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November 2017 posts

November 25, 2017

フランス料理:ロマラン@薩摩川内

 冠嶽から下山して、川内市の郊外にある市比野温泉のホテルに宿泊。
 夕食はホテルの近くにあるフランス料理店「ロマラン」へ。

【ロマラン店内】
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 11月も末になり、店内は既にクリスマスの飾りつけが。
 そしてこの店は郊外の一軒家なので、それを生かして、薪ストーブが焚かれていて、いい雰囲気である。
 料理はディナーフルコース。

【アミューズ】
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 ちりめんのチーズ揚げに、薩摩芋のスープ。

【前菜】
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 サーモンと、地元の野菜の蒸し煮。

【前菜】
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 タラの白子のムニエル。

【メイン1】
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 オマール海老、玉ねぎ、野菜のグリル。

【メイン2】
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 蝦夷鹿とフォアグラのポアレ。

 いずれの料理も、クラシカルで本格的なフランス料理である。
 地元の素材をよく使って、きっちりした技術で調理している。
 なぜこのような本格的なフランス料理店が、市街地にでなく、市中心から外れた郊外にあるのだろう、と思ったが、オーナーの趣味ということなのだろうか?
 まあしかし、山奥の一軒家というわけではなく、川内市からタクシーで15分くらいの距離なので、そんなに不便でもないともいえる。
 川内を訪れたとき、フランス料理が好きな人には、おすすめの店である。

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登山:冠嶽@薩摩川内

 11月第四週、先週に訪れた強烈な寒波はあっさりと去り、そうなると初心にもどって、低山紅葉探索登山を再開してみよう。

 今回は鹿児島の紅葉の名所の山、冠嶽に登ることにした。
 「冠嶽」は、秦の時代の徐福がこの地を訪れ、冠を置いていった言い伝えに由来する、由緒ある名前を持つ。
 歴史書「史記」に、徐福は不老不死の霊薬が日本にあると言って、それを求めて日本に渡ったとの記述があることから、日本には北から南まで、「徐福が訪れた」との伝説を持つ地がいくつもあるのだが、徐福が出発した港は杭州にあるので、潮流の関係上、もし日本に来たなら川内あたりが一番妥当ではあろう。
 なお徐福については、単なる詐欺師であった、という評価が古来より定まっているが、それから2000年以上が経ったのち、日本ではiPS細胞という不老不死に結び付く技術が開発されたわけであり、もしかしたら予知能力があった人だったのかもしれず、来るのがあまりに早すぎたのでは、などと敢えて言ってみる。

【冠嶽神社】
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 冠嶽には、いろいろと登山口があるのだが、とりあえず冠嶽神社からふるさと林道を使っていくことにする。
 神社は、紅葉の盛りであった。

【ガイドマップ】
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 神社にあるガイドマップを見て、コースを考える。
 ふるさと林道を歩いて、徐福公園に行き、鎮国神社経由で冠嶽に登ってみよう。

【ふるさと林道】
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 神社を少し上がったところで、道は二手に分かれて、こちらの上のほうがふるさと林道、なんだけど、この道が冠嶽に向かっている雰囲気がなかったため、間違って下のほうの道を私は行ってしまった。

【林道】
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 この道は少し下ったのち、舗装していない林道となり、冠嶽にも向かっているので、そのまま歩いて行った。
 しかししばらくして、道は荒れ果て、ほとんど廃道と化していた。方向的には正しいので、しょうがないのでガレ場を歩いて、やがてふるさと林道に合流。

【ふるさと林道】
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 結局、先に行かなかった道とここで合流。
 道路脇には楓の樹が植えられており、あと一週ほどすれば紅葉の旬のようであった。

【徐福公園】
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 徐福公園に着くと、ここにはひときわ目立つ大きな徐福の立像が。
 バックには冠嶽がそびえ、いい構図である。

【鎮国寺へ】
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 徐福公園からは、鎮国寺への階段があり、ここを登って行く。

【鎮国寺参道】
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 階段が終わると道はゆるやかになり、杉林のなかを歩く。

【鎮国寺】
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 鎮国寺境内は紅葉の盛りであった。この奥に冠嶽が見え、ここもいい構図である。

