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July 2017 posts

July 22, 2017

晴れた日には、パリを歩こう

 今回のフランス旅行はモン・サン=ミッシェル ツアーとレストランの予約だけしており、その他はなにをする予定もいれていなかった。
 天気が良ければパリ市内を散策。雨ならば美術館にこもる、というその場対応でいこうと思っていたが、パリ滞在中はずっと好天、それも好天すぎるほど好天だったため、結局はひたすらパリを散策するということになった。

【ナポレオン廟(アンヴァリッド)】
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 パリ市内でもひときわ目立つ金色のドーム教会。
 フランスの最大のスターであるナポレオン1世の墓でもある。

【アレクサンドル三世橋】
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 名所アンヴァリッドからセーヌ川を渡って、次なる名所グランパレへ行くとき渡る橋。
 アールヌーヴォ調の街燈や金ピカの彫刻で飾られた、セーヌ川にかかる多くの橋のなかで最もきらびやかな橋である。

【セーヌ川とエッフェル塔】
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 エッフェル塔は、パリを歩いていて、建物が切れたところではかならずその姿を見ることができる。いい目印だ。

【コンコルド広場】
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 パリの中心地、コンコルド広場。噴水とオベリスクで有名
 ここはフランス革命の無慈悲さ、残虐さを象徴する陰惨な場所であったが、長き年月がたち、いまではそれを伝える縁(よすが)ももない、平穏な観光名所となっている。

【マドレーヌ寺院】
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 コリント式円柱の立ち並ぶ威風堂々たる建物、まるでローマ時代の神殿のようだが、じつはカソリック教会である。
 なかに入ると、たしかに教会であった。
 この教会は、立派なパイプオルガンを持ち、音楽好きにはかのフォーレのレクイエムが初演されたことで有名。しかし、この荘厳な内装と、あの静謐、清澄な音楽とはちょっと取りあわせが悪い気がした。

【シャンゼリゼ通り】
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 三色旗が街路に沿って並ぶは、シャンゼリゼ通り。
 本日歩くと通りに沿って観覧席があり、そしてゴミも散らかっていた。なぜかというとパリ最大のお祭り「パリ祭」が一昨日開かれ、その後片付けがまだ終わっていなかったのである。

【凱旋門】
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 シャンゼリゼ通りは凱旋門へとつながっている。
 ここまで来たら、凱旋門に登ってパリ市街をながめよう。

【凱旋門屋上から】
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 パリというのは近代で大改造された都市であって、このように凱旋門を中心として、放射状に道路が築かれ、それを基盤として建物が立てられている。

【モンマルトルの丘】
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 パリ全体を眺めるのに適した場所がいくつかあるが、モンマルトルの丘からの眺めがまたいい。
 地下鉄駅からおりてすぐの坂道を登っていって、それからパリを眺めよう。

【ルーブル美術館】
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 ルーブル美術館はなかの収蔵品はもちろん素晴らしいが、建物そのものも立派な美術品。
なかに入ると、一日たっても終わらないので、今日は外を見るだけ。

【ポンヌフ】
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 ルーブルからシテ島に行く途中に、有名な橋ポンヌフがある。「新しい橋」という意味だけど、じつは古い。

【ノートルダム大聖堂】
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 フランスのみならず、ヨーロッパのゴシック建設を代表するノートルダム大聖堂。
 正面から見るツインタワーがまず威厳がある。
 有名な観光地であるので、観光客も多く、照りつける日のもと大行列がならんでいる。

【薔薇窓】
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 ノートルダム大聖堂は建物も素晴らしいが、巨大なステンドグラスもまた素晴らしい。
 この幻想的にまで美しいガラスの色は、今の技術では再現できないそうだ。

【リュクサンブール公園】
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 シテ島を南方向に歩いて、リュクサンブール公園へ。
 「花の都」パリらしい、花に満ちた華やかな公園だ。

【ギャラリー ラファイエット】
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 建物を眺めるだけでなく、買い物もまたパリの魅力。
 パリ一のデパート、ギャラリー ラファイエットは品揃えがたいへん豊富である。
 美しい店内でそれらの品物を見ながら歩こう。


