしてスタッフのサービスもしっかりしており、ということはやはりグランメゾンである。

 料理は本格的な北イタリアの料理をベースにさらに多彩な仕事を加えた華やかなものである。ときおりやり過ぎといった感じの、攻撃的な料理もあったけど、これはシェフの情熱が前に出て来た、「熱い料理」と感じられ、たいへん好感が持てた。

 奈良は、かつては「奈良にうまいものなし」と言われた、あまり食文化が盛んでなかった地だったようであるが、現在は若手の意識高い料理人が幾人も進出して、食文化がおおいに高まりつつある地となっている。

 現在、関西は日本有数の国際観光地になろうとしており、しかし京都はもう飽和状態となっているなか、京都よりも観光コンテンツが豊富な奈良は、これからより多く注目されていくだろうし、そこにこのように素晴らしいレストランが存在することは、さらにその魅力を高めていくであろう。

【夜の興福寺】
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 イ・ルンガからは興福寺を横切って、ホテルへと。
 満月の一日前の大きな月のもと、ライトアップされた五重の塔は妖しく美しく、奈良の夜の散策を楽しませてくれる。
 イ・ルンガはこういうすばらしいロケーションにあるのだ。

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October 07, 2017

イタリア料理: ロカンダデルクオーレ@愛媛・東温市

 松山市に一泊。
 松山市の隣の東温市に、美味しいイタリアンレストランがあるとの話を以前から聞いていたので、この機会に訪れてみた。

【ロカンダデルクオーレ】
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 本日は涼しく、美しい月が出た夜空のもと、庭のテーブルでディナー。

【前菜盛合わせ】
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 鯛のカルパッチョ、地元の野菜にイタリア輸入の野菜、猪のサラミ、などなど。
 良い素材を使って、ほどよく火を入れ、丁寧に作られた料理の数々。

【パスタ】
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 パスタはマッケロンチーニを使ってのアマトリチャーナ。
 グアンチャーレもトマトも質の良いものであり、普通のイタリア料理店では出てこないような、本格的なもの。

【メイン】
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 メインは豚肩ロースのグリル。
 これも地元の素材を使ったもので、素材そのものの味に加え、火の通し方もほどよいものである。


 素材はおもに地元のものを使ってはいるものの、料理そのものは見事に本格的なイタリア料理であり、レストランの雰囲気もそうなので、食事中イタリアにいるような気分が味わえた。
 愛媛のなかのイタリア、という感じの店であり、料理の良さもあわせて、貴重な存在であると思う。

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September 03, 2017

「天空の船」&レストラン「Festa del mare」@上天草松島

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 念珠岳から下りて、車で30分ほどの位置にある、本日の宿「天空の船」へと向かう。
 この宿は天草のリゾートホテルであり、天草松島の絶景を高台から望みながら、露天風呂に入られるというのが売りの宿であり、残暑の天草登山で汗をたくさんかいた身には、絶好の場にあるホテルといえる。

 そして部屋から見たホテルの本館の姿。
 たしかに、岬の突端から空へと漕ぎ出す、客船のように見え、「天空の船」が見事なネーミングということが分かった。

【露天風呂】
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 オーシャンビューの部屋のテラスのなかにある、掛け流しの露天風呂。
 リクライニングソファもあり、ここでゆったり時を過ごし、日がな、太陽の動きとともに変わる松島の風景を眺めたりすれば、贅沢な時を過ごせるだろうなと思った。

【夕暮れ】
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 天草の海は西に面しているので、サンセットビューが売り物である。
 本日は、大気が澄んでおり、そこまできれいな夕焼けにはならなかったが、それでも沈む夕日に、刻々と色と姿を変えていく、雲や海の姿がとても印象的であった。

【天空の船@夜】
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 ホテル本館は、夜になると、内部かの明かりが自らを美しく照らし、まるで豪華客船のように見え、このホテルの真の姿は夜にあると思った。

 風呂と夕焼けを満喫したあとは、ホテルにあるレストランで夕食。

【前菜】
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 天草の食材を使った盛り合わせ。
 海老の包み揚げ。天草の名物の天草大王のササミのマリネ。甲イカの昆布〆。
 野菜のバーニャカウダ。

【前菜(オプション)】
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 今が旬の天草赤雲丹。甘くて旨い。
 これはオプションメニュー。

【前菜】
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 アワビと天草野菜のガスパチョ。香草添え。

【前菜】
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 トウモロコシのクロカンテ。クルマエビの唐辛子風味。

【パスタ】
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 天草産魚介類とトマトで和えたサルディニア風フレゴパスタ。

【魚料理】
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 有明町産さざえと鮮魚のソティ・新ごぼうのソース。
 鮮魚はイシガキダイ。

【肉料理】
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 阿蘇赤牛の網焼きもろみと、赤ワインソースと夏野菜添え。


 「リゾートホテル」なるものは、サービスが多角的であり、種々のことに手を出さないといけないので、そのどれもが平均的になりがちで、食事も「とりあえず最大公約数的に満足できるようなもの」が出てきがちなのだが、このディナーを食べてちょっと驚いた。
 本格的なイタリア料理である。
 もちろん素材は地元のものを主に使っているけど、組み立て、調理法は、じつに真っ当なイタリア料理であり、都市部の専門店で十分に通用するレベルのものである。
 こういう地方の観光地で、しかも多数の客を相手にする観光ホテルで、このような本格的かつ真摯なイタリアンを食べられて、イタリア料理好きの私としてはとても感心した。さらに、ワイン揃えも立派なものであり、それもまた驚きであった。

 海産物、野菜の豊富な天草は、それを利用した美味しい店が多いけれど、基本的には新鮮な素材勝負な店が主体であり、そのなかでこのように、素材をうまく生かして、イタリア料理に昇華できる腕を持つシェフのいるレストランがあることは、天草にとって、じつに良いことだと思った。

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