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June 07, 2019

かわむら ステーキ店@銀座

【かわむら】

1door

 銀座に「かわむら」という有名なステーキ店があり、そこは日本で一番美味しいステーキを出すが、値段もそれ相当にとても高い、ということでも知られている。
 私はステーキにはさして興味はないので、そういう店があるんだなあ、程度の知識しか持ってなかったけど、ときおりSNSに載っている同店のコンソメスープの写真はとても美しく、そしてその味も「ステーキレベルにとても美味しい」との評判であり、一度は飲んでみたいものだと思うようになった。
 というわけで、「かわむら」常連氏の定期的な参加者募集の連絡時に手を挙げて、銀座まで行ってみることにしてみた。

 この店は8名のカウンター席を2~3回転で回す形式で、はっきりした時間開始は決まってなく、先の客がはけたのち、代表者に電話連絡が来るようになっている。それでとりあえず、店の前あたりでうろうろしていると、今回の参加者5名が集うことになった。5名のうち、私を含め3名が初参加である。うち一名が「食べログ見ると、最近この店10万越えは当たり前みたいなこと書いていてこわいんですが」と言うと、常連氏は「え、そうなんですか。いつもはコース一通りで5万くらいです。でも今回は〆の料理にスペシャルメニューを追加しているのでけっこういくかも」とか、やっぱりこわいことを答えている。

 と雑談をしているうち、前の客の食事が終わったので、我々がぞろぞろと入って行った。
 この店はステーキ店なので、メインは当然ステーキであり、好みの重量を聞かれる。男性は150g、女性は100gということでまとまり、肉が客の見えるところで焼かれる。そのステーキが焼き上がるまでに、前菜、スープ、サラダが出て来る、というのが通常の流れだそうだ。

【コンソメスープ】

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 タルタルステーキの前菜が出たのち、これがお目当てのコンソメスープ。
 とにかく美しい。澄み切った、淡い黄金色のスープ。
 これが前に出されたときから尋常でない豊かな香りが漂うが、それを口に入れれば、いっさいの雑味のない、肉の旨さのみを抽出したような、エレガントにして豊潤な味が口いっぱいに広がる。
 絶品としかいいようのない、本物のコンソメスープ。これつくるための手間暇考えると、自分って今とんでもない贅沢しているんだなあ、と思ってしまう。

【野菜サラダ】

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 野菜サラダはどれも新鮮でシャキっとしたもの。
 まあ、普通に美味しい。

【ステーキ】

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 ステーキはずっと焼いているところが見られるが、べつだん何かの名人芸があるようにも見えず、たーだ普通に焼いているように見えていた。そしてサラダが終わると、メインのステーキ登場。
 これが実に見事な焼き方。外はカリッと焼かれているけど、中は均等に火がゆるく通っていて、旨味が見事に閉じ込められている、極上のミディアムレア。肉の食感と温度感は官能的といってよい滑らかさで、その焼き方は食べてみると、まさに名人芸。
 そして肝心の肉そのものは当然超一級のものなので、この焼き方により、まさに最高のステーキとなる。世評の高いのもよく分かる。
 ………よくは分かったけど、ステーキって一枚が均質な料理なので、一切れ目で感動、二切れ食って感動確認、三切れ目でこれも同じ味だな、とここで既に飽きてしまい、半分くらい食べたとことでどうでもよくなってしまった。ステーキって、寿司で例えると中トロ握りを10貫くらい連続で食べさせるようなものなので、料理としてはいろいろ無理があると個人的には思う。
 この店は余ったステーキ肉はサンドイッチにして持ち帰りできるサービスがあるとのことなのでそれにしようかとも思ったけど、周りの者をみると、憑かれたように一心不乱に食べていて、あっという間に平らげてしまったので、こっちも頑張らないといけない気になり、あわてて食べるのを再開し、なんとか完食。疲れた。

【カツカレー】

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 メインのステーキのあとは〆の食事となる。通常は、牛丼、カレー、炒飯等から選ぶようになっているそうだが、そういうのばかり食べていた常連氏に対して、店主が「じつはカツカレーが自慢の品なのです」と言ったそうで、常連氏は今回はスペシャルメニューとしてカツカレーを頼んだそうだ。
 それで出て来たカツカレー。
 カツカレーって、カツとカレーというどちらも御飯の供として主役を張れる食材をごっちゃにしているカオスな料理であり、少々の下品さが必要とは思うのだけど、この店のカツカレーはそういうものとは違っていた。超一級のヒレ肉を使ったビーフカツ、それはそのまま食べてとても美味いのであるが、その美味さを邪魔しないよう控えめのスパイシーさと辛さをもった上品なカレーを添えた、ビーフカツ主役のカツカレーであって、正当的(?)カツカレーからすると少々邪道ではあるが、しかしこれはこれでなかなかいけるのであった。

 

 前菜、ステーキ、カツカレーと、三品肉料理を食べたことになるが、とにかくその肉の質の良さ、そして調理技術の高さに感心した。さすが日本一と称されるステーキ店である。肉料理、ステーキが好きな人にとっては、聖地的存在になるのもじゅうぶん納得である。

 

 料理とともに、この店で有名な会計は、さてどうであったろうということになるが、この店で出す肉のレベルと、銀座の一等地という条件からすると、いたって常識的、というよりかえってお得系、リーゾナブルな値段であった。まあ、だからこそ予約の取れない超人気店になっているんだろうな。
 ところで、今回のスペシャルメニューのカツカレー、これは一皿1万5千円であった。肉の原価からすると、そういうところでしょうねとしか言いようもないのであるが、それでも「カツカレー」としては規格外の値段である。カツカレーに詳しい常連氏も、「人生で最高額のカツカレーであった」と言っていたので、ここはさすが「かわむら」とは言えるかもしれない。

 そういうわけで、いろいろと話のネタになった「かわむら」初訪問であった。美味しいし、楽しいし、名店であるとは思うけど、まあ一回経験すればもういいか。

 

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