 パリ、今回市内を歩いてみてのまず感じた印象、というか違和感は、夏休みシーズンというのに日本人が少ないなあというものであった。
 その私の感想は正しく、あとでパリ在住の日本人ガイドさんから聞いたことでは、一昨年のパリの多発テロで、日本人のパリ観光客は激減し、いまだ回復していないそうだ。一方でアメリカ、中国等の国の観光客の数は回復しているのに。
 それでパリの日本人ガイドさんたちにとって、それは死活問題でもあるので、たいへん嘆いていた。ガイドさんたちに言わせると、「日本って、台風、地震、津波、洪水等々、フランス・パリよりはるかに危険な国なのに、なぜパリに来るのを躊躇するのかわからない」とのこと。理屈はそうなのだが、人間は理屈よりも感情で行動するから、それはどうもこうもならんでしょう。
 まあなにはともあれ、パリに今回来られた人たちで、パリを良いところと思った人は、SNS,ブログ、口コミ、とにかくなんでもいいからパリを宣伝してくださいと、ガイドさんに要望された。

 ・・・パリは憧れの都市といわれるわりには、道にはゴミやタバコが散らかり放題だし、趣ありそうな建物はじつは古びて小汚いし、交通機関のプリペイドカードは使い勝手が悪いし、列車の運行・案内はいいかげんだし、職業的スリ団、詐欺団は市内を跋扈しているし、オフィシャルは不親切、ぶっきらぼうだし、公衆トイレ環境は劣悪だし、飲食店の閉店時間は早いし、いざじっさいに訪れてみると、世界有数の観光都市としてはいかがなものか、と思わせることが多い。
 しかしながらそういうのを全部含めて、清濁あわせのむ、独自の都市パリの個性を形成しているともいえ、やはり魅力あふれる都市であるのは間違いない。なにより私のように飽きっぽい者でさえ、3回も訪れているくらいだから。
 そういうわけで、ガイド氏たちの要望にこたえて、パリの写真日記をUPした次第。

 ただし、もし次訪れるとしたら、夏はぜったいにやめようと思った。
 パリは緯度が日本でいえば北海道と同じようなものなので、夏でも涼しいと勝手に思い込んでいたら、東京なみに暑かった。それなのに、あちらの人たちは暑さに強いのか、タクシーも、ホテルもエアコンなしは当たり前であり、ずいぶんと体力を消耗させられた。
 夏にヨーロッパに行くなら、北欧か、スイスだなあ、という感想が今回のパリ行で得た最大の教訓であった。

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フランス料理: Le cinq@パリ

 パリ滞在最終日は、レストランLe cinqでランチ。
 5年前にパリを訪れたとき、三つ星レストランLedoyenの料理に感心したけど、そのときのフランス料理界のスターシェフChristian Le Squer氏がLe cinqに移ってきたそうで、かの名シェフの料理を期待しての訪問である。

【Amuse bouche】
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 アミューズブッシュは、一口大のジンジャー味のシャンパンゼリー。これって、Ledoyenでも出て来た料理であり、シェフの得意料理だったんだ。
 口になかにいれると、ふるっと震えて、それから弾けた。それと同時に、前に食べたときの感覚もよみがえった。

【前菜1】
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 焼いたアーティチョーク。タイム、トマトのスープに、香草。
 それぞれの素材の香りが軽やか、かつ鮮やかである。

【前菜2】
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 「現代のパリスタイルの玉葱グラタン」という、なんだかよく分からないネーミングの料理。これ一目、松露みたいに見えるけど、じつは小玉葱で、そして焼かれた玉葱は外側だけであり、なかにはクリーム状のオニオンスープが入ったグラタン仕立て。
 カラっとした玉葱をかじると、なかから熱いスープがこぼれて来る面白い食感。そして玉葱もスープも味は豊かであり、そして甘み、苦み、塩味、それぞれのバランスが絶妙である。
 名シェフの腕が存分にふるわれている。

【メイン1】
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 真鯛を焼いたものに、トマトとジンジャーのソース。
 フランスでの魚料理は、魚の素材そのものがピンとこない印象を私は持っているけど、この鯛は見事。仕入れ、仕込みがうまくいっている。さらにあっさり系のスープがさらに鯛の味を引き立ていて、素材のよさをよく演出している。