【登山口】
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 鎮国寺からはしばし舗装路を歩き、そして登山道へ入る。

【登山道】
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 冠嶽に到る登山道はよく整備されていた。

【冠嶽山頂】
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 やがて冠嶽山頂へ。
 展望のきいた山頂であり、周囲をよく見渡せる。しかし本日は空気が霞んでおり、海や甑島はよく見ることができなかった。
 そして見下ろすと、さっき行った徐福公園が真下に見え、そしてあの大きな徐福像がとても小さく見える。

【登山道】
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 山頂から経塚によって、それから材木岳を目指す。

【材木岳行者堂】
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 煙草神社への分岐を過ぎてしばらくすると、材木岳行者堂。
 ここからの見晴らしもよく、そして冠嶽山容の全体像が見える。けっこう複雑な地形の山である。

【材木岳山頂?】
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 行者堂から材木岳山頂を目指して上っていったが、それらしきものは見当たらず、そのうち下りとなった。
 そうなると、一番高い位置にあった、この岩がいくつか積み重なっているところが山頂なのかな?

【行者堂から】
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 行者堂から下山となるが、国土地理院の地図を見ると、下山路は行者堂からダイレクトに谷筋で下りるのと、煙草神社への分岐から尾根伝いに下りるのと二つコースがある。
 ダイレクトルートのほうが短距離なので、それで下っていったが、どうみても殆ど使われていない、登山道とは思えぬ道であり、そのうちルートが読めなくなってきた。
 地図によれば、とにかく下っていけば林道(?)には出るのだが、その林道(?)は地図では途中で途切れており、どうにもその存在が怪しげである。もしこの林道がないなら、そのまま進めばどんどん谷に下って行くことになり、下手するとドツボにはまってしまう。
 ここは前進を諦めて、引き返し、煙草神社経由で下っていくことにした。

【地図 @国土地理院】
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 赤丸で示すのが行者堂。ここから直接下りるルートは、廃道といっていいだろうから、使わないほうがいいです。

【登山道】
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 煙草神社への登山道は、さきほどのダイレクトルートとは異なり、よく整備された道であった。

【林道分岐】
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 登山道はやがて、使われなくなった林道へと出た。いちおう林道は存在しており、地図は正しかったわけだ。

【登山道】
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 煙草神社への登山道は、鎖を張った岩場を行く。

【ふるさと林道との合流点】
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 煙草神社に寄ったのち、登山道を下っていくと、やがてふるさと林道へと出た。

【冠嶽神社】
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 ふるさと林道を歩いて、冠嶽神社へと戻った。
 ここで神社内を散策して、紅葉を堪能。

 全体としては、まだ紅葉は早かったが、それでも所々に盛りの紅葉があり、その美しさを楽しめた山行であった。


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November 19, 2017

登山:大船山岳麓寺コース@今年初冠雪

 11月から始まった、紅葉を目当ての低山登山シリーズ。
 しかし11月の第三週末は、突如強烈な寒波が九州に到来し、標高の高い山は冠雪が望まれる状況。
 これは紅葉を見に行ってる場合ではないと、目標を霧氷と雪に変更して、大船山に登ることにした。

【岳麓寺登山口】
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 予報通り、寒波は到来しており、車から降りるととても寒い。
 そして本日の予報では晴天のはずであったが、標高の高いところには雲がかかっており、それは雪雲であって、そこから粉雪がずっと流れてきた。
 それが太陽の光を浴びて、キラキラと光り、そういう風景のなかを登っていった。

【牧道】
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 ススキとカヤの茂る牧道を行く。
 正面に大船山が見えてくるはずだが、雲のなかである。

【登山道】
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 牧道はやがて登山道となる。
 葉は紅葉どころか、ほぼ落ちており、落ち葉の敷き詰められた道を行く。

【鳥居窪】
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 ゆるい登り道をいくうち、いったん開けたところに出る。
 ここからが大船山の取りつきとなる。
 向いに大船山が見えるが、標高1600mあたりから上は白く染まり、霧氷と雪の世界になっているようだ。

【登山道】
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 その霧氷の世界に、ここから入ることになる。

