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February 23, 2020

地球温暖化を実感する @冠山~寂地山登山

 近年、いろいろと話題になっている地球温暖化。じっさい地球全体は温暖化に向かっているのだろうけど、今までは年間通して少しは暑くはなるものの、冬はきちんと寒くなっていたから特にその実感はなかった。九州の山においても、冬は寒波が定期的に来て、そして雪は降り積もっていた。
 しかし昨年、寒波は来ても、それは短期間であり、雪の積もる期間は少なく、雪山を楽しめないシーズンとなってしまった。そして今年になると状況はさらにひどくなり、寒波は散発的にのみ来て、その時だけ雪は降るものの、それはすぐに溶けてしまい、まったく白い雪山になってくれない。
 冬、もっとも山が美しくなる季節なのに、こういうことでは春になる前に、雪山を求め九州を離れて遠征せねば。

 それで2月の連休は雪が豊富で、スキー場もたくさんある広島の中国山地へ出かけた。ネットで調べると、火曜日から水曜日にかけて大寒波が訪れたので雪はどっさりあるようだ。
 ・・・ところが、大寒波のあとに、一挙に気温が上がり、土曜日の午前中に雨が降ってしまったので、どうも雪の積もり具合についてはあやしくなってきた。
 それでもなにはともあれ、雨あがりの午後に深入山へと行ってみた。

【深入山】

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 なだらかで木が少ないことから、今の時期は雪が積もって、白いプリンのようになる深入山、みごとに雪がない。でもガスがかかっていてよく見えない稜線には雪があるかも、と期待して登ってみた。

【深入山山頂】

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 深入山は標高1153m。冬、中国山地のこの標高では雪がないとおかしいのだが、雪、ない。困ったものである。
 それでも深入山は景色がよいことで有名なので、周囲のガスが晴れて、見晴らしが良くなるのを待とうとしたが、山頂では強い北風がダイレクトに当たり、まともに立っているのも大変だったので、さっさと下山することにした。

【深入山北斜面】

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 下山路は北側の斜面を行くが、こちら側は日が当らないので、今週積もった雪がまだ残っていた。けれど下るうち、日当たり側に出ると、登山道の雪は溶けて、冷水となって流れ、道全体が小川と化していた。

【しし鍋@旅館松かわ】

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 深入山から下山したのちは、吉和の潮原温泉へ。ここで名物のしし鍋でも食いながら、登山計画を練り直す。
 深入山の状態からみるに、中国山地の雪は標高1200mくらい、そして日当たりのよくないところくらいにしか残っていなさそうである。そうなるとその高さの稜線を持つ山は吉和冠山から寂地山、右谷山にかけての稜線になろう。ではそこを登ってみよう。ただ右谷山まで行ってしまったら時間的に寂地峡に下らざるを得ず、それだと元の登山口に戻るのが大変なので、潮原から寂地山へのピストン登山という、寂地山登山にはあまり一般的でない、冬用の変則コースをとることにした。

【潮原登山口】

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 冠山への登山口。雪、ほとんどない。

【潮原登山口 2018年】

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 こちらは、一昨年登ったときの写真。雪の量がまったく違う。

【登山道】

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 標高1100mくらいになっても雪の量はこのくらい。木の合間から見えているのが冠山。

【登山道】

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 標高が1200mを越えたくらいから雪は出て来る。しかし積雪量は乏しい。

【登山道 2018年】

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 一昨年はこれくらい雪が積もっていて、膝まで沈むラッセルを楽しめたのだが。

【冠山山頂】

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 雪ないな、ないな、と思いながら到着した山頂。ここも標高1300mを越えているわりには雪が乏しい。

【登山道】

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 冠山からはいったん100mほど標高を落としてから、寂地山までの1200mを越える稜線を行く。こちらの道は日当たりの関係からか、ずっと雪は残っており、ようやく雪山気分を味わえた。

【寂地山山頂】

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 いくつかの小ピークのあるなだらかな稜線を歩くうち、今までより少々高いピークがあるなと登って行くうち、着いたピークが本日の最終目的地寂地山山頂であった。
 登山全体を通して、狙い通りに冠山から寂地山にかけて雪山登山を楽しめたのは良かったけど、それにしても2月の中国山地でここまで雪が少ないとは、ほんとうに地球温暖化を実感できた日であった。

 じっさいのところ、雪が少なくて困ることって、一部の業種以外にはないだろうし、除雪の手間がいらないだけ一般の人には助かっているだろうけど、雪山が趣味の者にとっては、今後の趣味の戦略をいろいろと練り直さねば、と思った、今シーズンのあまりの暖冬であった。

 

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