【メイン2】
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 全体が黒い、見た目へんな料理。
 素材が「黒米とブータンノワール」なので、黒くなるのは当たり前なのだが、あまり食欲をそそる外観ではない。 しかし口に入れてみると、食感といい、味の広がりといい、ブータンノワールと黒米の相性といい、まさに完璧に近い出来。

【デザート】
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 フランス料理の、もう一つの華である。デザート料理。
 今までの料理でけっこうな量があったが、デザートは別腹ということで、この美しく、また鮮やかな香りの料理をいただく。


 Le cinqの料理は、コテコテのクラシックなフランス料理と異なり、和食的な引き算の方法も用いた、優雅にして繊細な料理。素材がよく、それぞれのバランスもまたよく、食べていて驚きと新しさも感じることができる。
 パリをまた訪れたときは、是非とも再訪したい、とても美味しいレストランであった。

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July 21, 2017

フランス料理: Le Taiilevent@パリ

 1946年創業の、パリの老舗フランス料理店。
 フランス料理のレジェンドであるシェフ「タイユヴァン」の名前を店名としているだけあって、伝統的で本格的なフランス料理を出す店で有名である。

 専属のドアマンに扉を開けられ店内に入ると、高い天井、豪華な照明,調度品、壁に掛けられた数々の大きな名画、そして優雅にして品のあるスタッフたち、その高尚たる雰囲気にまずは圧倒され、わが身の場違い感に戸惑いを覚えてしまう。
 ほんと、入るなり回れ右をして帰りたくなるほどの圧倒感。まあ帰るわけにはいかないので、席に案内され、着席。ちなみにこの店は、1~2人までのゲストは壁サイドの椅子に案内され、その椅子は固定されているので、案内するスタッフは重たいテーブルを動かして、それからゲストが着席するというおもしろい形式。そしてゲストはたいてい壁サイドにいるので、食事中ず~と、店のなかで他の客がほぼ全員、互いに素通しで目に入るという、ややシュールな状況となる。

 メニューが運ばれると、フランス語のみであった。
 国際観光都市パリでは、有名レストランに行くと、外国人に対してはたいてい英語のメニューが持ってこられるので、少々珍しい経験。(スタッフとはもちろん英語で会話できます)
 ディナーにコースはないので、前菜、メインはアラカルトで頼む方式。
 まずは前菜を2種類。キャビアを使ったものと、それからタイユヴァンのスペシャリテである蛙のリゾットを頼んだ。

【前菜1】
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 「Boeuf de Salers Préparé en Tartare Caviar et Condiments」。
 フランスの銘牛「サレール牛」のタルタルをオシェトラキャビアで包んだもの。
 一見、鉄火巻にいろいろ乗せたような料理に見えるが、鉄火の中身は牛のタルタルであり、海苔にあたるのはキャビア。キャビアをふんだんに使った、ゴージャスな料理。キャビアって、とにかく量を使うことが必要だと思うが、理想に近い使い方。サレール牛もまたキャビアの強い味に拮抗する旨味を持ち、見事なバランス。

【前菜2】
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 「Epeautre du Pays de Sault en Risotto.Cuisses de Grenouilles Dorées」
 黄金カエルの脚と、それにフランス産の特殊な小麦を使ったリゾット。
 とにかく濃厚な味。チーズ、クリーム、香草、それに小麦にカエルと個性的な食材をいくつも使い、積み上げていく足し算の料理。
 これが下手な調理法だと、いろいろな色を混ぜて結局は鈍重な色になってしまう駄絵画みたいなものになりがちだけど、ここではそれぞれの色が、それぞれ引き立てあって印象鮮やかな絵になっている、そういうふうな色彩感のある料理であった。

【メイン1】
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 「Turbot Sauvage en Tronçon. Marinière de Coquillages」
 メインは魚料理から。
 ヒラメの厚切りと、貝のワイン蒸し。これもまた濃厚系の料理。やはりそれぞれの個性が強く、ソースがまた美味。
 ただ、どうもヒラメそのものの味がピンと来なく、これはメインの魚よりも、ソースのほうを味わうべき料理と、どうも日本の魚に慣れた身としては思ってしまった。