【登山道】
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 霧氷をまとった樹々、それにうっすらと雪の積もった登山道。
 モノクロの美しい世界となる。
 ときおり、ガスが晴れたとき、太陽の光が霧氷に当たり、鮮やかな白さを見せてくれる。
 やはり、雪山は美しい。とても美しい。

【登山道】
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 高度を上げるうち、山頂が見えてきた。
 上方の突き出た岩があるところが山頂である。

【御池】
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 大船山名物の御池。
 冬季には池全体が凍り、その上を歩けるが、本日はまだ半分くらいの凍りかただったので、池には寄らずにそのまま山頂へ行った。

【大船山山頂】
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 山頂に出ると、強風吹き荒れる、厳しい寒さの場所となっていた。
 本日視界がきけば、雪をまとった九重の山々の姿が一望できる絶景を楽しめたのだろうが、あいにくガスのせいでなにも見えない。
 山頂標識の写真だけ撮って、さっさと下山することにした。

【鳥居窪】
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 下山はもと来たルートを引き返す。
 鳥居窪に着き、後ろを振り向けば、大船山のガスが晴れている。
 あと1時間ほどずれていれば、絶景を楽しめたのだが、まあしょうがない。

【祖母傾山】
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 そうして歩くうち、祖母傾山が見えてきた。
 行きには、稜線は雲に覆われていてまったく見えなかったが、雲が払われると、両山の山頂近傍は白く染まっていた。
 本日、九州の高い山に登った人たちは、みな美しい雪景色を楽しめたことであろう。


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November 12, 2017

中山仙境@国東半島

 低山紅葉探索2日目は国東の山で。
 国東半島は複雑な地形をしており、奇岩、怪石が林立する個性的な山がいくつもある。
 本日は、そのうちの一つ「中山仙境」に登ってみた。
 ここは標高300m程度の低山であるけど、稜線はずっと岩峰の登り下りであり、そして登山道は時に狭いナイフリッジとなり、体力と技術を要する山である。

【前田登山口】
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 まず車を夷耶馬公園の駐車場に止め、それから舗装路を前田登山口まで行き、ここから登山。

【稜線】
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 低い山なので、すぐに稜線へと出る。
 紅葉の奥の山もまた奇岩を空に突き立てた面白い形をしている。

【無明橋】
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 石仏がいくつもある稜線を通るうち、この山名物の「無明橋」に着いた。
 岩の割れ目に平石を渡したもので、ここを渡る。
 この平石、じつは一枚でなく、二本の石をつなげたものである。
 乱暴に渡ったりすると、二つにぽっきり折れそうな気がして、ちと怖くなる。

【夷耶馬】
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 やがて、稜線からよく見えていた石碑のある、山頂へと。
 高度316メートル。
 中山仙境の全体と、そして周囲の山々を眺め渡すことができる。

【稜線】
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 山頂を過ぎると、尾根はさらに険しくなり、かなり崩落もしている。
 注意深く進んでいく。

【登山道】
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 やがて稜線は切り立った岩で行き止まりとなり、それから急傾斜の道を下ることになる。要所要所には鎖がかけられており、整備はよくされている。

【坊中下山口】
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 そして、険しい道を下りたのち杉林に入り、しばらくして下山口に出る。
 ・・・下山口?
 世の中には、数え切れないほどの坂があるけど、上り坂と下り坂の数はぴったり一致している。それは坂というものが、全て上りと下りが兼用だからであって、それと同様に登山口というのも、登山のみに使うものでなく、下山にも使うので、登山口は下山口も兼ねている。
 それゆえ「下山口」というものは、ふつうに使われる言葉でなく、じっさい初めてみた。
 それをわざわざ使っているのは、何か意味があるのだろうけど、おそらくは中山仙境の登山道が、基本的には一方通行になっている、ということなのだろうな。
 そういう注意書きはどこにもなかったけど。

【夷耶馬駐車場】
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 下山口からはしばし舗装路を歩いて、スタート地点の駐車場に到着。

 紅葉はまだ3~5分といったところであったが、周囲は山水画のごとき風景であり、晴天のもとその絶景を眺めながら2時間ほどの山行をじゅうぶんに楽しめた。


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November 11, 2017

割烹旅館 海喜荘@国東

【海喜荘】
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 耶馬溪競秀峰登山ののち、翌日は国東半島の低山に登ろうと思い、土曜日の宿は国東の「海喜荘」に。
 ここは大正創業の歴史ある老舗割烹旅館で、当時の建物がそのまま残されており、風情がある。

