美女塚山荘@豆酘
【美女塚山荘】
対馬の霊峰白嶽登山をおえたのち、本日の宿「美女塚山荘」へ。
対馬は人口が厳原に集中しており、それ以外はどこも辺鄙なとこばかりで、この山荘もまた他に何もないような辺鄙なところにあったけど、宿そのものはきちんと手入れのなされた真っ当な建物であった。
この山荘の名、「美女塚」は、近くに「美女塚」があることに由来する。「美女塚」には悲しい伝説がある。詳細は省くが、かつてこの地、豆酘に住んでいた鶴王御前なる美女が、そのあまりの美貌ゆえに悲惨な目にあい、自ら命を断つときに、「美女に生まれたばかりに私はひどい目にあった。こんな悲しい目に他の人があわないように、これから豆酘には美人が生まれないようになれ」と豆酘の地に呪いをかけた。それ以来、豆酘には美女が生まれなくなってしまった、とかいう幸か不幸かよくわからん結末を持つ伝説が残っている。もっとも他説によれば神はその願いを聞き入れず、その後も豆酘は安定した美女産生地であり続けたともいう。
まあ、そんな何が何やらよく分からん伝説の地に立つ宿であり、そのせいか宿は主人のキャラが立っていて、面白い宿であった。
【美女塚茶屋】
食事はこの茶屋で取る。
以前は食事処としても営業していたようだが、現在は宿泊者専用となっている。
【夕食】
対馬に来て分かったけど、対馬は全島リアス式海岸の非常に入り組んだ地形をしており、それは魚の宝庫、そして良港を持つことを意味する。さらには対馬にはすぐ近くの海に寒流、暖流が流れており、日本有数の良漁場である。
それゆえ、美味しい魚が豊富にとれ、新鮮で質の良い魚が食い放題、といった感じであった。この宿も山の中にはあるけれど、近くに良港がいくつもあり、魚尽くしであった。
そして食事中、話好きの主人が、客のあいだを回ってずっと喋り続けており、対馬のいろいろな話が聞けて楽しかった。
【豆酘観光】
美女塚山荘では早朝に近くの名所を車で案内してくれるサービスがある。私もそれに参加。
対馬の岬をまわり、霊峰竜良山から流れる川の有難い水を頂き、そして神秘的な多久頭魂神社を訪れたりと、盛りだくさんのツアーであった。こういうことがないと、一生訪れることもないような地を巡ることができ、この宿に泊まる人は、参加必至のミニツアーであった。
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