綾界隈@台風18号到来の宮崎
9月になって涼しくなり、山のシーズン到来というわけで、連休は山登りと温泉で楽しもうと思っていたのだが、そこへ連休を狙ったかのように、大型の台風18号が、進路が不安定なまま九州に向かってきて、予定がまったく立たなくなったので大人しく前半はインドアで過ごしていた。
そして16日の夜には、台風の進路がはっきりし、17日の午前中に鹿児島上陸ということで予測が立てやすくなった。
その日は綾町の温泉宿「酒泉の杜 綾陽亭」に予約を入れていた。当たり前のことながら、旅館というものは、当日にキャンセルをするとキャンセル料を取られるのだが、このときは数日前に宿からあり、「台風の場合はキャンセル料はとりませんので、キャンセルされる場合は早めにご連絡お願いします」との電話があり、なかなか出来た宿と思った。
当日になり、天気図をみて計画をねる。
まず宮崎では台風は午後に直撃ということになる。そして雨については、前線との関係で県北はひどいことになりそうだが、宮崎市から綾町へのルートはさほどの雨は降らなさそうである。
それで、午前中にとっとと綾に移動して、台風本番は施設内で迎えるというプランを立てた。「酒泉の杜」は、温泉、ワイナリー、レストラン等のあるリゾート施設なので、チャックインまで充分に時間をつぶせるであろう。
ということで、いつもより遥かに車の数の少ない10号線を車で走り、11時頃に綾に到着。
ところが、時間をつぶすはすの予定の酒泉の杜、本日は台風のせいで全施設営業中止となっていた。・・・よく考えれば当たり前なのだが、その可能性についてはすっかり失念していた。反省。
施設の臨時休業とととも、イベントも中止のお知らせ。
というわけで、酒泉の杜をぶらぶらして時間を過ごすという計画があっさりと没になったのだが、宿のほうが特例で12時からチェックインさせてくれた。有難きかな。
広々として、品のよい、快適な部屋である。
この部屋のソファに寝っ転がり、午後からは嵐の様相になってきた外を眺めながら、読書や音楽で、ゆったりと時を過ごした。
部屋風呂も檜の立派なものである。
酒泉の杜の大浴場は、本日は宿泊者専用である。
得した気分になった。
海上にいたころはゆっくりと進んでいた台風ではあったが、九州に上陸してからは速度を上げ、あっというまに当地を過ぎ去り、夕方には晴れ間も見えた。
連休中の、迷惑千万の邪魔虫であった台風のとりあえずの通過であった。
ちなみに、飛行機も飛ばす、JRも全区間運休というこの日、宿のキャンセルは2組だけだったそうだ。どうやって遠くから来れたのだろう?と思ってしまうが、台風に慣れた日本人は、旅のやりかたもそれぞれの工夫をもっているようだ。
夕食は、宮崎の地元のものをふんだんに使ったもの。
綾町取れの野菜、茸、日向鶏、地頭鶏、宮崎牛、日向灘の魚、天然鮎、宮崎産の鰻等々、〆はやはり宮崎名物レタス巻き。
この宿は県外の観光客が訪れることが多いので、そういう人たちにとって満足度の高い料理であろう。もちろん県内の者にとっても、十分に美味しい料理の数々である。
翌日は台風一過の晴天である。
それで綾の観光地を散策。
まずは、一番の名所「綾の大吊橋」。
原生林の峡谷にかけられた、世界最大規模の長さを高さを持つ、大吊橋。
足元は一部が網状になっていて、歩いていると高度感抜群である。
直径26mという大きな花時計。
花の時期はとてもきれいなのであるが、少々時期外れであった。
綾の町を見下ろす場所にある、ユニークな造形の城。
ここからの眺めはじつに素晴らしい。
台風直撃の連休、それなりに充実した休日を過ごすことができた。
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