秋の石鎚山
10月連休、石鎚山が紅葉の旬ということで、石鎚山に登ることにした。
紅葉は明るい陽の光のもとでないと、その真の魅力を楽しめない。予報では日曜日が終日晴天とのことだったので、日曜日に登ってみよう。
早朝、石鎚山麓の駐車場に着。連休の好天とあって、朝早いうちから、どんどん駐車場に車が来るなか用意を整え、満員のロープウェイに乗って、降りたロープウェィ駅からスタート。
石鎚山は山全体が聖域。そして成就社の鳥居から、石鎚山を望む。
見事な晴天であり、紅葉をまとった山のスカイラインが鮮やかに空を切り取っている。
成就社からの登山道は、いったん山を越えて、それから夜明峠に降りる。
石鎚山は深い山系にあるため、なかなかその姿を現さないのだが、ここに至れば石鎚山がその姿の全貌を現す。私が初めてここを訪れたとき、その峨々たる山並みの姿に感動した覚えがあり、今回もその感動を期待していた。
しかし午前10時くらいからこの山域にガスが湧きだし、夜明峠に着いた時点では、山々はガスに包まれ、展望はまったく良くなかった。わざわざ晴天の日をねらって来たのに、残念至極である。
まあしかし、風の流れは強いので、山頂に着くころにはガスが晴れることを期待して、歩を進める。
参考までに4年前の春に石鎚山を訪れたときの夜明峠の写真。
本来ならこのように、眼前に石鎚山の山脈が聳え立っているのが見えるのである。
石鎚山は3つの鎖場があり、ここからすぐの2番目の鎖場からが、石鎚山への取付きとなる。
このあたりの紅葉は見事なものであったが、陽が射していないので、その鮮やかさはいまいちであった。
紅葉の旬、そして連休中日ということもあり、鎖場は大混雑であった。
最後の鎖場、三の鎖を越えれば、すぐに山頂である。そこに至れば、「石鎚山」の画像を検索すれば、いくらでも載っている絶景を楽しめる。
で、なにはともあれ、この大渋滞を進んで行きましょう。
大渋滞を乗り越え、ようやくたどり着いた山頂。
風の流れは早く、ガスは石鎚山の北壁にぶつかり、それから上空に流れていく。
そのガスが時に払われ、石鎚山がその全貌を現す。
期待していた以上に、見事な紅葉であった。
今年の気候条件と、そして紅葉の旬が、本日ぴったりとあったみたいで、錦絵のごとく豪華な紅葉の風景を見ることができた。
そして、アングルを少々奥に戻せば、このような風景。
たぶん、本日における西日本で最高の絶景は、苦労して登ってきた、山頂広場を埋める多くの人が楽しんでいるのである。
下りは元来た道を戻る。
夜明峠にて、行きのときにガスに包まれていた山系は、少しはその姿を見せていた。
成就社を過ぎ、ロープウェイ乗り場に近いころ、この看板「ご登拝、ご苦労さまでした」が、登山者を迎えてくれる。
石鎚山は、古くから信仰の対象となっていた霊山なのである。
この歴史ある、美しく、峻厳な山で、紅葉が見れらた登山を堪能できたことに感謝。
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