ミヤマキリシマ偵察登山(2):赤川登山口から久住周回
土曜日に引き続き、日曜日もミヤマキリシマ開花情報を偵察に赤川から九重に登る予定であった。
しかし、天気予報では当日は天気は良いのだけど、5月にしては記録的な暑さとなるので、熱中症対策が必要とのことである。一挙に山に登る気が失われてしまったが、よく考えると九重は風の住処みたいなところであり、樹木帯さえ抜けてしまえば、たいてい風が吹いているので、体感温度はそんなに上がらないだろう、ということに気付き、登山を決定。そしてもし条件が悪くて、風が吹いていなかったら、扇ヶ鼻まで登って、そのあとはさっさと撤退する予定とした。
【扇ヶ鼻】
赤川登山口から、九重のミヤマキリシマの名所扇ヶ鼻を目指した。
天気予報の通り、最初のほうの林のなかはやはり暑かったけど、灌木帯になると風が吹き抜けており、涼しくなった。計画通りである。
林を抜けると展望が利き、そうなると扇ヶ鼻は山麓にはミヤマキシリマの咲いているのが見え、開花は始まっているようである。
【ミヤマキリシマ】
標高1300Mくらいからミヤマキシリマの咲いている姿を見ることができた。
花の咲き方については標高と日当たりで決まるので、やはりこの南面くらいが今の時期は花が多い。
【ミヤマキリシマ】
標高が上がるにつれて、花の咲き加減も少なめになる。
【扇ヶ鼻】
扇ヶ鼻に着くと、旬の時期は山頂一面が紫紅色に染まるのに、まったく花は咲いていず、旬は再来週くらいに思われた。
そして星生山方面を見ても、同様に花は咲いていない。
ただし、稜線に出ると、風がさらに強くなり、より快適に歩けるようになったので、赤川起点の周回ルートで進むことにする。
【星生山へ】
星生山へ登っていると、日本語と英語がやたら流暢な国際人集団が登っていた。山頂に着いて、どういうグループなのか尋ねてみたら、別府の国際大学の英語教師と生徒の一団であった。どおりで。
九重に来るのが初めてとのことだったので、ミヤマキリシマがいかに貴重な種であるかについて説明しつつ、アメリカ人の人がいたので「ちょうど貴国のプレジデントが来日してますね」と言ったら、「ああ、すみませ~ん」と,本当にすまなそうに日本語で謝られてしまった。どうして?(笑)
【三俣山】
星生山からは天狗ヶ城へと登った。
正面に見える三俣山は斜面にはミヤマキリシマの咲いているのが見えたが、山頂近傍はまだのようである。
【中岳から】
中岳から大船山方面を見ると、立中山がミヤマキリシマの花に染まっていて、旬を迎えているようだった。
【稲星山】
中岳から向いの稲星山に。
この山は風がいつも強いけど、本日も強く、おかげて気持ち良い涼しさであった。
【久住山】
稲星山からは久住山頂経由で赤川へと下山。
標高1400mあたりから、ミヤマキリシマが咲いていた。
というわけでの二日続けてのミヤマキリシマ偵察行。
咲き具合は例年通りといったところであった。ということはいつも通り、梅雨入りとともに、花がどんどん咲きだすということになり、ミヤマキリシマ観賞は天気次第ということになる。
昨年は梅雨のなかうまい具合に週末だけ晴れる、ということが多かったので助かったけど、さて今年はいかに。
…………………………