フィレンツェ 1日目
平成29年の年越しは、花の都フィレンツェで過ごすことにした。
世界有数の観光都市フィレンツェは街の規模が小さいことから、5日もあればだいたい見るべきものはじっくりと見られるだろうと思っていたが、フィレンツェは街全体が美術館、博物館のようなものであり、見るべきものが多すぎて、結局は駈足で街を回らざるを得ず、見残してきたものが多くなり、この美しい街はまた訪れねばと思った。
その駈足フィレンツェ旅行を忘備録的に。
フィレンツェの鉄道のターミナル傍にある教会。
フィレンツェを訪れたら、まずは観光パスカードのフィレンツェカードを手に入れる必要がある。それでこの教会の近くにあるインフォメーションでカードを購入した。
フィレンツェのシンボルであるサンタ・マリア・デル・フィエーロ大聖堂(ドゥオーモ)は、あまりに大きいので、どこからでもその姿の一部を見ることができる。
だから、この建物は容易に探して、訪れられる。
ドゥオーモに到着。
近くだと大きすぎて、全体像がよく分からない。
まずは中に入ってみようと思ったが、大行列だったので、あとで入ることにした。(結局、いつ行っても大行列だったので、入れなかった)
ドゥオーモからアルノ川へと向かう途中にある広場。
アルノ川にいくつもかけられた橋のうち、最も有名な橋。橋の上には宝飾店がずらりと並んでいる。
イタリアを貫くアルノ川、ヴェッキオ橋からの眺め。
ヴェッキオ橋を渡り、石畳の道を登っていくとミケランジェロ広場に着く。
その名前の通り、ミケランジェロの代表作ダヴィデ像のコピーが置かれている。
ミケランジェロ広場から、フィレンツェ市街が一望できる。
街の中心には、圧倒的存在感を誇るドゥオーモが。
そして、ここから見るとドゥオーモの全体像がよく分かる。
ミケランジェロ広場から下りて、広場からよく見えていたサンタ・クローチェ教会に行く。
サンタ・クローチェ教会にはフィレンツェで活躍した有名人の墓がいくつもある。
そして、そのなかでも特に有名なミケランジェロの墓。
サンタ・クローチェ教会から、バルジェロ美術館へ。
フィレンツェの旅では、美術品で見たいものが多数あったが、優先順位でいえば、この美術館所蔵のダヴィデ像(ドナテッロ作)が一番だったので、美術館ではまずはここを訪れることにした。
自立心と抵抗心が市民の心の核であるフィレンツェでは、それを象徴するダヴィデの像が、様々な作者により造られ、たくさんの像が設置されているわけだが、(実際に訪れてみると、うんざりするほどダヴィデの像がある)、そのなかで、ミケランジェロの高名なダヴィデ像よりも芸術的評価の高いダヴィデ像がこの美術館にある。
しかし、二次元像で見ても、その価値がよく分からないので、実物を見てみたかった。
そして、いざ実物を見てみると、そう言われる理由があっさりと分かった。
とにかく美しい。そして精神性が高い。雄々しさとともに、戦いのあとの、儚さ、哀しさ、そういう複雑な感情が見事に表現されていた。
バルジェロ美術館の至宝は、ダヴィデ像以外にも数多くあり、この「イサクの犠牲」は、ルネッサンスの幕開けを告げる重要な作品。
歴史が、目の前にある生々しさ。
バルジェロ美術館で、たくさんの名品を見て、酔うような感覚を覚え、けっこう疲れたが、しかし明日はさらなる大物美術館「ウフィツィ」を訪れる予定。
しっかりと体調を整えていこう。
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