令和元年初日は高塔山から昭和の象徴若戸大橋を眺めてみる
出雲大社参拝を終え、その夜は12時の改元のカウントダウンの番組を見ながら、改元を祝う。平成改元の時は、全国が粛々とした雰囲気のなかであり、こういう祝賀ムードは一切なかったので、今回の改元のための法改正実行はよかったと思う。
さて、その翌日の令和元年初日の登山は、平成を象徴する何かをテーマにしようと思ったが、まさか雲仙の平成新山に登るわけにもいかず、さりとてそれ以外ろくなものが思い浮かばなかったので、発想を変換して、昭和の象徴をテーマにしようと思った。
昭和を象徴するものなら、すぐ近くにそれらしきものがあったこともあり。
【若戸大橋@洞海湾から】
北九州市、若松区と戸畑区を結ぶ若戸大橋は、昭和37年に完成した。
当時は高度成長期の始まりであり、日本中元気があり、北九州市も重要な工業都市として発展していた。その時代に築かれた全長627mの長大な橋は、日本の技術の粋であり、東洋一の規模を誇るものであり、興隆する日本の象徴でもあったのである。
その後日本は産業構造が変化し、北九州は凋落していき、若戸大橋もその誇りある地位を失っていった。
長い時間の流れのなか、人も都市も建造物も、その運命に従って変わって行くしかない、そういう無常というものを見せてくれる、美しく大きな橋である。
【若戸大橋】
若戸大橋のビューポイントはいろいろあるが、一番は高塔山の展望所からのものとされている。たしかに間近に全貌が見られるところはここしかない。
半世紀以上、昭和と平成の時代、北九州の物流を支え続けて来た働き者の橋である。
【玄海自然道】
高塔山は標高124mの低山なので、それだけ登るのも物足りず、玄海自然歩道を使って石峰山まで行ってみることにした。
ここは途中の健康峠。ここを通ると、健康になれるそうだ。
【石峰山山頂から】
石峰山山頂からは、洞海湾の向うに、皿倉山が見えるはずだが、本日は雲がかかっており見られなかった。
【稜線】
石峰山からは藤の木駅方面に下山。
駅からは今歩いた稜線の全体像が見られる。
藤の木駅は、かつて筑豊炭田から若松港に石炭を運ぶ貨物列車が数多く走っていた筑豊本線の駅である。時代の流れとともに、筑豊は閉山となり、貨物列車も走ることはなくなり、この駅も静かな無人駅となっている。
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