秋の吉野山@奈良
秋に訪れた奈良。「平地の紅葉はまだ始まっていないので、標高の高いところに行ってみよう」の二日目は吉野山。日本を代表する桜の名所吉野山はじつは紅葉の名所でもあるのだ。桜の名所は、標高の低いところから「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と続き、そこはまた紅葉の名所でもある。それらを下から順に訪れれば、どこかで紅葉は見られるであろう。
吉野山の玄関吉野駅は、下千本あたりの標高である。この奥にバス停があり、そこから上のほうまでは行けるが、たいした距離でもないので、歩いて登ってみよう。
駅からしばらく歩いたところにあるケーブル乗り場。現在は修理中とのことで動いていない。
紅葉は1~3分といったところ。
下千本は紅葉はまだ紅葉の時期ではなく、桜の枯葉でくすんだ色となっていた。
吉野山は辺鄙なところではあるが、いくつもの壮大な寺社、仏閣が建立されている。
そのなかでも堂々たる威容を誇るのが、金峯寺蔵王堂であり、よくこんなところにこんな立派なものがあるものだと感心してしまう。
そして、それは吉野山が、政治・宗教史的に重要な場所であり、そしてこの金峯寺は修験道の総本山であるからなのだ。
吉野駅から奥千本に行く道は、中千本の手前で二手に分かれる。右手は杉林のなかを行く道、左手は中千本を通る道である。
中千本は帰りに行くことにして、右手の道を行くことにした。
吉野山はもちろん名杉の産地であり、このように良く手入れされた美しい杉が、立ち並んでいる。
やがて、紅葉の名所の高城山展望台へと。
ここは5~7分の紅葉の具合であり、奈良に来て、ようやく見事に美しい紅葉の姿を見ることができた。
高城山で紅葉を満喫したのち、奥千本へと向かう。
奥千本へはこの金峰神社への急勾配の坂を上る必要がある。
奥千本は、吉野山の最奥地。
そして吉野山は、西行法師がこよなく愛した山であり、そこに庵を結んでいた実話がある。
その西行法師の庵のあった地が、奥千本の地でもあり、この案内標識に沿って奥千本に行こう。
奥千本は、一番標高の高いところなので、紅葉の旬であろうと思っていたが、まだ5分程度であり、西行庵周囲はまだ始まったばかりであった。
しかし、この静かで、自然に満ちた地は、たしかに詩人西行法師の愛した地にふさわしく、とても趣あるところであった。
奥千本のあとは、上千本経由で下山するつもりであったが、このころから雨が降り出し、雨のなかずっと歩く気もせず、金峰寺前のバス亭からバスに乗って下山した。
というわけで、見逃した場所がいろいろあり、次回は早いうち、つまりは桜の時期にまた訪れたく思った。
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