秋の三俣山@九重
10月最後の週末は好天だったので、九重へ紅葉を見に出かけた。
大曲登山口から林道を歩いて、三俣山へ。
この山、みるたびに崩壊が進んでいる。
すがもり越えから三俣山西峰へと登る。
6月ならミヤマキリシマでピンクに染まる山肌も、今の季節は秋枯れの色。
しかし秋の三俣山はあの山を越えたところにある大鍋が紅葉の名所。それを目指して、多くの登山者が列をつくって登っている。
本峰に着き、そこから覗き込む大鍋の風景。
紅葉に染まる姿を期待していたが、なんだかイマイチな風景。
時期を過ぎてしまったのか、それとも紅葉の外れ年だったのか。
あまり紅葉の具合が良くなかったので、どうしたものかとも思ったが、当初の予定通り御鉢を回ってみることにした。
御鉢を回っているのは私の他は逆方向からの一人だけで、その人と会ったときに、「イマイチですね」と言うと、今年の九重の紅葉は全体的によくなかったけど、三俣山は例外であって、見事な当たり年であり、そして先週がピークだった。先週の紅葉は大鍋全体が染まっていて、それはきれいだったとのこと。
しまった。先週、眉山に登らずに、九重に来ればよかった。
それでも、北峰の紅葉は、光が当たるとそれなりにきれいであった。
御鉢から坊がつるを望む。坊がつるの高さは、今が紅葉の盛りのようである。
西峰、本峰、北峰、南峰と巡り、それからⅣ峰の方向にダイレクトに下って行く。
いったん鞍部に着いたのち、北千里方向を見ると、ススキがきれいだったので、西峰ルートを取ることにして、さらに下って行く。
だいぶと下ったところから南峰を振り返る。
今日は紅葉はあまりたいしたことはなかったが、秋晴れの青い空はじつに美しかった。
西峰への登山道は、ススキが白く日に輝いていて、いかにも秋、という風景をつくっていた。
そしてすがもり越えへの登山道へ合流したところ、西峰側から歩いて来た外国人カップルと出会った。この人たちとは、林道から堰堤を越えるところで私が追い抜き、そこで「コンニチワー」と挨拶をしたので、お互い、「あれ、また会いましたね」と再度挨拶。それからしばし雑談したけど、男性のほうが「風が強くて、とにかく寒くてたまらなかった。九重とはいつもこうなのか?」と聞いてきたので、「九重の強風は、フェイマスであり、シグナチュアだ。だからみな防風用のレインウェアを着てたでしょ」とセーター姿の男性に言うと、アイシーと納得していた。
……ほんとのところ、山登りにおいては、いかなる山、いかなる気候でも、装備にレインウェアは必須なのだが、まあそこまでは言わなかった。登山自体が初めてみたいなこと言ってたし。
下山は往路をたどり大曲へ。
紅葉はあまり楽しめなかったが、秋の澄んだ青空を堪能できたので、よしとしよう。
……………………………
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