信州旅行(2) 善光寺
日本の有名な神社仏閣はだいたい訪れたことがある。
といってそれは私が信心深いからというわけではなく、日本各地の名所って、たいていは神社、仏閣、城のたぐいなのであり、旅行ついでにそこに寄ることが多かったからである。
しかしながら、長野市の善光寺は今まで訪れたことがなかった。
長野の最大の観光名所であり、日本最古の仏像を有するこの有名な寺を何故訪れなかったかといえば、それは長野市が九州から訪れるのに不便なところにあり、行くのに気が進まなかったからだ。(同じ長野の松本市は、それよりは便利なので幾度も訪れたことがある。)
けれども善光寺は、日本人は一度は訪れるベき寺とされている。
それは善光寺は、本堂のお戒壇巡りをすると極楽浄土に行くことが約束される、というたいへん有難い寺だからである。
私自身は、極楽浄土が存在しているとは思ってもいないが、もし万が一本当にそのようなものがあったとしたら、のちに極楽浄土の門の前に立ったとき、門番に「お前は善光寺に参っていないので入場はダメ」とか言われたら、さぞかし口惜しいだろうので、その万が一に備えて、やはり善光寺には行ってみようと思った次第。
【善光寺】
というわけでの善光寺。
檜皮葺きの立派な屋根を持つ、巨大な本堂は国宝に指定されている。
ここに日本最古の仏像が安置されており、その下を巡るお戒壇巡りへ出発。
日本の寺では、真っ暗な回廊を巡る、このたぐいの戒壇巡り、胎内巡りはしばし見かけるが、善光寺においては、本堂の規模が大きいだけあって、回廊の距離も長く、まったく視界が利かない真の暗闇のなか手探りで歩いていると、そのうち平衡感覚がおかしくなり、宙をさまよっているかのような不思議な感覚が生じ、回廊を抜け明るいところで出ると、ああ日常の世界に戻ってきたのだと、ほっとする感じがした。
かくして、とりあえずミッション終了。
【仁王門】
善光寺には名物は多かれど、その一つが仁王門の金剛力士像。
著名な彫刻家によって造られた二体の像は迫力満点。
【牛】
善光寺といえば、牛がセットであるので、境内のどこかにそれがないかなと思っていたが、いくつか見つけた。
これはそのうち最も分かりやすい、森永乳業贈呈のもの。この牛には名前があり、「善子さん」と「光子さん」というのが面白い。
【御祭礼 屋台巡業】
善光寺を訪れた日はちょうど祇園祭が行われていた。
門前町が町ごとに屋台を出して、舞いを奉納するというもの。
それぞれの屋台に特徴があり、みていて楽しかった。
【美ヶ原】
善光寺参りののちは、長野を代表する観光道路ビーナスラインへ。
しかし梅雨の時期の長野は、雨は降っていないものの、標高の高いところはガスに覆われており、楽しみにしていた美ヶ原の眺めは、まったくダメであった。
【白樺湖】
白樺湖まで来ると、そろそろ本日の宿のある蓼原は近い。
ビーナスラインは結局、ずっとガスのなかであり、なにも展望はなかった。
また改めて長野に来なくては。
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