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May 05, 2019

登山:対馬竜良山

【竜良山@豆酘港から】

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 下対馬の良港、豆酘港の奥に位置する竜良山は、円錐形の一際目立つ姿から、港に帰って来る漁船のランドマークとなっており、その美しい姿は玄海の荒波と格闘して、ようやく家路に近づいてきた漁師たちにとって、神々しいものに映っていたであろう。そのため、竜良山は古来より神聖視され、立ち入りが禁じられていたことから、山麓の森林が保護されており、それは貴重な自然林として、現在では国の天然記念物に指定されている。

 今では立ち入り禁止は解除されてはいるが、それでも地元の人たちは、この聖なる山に入ることは敢えて避けているそうだ。
 とはいえ、世の中には一定数、そこに山があるとなにはともあれ登りたがる人たちが居て、そして私もその一員なので、登ってみることにした。
 この特別な山の登山については、豆酘の宿を出るとき本日の予定を聞かれ、竜良山に登りますとこたえたところ、あそこは霊山なのでと、主人からお清めの塩をもらっており、登山口でお祈りとともに塩で身を清め、それから山頂へGo。

【自然林】

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 登山口からずっと、照葉樹の原生林が続いている。巨大な樹、細い樹、曲がりくねった樹、倒木、落ち葉、無秩序のなかに、しかし自然そのものを感じさせる不思議な秩序を感じさせる原初の森が広がり、厳かな気分にひたされる。

【稜線】

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 稜線に出てからは植生が変わり、岩だらけのなか、岩の隙間から細い樹々が立っている。

【山頂】

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 山頂に出れば、岩場となり、一挙に展望が広がる。
 山々は海まで連なって行き、その途切れるところに豆酘の港が見える。そして手前には今が旬のヒトツバタゴが咲き誇っている。

【天道大神神社】

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 下山したのちは、登山口の近くにある天道大神神社に寄ってみた。
 この神社は、対馬の天道信仰の祀りの場であり、ここでの御神体は竜良山そのものである。
 対馬の宗教は独特であり、その根幹であるところの天道信仰については、たいへん複雑な要素がからまり、何度テキストを読んでもよく分からないところがあるのだが、それは結局は対馬が複雑な歴史を持ち、その宗教も歴史の激動とともに変革を遂げ続けざるを得なかった、そういうことであろうと思う。
 宗教そのものについては難解なのであるが、天道を祀るこの古き神社は、ここに居るだけで、この地の力のごときものが伝わってくる、それをシンプルに感じられる、そういう静謐かつ荘厳な地であった。

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