【豊後灘】
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 宿は、海から少し離れて高台にあり、それゆえ豊後灘を見下ろすことができる。
 夜中には、海行く漁船の明かりが見え、朝には日の出を見ることができた。
 
 宿からの眺めを楽しみ、それから夕食へ。

【造り】
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 国東は、海の幸に恵まれた地なので、地の新鮮なもの三昧。
 河豚は天然もので、獲れたてのものを寝かさす捌くもので、弾力豊かで、そして身の甘さがたまらない。

【焼き蟹】
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 国東は渡り蟹がじつは名物であり、身のぎっしりつまったものを、焼き蟹で出す。香り高く、そして旨味も十分な見事な渡り蟹。

【椀物】
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 椀物は、鱧と松茸の、和料理本道のもの。
 この宿は、新鮮なものばかり、というわけでなく、しっかりと手の入れたものも得意である。

【煮物】
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 地魚の煮物は、出汁も煮具合もよろしい。

【豊後牛焼き】
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 国東は、魚ばかりでなく、豊後牛もまた名物。
 シンプルに焼いた、豊後牛。

【鉄鍋】
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 河豚は、鍋でも供される。
 ともに入れる具材もまたいいものを使っている。

【雑炊】
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 〆は河豚雑炊で。
 豊かな香りと味を楽しみましょう。

 この宿は、国東という食材豊かな地の利を生かして、地のものにこだわった料理を出す、「地方の料理宿」のお手本のような宿であった。
 どの食材も良かったけど、たとえば河豚とか、渡り蟹では、それにこだわったフルコース料理も頼めるそうである。
 私は渡り蟹目当てに、よく佐賀の竹崎に行っていたが、この宿の渡り蟹のレベルの高さを知り、次はこちらに渡り蟹目当てに来ようかなと思ってしまった。

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紅葉の競秀峰@耶馬渓

 11月の中旬、もう九州の高い山の紅葉は終わっているので、低い山を訪れて紅葉を楽しんでみよう。
 低山の紅葉の名所はいろいろとあるけど、なかでも有名な耶馬渓の競秀峰を訪れることにした。

【登山口】
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 競秀峰の登山口は、青の洞門への道路傍、観光案内所の横にある。

【登山道】
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 しばらくは杉林のなかのよく整備された道を行く。

【展望所】
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 標高150m程度の低い山なので、すぐに稜線上に出て、いくつもある展望所から、奇岩そびえる競秀峰とそしてそれに沿って流れる山国川を見ることができる。

【登山道】
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 競秀峰は鋭い岩山であり、そこの岩を無理やり削って、道が通されている。

【展望所】
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 展望所から。
 本日目的の紅葉はまだ時期は早かった。

【登山道】
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 競秀峰一番の展望スポットである陣の岩への鎖場。

【登山道】
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 ここも、競秀峰名物の、岩をくり抜いて造った道。

【陣の岩から】
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 いくつかの難所を越えて、陣の岩へ。
 ここは幅の狭い、衝立状の岩場であって、けっこう高度感がある。

【馬の背】
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 競秀峰は低いけれども、地形が険しく、ナイフリッジを渡るところもある。

【登山道】
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 下山は、公共駐車場前の登山口へ。
 今回のコースではここにある銀杏が一番紅葉していた。

【競秀峰】
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 下山してからいったん山国川の橋を渡って、対岸の歩道を歩いて、元の登山道に帰る。
 川向かいからは、本日登った競秀峰の全容が良く見える。まるで南画に描かれた仙境のような山であり、紅葉にはまだ早かったものの、この美しい特異な山を晴天のもとで歩けたことに満足。


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November 05, 2017

フランス料理:ルイ ブラン@大阪市靭公園前

 福岡の食仲間たちが、「大阪に凄腕シェフの店がある。ここでしかない素晴らしい料理が味わえるので、ここには絶対行くべき」と話題にしていた。そして訪れた者は皆その料理に感嘆はしていたけど、それとともに「これほどの名店なのに、閑古鳥が鳴いているのは何故?」と、みな同じ感想を述べているので、この店には興味を抱いていたけど、今回紅葉見物に関西に出かけたので、「ルイ ブラン」を訪れる機会を得られた。

