臼杵で登山と河豚:鎮南山&うおんたな
紅葉を求めて九州の低山を登るシリーズ3回目。
今回は臼杵の紅葉の名所、鎮南山を登ってみよう。そして臼杵は、河豚の名所でもあるから、登山のついでに河豚も味わってみるという二段構えの計画である。
鎮南山の登山口は、国道217号線からこの細い坂道を登って行く。
見た目、進むとどんどん狭くなりそうな道なので、不安を感じたが、上に見えるカーブを超えるとそれなりに広くなってくるので、あんまり心配はいらなかった。
先の道を行くとやがて道が行き止まりとなり、その奥に駐車場がある。
車を止め、登山口方向に歩くとすぐに高速道路をまたぐ橋に出る。
橋を渡ると、すぐに鎮南山登山口。
まっすぐの林道と、左の階段、どちらを使っても同じ道に出る。
まずは奥に紅葉の見える林道に行こう。
林道には、明るい陽光を浴びて、紅葉が鮮やか。
林道から登山道に入り、しばし上って行くと、最初の展望所である「リトル鎮南山」に着く。
ここから臼杵市、それに臼杵湾がよく見渡せる。
手前の雑木林がほどよく紅葉しており、晩秋のすてきな風景だ。
登山道は7~8合目あたりが、楓が多く植樹されており、旬の時期はさぞかし美しいと思われる。
本日はピークを1週間ほど過ぎており、色褪せた紅葉と、それにどっさり散った枯葉によるややさびしい風景。
鎮南山は二峰の山で、手前のピークが塔尾。石鎚社が祀られている。
石鎚社の本家はもちろん四国の石鎚山であるが、あそこまで行って登るのは大変なので、こういう地の便のよいところにも石鎚社があるのは、御神体にとっても、参拝者にとってもいいことであろう。たぶん。
ここからの展望は、先ほどのリトル鎮南山よりも標高が高くなるぶん、さらに景色がよい。
そして臼杵市って、そこを歩いているときはそれなりに広さを感じるのだが、全体像をみると、ずいぶんとコンパクトな街であることがよく分かる。
次なるピークは、塔尾から歩いて600mくらいのところ。
鎮南山は臼杵市民に親しまれ、よく登られる山なのであるが、塔尾までと、それから先は道の踏み跡がまったく違っており、塔尾以降の道はあまり使われている雰囲気はなかった。
ネット情報では、鎮南山は一般には塔尾が山頂と思われている、とのことだが、たしかにその通りであった。
鎮南山山頂はあんまり展望はよくないけど、少しばかり西方に行くと、3mくらいの高さの岩があって、そこに登ると展望がよい。
臼杵湾に浮かぶ、おむすび型の津久見島が印象的だ。
山頂からは北方向に下っていくと、山庵寺へと続く。
しかし、その分岐点、赤テープが張られ、通行禁止となっていた。
それでさらに下って、林道経由で寺へ向こうことにした。
登山道をずっと下ると、やがていったん舗装路に出る。ここから山庵寺へ向かう。
林道を歩くうち、山庵寺へ。
この寺、いわゆる人里離れたところにある、本当の「山の中の寺」であり、調べると、いろいろと複雑な歴史があり、面白い。
ここで休憩していた地元の人としばし雑談。
しょっちゅうこの山に登っている人だったけど、やはり紅葉のピークは1週間前だったそうだ。
山庵寺からしばし林道を歩いて、元の登山道に合流し、それから下山。
登山口へは、行くとき使わなかった階段を使用。
ここを下山に使うと、展望が良いので、下山にはこの道を使うのがよいようだ。
最初に述べたように、今のシーズンの臼杵は、紅葉の山が名物、だけというわけではなく、どころか、河豚のほうがよほどの名物なので、山登りだけで済ますのはもったいなく、河豚を食わないわけにはいかない。
それで、臼杵の鮮魚居酒屋店の名店「うおんたな」で、河豚セットを楽しんできた。
臼杵は、河豚を出す店が、専門店から寿司店、居酒屋、料亭、いろいろとあり、そのすべてで、それに見合った美味しい河豚料理を出す、まさに「河豚の聖地」なのである。
「登山」カテゴリの記事
- 森の貴婦人に会いに行ってひどい目にあった話(2020.06.27)
- 令和2年5月 宮崎のアケボノツツジ(2020.05.10)
- 地球温暖化を実感する @冠山~寂地山登山(2020.02.23)
- アクロス山に登ってみる@福岡市(2019.11.16)
- 滝で涼みに日向冠岳へ(2019.07.06)
「居酒屋」カテゴリの記事
- 登山:対馬御岳(2019.05.03)
- 紅葉巡り:大岩~白馬渓@臼杵&用作公園@豊後大野(2018.11.11)
- 臼杵で登山と河豚:鎮南山&うおんたな(2017.12.02)
- おでん:雨風@都城市(2016.10.01)
- 天草を食べ尽くそう 3日目 天草下島観光→たなか畜産(2016.08.07)
The comments to this entry are closed.
Comments