パブ雑感@ロンドン
イギリスで食事するなら、その名物は、やはりパブである。
地元の人で賑わうなか、フィッシュ&チップスをツマミにビールを飲む。パブに対してはそういうイメージが一般的に出回っており、イギリスの代表的風景として、パブは是非経験してみたかった。
そして、ロンドンに着いた初日。
現地時間午後6時くらいにホテルに着き、それから8時ごろ食事に出かけることにした。
Google Mapを開いてみると、さすがロンドンだけあって、ホテルの近くにパブはいくらでもある。それで一番近いところあたりからパブに入ろうとしたが、8時の時点ですでに中は相当に盛り上がっていた。店内はほぼ満員状態であり、戸外にはみでて騒いでいる人もいるし、歩いて談笑しながら飲んでいる人もいる。どうにも一見の外国人は入りにくい雰囲気であり、ここはパスして他の店に行くも、やはりそこも地元の人たちで相当な賑わいぶりで、かつ店の前に「House Fun Only」って書いてある、「パブの達人以外お断り」みたいな看板も出ていたので、(本当のところ、正確な意味はなんなのか知らないけど)、とても入る気になれなかった。
それで、とりあえず初日は、静かな雰囲気のビストロを見つけて、そこで食事をとることにした。注文はサラダと鴨のローストにしたが、サラダの野菜は苦くて硬くて、まさに「草」であり、鴨はボソボソした食感で旨味もなく、ソースは妙に塩辛いだけで、料理というより「エサ」という感じであり、まさにこれぞ世間に知れ渡っている「イギリスの料理」かと思い、かえって感心した。あ、ビールは美味かったです。
そして翌日。今回はパブ攻略のための作戦を練り、ともかく日が暮れたらパブには仕事帰りの人でいっぱいになるであろうから、その前、午後6時くらいにパブに行き、さっさと飲んで食べることにした。
ところが訪れた一軒目は、すでに客が多く、店の人に「予約してないけど、席はあるでしょうか」と聞くと、「飲むだけならカウンター席が用意できるけど、食事の席はすでに予約で満席です」と言われたので、次の店へと向かった。
その店は客がまだ少なく、なんとかテーブル席で食事を取ることができた。
そしてメニューを見ると、意外なことにフィッシュ&チップスはなかった。それでその店のスペシャリテであるらしいステーキを頼んだ。
このステーキが予想に反して、なかなかの美味であった。熟成系の赤身ステーキなんだけど、肉そのものの味がよく、塩加減もちょうどよかった。
イギリスの料理は全部不味いと思ったのは間違いであった。要するに、日本でもどこの国でもそうだけど、美味しい店もあり、不味い店もある、それだけの話だったのである。
そうしてビールをぐいぐい飲みながらのパブを楽しみ、客が増える頃には帰ることになった。
とりあえずのロンドンパブ経験記。
ポイントとしては、
・ パブは一般的に賑やかである。
・ パブだからといってフィッシュ&チップスがあるとは限らない。
・ パブは人気高いようなので、予約が望ましい。
・ ドリンクと食事で席が分かれており、ドリンクのほうは席が取りやすい。
などといったところ。
それでもガイド本を見ると、じつはパブも様々な種類があり、私はそのほんの一部しか知らないわけで、奥の深いもののようである。
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