【ルイ ブラン】
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 ルイ ブランは大阪市本町の靭公園のすぐ前に位置する。
 薔薇に覆われた美しい公園の前の瀟洒な店であり、いかにもフレンチレストランにふさわしいロケーションと雰囲気。

【アミューズ】
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 アミューズは、甲イカと旬の野菜に、ナッツオイルとショウガのソースで和えたもの。
 最初の皿からして、印象的。
 まず野菜の新鮮な質感と濃厚な旨さが鮮やかで、それが甲イカの固めの食感とあわさり、かつシンプルなソースによって、全体の質の良さを際立たせている。

【前菜1】
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 見た目、なんだかよく分からない料理であるが、薄切りの蝦夷鹿に、胡桃や栗をあえて、それに数種の人参と薩摩芋の薄切りを乗せて、ミルフィーユ仕立てにしたもの。
 これはどれも素材がしっかりした味があるので、その各々の味がくっきりと引き立って、独自の味の料理となっている。

【前菜2】
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 バースニップのボタージュ。
 これはけっこう衝撃的なスープ。素材の味を徹底的に鮮やかに描出するスープであり、京都の一流店の椀物を思わせる、澄み切った味を楽しめる逸品。

【魚料理】
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 カマスの焼き物なのであるが、一見単純な料理のように見えて、じつはとても手間のかかった料理。
 カマスをいったん皮をおろして、身は香草とともに刻んで焼き、それをまた皮で包んで焼き、ラヴィゴットソースをかけたもの。
 とにかく、口に入れれば、今まで経験したことない料理の世界がある。

【肉料理】
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 肉料理はまぐれ鴨胸肉のロティ。これに淡路島の玉葱を焼いたものを添えて。
 この料理は素材もいいけど、ソースがまた絶品。

【デザート】
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 デザートもまた本格的なもので、香り高いモンブランである。


 どの料理も良い素材を仕入れて、それから最大の魅力を引き出そうとする、創意工夫を感じさせるものであった。それらの創意工夫は、きわめて鋭く、徹底的なので、料理に妙な迫力を感じさせる、なんというか真剣勝負的なものであったと思う。

 シェフはフランスの有名レストランでずっと働いたのち、地元の関西に戻って、そしてここに店を開いたそうであるが、関西自体が和食の本場なので、そこからもインスピレーションを受け、さらに自らの料理を進化させており、今やフレンチの枠を超えた独自の料理になっている。

 明らかに唯一無二の料理であり、これは関西に来たとき、外せない名店だと実感した。
 今回は旅行の日程上、ランチだったけど、次回訪れるときはぜひディナーを体験しよう。

 そういえば、福岡の人たちのレポート通り、私が訪れた日も閑古鳥が鳴いていたけど、これほどの実力店、これから客が増えてくるに決まっているので、そのうち予約困難店になるのではと思っている。

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November 04, 2017

和食:つる由@奈良市

 和食といえば京都であるが、そのお隣で、古都では先輩格の奈良にも和食のいい店が増えてきているそうである。
 今回は、そのなかの「つる由」を訪れた。
 この店はその名前から想像がつくように、金沢の和食の有名店「つる幸」で修業を積んだ主人が、奈良で開いた店である。

【先付き】
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 鯛のへぎ造り。包丁の入れかたが見事である。

【八寸】
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 カマスの一夜干し、子持ち昆布、レンコンぬた和え。
 素朴なようで、けっこう手の込んだ料理。

【椀物】
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 椀物はアラ。
 椀物といっても、小鍋みたいな形式で、アラはポン酢でいただく。
 出汁は京風とは異なる、くっきりしたものであった。

【向附】
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 造りはマグロにタイ。
 奈良でべつにマグロは出さなくとも、とは思うが、いい質のマグロである。

【寿司】
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 イクラの小丼。

【焼き物】
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 焼き物はアマダイにハマグリ。
 しっかりと焼き上げている。

