旅館:洋々閣@唐津市
唐津の老舗旅館「洋々閣」は、唐津という小さな地方都市にしては、規格外の文化遺産的価値を感じさせる旅館であり、訪れた人は一様におどろくわけであるが、それは唐津が以前には海上貿易の要所として、また背後に有する炭田の積出し港としておおいに栄えた過去を持つことに由来し、その栄えた時代に遊郭として建てられた由緒ある建物だということに依る。
さらには唐津は先の大戦で空襲の対象にならなかったという幸運もあり、それで洋々閣をはじめとする歴史的建築物が数多く残されている。
今回唐津を訪れたからには、やはり洋々閣に泊まってみようということで、宿泊。
落ち着きある和室からは、洋々閣の自慢の庭が見渡せ、その眺めはたいへん風情がある。
唐津は海の宝庫玄界灘に面しているゆえ、とても質のよい海産物が豊富に用意できる。それらを使った、海の幸の数々。
立派な料亭なみの、レベルの高い料理である。
そして食事処からは、ライトアップされた庭を見ることができ、これも幻想的に美しい。
翌朝に洋々閣の名園を散歩。
樹齢200年を超える老松は、全てで100本を超えるという。それは常に専門家によって手を入れられ、日本画のような世界を形成しており、風格ある建物とともに、洋々閣全体としての美術品となっているようだ。
建物、部屋、庭、料理、全てが高レベルであり、この旅館に泊まるためだけでも唐津を訪れる価値がある、そういう名旅館である。
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