登山:対馬白嶽
【白嶽】
対馬は山の多い地、というか島がそのまま山となっている地であり、いたるところ山ばかりなのであるが、そのなかで最も有名な山が白嶽。対馬の山岳信仰の聖地として、霊山と崇められている山である。
なぜ信仰の対象となっていたかといえば、山の姿を見れば一目瞭然。第一駐車場から見るその姿は、石英斑岩による白い岩峰を二つ空に突き立てた威厳ある姿であり、周囲の山々の盟主たる威容を堂々と誇っている。
その山の麓にある登山口に向かって行ったが、この第一駐車場から道は狭くなり、けっこうな難路であって、苦労して登山口にたどり着くこととなった。
【登山道】
登山口にたどり着いてしまえば、そこからはよく整備された登山道が続いている。
【鳥居】
白嶽神社の鳥居から、白嶽への取りつきとなり、傾斜もきつくなる。
この登山道を白嶽方向に登らず、そのまま真っ直ぐ行くと、厳原まで続く長い山岳縦走路となる。
【山頂下広場】
登山道はやがて、整備された広場へと出る。祠や狛犬等があり、この山が信仰の場ということがよく分かる。
【白嶽神社】
双耳峰の鞍部をいったん越えると、そこには白嶽神社がある。この鳥居から先は聖域となっており、出入りは禁止されている。
白嶽そのものが、御神体となっているようであった。
【山頂から】
山頂に着くと、言葉を失う絶景が広がっていた。
この山の山頂部は岩峰なので、視界を遮るものはなく、360度の風景を楽しめる。
そして南方向には、厳原へと続く山並みが連なり、原生林の緑と白い巨岩が美しいコントラストを見せている。そしてその緑のなかに、ぽつんぽつんとヒトツバタゴの白い花が見えるのもまた良い。
【山頂から】
北方向には、双耳峰のもう一つの峰が見える。巨大な岩塊である。
そしてその奥には浅茅湾が広がり、対馬独特の極めて複雑な海岸線も見ることができる。
【岩のテラス】
山頂から下りてしばらくのところにある岩のテラスにも寄ってみた。
ここも眺めが良く、そして間近に見る白嶽の岩峰の姿もまた迫力ある。
対馬白嶽は九州100名山にも選ばれている名峰であるが、たしかに山そのものの姿が良く、そして山頂からの眺めは絶景であり、100名山どころか、もし九州から10座名山を選ぶとしたら、かならずノミネートされるべき名山に思えた。
対馬は来るのはけっこう大変であるけど、この山に登るためだけでも来る価値ある、そういう素晴らしい山であった。
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