フィレンツェ4日目@平成30年元旦
平成30年、元旦の朝はフィレンツェにて迎える。
日本では元旦は初詣というイヴェントがあり、どこでも賑わっているのであるが、ヨーロッパでは1月1日を祝う習慣はないようで、どころか本格的な休日になっており、観光都市フィレンツェにおいても、たいていの観光施設は教会も含めて休館となっている。
もっともそれは事前情報でよく分かっているので、この日はフィレンツェ市内の観光は行わず、郊外のフイエーゾレに行く予定にしていた。
フィレンツェではずっと天気が良かったが、元旦は朝から強い雨が降っている。
ホテルの古風な庭は、ちょっとした池になっていた。
この雨ではフイエーゾレどころか、市内の散策をする気もおきず、でも天気予報では午前11時くらいから晴れるとのことだったので、それから出発することにした。
11時になると予報通り雨が上がったので、バスの発着所のマルコ広場へと行く。
今回の旅で、観光施設を巡るのに重宝していたフィレンツェカードは、5ユーロ別に払うとバスの乗り放題機能も着く。
フィレンツェはバスが便利だということだったので、その機能もつけていたけど、フィレンツェって大聖堂を中心とすると主要施設は半径1.5kmに収まるような狭い都市なので、速度の早いバスで目的地に行くより、歩いて周囲の家や施設や教会などを観るほうがずっと楽しいと思え、結局バスは使うことなく過ごしていた。
そしてフィエーゾレもじつはフィレンツェから丘が見えており、その距離からして歩いて1時間半くらいに思え、歩いて行けぬこともなかったのだけど、フィレンツェカードのバス機能を一回くらいは使わないと損とも思い、バスを使用した。
このバス停で、7番のバスに乗ればフイエーゾレに直行です。
バスの終点はフィエーゾレのミーノ広場。
ここに、イタリア統一の英雄ガリバルディの銅像がある。
ガリバルディって、イタリアの歴史における重要人物であるが、伝記を読むかぎり正直なにがなんだかよく分からない人物なのであり、でもこういう観光名所に銅像があるということは、地元の人に支持されているという証拠であり、あらためてまた調べてみようとか思った。
バス終点の広場から、まずはサン・フランチェスコ教会へと向かう。
趣ある石畳の、急勾配の道である。
教会へ向かう途中に小さな展望所があり、そこからフィレンツェを一望することができる。
天気の良い日なら、その全貌がくっきりと分かるのだけど、本日は雨上がりで全体的にもやけており、せっかくの絶景がよく見えなかったのが残念。
ルネッサンスにおける宗教で大きな役割を果たしたのち、全世界に活動を行い、戦国時代の日本においても、いろいろと影響を及ぼした、フランシスコ教会の、総本山ではないのだけど、それなりに趣と迫力のある教会。
ローマから歴史の始まるフィレンツェであるが、ローマ時代にいくらでも建てられたであろう劇場は、フィレンツェには残っていない。
しかし、そのほぼ完全な遺跡はフィエーゾレに残っている。
2000年以上も前に造られた、この美しい半円形の劇場は、いまも現役で、毎夏にここで演劇が行われている。
ローマ劇場に隣接している考古学博物館。
フィエーゾレの歴史は、じつはフィレンツェよりも古く、ここに置かれている遺物は膨大なものであった。
夕食は、1月1日はどこの店も営業していないだろうけど、なかには営業している店もあるだろうと期待して、ホテルの前の通りを、繁華街のあるサン・ロレンツォ教会方向に向けて歩くと、意外とあっさり営業しているピザ店「Florence Pizzeria」を見つけることができた。
そこで、大盛りサラダとナポレターナピザ、それに地元のキャンティの赤ワインを注文。本場のピザ、それにチーズの美味しさを堪能できました。
「イタリア料理」カテゴリの記事
- イタリア料理:Vena@京都市(2019.05.12)
- イタリア料理:Acanto@ミラノ(2019.01.01)
- 最後の平成年越しを、Pont de ferr@ミラノにて。(2018.12.31)
- イタリア料理:ラ ピッコラ ポエズィーア La piccola poesia@鹿児島市(2018.11.17)
- フィレンツェ4日目@平成30年元旦(2018.01.01)
「イタリア」カテゴリの記事
- ティベリウス帝別荘(Villa Jovis)@カプリ島 探訪記(2019.11.19)
- イタリア料理:Acanto@ミラノ(2019.01.01)
- ミラノ散策(2019.01.01)
- 最後の平成年越しを、Pont de ferr@ミラノにて。(2018.12.31)
- 誰でもたまげるミラノ大聖堂(2018.12.31)
The comments to this entry are closed.
Comments