【メイン2】
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 「Homard Bleu en Cocotte Lutée . Artichaut Poivrade, Basilic et Tomate Mi-Séchée」
 メインのもう一つは肉料理ではなく、海老料理を選んだ。
 この料理を注文したとき、「これは海老ですけど、アレルギーはありませんか?」と聞かれた。レストランで海老料理を注文して、海老アレルギーがあるかどうかを尋ねられたのは初めての経験である。頭に?マークが浮かんだが、もしかして私がフランス語を読めず、これを海老料理と知らずに適当に選んでいるのでは、と思われているのかなあとか思い、いや、そんな注文するやついないだろうとも思い、とりあえず軽く「Je sais que c’est un homard. merci. (私はこれが海老であることは知ってますよ。どうも。)」と返そうとしたが、「homard」の発音って日本人には難しく、こう返答したところで、はあ?という表情をされそうな予感がして、余計な恥をかくのもいやなので、「I have no allergy. Thank you」と簡潔に答えておきました。
 この料理はぷりぷりのオマール海老に、やや辛目のアーティチョークとバジル、トマトを添えたもの。これも多層的、多重的な料理であり、本日の料理全体を通して、いかにも典型的フランス料理という一貫した芯の通った品々を経験することができた。

 料理の非日常感に加えて、店内の雰囲気もまた非日常的であり、店内にはフランス語は聞こえず、英語・中国語ばかりであった。
 前日訪れた「114フォーブル」はフランス語ばかりが聞こえる地元の人によく使われている店であったが、この店は「パリならではの特殊な食体験をしたい」という人が集う店らしく、そしてその価値が十分ある名店であった。


 本場そのものフランス料理に満足して、タクシーを頼んでホテルへと。
 タクシーに乗って行先を告げたら、フランス語でホテル名を言ったせいか、運転手がフランス語で「料理の印象はどうだった?」と聞いてきたので、「力強く、個性的で、素晴らしく、なんとかかんとか」と答えると、運転手はパリのレストランを自慢、そのまま会話が続き、愉快に時を過ごせた。酔っぱらってると、異国語の会話ってけっこうできるものである。まあ、もっとも冠詞、文法、適当だったので、もしかしたらお互い相手の言い分がよくわからず、自分の言いたいことを勝手に言い合っていただけなのかもしれないが。

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July 20, 2017

フランス料理: 114 faubourg@パリ

 114フォーブル。パリの中心街の瀟洒なホテル「ル・ブリストル」のなかにあるカジュアルなフレンチレストラン、またはブラッスリーともいう。
 ブラッスリーということで、気軽な気持ちで訪れたら、入り口は高級ホテルの玄関なので、ちょっと緊張してしまった。
 とりあえずフロントで「114 faubourに予約しています」と言うと、スタッフがにこやかに笑みを浮かべて案内してくれます。

【114 faubourg】
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 レストランはこんな感じ。
 室内の壁の絵や調度品はいい感じで気軽であり、リラックスして食事を楽しめる。スタッフの方たちのサービスもたいへんフレンドリーであった。

【前菜1】
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 このレストランのディナーはコースはなく、アラカルトのみ。
 それらの一品ごとの量が分からないので、とりあえず前菜2+メイン1で組むことにして、最初はこの店の名物料理である「King crab eggs, ginger and lemon mayonnaise」から。
 この料理、写真でしか事前情報はなく、卵と蟹を和えてそれを卵に入れたものと思っていたけど、いざ目の前に来たら、この卵は陶製の容器なのであった。
 卵容器は小さめの鶏卵サイズ。そのなかにタラバ蟹の身とマヨネーズを和えて、そして3つの器ごとに違う香草を載せて変化をつけている。
 濃厚なタラバ蟹の味がまず良く、それにマヨネーズを追加し、さらに重層的な味にしている。美味しいけど、蟹+マヨネーズって、強すぎる組みあわせであり、3つ食うと途中で飽きて来た。隣の組は、一人につきこの料理を卵一個分のみ注文していたから、「なるほど、そういう頼み方があったんだ」と感心、今度来る機会があればそうしようと思った。

