天草を食べ尽くそう 2日目(3) 蛇の目寿司@天草市本渡
天草は漁港がたくさんあり、天草近海、東支那海等のよい魚がたくさん水揚げされるのであるが、一番よいものは天草どころか熊本市も素通りして、福岡、あるいは築地に行ってしまいがちである。
それでも一部の店は独自に仕入れ先を確保して、高レベルの魚を出すことに尽力してきており、老舗店「蛇の目寿司」はその代表のようなものだ。
私は天草に住んでいたころ、本渡市の寿司店はだいたい回ってみたが、素材に関してはこの店が図抜けていたので、常連客になっていた。かれこれ10数年以上前の話。
今回、ひさかたぶりに蛇の目寿司を訪れたが、以前のとおり鮨ダネの質は良く、そして握りのセンスもよくて、やはり天草の寿司の名店だなと認識を新たにした。
夏河豚は食感がよく、薬味との調和もよい。雲丹はちょうど今が旬であり、そしてこの店は天草で獲れる最上級の雲丹を使うので、旨みと甘みがじつに濃厚。蛇の目寿司の裏メニュー(?)として、雲丹丼があるのだが、これ雲丹丼にするとそれだけで完結するほどのものになるだろうな。蛸は包丁の入れ方でじつに繊細でとろけるような食感を演出。海老は天草でよく獲れるスエビというものですこぶる美味。シャリは甘めは控えめで、鮮度のよいネタをうまく引き立てている。
この店の鮨は江戸前でなく、海に近い地によくある鮮魚系の鮨であるが、新鮮なネタをただシャリ団子に載せた、地方にありがちな鮮魚鮨ではまったくなく、繊細な仕事と工夫も加えられた、洗練された立派な鮨である。
天草本渡は、昼に訪れた「奴寿司」と「蛇の目寿司」が有名店であり、また人気店であるが、それぞれ独自の個性がある鮨の名店であり、この両店を食べ歩くと、鮨というものについていろいろと考えるし、また天草の食文化の知識を深めることもでき、天草を訪れたときはぜひとも両店訪れるべきであろう。
蛇の目寿司のあとは、ホテルへはタクシーで2名が帰り、残り4名は徒歩で帰ることにする。もちろんポケモン狩りのためである。
夜の街を歩くと、今日はちょうど夏祭りの日であって、それが終わったころであった。
祭りのあとの、火薬のにおいと、喧騒の名残がただよう、なにか虚脱した雰囲気のある街並みを歩いて行く。
ポケモンは、なかなかヒットしない。
時々出現するのは、ポッポ、コラッタ等の雑魚モンスターばかりである。
ポケモンは人の集まるところ、あるいはモニュメント的なところに出がちなので、瀬戸大橋沿いを歩いてみた。海岸に近いから、それなりのポケモンが出るかと期待したが、出て来たのはやはり雑魚モンのコイキングであった。
「コイキングは100匹集めると、ギャラドスになるんだよ」と、ポケモンに詳しいA氏がコイキングをGetしながら、ずいぶんと遠大なことを述べる。・・・ポケモンGoって大変だなあ。
それにしても、いい大人たちがこぞってやってるポケモンGo。おそるべしゲームである。
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【(参考) コイキング→ギャラドス】
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