登山:雪の向坂山@五ヶ瀬
2月も終わりに近づき、そろそろ九州の雪山シーズンは終わりそうである。
雪山シーズンが終わる前に、ひとつやらないといけないことがあった。
先日、広島の吉和冠山に登ったとき、大量に積もった雪に私は難儀したけど、ワカンとスノーシューを装着した山岳会のパーティは、ブルドーザーのごとく、雪を踏み固めてぐんぐんと進んでいき、私は感心したのであった。
それで、その感覚を味わいたく、とりあえずはスノーシューを通販で購入した。
スノーシューは手にいれたが、どこの山で使うべきか?
九州の山で、アプローチが良くて、スノーシューを使うほどの雪の量がある山って、私には五ヶ瀬の向坂山近辺しか思いつかなかったので、晴天の土曜日、向坂山にでかけることにした。
2月の第四週はあまり雪が降ってなかったらしく、標高1300mの五ヶ瀬スキー場は、雪はとぼしい。
でも標高1500mを越えたあたりの山肌には、雪は豊富にありそうなので、それを期待して登っていこう。
向坂山の登山口は、スキー場ゲレンデの一番上にあるので、リフトを使っていけばいちばん手っ取り早い。
しかし、山登りに来ているのに、そういうわけにもいかないので、リフト乗り場横の林道から登っていく。
林道は傾斜も緩く、雪もたいして積もっていないので、アイゼンなしでいいだろうと思っていたけど、日の当たり具合で、ツルツルに凍っており、結局アイゼン歩行。
リフトの下をくぐると、そろそろゲレンデが近い。
スキーヤー、ボーダーの集うゲレンデに到着。
登山口はこのゲレンデの上にあるので、ひとの邪魔にならないように、ゲレンデの左端を登って行く。
リフトから下りて、滑る順番を待つ人達。
今日は天気がよく、楽しい滑りが楽しめそうである。
私は滑るわけにはいかないので、登山口から雪道に入って行く。
予想通りのいい雪の積もり具合であり、ここからスノーシューを装着。
向坂山までの登山道には、昨日歩いたものらしい、スノーシューによるトレースがあった。
登山口からはあっさりと山頂に到着。
先行者のトレースはここまでであった。
向坂山山頂からは、扇山へつながる霧立越というなだらかな稜線ルートが始まる。
誰も通ったあとのない、白い雪の上を歩いていく。
人は誰も歩いていないが、獣の足跡は残っている。
餌を求めての稜線歩きなのだろうけど、たぶんこの雪の稜線に餌はない。
向坂山から白岩峠までは、途中にけっこう急峻な下りがあった。
スノーシューは登るには便利だけど、下りは踵の踏ん張りが効かない構造になっており、さほど雪にスノーシューが沈まないと制動が難しい。
慣れていないものだから、スキーの横滑りの要領で降りていったら、足が微妙にねじれるので、踵付近がだんだんと痛くなってきた。
白岩峠からは、白岩山に向けてしばし登ったが、最初の小ピークでそこからのアップダウンをスノーシューで進むのが億劫になり、そこで引き返して下山することにした。
白岩峠からの下りの道は、雪が稜線よりも豊富でかつ、まだ固くなっていなかったので、スノーシューの本領を発揮しての快適な雪道歩きとなった。
スノーシュー、使いこなすにはまだまだ山行の数が必要だろうけど、もうそろそろ雪山シーズンは終了なのが今となっては残念。
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