滝で涼みに日向冠岳へ
宮崎県北にはそれぞれの地域に目立つ山があって、「市民の山」的な存在となっている。延岡では行縢山がそれで、日向市では冠岳がそれに当たる。
梅雨が始まり連日雨が降る中、週末は梅雨の中休み的となり、好天との予報なので、近場の山に登ってみることにした。冠岳なら標高も低くてあまり疲れないだろうし、それに滝がいくつもあり、滝で涼むこともできるだろう。
【登山道】
冠岳は標高438mでさしたる高さはないが、7月だけあってそれなりに暑く、しかも林のなかは蒸し暑くて、最初の30分くらいでそうとうに疲れてしまった。何度も途中で帰りたくなったが、とにかく稜線に出れば風は吹いているだろうから、それを頼みに歩を進めて行った。
【岩場】
この岩場まで来ると風景は開けてきて、風も吹いてきたので、ようやく一息つけた。
【冠岳北岳】
稜線に出ると、冠岳北岳が見える。
巨大な一枚岩の岩壁で、この姿は日向市のどこからで見える、シンボルタワーである。
もっとも近くで見ると、樹々に岩壁が隠れて、かえって迫力がない。
【展望台より】
山頂近くの展望所から耳川の流れを一望することができる。
耳川は黄緑かかった特殊な色の川で、上流くからずっとこんな色であり、たぶん源流の椎葉の山のなかにこの色のモトがあるんだろうな、と推測している。
【日の丸展望台より】
北岳を過ぎて、次は冠岳の名所「日の丸展望台」へ。
ここには日ノ丸が翻っており、注意すれば麓からも旗を見ることができる。
【水場】
水場を過ぎて、吉ヶ原岳へと向かう。
暑い日には水場があるとほんとうに助かる。
【展望台?】
吉ヶ原岳への途中に展望台があると地図に書いていたので、そこに寄ってみた。
しかし藪と雑木でまったく展望は利かず、展望台であったのはそうとう昔のことと思われた。
位置的には、樹々がなければ尾鈴山がよく見えるはず。
【二段の滝】
吉ヶ原岳を過ぎてからは下山ルートに入る。下山ルートは滝を持つ沢筋であり、本来なら登山道に使えるようなルートではないのだが、ロープ、鎖、梯子等よく整備されており、滝を間近に見ながら進むことができる。
【樋口の滝】
滝巡りコース中、一番の大物の滝が「樋口の滝」。
立派な滝ではあるが、写真ではまったくその威容を伝えられないのが残念。
【登山案内図】
滝を堪能して元の登山口へと戻った。
山を周回してこの案内図をみると、あまり正確ではないようだ。
冠岳は常に人の手が入って、登山道が複雑に伸びていて、つまりは進化し続けていると思われる。
標高はさしてないが、複雑な地形を持つ山であり、さらには気分次第でコースがいくらでも選べるわけで、長くつきあえるいい山だと思った。
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