【煮物】
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 蕪の煮物は京風ではあるが、やはり出汁はより強め。

【御飯】
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 〆はいろいろと選べるが、そのなかでスッポン雑炊を。
 これは逸品。
 スッポンの香りが濃厚であり、そして味も濃厚。しかし味は澄んでおり、スッポンのいいところばかりを味わえる。

【デザート】
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 デザートは、奈良名物の吉野葛を使った葛餅。とうぜん、美味。

 全体的に、素材の最大限に良さを生かし、余分なものを付け加えずに、しかしきちんとその魅力を生かす、本格的正統的な和料理であった。
 こういうものは、京都が本番であったけど、しかし京都の和食店がだんだんと創作系を目指している傾向があるので、かえって新鮮にも感じられる。

 奈良はこれから観光地としてどんどん発展してくだろうけど、料理店も、和から洋までよい店が育っていることを実感できた。

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秋の吉野山@奈良

 秋に訪れた奈良。「平地の紅葉はまだ始まっていないので、標高の高いところに行ってみよう」の二日目は吉野山。日本を代表する桜の名所吉野山はじつは紅葉の名所でもあるのだ。桜の名所は、標高の低いところから「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と続き、そこはまた紅葉の名所でもある。それらを下から順に訪れれば、どこかで紅葉は見られるであろう。

【吉野駅前】
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 吉野山の玄関吉野駅は、下千本あたりの標高である。この奥にバス停があり、そこから上のほうまでは行けるが、たいした距離でもないので、歩いて登ってみよう。

【ケーブル乗り場】
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 駅からしばらく歩いたところにあるケーブル乗り場。現在は修理中とのことで動いていない。
 紅葉は1~3分といったところ。

【下千本】
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 下千本は紅葉はまだ紅葉の時期ではなく、桜の枯葉でくすんだ色となっていた。

【金峯寺蔵王堂】
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 吉野山は辺鄙なところではあるが、いくつもの壮大な寺社、仏閣が建立されている。
 そのなかでも堂々たる威容を誇るのが、金峯寺蔵王堂であり、よくこんなところにこんな立派なものがあるものだと感心してしまう。
 そして、それは吉野山が、政治・宗教史的に重要な場所であり、そしてこの金峯寺は修験道の総本山であるからなのだ。

【中千本】
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 吉野駅から奥千本に行く道は、中千本の手前で二手に分かれる。右手は杉林のなかを行く道、左手は中千本を通る道である。
 中千本は帰りに行くことにして、右手の道を行くことにした。

【杉林】
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 吉野山はもちろん名杉の産地であり、このように良く手入れされた美しい杉が、立ち並んでいる。

【高城山展望台】
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 やがて、紅葉の名所の高城山展望台へと。
 ここは5~7分の紅葉の具合であり、奈良に来て、ようやく見事に美しい紅葉の姿を見ることができた。

【金峰神社】
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 高城山で紅葉を満喫したのち、奥千本へと向かう。
 奥千本へはこの金峰神社への急勾配の坂を上る必要がある。

【西行庵へ】
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 奥千本は、吉野山の最奥地。
 そして吉野山は、西行法師がこよなく愛した山であり、そこに庵を結んでいた実話がある。
 その西行法師の庵のあった地が、奥千本の地でもあり、この案内標識に沿って奥千本に行こう。

【奥千本&西行庵】
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 奥千本は、一番標高の高いところなので、紅葉の旬であろうと思っていたが、まだ5分程度であり、西行庵周囲はまだ始まったばかりであった。
 しかし、この静かで、自然に満ちた地は、たしかに詩人西行法師の愛した地にふさわしく、とても趣あるところであった。

 奥千本のあとは、上千本経由で下山するつもりであったが、このころから雨が降り出し、雨のなかずっと歩く気もせず、金峰寺前のバス亭からバスに乗って下山した。
 というわけで、見逃した場所がいろいろあり、次回は早いうち、つまりは桜の時期にまた訪れたく思った。


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November 03, 2017

イタリア料理:イ・ルンガ@奈良市

 以前、イタリア本場で修業した日本人イタリア料理シェフ15人のその後を追ったルポ「シェフをつづけるということ」という本を読み、料理人という職業の過酷さをつくづくと知ったけど、そのなかでもとりわけ奈良で店を開いた堀江シェフの「イ・ルンガ」が気になっていたので、今回訪れてみた。

