春の国東半島
3月半ば、雪にしろ、花にしろ中途半端な時期であり、それでは古仏や寺を目当てに国東半島を散策してみることにしよう。
国東半島は火山である両子山を中央に配する険しい地形の半島であり、それゆえ奈良時代から修験者の修業の場として開かれていた。そこにはたくさんの磨崖仏や寺院があり、歴史の刻みこまれた地である。そしてそれらのもので一番有名なのが両子寺の山門。この仁王像は芸術性高く、石段を背景に格調が高い。
先の山門を進み、次の石段ではまた仁王像がある。こちらは、少々くだけた表現の、庶民的な仁王像である。
石段は続き、逞しい狛犬に挨拶して登って行く。
奥の院を過ぎると道は山道となる。
百体の観音像を祀っている岩壁の隙間、針の耳をくぐってそれから下り道を行く。
【熊野磨崖仏石段】
両子寺の次は、これも国東半島の名所「熊野磨崖仏」へ。
磨崖仏までは、鬼が一夜で築いたという伝説のある、乱積みの石段を登って行く。
階段の途中で、磨崖仏のある岩壁へ。
この磨崖仏は不動明王を彫っているのだが、普通のものと違って柔和な顔立ちが特徴。
そしてその隣には大日如来像も彫られている。
磨崖仏と奥社のお参りを済ませて、返りはパワースポットに寄ってみる。安倍清明由来の地だそうで、ここは見晴らしがよく、たしかに何かの「気」はありそう。
両子寺と熊野磨崖仏参拝ののちは、国東半島の東端にある、料理旅館「海喜荘」へ。
このあたりは寂れた漁港町という雰囲気のところだけど、この旅館はオーバースペック気味に立派な建物である。おそらくこの地は、かつて栄えたことがあったと思われる。
料理は国東で獲れた新鮮な魚介類を使ったもの。城下カレイに、平目、車海老、アオリイカ。どれも国東が海の宝庫の地であることを示す良いものばかりである。
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