紅葉巡り:蘭牟田池外輪山@薩摩川内
鹿児島の紅葉の名所、蘭牟田池。
この池は火口湖であり、火口である池をぐるりと外輪山が取り囲んでいる。
紅葉を愛でながら、その山を歩いてみることにしよう。
このように、池を6つの山が囲んでいる。一番高い片城山で標高508mであり、いずれも低山であるが、登山道はそれなりの高低差を持っているので、6つ全て登るとかなりの獲得標高となる。
ルートは時計周り、反時計周りどちらでもいいのだが、飯盛山はこれのみ独立峰みたいになっているので、最初に片づけておこう。
飯盛山の登山道は案内図に載っている自然歩道とは異なっており、登山口は知らないと見つけられない。
上の図の赤印をつけているあたりが登山口であるが、ここへの道はないので、斜面を適当に歩いてたどりつく。
急傾斜の道を、150mほどの高さを登り、飯盛山山頂に到着。
飯盛山は蘭牟田富士の別名を持つ、円錐形の美しい山なのだが、この山からは当然見られない。
向かいに見える山、竜石から、この山を見るのを楽しみにしておこう。
飯盛山~愛宕山にはカエデが植樹されており、光を透かしてみると、万華鏡みたいできれいである。
飯盛山を離れると、カエデは少なくなり、登山道は自然林や杉林となる。
外輪山の登山道は林のなかなので展望は利かないが、ときおり林の切れたところがあり、そこから蘭牟田富士と蘭牟田池を望むことができる。
蘭牟田富士の姿もよいが、それが池に写る逆さ富士もまたいいものである。
外輪山で最も展望のよい竜石山頂。
ここには遠目にも目立つ「竜石」という巨岩があり、蘭牟田富士、蘭牟田池とともに独特の風景を形成している。
6つの山の終点、愛宕山に到着。
「愛宕山」という名前の山は、日本中たくさんあるけど、だいたいは京都の愛宕神社と関連あるものである。
だから山頂にある、この小さな祠は、たぶん愛宕神社。
外輪山登山を終え、それから紅葉の名所の本丸である蘭牟田池自然公園に寄ってみる。
カエデの染まり具合は5分といったところだったのに対して、湖畔のメタセコイヤはほぼピークを迎え、美しいたたずまいであった。
このメタセコイヤの奥に見えるリゾートホテル。設備はまだ新しいけど、まったく人の気配がなかったので不思議に思っていたが、あとで調べると今年の春に廃業になっていたのであった。
登山のあとは、温泉ですっきりしよう。
蘭牟田池の近くにある、蘭牟田温泉「下ノ湯」は、おもに地元の人たちに使われている共同浴場であり、入浴料150円という安さ。
湯は蛇口から滔々と弱アルカリの柔らかいお湯が流れる、源泉かけ流しの、極上の湯。
山あり、池あり、花あり、紅葉あり、そして温泉あり。蘭牟田、いいところだなあ。
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