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December 29, 2019

ムンジュイックの丘から@バルセロナ

【バルセロナ風景©アイアムヒーロー】

Barcelona

 上図はゾンビ漫画の名作、花沢健吾氏作のアイアムヒーローからの一頁。
 人類が謎の感染症によりほぼ全滅し、無人と化したバルセロナの街を偵察ゾンビが彷徨しているシーンで、バルセロナを最も美しくし俯瞰できる場所を訪れたところ。
 ここを訪れるためにバルセロナを訪れたわけではないのだが、滞在中のホテルがこの場所、ムンジュイックの丘、カタルーニャ美術館のテラスに近いところにあったため、ここをよく訪れることになった。
 そこで見た風景をいろいろ紹介してみる。

【マジカ噴水】

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 カタルーニャ美術館正面にあるマジカ噴水は、夜間にライトアップされる噴水ショーが有名。しかし私が訪れた時期は微妙にショーの時間がずれていたのか、水さえ出ている姿も見ることができず、ただの水たまりであった。

【バルセロナ風景】

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 階段をのぼりきってテラスに立つと、先に漫画で紹介したこのバルセロナの街の風景を望むことができる。
 バルセロナは狭い街なので、主要な建物はここでほぼ見ることができる。

【サグラダ・ファミリア教会遠景】

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 テラスを東側に移動すると、ぽつぽつ立つ高層建築のなかに、ひときわ異様な姿の建物が見える。これが今回のバルセロナ旅行の目的のサグラダ・ファミリア教会であろうが、遠景ゆえ確信はつかない。
 それでここに設置してある、1ユーロの有料双眼鏡で観てみる。

【サグラダ・ファミリア教会】

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 双眼鏡で見ると、間違いなくサグラダ・ファミリア教会であった。
 バルセロナで最も有名であり、世界的にも有名な教会であるが、ナマで観たのは今回が初めてであった。

【マジカ噴水工事風景?】

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 眺めを楽しんだのち階段を下って行くと、大きなクレーン車が入ってきて、なにやら作業していた。何かの工事かと思ったが、翌日その理由が分かった。

【スペイン広場大通り】

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 マジカ噴水からスペイン広場までの大通りは、ほぼ歩行者天国みたいになっている。
 この幅広い道がスペイン広場まで一直線に通じている。

【スペイン広場】

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 「スペイン広場」って、誰でもローマにあるものと思っているけど、本場のスペインにもあるのである。私も今回旅行プランを立てるときに初めて知った。
 スペイン広場は空港バスが最初に着くところだし、主要駅のサンツ駅も近くにあるので、交通にいろいろ便利だろうと思い、ホテルをここの近くにとってみた。
 しかし、バルセロナの観光名所はたいていカタルーニャ広場周辺にあるので、それらを訪れるときいちいちカタルーニャ広場まで歩いていくのが面倒で、今回はホテル選びに失敗してしまったと思った。もっとも交通の便はよい地なので、地下鉄使えば、すぐにカタルーニャ広場へは行けることに二日後に気付き、それからはすいすいとどこでも訪ねられるようになった。

【ムンジュイックの丘 夜景@12月30日】

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 昼間見たクレーン車は、その先に大きな照明球をぶらさげ、そこからレーザー光線を出して光を全方向に放っていた。そして噴水にもぐるりと照明装置を並べ、ここからも光線を放ち、バルセロナの夜の闇を裂いている。

【ムンジュイックの丘 夜景@12月30日】

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 これはテラス側から見たライトアップの光景。
 見上げる姿も良かったが、こうやって見下ろすと、バルセロナを照らす新たな太陽という感じがして面白い。

【ムンジュイックの丘 夜景@12月31日】

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 30日であれほどのライトアップをするのだから、ニューイヤーイブの31日にはもっと派手なライトアップをするのだろうなと期待して31日の深夜訪れたが、クレーン車、照明器具のたぐいは既に撤去され、これは定番らしい後光のような光がカタルーニャ美術館の裏から放たれているのみであった。
 普通は31日こそ本番だと思うのだが、どうもこちらの国の感覚はよく分からない。

【ムンジュイックの丘 夜明け@1月1日】

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 初日の出はムンジュイックの丘で拝もうと、夜明けの前に見晴らしのよいところに訪れた。正面が北なので、右側から日は登るはずである。 しかし私の方角感覚が微妙に間違っていたようで、日は丘のほうから登って来た。そのため、私のいるところにはなかなか日は当たらず、丘から外れた方向、バルセロナの市街地のほうに日が当たり始めた。写真では、バルセロナの高いビルの窓に日が当って、橙色に輝いている。

【ムンジュイックの丘 夜明け@1月1日】

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 やがてバルセロナの街北半分に日が当たり、風景全体も明るくなった。しかし私のいるところはいつまでたっても日の光は来ず、日の陰である。気分的にも白けてきたし、グエル公園の予約の時間も迫ってきてるしで、初日の出はあきらめ退散した。
 こうして私は2020年の初日の出ゲットを失敗したわけだが、「初日の出を見ようとするときは、きちんと方角と地形を確認しておくべし」という、来年への教訓を得たということでよしとしよう。

 

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