【アミューズ】
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 天然鮮魚のカルパッチョ、シャンピニオンのソース

【前菜】
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 熟成ジャガイモのクレマ 牛頬肉のグリル

【パスタ】
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 コッツェ ヴォンゴレ 白身魚の唐墨まぶし

【リゾット】
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 牛ラグーとポルチーニ茸のリゾット 白トリュフ添え
 栗のラルド巻きとパルジャミンソース

【メイン】
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 蝦夷鹿のタリアータ フォアグラのマリネと赤ワインソース

【デザート】
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 店は奈良公園の近くにあり、建物はイタリア料理店とは一見思えぬ、重厚なつくりの古民家。照明、調度品も重厚、壮麗なものが取り入れられており、グランメゾンの雰囲気が濃厚である。そしてスタッフのサービスもしっかりしており、ということはやはりグランメゾンである。

 料理は本格的な北イタリアの料理をベースにさらに多彩な仕事を加えた華やかなものである。ときおりやり過ぎといった感じの、攻撃的な料理もあったけど、これはシェフの情熱が前に出て来た、「熱い料理」と感じられ、たいへん好感が持てた。

 奈良は、かつては「奈良にうまいものなし」と言われた、あまり食文化が盛んでなかった地だったようであるが、現在は若手の意識高い料理人が幾人も進出して、食文化がおおいに高まりつつある地となっている。

 現在、関西は日本有数の国際観光地になろうとしており、しかし京都はもう飽和状態となっているなか、京都よりも観光コンテンツが豊富な奈良は、これからより多く注目されていくだろうし、そこにこのように素晴らしいレストランが存在することは、さらにその魅力を高めていくであろう。

【夜の興福寺】
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 イ・ルンガからは興福寺を横切って、ホテルへと。
 満月の一日前の大きな月のもと、ライトアップされた五重の塔は妖しく美しく、奈良の夜の散策を楽しませてくれる。
 イ・ルンガはこういうすばらしいロケーションにあるのだ。

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秋の室生寺:東海自然歩道を歩く

 11月最初の週。連休を利用して古都奈良を訪れた。
 秋なので紅葉を目当てであったが、関西はまだ紅葉は早く、標高の高いところでちらほら紅葉が始まっているとの情報。
 それで、適度な標高のある、室生寺界隈を訪れることにした。

【室生口大野駅】
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 室生寺には近鉄の室生口大野駅から下車して、それから向かうことになる。
 この駅、いわゆる「山間の鄙びた駅」で、風情があってよい。

【宇陀川】
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 駅を出てしばらくして、道路の傍を宇陀川が流れる。

【室生寺橋】
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 駅前から県道28号線をしばし歩き、大野寺を過ぎると、ここで標識が現れる。
 左の橋を行けば室生寺まで6kmとの小さな標識があり、まずはこの「室生橋」を渡っていく。

【東海自然歩道入り口】
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 先の橋を渡った道は、やがて県道28号線にまた合流し、面白くもない舗装路をしばらく歩いたのち、東海自然歩道の入り口が見えてくる。

【東海自然歩道】
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 県道を歩けば、川沿いの平坦な道であるが、東海自然歩道は林間の道を行き、門森峠に向かって300mほどの高さを登る必要がある。
 立派に手入れされたスギやヒノキのなかの道であり、時折太陽が直線の光を葉の間から射して、室生寺までの参道らしい、神秘的な光景を見せてくれる。
 ただし、この参道はあまり使われていないらしく、全行程のうち2kmほどは荒れるがままになっていて、普通の靴で訪れた私としては歩きにくかった。

【門森峠】
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 門森峠の手前1kmくらいから道は敷石で整備され、歩きやすい道となる。
 そして目立つ、特徴ある岩のあるところが峠であり、ここからはずっと下りとなる。

【公園】
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 急な坂が続く下り道で、ゆるやかになるころ、人の声が響いてきたが、そこはまだ室生寺ではない。
 そこは山間にある「室生山上公園芸術の森」であって、個性的なオブジェが芝生の上に並ぶ公園があり、休日を利用して訪れる人たちでにぎわっていた。

