耐暑登山:天山@佐賀県小城町
暑いので山に登るのはきついけど、それでもやっぱり山には登りたい。なら低山なら登れるだろうということで一昨年の夏から唐突に始めている耐暑登山低山シリーズ。こういう汗たっぷりの登山は、下山後すぐに温泉に入られるところが良いに決まっているので、いろいろ探すうち、佐賀県の名湯「古湯温泉」の近くにある天山を目的地とした。
天山は標高1046mあるので、本来は低山とは言えない山ではあるけど、登山口が既に標高670mの高さにあり、400mほどの高さを登れば山頂に着くので、労力的には低山の範疇に入るであろう。
登山コースは九州自然歩道を使うことにした。登山口は七曲峠。この暑いなか、山登りする人も少なかろうと思っていたら、駐車場には意外と多くの車が止まっていた。なんでも本日は「山の日」であるからして、山頂で記念品を配るイベントを行っていたとのことであった。
なお、8月11日が「山の日」というのは、長野とかならいざしらず、九州では非常に違和感を覚えてしまう。
九州自然歩道は最初のしばしの登りを経て、それからなだらかな稜線歩きとなる。
青空には入道雲も浮かんでいて、直射日光が痛いくらいに強い。
歩くうち天山山頂が遠くに見えて来た。天山は山頂近傍が広い平原状の地形となっており、そこに美しい花々が咲く、一面に続く草原となっていて、歩いていて楽しい。
草原には強い日光を浴びて、何種類もの花々が咲いていた。
オニユリ、ナデシコ、マツムシソウ等々。
傾斜のほとんどない道を、広々と広がる周りの景色と、花々を眺めながら歩いて行き、山頂に到着。
山頂には南北朝時代、この地に近き多々良浜の戦いで戦士した肥後の武将阿蘇八郎惟直の墓標と、共に戦った菊池武敏の石碑が建てられている。
日本の歴史って、有史以来、九州勢 VS 中央勢の覇権争いのドンパチが幕末までずっと定期的に続けられていたのだが、その跡がこんなところにもあるんだ。
稜線上を歩いているとき、天山の隣にずっと見えていて気になっていた山「雨山」。天山山頂から見るとすぐに行ける距離にある。それでついでに登ってみることにした。
天山からよく整備された自然道を歩くうち、四叉路に出て、位置的にはまっすぐに行けば雨山のはずだが、その道は熊笹に覆われていて、あんまり人の通った気配がない。これは違うだろうと、東側に向かう自然歩道を進んだが、降りて行くばっかりで雨山からどんどん遠ざかるので、引き返してその笹の生茂る道を進む。きちんと雨山に向かって登って行くのでこっちが正解であった。
正解なのはいいとして、この茂りようでは足元がよく見えず、蛇とか妙なものがいると怖いので、ストックで慎重に笹を掻き分けながら進んだ。
天山からは15分ほどで雨山山頂に到着。一面に笹と雑草が茂り、休憩する場所もないところであった。
ここからは天山がよく見える。なだらかな山だなあ。
雨山からは元来た道を引き返していった。
天山方向から歩いての眺めは正面に彦岳、そして遠方に佐賀平野、背振山系が広がる、たいへん展望のよい素晴らしいものであった。
さて、大量の水を飲みながら、そして大量に汗をかいた登山ののちは、ここからすぐのところにある古湯温泉に行って、即行で温泉に入ろう。
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