【前菜2】
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 次の前菜は、「Artichoke soup with pan-seared foie gras, black truffle emulsion」。
 私が海外のレストランで特に興味があるのは、キャビアやフォアグラ、トリュフといった高級食材の使い方。日本だと、この手の食材は、「高級」という印象のみ先走った、なんだかそれだけがとんがっている変な料理にでくわすことが多いのだけど、(特に和食系)、前回パリに来たときに、これらの食材の醍醐味を知ることができたので、今回もそれに期待。
 そしてその期待にそぐわぬ見事な料理。軽く熱を入れたフォアグラは豊かな味で、香ばしいトリュフと、まろやかな乳化アーティーチョークのスープがあわさり、じつに豊穣な味わいの料理となっている。一口、二口、とその世界にひきこまれる。
 ただ、豊かなのはいいが、おしむらくは味付けに塩が効きすぎていて、五口目くらいからはけっこうきつかった。 あっさり系の味を好む人には、少々つらい料理かも。

【メイン】
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 メインの魚料理は、「Fillet of Sea Bass softly baked, cockles cooked with seaweed butter, “charlotte” potatoes」。
 前菜2品がけっこう腹に来たので、メインは「ライトな魚料理をお願いします」といったところ、この料理を勧められた。
 鱸を焼いたものに、海藻バターで炒めたコックル(ザル貝)とシャーロットポテトと野菜を和えたもの。見た目美しく、魚にかけられたソースもじつに手の込んだ豊かにして豊穣な味わい。
たいへんに美味い。
 ただ、フランスでの料理全体に思えたのだけど、主役の魚の味がどうもピンとこない。
 サイズといい、食感といい、良い鱸を使っているのは間違いないのだけど、日本の白身魚の淡泊だけど複雑な味わいに慣れていると、どうもソースで無理やり美味くしているという印象がしてしまう。
 おそらくは、獲ったあとすぐからの魚の処理が日本と違うからなんだろうけど、それからすると日本の漁業文化(特に漁師さんたちの技)の奥深さに改めて感心してしまう。


 などと、少々気になったポイントも書いたけど、全体的には、日本では食べられない、パリならではの素晴らしい料理をとても楽しめたディナーであった

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July 19, 2017

遥かなるモン・サン=ミッシェル 2日目

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 モン・サン=ミッシェル二日目。
 日の出時刻前にホテルを出発。雲がどんよりとたちこめ、これは日の出は期待できそうにない。
 早朝ゆえ、昼間は観光客、シャトルバス、馬車でにぎわう橋は、ほとんど人がいない。

【東の空】
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 東の空を眺めながら歩いたが、日の出の時刻を過ぎても朝日は雲のなかであった。

【モン・サン=ミッシェル】
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 モン・サン=ミッシェル、観光客はいないけれど、この時刻には島内の施設のために、多くの荷物、商品が運び込まれているようであった。

【入り口】
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 入り口。閑散としている。

【王の門】
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 跳ね橋を持つ、「王の門」。
 その手前左手にあるのが、ジャンボオムレツで有名なレストラン「ラ・メール・プラール」。

【グランドゥ・リュ(大通り)】
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 土産屋やレストランが立ち並び、昼間は人で混雑しているグランドゥ・リュも早朝は静かな通りである。

【グランドゥ・リュでの荷物運搬】
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 この通りはとても狭く、そのわりには店が多いので、荷物はどうやって運んでいるのだろうと誰でも思うだろうが、その正解はこの写真。
 入り口に止めた車から、電動の軽フォークリフトで運び入れているのであった。

【北の塔】
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 北の塔から東の空を眺める。ついに太陽は、その姿を見せそうにない。

【修道院】
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 北の塔から修道院を見る。
 晴れていれば、朝日の染まる修道院の姿を見ることができたのだが、残念。
 修道院入り口の手前で引き返し、ホテルに戻って朝食をとり、それから修道院の開いている時刻に出なおした。

【グランドゥ・リュ】
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 昼間になると、グランドゥ・リュは人で賑わっている。
 ここを歩く気もしないので、王の門からすぐ右手の迂回路を使って北の塔経由で修道院へと行った。

【西のテラス】
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 修道院に入ったのちは、「西のテラス」と呼ばれる展望所からの眺めがたいへん素晴らしい。西方向の広々たる海と大地を眺めることができる。

【ミカエル像】
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 礼拝堂にはこの地に聖堂を建てよと命じた天使ミカエルの像が祀られている。

