中山仙境@国東半島
低山紅葉探索2日目は国東の山で。
国東半島は複雑な地形をしており、奇岩、怪石が林立する個性的な山がいくつもある。
本日は、そのうちの一つ「中山仙境」に登ってみた。
ここは標高300m程度の低山であるけど、稜線はずっと岩峰の登り下りであり、そして登山道は時に狭いナイフリッジとなり、体力と技術を要する山である。
まず車を夷耶馬公園の駐車場に止め、それから舗装路を前田登山口まで行き、ここから登山。
低い山なので、すぐに稜線へと出る。
紅葉の奥の山もまた奇岩を空に突き立てた面白い形をしている。
石仏がいくつもある稜線を通るうち、この山名物の「無明橋」に着いた。
岩の割れ目に平石を渡したもので、ここを渡る。
この平石、じつは一枚でなく、二本の石をつなげたものである。
乱暴に渡ったりすると、二つにぽっきり折れそうな気がして、ちと怖くなる。
やがて、稜線からよく見えていた石碑のある、山頂へと。
高度316メートル。
中山仙境の全体と、そして周囲の山々を眺め渡すことができる。
山頂を過ぎると、尾根はさらに険しくなり、かなり崩落もしている。
注意深く進んでいく。
やがて稜線は切り立った岩で行き止まりとなり、それから急傾斜の道を下ることになる。要所要所には鎖がかけられており、整備はよくされている。
そして、険しい道を下りたのち杉林に入り、しばらくして下山口に出る。
・・・下山口?
世の中には、数え切れないほどの坂があるけど、上り坂と下り坂の数はぴったり一致している。それは坂というものが、全て上りと下りが兼用だからであって、それと同様に登山口というのも、登山のみに使うものでなく、下山にも使うので、登山口は下山口も兼ねている。
それゆえ「下山口」というものは、ふつうに使われる言葉でなく、じっさい初めてみた。
それをわざわざ使っているのは、何か意味があるのだろうけど、おそらくは中山仙境の登山道が、基本的には一方通行になっている、ということなのだろうな。
そういう注意書きはどこにもなかったけど。
下山口からはしばし舗装路を歩いて、スタート地点の駐車場に到着。
紅葉はまだ3~5分といったところであったが、周囲は山水画のごとき風景であり、晴天のもとその絶景を眺めながら2時間ほどの山行をじゅうぶんに楽しめた。
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