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August 2017 posts

August 19, 2017

サーラカリーナ福岡店閉店

 福岡市のイタリアンの名店「サーラカリーナ」が今月末で閉店との知らせが突如届いた。
 レストランが閉店するのにはいろいろと理由があり、もっとも多い理由は経営的問題なのであるが、サーラカリーナの場合は客はコンスタントに訪れているし、よい常連客も多くついている店なのでそれは考えにくく、なぜなんだろうと思ったけど、理由は閉店の2番目に多い理由、「店主の体調不良」なのであった。

 そして、さらには店の借地期間の関係もあって、閉店とともに、あの瀟洒なレストランも取り壊され、更地になってしまうということで、物理的にもサーラカリーナはなくなってしまうのである。

 これはたいへんと、店がなくなってしまう前にとにかく訪れることにした。

【サーラカリーナ】
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 訪れたのはひさしぶりであり、緑あふるる蔦がさらに生い茂っていて、店の外観が変わっており、いったん通り過ぎてしまった。

【Ca' del Bosco Terre di Franciacort 2003】
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 サーラカリーナは一流のイタリアワインを仕入れている店であり、貴重なワインがいくつもセラーのなかにある。
 店の突然の閉店により、それらのワインの行く末が気になるところであり、今回は料理にあわせるのでなく、ワインを主役として白・赤出してもらった。

 白は、フランチャコルカの最高峰、カ・デル・ボスコのシャルドネ。ヴィンテージは2003年。この年には深い意味があり、サーラカリーナが薬院に開店した年なのである。
 店とともに14年の年月を積み上げ、そして閉店の年に栓が開けられる。けっこう劇的。
 ワインは当然、素晴らしい。

【Le Pergole Torte Montevertine 1994】
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 赤はトスカーナのワイナリー「モンテヴェルティネ」の最上キュベ、レ・ペルゴーレ・トルテ1994。20年以上の歳月をかけて熟成されたこのワインは、果実の豊かな香りとともに、奥深いコクがあってすこぶる美味であった。

【パスタ】
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 キャビアのフェデリーニ。

【パスタ】
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 ポルチーニとトリュフのラビオリ。

【パスタ】

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 この時期のサーラカリーナのスペシャリテ 桃の冷製カッペリーニ。

【パスタ】
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 唐辛子とアナゴのパスタ。

 食事に関しては、パスタ尽しをアラカルトで頼んだ。
 サーラカリーナは、やっぱりバスタの実力が抜群に高いゆえ。
 それにはもちろん理由がある。それこそ30年以上も前は、九州においてパスタって、洋食麺料理であり、「ミートソーススパゲッティ」か「ナポリタン」とかしかパスタの概念がなかったのだが、そこに今井シェフはまったく新しい概念を持ち出した。
 まずパスタには形にしろ、細さにしろ、生麺、乾麺じつに様々な種類があること。そして茹で方、オイルの使い方、茸、野菜、スパイスの使い方等々。パスタには無限の素材と調理法があり、サーラカリーナで供されるパスタは、カルチャーショックものだったのだ。
 そして、サーラカリーナは九州のイタリアンの最前線を走り続け、そこで修業したシェフたちが九州の第一級のイタリアンレストランを経営している。

 今井シェフは、九州のイタリアン界にとってレジェンドであり、特別の存在なのである。

 そして、今回食したパスタ料理、素晴らしものではあるけど、今井シェフがキッチンで陣頭指揮をとって料理していたころと比べると、微妙に違うものを感じてしまった。
 今回の訪問は、私はサーラカリーナの料理というより、今井シェフの料理が好きだったんだなあ、と思い知った時間でもあった。


 サーラカリーナは、でも、これで終幕というわけでなく、今井シェフは静養したあとは、また新たなところで店を起こしたいとの意思を持っているとのこと。
 今井劇場はこれでEndというわけではなく、次の幕開けが、これから予定されている、そういうことだそうだ。

 私も、次の開幕の日を、楽しみに待っております。

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August 12, 2017

平戸観光

 盆休みは里帰りのついでに、長崎まで足を伸ばし、平戸を観光してきた。
 平戸は玄界灘に面して、小高い山々が連なっている地形だから、つねに潮風が吹いて少しは涼しいであろうとの魂胆であったけど、・・・やっぱり暑かった。
 地球温暖化の時代、夏はどこも暑いですな。

【田平天主堂】
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 平戸は島であり、橋を渡って行かねばばならないが、その橋の手前にあるのが田平天主堂。
 赤煉瓦の、経て来た歴史を伝える造りが印象的な美しい教会である。
 聖地ルルドを模した洞窟も併設されている。

【平戸大橋】
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 この赤く立派な橋により、平戸は陸続きとなっている。築四十年である。

【川内峠】
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 平戸はほとんど平地がなく、山で出来ている地形。その山地の小高いところにある展望所が川内峠。
 360度広がる風景から、九十九島や、壱岐まで見ることができる。

【春日の棚田】
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 平戸はその地形から、水田はどうしても棚田形式となる。
 一枚一枚積み上がって行く田は、独特の美しさがあるが、作業は大変そうであった。

【平戸城】
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 山鹿流により建てられた珍しい城、とのことであるが、素人にはその違いがよく分からない。
 天守閣に登れば、平戸の街並み、港、それに島々を見渡すことができる。

【ザビエル記念堂】
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 日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルは、日本各所で布教を行ったので、その名をつけた教会が日本に多くある。これもそのうちの一つ。
 中央の尖塔を囲むように、いくつもの小尖塔が取り囲む、ゴシック様式の荘厳な教会である。

【最教寺】
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 真言宗派のお寺。
 空海が唐から帰国したとき、最初に護摩を焚いた場所につくられたお寺だそうだ。
 空海もまた伝承、伝説の多い人物である。
 3階の展望所から平戸を見渡せるが、高さがそれほどないので、平戸城ほどの展望はない。

【塩俵の断崖】
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 平戸から生月大橋を渡って、生月島まで行くと、この柱状節理が美しい「塩俵の断崖」を望むことができる。
 このへんには火山がないので、どうやって出来たのか不思議に思ったが、調べてみると1000~600万年くらい前には、この地域では活発な火山活動が起きていたとのことであった。

【夕食】
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 平戸は漁も盛んなところなので、夕食は魚つくし。
 新鮮な魚でおおいに酒を飲みましょう。
 そして〆は、平戸名物「鯛めし」で。

【平戸の夜景】
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 平戸の美しい建築物は夜にはライトアップされており、それらを巡る遊覧バスも各ホテルから出ている。
 私はホテルの近くの展望台に登り、街を一望。平戸城や、ザビエル記念堂が白く浮かびあがっている。


 平戸は大陸に近く、昔から海外との交流がさかんであった地なので、さまざまな歴史記念物があり、そして地形が複雑なので自然も美しい。
 訪れるべき場所が多く、いいところであった。

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