【中庭】
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 モン・サン=ミッシェル名物の美しい庭園は工事中であった。なんでもこの下の部屋が雨漏りするのでそれの対策だそうだ。
 ここはなにしろ古い建物なので、あちらこちら修復中であった。

【レリーフ像】
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 伝説によると、天使ミカエルはこの地に聖堂を建てさせようと、この地の司教オベールの夢元に現れそう命じたそうだ。しかし司教はそれを単なる夢と思い、何度ミカエルが現れても無視していた。業を煮やしたミカエルは夢に出たついでに、司教の頭を指でつつき頭蓋骨に穴を開けるという過激な手段に出た。畏れおののいた司教はあわてて島に聖堂を造り、それがモン・サン=ミッシェルの起源とされる。
 このレリーフはその光景を描いたもの。
 なお、オベール司教は重傷を負いながら生命は大丈夫だったようで、神につかえる人生を全うしたのちはサン・ジェルヴェ教会に葬られ、彼の穴の開いた頭蓋骨は聖遺物として公開されている。

【モン・サン=ミッシェル 荷物運搬路】
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 モン・サン=ミッシェルは、聖堂、修道院、城塞、牢獄と、時代によっていろいろな使い方をされた複雑な歴史を持つ。牢獄時代は2万人近くの人が住んでいたそうで、大量の荷物の運搬が必要となり、大車輪を上階で回して、この通路を使って荷物を揚げていたそうだ。

【干潟から】
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 「海に浮かぶモン・サン=ミッシェル」というのを見てみたかったが、今回はその機会はなかった。でも、潮が引いているので周りを歩くことができたので、しばし干潟を散策。
 モン・サン=ミッシェル橋から見た姿が正面像として有名だが、違うところからの眺めもまた趣があってよい。

【サントベール協会】
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 島からは小さな岬のように海に突き出た磯が何ケ所かあり、それぞれにまるで砦のように塔や協会が建てられている。そのうちの一つがサントベール協会。
 ここまで行ったのち潮が満ちて来て、それ以上行けなくなり島一周散策は諦め、元の道を引き返した。

【モン・サン=ミッシェル】
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 島内、修道院、干潟を十分に満喫して橋を引き返す。
 そしてモン・サン=ミッシェルを振り返る。
 やはり唯一無二の個性ある風景である。
 一度は訪れるべきところと思っていたけど、本当に訪れてみてよかったと実感した。

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July 18, 2017

遥かなるモン・サン=ミッシェル 1日目

 世界遺産、モン・サン=ミッシェル(Le Mont-Saint-Michel)に行ってみようと思った。
 それで行く方法を調べてみたら、けっこう不便なところにあることが判明。日本からダイレクトに行こうと思ったら、空港→バス→TGV→バスと何度も乗り継ぎがあり、大きな荷物を持っている旅行者には辛い。だいたい半日かけてのフライトあとに、そんなに何度も交通機関を乗り下りするのは体力的には無理があると思い、いったんはパリに宿泊し、そこを起点としてバスツアーを利用し一泊二日でモン・サン=ミッシェルを観光するという、いちばん楽そうなプランを立ててみた。

 パリで二泊して時差ぼけをある程度修正したのち、早朝からのJTB主催のバスツアーに参加。JTBのオフィスはオペラ座の近くにあり便利である。パリでは、テロの影響がまだあるのか日本人観光客はとんと見なかったが、さすがにJTBのツアーでは日本人ばかりが30名ほど集まって来た。
 日本人のガイド氏はフランス在住の長いベテランであり、話題が豊富であって、バス旅行中楽しめた。
 ツアーは海岸の小さな港町オンフルールに寄ったのち、モン・サン=ミッシェルの対岸に到着。パリから6時間ほどかけての長旅である。
 まずは昼食ということで、モン・サン=ミッシェルがよく見えるレストランで、名物のオムレツを食べる。

【モン・サン=ミッシェルとオムレツ 】
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 これ、噂に聞いていたほどのジャンボなものではなかった。
 モン・サン=ミッシェルのオムレツは、レストラン「ラ・メール・プラール」が本家なのであるが、あれは大きすぎて日本人観光客には不評なことが多く、それでこのレストランでは小さめのサイズにしている、とのことであった。
 このオムレツ、日本のものとはまったく違っていて、ふわふわの泡々で、まるで玉子と空気を食べているような不思議な食感のものである。そして、玉子とバターの素材はとても良く、普通に美味しい。