【室生集落】
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 公園を過ぎると、ようやく人の住む地、室生集落が見えてきた。
 そのなかに、ひときわ印象的な、黄色に染まった銀杏の大木が見え、そこが本日の目的地室生寺である。

【室生寺太鼓橋】
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 自然歩道のいったんの終点地は、この太鼓橋。赤い楓の木がお迎え。

【仁王門】
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 室生寺は、全体的には紅葉はまだまだであったが、仁王門の周囲はまずまずの紅葉が見られた。

【参道、灌頂堂】
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 室生寺は、山の傾斜に建てられた寺なので、奥の院までずっと登って参拝することになる。

【五重塔】
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 室生寺のシンボル、五重塔。
 五重塔は、「高さが勝負」という建築物であり、他の有名な五重塔はその高さで圧倒的な存在感を示すものばかりだけど、この寺の五重塔はきわめてコンパクトなつくりであり、それがゆえに独特の個性があって、じつに味がある。

【奥の院】
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 五重の塔の奥には、急峻な階段を登ってたどりつく奥の院があり、そこが今回の室生寺東海自然歩道のゴール。

【室生龍穴神社】
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 室生寺からの帰りは、あの山をまた越える気もしないので、駅へのバスを使うことにする。バスは1時間に1本しかなく、待ち時間が30分ほどあったので、近くの神社室生龍穴神社にお参り。
 ここも神秘的な雰囲気のただよういい神社であった。
 ここでお参りして、あと室生寺の門前のお土産店で買い物したのち、やってきたバスに乗って帰った。

 紅葉の時期にはまだ2週間ほど早かったけど、趣ある建築物がいくつも建つ室生寺、やはり一度は訪れるべき場所である。

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November 02, 2017

串カツ凡@北新地

【串カツ凡:ソースが凡の字】
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 大阪名物はいろいろあるけど、串カツも代表的なその一つである。
 今回は串カツの人気店「串カツ凡」を訪れてみた。
 この店の串カツは、大阪で一般的である揚げたての串カツを同じソースで味わう、いわゆる「ソース二度づけ禁止」スタイルではなく、素材によってそれぞれのソースあるいは薬味でいただくスタイル。
 そして素材は、野菜、肉、魚介類、よいものを使っていて、それに独自の手を加えたあと、特製の肌理細かいパン粉でじっくりと揚げたものを熱々の状態で一品ずつ出てくる。

【串カツ】
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 このように3種のソース、塩が置かれ、どれをつけるかは、串の尻尾の方向のものがお勧め。だから、この串は塩でいただく。

【海老】
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 揚げ物系は、海老がやはり大事。そして串カツでは、ミディアムレアで揚げられる天麩羅と違って、芯までしっかりと熱が通った、ホコホコの食感が味わえ、天麩羅とはまた異なる揚げ物の魅力が分かる。

【高級系】
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 この店は高級系の食材をふんだんに使うところも特徴。
 トリュフ、キャビア、雲丹、フォアグラといった高級食材が、串カツに添えて出されて、・・・それらは繊細な串カツの味を邪魔しているような気もしないではないが、それぞれ別個のものと考えれば、どれも美味。

 この店の串の素材は、季節によっていろいろと変わるけど、年間を通してだいたい40種類くらいが用意されているとのこと。
 コースというものはなく、あるもの順で出て来るので、腹がいっぱいになったくらいでストップをかける。ほとんどの客は20~30本くらいであり、40種全部食べる人はなかなかいないとのことである。

 これらの串に関しては、素材の良さと、それに対する調理が丁寧で、どの串も水準の高いものであった。それには理由があり、この店の料理人は和食店、洋食店等の他の分野で修業してきた人ばかりで、それらの技を使って、串カツを調理するため、串カツという料理の幅が広がっているのである。

【デザート】
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 この多彩な種類の美味しい串カツを私も頑張って食ったが、26本が限界であった。デザートはいろいろと選べるが、アイスクリームの串カツを選択。
 これって、溶けたり、弾けたりさせずに、どうやって揚げるのだろうといつも不思議に思うが、串カツ店の〆は、やはりこれが一番。

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