登山:三俣山~北大船~平治岳
九州は梅雨入りしたけど、平日は雨、週末は晴れという、良いパターンとなっており、6月最初の週末は土日とも好天の予報。
それでは、先週に引き続き、ミヤマキリシマ咲き乱れる九重に行ってみよう。
長者原の駐車場に午前7時半に着くと、あの広い駐車場は満車であった。ならば500mほどの先のパーキングエリアに行こうかなと思ったが、今回は大曲の近くの道路管理会社の駐車場が登山者用に臨時開放していたのを来る途中に見たので、それを使ってみるかと大曲方向へとUターン。
そこに車を止めて、大曲から三俣山を目指した。
大曲から林道に出ると、星生山と硫黄山の山肌に染まるミヤマキリシマがまず目に入る。
九重のなかでは最も土壌の酸性濃度が高いところだろうから、ミヤマキシリマしか生えないような環境となっていて、独自の美しさがある。
ここを一回は通りたいけど、20年くらい前からずっと通行禁止である。
すがもり越から三俣山に登る。
ミヤマキリシマはいい咲き具合だ。
昇っている途中に、中岳方面を見る。
山肌が崩れ、砂礫が露出したようなところに、ミヤマキリシマのみが咲いている。
三俣山の山稜に出ると、本峰西面のミヤマキリシマがお出迎え。
いきなり、目の前に、赤紫色の壁が出現するわけで、誰もがこのとき歓声をあげる。
高度を上げ、1700m付近ではまだミヤマキリシマは咲き始めくらい。
山頂近傍はあと1週間~10日はかかるようだ。
山頂から大鍋を望む。
一面の新緑がなかなかよろしい。
しかし、やはりその奥の、山頂がミヤマキリシマのピンクに染まった平治岳の姿のほうに目が奪われてしまう。
本峰から南峰へ行き、それから坊がつるまで下りて行く。
午前の時点で、すでに坊がつるには多くのテントが設置されていた。
それにしても、これらのテント、新しいものが多い。テントって、耐久品なので、自立式じゃない昔の古いタイプのテントがまだまだあっても良さそうなものだが、ほんとみなくなった。
段原に出ると、北大船のミヤマキリシマが美しい。
先週でほぼピークと思っていたが、まだ十分残っていた。
北大船の登山道は、ミヤマキリシマのなかを行く。
ピンクに染まった、夢幻的な道。
北大船の登山道から見下ろす平治岳。
今年の平治岳は、異常なくらいに花のつきが良く、山頂に乗っかった大量のミヤマキリシマが、山肌を伝わってドドドと滑り落ちているような、ミヤマキリシマの製造工場のような、一種異様な姿となっている。
登山者でにぎわう大戸越にいったん下り、これから本日のメインの平治岳登山である。
青い空のもと、満開のミヤマキリシマが、威圧的なまでに美しい。
この時期を代表する、九重の風景。
九重+ミヤマキリシマで画像検索すると、必ずこの構図の写真がずらずらと出て来る。
赤紫に染まった山頂、その奥には坊がつると、それから存在感ある三俣山。
……それにしても、ここまで山頂一面が鮮やかに染まった平治岳って、じつは初めて見た。平治岳がその持てる実力の全てを発揮した、という迫力ある風景であった。
平治岳本峰の斜面もまた見事なミヤマキリシマの染まり具合。
本峰からの眺めもまた、南峰に負けず劣らず素晴らしい。
平治岳で存分にミヤマキリシマを堪能し、それから下山。
坊がつるからは雨ヶ池コースで長者原をめざす。
明日が九重の山開きなので、それに備えて坊がつるでテン泊する用意をした登山者に何人も出会う。
午後の時点で坊がつるにはテントはたくさん立っており、これからも増えるわけで、今夜の坊がつるは大賑わいである。
そして、長者原へは、何度も平治~北大船を振り返りながらの登山。
やがて雨ヶ池に着き、またその方面を眺める。
例年になく美しく染まった平治岳の姿も、この雨ヶ池で見おさめである。
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