【大雨襲来】
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 モン・サン=ミッシェルのあるノルマンディー地方の海岸沿いはたいへん天候が不安定であり、晴れと曇り、雨がしょっちゅう入れ替わる。
 本日も午前中は天気が良かったが、午後から厚い雲が一帯を多い、そして土砂降りの雨が降って来た。写真ではよく写っていないが、いまその大雨が降って、歩いてモン・サン=ミッシェルへ行った人たちが急いで戻ってきているところ。

【雷雲のもとのモン・サン=ミッシェル】
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 我々は雨が止むのをレストランで待ったのち、それから出発。
 雨は上がったものの、雨雲はまだ残っており、そこに幾度も稲妻が走っている。
 稲妻を背負ったモン・サン=ミッシェルの姿は格好よく、なんとか一枚の写真に収めようと何度も何度もtryしたが、雷が光ったときシャッターを押しても、すでにそれは手遅れで、といって雷が出るタイミングなど予想も出来ず、結局一枚も雷を撮れなかった。残念。

【モン・サン=ミッシェル】
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 モン・サン=ミッシェルは、シャトルバス駐車場付近から見る姿が一番絵になるそうで、これがそこからの写真。
 このあと、島のなかをしばし散策して、それからまた橋を戻ってホテルへと。

【ルレ・サンミッシェル】
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 ホテル、ルレ・サンミッシェルはモン・サン=ミッシェル対岸にあり、正面にモン・サン=ミッシェルがあるので、どの部屋からもその姿を見ることができるというのが売りである。
 で、私の泊まった部屋からは、・・・木立に隠れてあんまり見えない。
 じつはこのホテルには「冬(つまり樹が葉を落としたとき)にしかモン・サン=ミッシェル全貌が見えない部屋がいくつかあるのだが、その一つに当たってしまった。
 まあ、モン・サン=ミッシェルはさんざん見たし、あえて部屋から見たいとも思わなかったのだが、なんか納得いかないなあ。

【夕食】
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 午後7時半から夕食。
 フランスはサマータイムなので、まだまだ外は明るい。そして雲はいつしか吹き払われ、青空が広がっていた。その青空のもとのモン・サン=ミッシェルを眺めながらの食事である。
 モン・サン=ミッシェルは、干潟の牧草地に、潮風の当たる牧草で育った「プレサレ羊」が名物だそうで、その羊のロースト。日本の羊料理と違って、羊特有のにおいと味がしっかりとして、いかにもヨーロッパの料理という感じである。

 夕食を終えたのち、日が暮れるのを待ってから、モン・サン=ミッシェルのライトアップを見に行こうと思っていたけど、いつまでたっても、午後10時を過ぎても暗くならず、バス旅の疲れもあり、ついつい熟睡。
 起きたら深夜の2時であった。これはいかん、と思い、とにかく外出。

【深夜のモン・サン=ミッシェル】
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 ホテルを出ると、橋の手前までは、小さいながらも明かりがあったが、それからは明かりはなく、真っ暗である。
 そして遠くにモン・サン=ミッシェルが見える。
 当然ライトアップの時間は過ぎており、いくつかの照明のみがぼんやりとその姿を浮かばせていた。

【深夜のモン・サン=ミッシェル】
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 暗いなか、橋の上まで来たが、どこまでが橋の端か分からないくらいに真っ暗であり、ライトとか持ってきてなかったので、これ以上進むのを諦めた。
 しかし暗いのと雲が払われていたことで、頭上には無数の星々がきらめいていて、そして天空にまさに天の川が、輝く川の姿をして横切っていて、そのもとにモン・サン=ミッシェル、という荘厳な光景を見ることができた。
 写真では捉えることは不可能であったが、あの美しい姿はくっきりと記憶に残っている。
 いいものを見ることができた。


 ホテルに帰ったのち、また寝なおす。
 明朝は、「朝日に照らされるモン・サン=ミッシェル」を見たいので、目覚ましは日の出前の時刻にセットしておいた。

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