登山:高千穂峰(1) 高千穂河原~二子石
今年は気象の関係から、ミヤマキリシマの開花が早くなっている。
5月中旬にして霧島はミヤマキリシマが満開、とのことで霧島へ行くことにした。
しかしながら、霧島は以前からの新燃岳の噴火と、それに加えて硫黄山の噴火によって登山できる山が限られており、今のところは高千穂峰しか登ることができない。
高千穂峰でミヤマキリシマを観賞するには、高千穂河原~高千穂峰~皇子原~鹿ヶ原~高千穂河原という、まさに王道ともいえる周回ルートがあるが、新燃岳がレベル3になったせいで皇子原から高千穂河原へのルートは立ち入り禁止となっており、周回はできないので、高千穂河原からのピストンで登ることにした。
本日は曇りであり、陽光のもとでのミヤマキリシマは期待できないものの、雨よりはましなので、気にせず登って行く。
高千穂河原から高千穂河原奥の斎場にかけてのミヤマキリシマは、盛りを越えて、枯れている花もあり、たしかに今年は花の時期が早い。
雑木林を抜けて、御鉢への瓦礫の道となる。
ガスがたちこめ視界は悪い。
ミヤマキリシマは酸化土壌が必要で、厳しい自然の地に咲く特徴を持つ。それは知っているが、しかし岩と砂礫と それに硫黄のガスのたちこめる荒涼たる地に、こういう美しい花が咲いているのは、やはり不思議な光景に思える
御鉢を過ぎていったん鞍部に下り、それから高千穂峰への登りになる。
山頂到着。
ミヤマキリシマの奥に見えるは、名物の天の坂鉾。
高千穂の峰は、西方向の御池まで稜線を伸ばして、その稜線にもミヤマキリシマは咲き誇っている。
御池まで行ってしまうと戻ってくるのが大変なので、途中のピークである双子石まで足を延ばすことにしよう。
登山道沿いのミヤマキリシマはほぼ満開。
それぞれの株で色あいが違っており、趣深い。
霧島は、九重とは異なり、ミヤマキリシマの密度が低いのが鑑賞するさいの難点ではあるが、それでも二子石付近はミヤマキリシマがぎっしりとつまっていて、山一面がその色に染まっており、見事なものであった。
二子石に着いたのち、元来た道を引き返す。
天気は回復傾向にあり、来たときと比べ、雲が高くなっており、視界が開けてきて、遠くのミヤマキリシマもその美しさをめでることができた。
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