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June 22, 2019

オオヤマレンゲ(1)@鳴子山

 九州の山ではミヤマキリシマの季節が終わり、次に咲く花はオオヤマレンゲである。極めて限られた山域にのみ咲くミヤマキリシマと違い、オオヤマレンゲは色々な山域に生えていて、気分しだいで登る山を決めることになる。
 そして今年の6月は梅雨前線の北上が遅れていて、下旬になっても九州北部は梅雨入りしておらず、雨が降りそうにない大分~福岡の山を目指すことにした。

【沢水登山口】

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 まずは山頂近くにオオヤマレンゲの群落がある鳴子山に登ることにした。  鳴子山はどの登山口から登っても距離のある山で、ということはどこから登ってみいいということにもなるが、今回は自転車を用いて、赤川に車を止めてそれから沢水に自転車移動という沢水赤川周回コースで鳴子山に登ることにした。

【沢水キャンプ場】

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 沢水からの登山口は最初は草原のなかを行き、それから林のなかをトラバースして、くたみ分かれへ行く。

【鳴子山稜線】

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 くたみ分かれからの急登の尾根を登り、それから稜線へと出る。ここからは岩場が続くので、足元に注意しながら進んでいこう。

【オオヤマレンゲ蕾】

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 鳴子山を過ぎて、稜線を歩くとやがて登山道わきにオオヤマレンゲの樹々が現れる。ただしその樹には蕾は付いているものの、まだ咲いている花はほとんどなかった。

【オオヤマレンゲの樹】

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 満開のオオヤマレンゲを探して、登山道から離れ、山肌に下りて行くと花をつけている樹を見つけた。しかし咲いているところが高く、あまりいい写真にならない。他の場所を探そうといったん登山道に戻っているところで、やはりオオヤマレンゲ目当てに登って来た人に会い、「そっちはまだでしょう。鞍部のほうに下って、左側の斜面に行くと、いい花が咲いていましたよ」と教えてくれた。

【オオヤマレンゲ】

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 それでその場所に行き、ちょうどいい高さに咲いている花を数輪見つけることができた。
 オオヤマレンゲは白いドレスをまとったような華やかな姿なので、「森の貴婦人」と称されている。たしかに緑の季節、そのなかで鮮やかな白い花を咲かせたオオヤマレンゲは目立つし、気品あふれる、とても美しい花だ。まさに森の貴婦人。

【稲星山へ】

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 鳴子山からは稲星山経由で下山。稲星山の斜面にはまだミヤマキリシマがわずかに残っていた。
 九重の花のスターは一にミヤマキリシマ、二にオオヤマレンゲだけど、そのピークの時期が重ならないところがまた興味深い。

 

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