寿司:ふじ田@東銀座
東京寿司屋巡り三店目は、東銀座の「ふじ田」。
ここも若い店主の開いた店で、まだ開店してから2年くらいの新しい店である。
福岡のある寿司店の店主が、銀座では近頃この店が良いみたいですと、客に勧めたことから、九州の人たちがよく訪れるようになっている。口コミというのは重要なのだ。
ツマミは白身三点、煮ダコ、イクラと茸の茶碗蒸し、鯵の巴巻き、ホンシシャモ焼。
どれも酒のよく進む適度な味付けある品々である。所望すると、まだいろいろとツマミの種類はあるようで、隣の客はそれらも頼んでいたが、私はこれ以上食べると鮨が食べられなくなるので、握りへと。
握りは、平目、鯛、イカ、鰤、鯵、鯖、コハダ、赤身、中トロ、大トロ、穴子、玉子、鉄火、カンピョウ、等々。
シャリは小ぶりで流線型に握られ、ネタとのバランスも良く、鮨が良い酒の肴となる。
素材も良いものであり、仕事も丁寧。こてこての江戸前ではなく、〆かたはあっさりで、シャリの酢もそんなにきつくはない。
全体として、うまくまとまった料理の数々だと思う。
そして「ふじ田」の特徴はやはりコストパフォーマンスの良いところであろう。
ツマミと鮨一通りと、それに酒を4合くらい飲んで、勘定は2万円を少し超える程度。
歌舞伎座の近くという銀座の便利な地で、これはたいへんお値打ちものである。
店主も真面目かつ気さくで、落ち着いて楽しめる店であり、使い勝手はたいへん良い。
まあ、素材に関しては銀座の超一流店に比べるとさすがに少々落ちるので、「銀座に鮨を食いに行くぞ~!」と気合を入れて行くような店ではないとは思うけど、それでも東京に行って、気軽に美味い鮨を食いたいと思ったとき、この店は十分選択肢の上位になりうる良店だと思う。
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