秋の大船山@男池コース
昨日の三俣山山頂付近の紅葉は時期を過ぎていたが、標高の低いところは今が紅葉の旬のはずである。
それで、紅葉の名所である男池からソババッケへのルートを行き、そしてそこで紅葉の具合を見て、黒岳か大船かに登るかを決めることにしよう。
男池登山口は標高850mほど。紅葉が始まりかけている。
秋の登山シーズン、駐車場は満車状態と予想していたけど、けっこう空いていた。
秋の紅葉の走り、ドウダンツツジの生垣はちょうど旬であり、これは美しかった。
男池登山口から入ってすぐの雑木林は、いい具合に色づいている。
男池から九重に登った場合の交通の要所のごとき小盆地ソババッケ。ここは花と紅葉の名所であるが、ちょうど紅葉の旬であり、秋の澄んだ太陽の光を浴びて、たいへん美しかった。
ここの標高は1100mで、今の九重は1100~1300くらいが紅葉の旬であった。
また紅葉に加え、マユミのピンクの実もまた見頃であった。
ソババッケの紅葉を見下ろすように撮影できるポイントはないかな、と盆地の縁を歩き、紅葉を観察。そして林のなかをよじ登るうち、とつぜん踏み跡のしっかりした登山道を発見した。
地図を見ると、ソババッケに沿った急峻な尾根に刻まれ、ダイレクトに平治岳本峰に進む道のようである。こんな道あるの、初めて知った。
どこが入り口なのか下りてみて探ったら、男池→ソババッケの登山道とはつながらぬ、林のなかに忽然と入り口の標識があるのを発見。これは、知らないと見つけられないな。
ソババッケにはトリカブトの群生もあるけど、花がまだ一輪残っているのを見つけた。可憐な美しい花だけど、危険極まりない植物なので気をつけましょう。
ソババッケから平治岳方面を見ると、1300mくらいの高さの斜面の紅葉がきれいである。
それゆえ、この方向へ向かうことにした。
大戸越えへの登山道の林は、紅葉が旬である。
紅葉は1300mの高さを越えたあたりから終わっており、標高1400mを越える大戸越えでは紅葉はまったく期待できないと思っていたが、いざ大戸越えへ出ると、やはり紅葉などまったくなかった。
それでこれ以上大船方向へ登る意味もなかったのだが、北大船を越えて段原まで行かないと風穴に下りられないので、とにかく進んでいくことにした。
当たり前のことながら、1600mを越える大船稜線は紅葉は終わっていて、晩秋の山の気配。
風穴への分岐地点である段原。ここまで来たのだから、ついでに大船山頂まで行ってみよう。
九重を代表する紅葉の名所、大船山山頂の御池の今年の紅葉は終了。
ところで山頂に着いたときに、挨拶してきた人がいて、それはトレランマスターNさんであった。Nさんは厳しい山のバリエーションにばかり登ってる人なので、大船のような普通の山に登ってたのは意外であったが、今回は地元登山会の一員として登ったそうで、納得。そして、九州在住の岳人なのに、大船山は今回が初登山とのことで、それもまた納得であった。
大船山山頂からはダイレクトに東尾根を下りたほうが道が重ならなくて済むけど、東尾根は2週間前に使ったばかりなので、いったん段原へ引き返し、米窪周回ルートで風穴に下りることにした。
その下りの登山道で、樹々のあいまから見えた黒岳斜面。もう紅葉のピークは過ぎ去っており、名残の樹々がぽつんぽつんと山肌に色彩りを添えている。
風穴まで下り、これからは平坦な登山道となる。
そこからは黒岳登山道も伸びている。時間的にまだ余裕があったので、黒岳に寄って行くことも考えたが、本日は男池ルートは黒岳方向が大人気だったようで、大勢の登山者があの狭い急峻な登山道に取り着いており、その案は却下。
標高を下げ、ソババッケ近傍の雑木林になかに入ると、いい塩梅の紅葉の道が開けている。
今回はやはり標高低めの登山道での紅葉がいちばん良かった。
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