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June 2016 posts

June 18, 2016

大崩山のササユリ&オオヤマレンゲ

 梅雨の時期は、大崩山はササユリが見ごろとなる。
 それは知っていたが、雨のなかを大崩山に登る気もせず、だから滅多にササユリを見ることはなかったけど、今回、土曜日だけ梅雨のあいまに好天となったので、ササユリ見物に大崩山に登ってみた。

【大崩山山荘前】
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 大崩山登山のルートは、眺望を主体とするとワク塚→坊主尾根が本筋であり、逆に回ると、大崩山の魅力がだいぶと減じてしまうのだが、今回はササユリが目的である。
 ササユリは坊主尾根に多く咲いているので、坊主尾根から登ることにした。
 坊主尾根は山荘前から渡渉する。この渡渉部、普段は川から頭を出している岩を適当に選んで渡ればいいのだが、本日は今までの雨により川の水量が増しており、適度な渡渉ルートが見つからない。
 これは靴脱いで渡らないと無理かなあと思ったが、いろいろ観察すると、唯一岩伝いに渡れるルートを見つけ、そこを渡って渡渉。

【坊主岩】
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 ササユリは、坊主岩を越えたくらいの高さから自生している。
 立ちどまって崖を観察すると、あちこちにピンクの花をつけているササユリの姿を見ることができた。

【ササユリ】
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 大崩山のササユリは、登山道沿いに咲いているものも多く、大半は花の時期が終わっていたが、それでも今が花の盛りのものもあり、艶々したピンクの花がとても美しい。
 一輪咲きのものもあり、二輪つけているものもあり、集団で咲いているものもあり、坊主尾根から象岩までは、そういうササユリの饗宴を楽しめる。

【ササユリと象岩】
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 美しいササユリと、それに美しい岩峰を持つ大崩山が被写体にあるところなので、両者が収まるポイントはないかなあと思いつつの山行であったが、そういうところはなかった。
 とりあえず、象岩とササユリのツーショットだが、ササユリが小さすぎて、あんまりいい写真でないなあ。

 そして上ワク塚に着くと、トレランリーダーのNさんが休憩しているところに遭遇。
 やはりササユリ目当てに登山に来ていたそうだ。
 そしてNさんによれば、ワク塚で引き返していた登山者が、「帰りはオオヤマレンゲ目当てに稜線下の迂回路を行く」と言っていたとのこと。
 へ~、大崩山にオオヤマレンゲがあるんですか、とかの話になり、私も下山路は稜線を行かずに、迂回路を通ることにした。

【オオヤマレンゲ】
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 そして上ワク塚から高度を下げていき、最初のハシゴが見えるところで、迂回路と中ワク塚への稜線ルートに分かれるのだが、私は迂回路を選択。
 そうすると、ほんのすぐのところにオオヤマレンゲの樹がいくつもあり、しっかりと花を咲かせていた。
 山の貴婦人と称されるように、白いドレスをまとったような、艶やかで可憐な花である。

【オオヤマレンゲ】
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 オオヤマレンゲの樹は、中ワク塚の分岐から下ワク塚の分岐までの迂回路に、いくつもあった。
 ただ、下ワク塚への分岐からは、もう一本もなかった。非常に限局して生えているようである。
 そういうわけで、大崩山のオオヤマレンゲは人に知られていないんだろうなあ。

【下ワク塚と袖ダキ展望所】
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 大崩山のシンボルである、下ワク塚の雄姿。
 今回は袖ダキに寄らないので、乳房岩に登ってからの眺めである。
 袖ダキは、登山者がいっぱいであった。

【ササユリの芽】
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 登山道には、崖の崩れたところに、ササユリの芽がいくつも芽吹いているところがあった。
 ササユリは成長の遅い植物であり、これらが花を咲かすまでは相当の年月がかかるのであるが、なんとか無事に育って、見事な群落になってもらいたいものである。

【登山道】
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 ところで下山中に、登山者一行から、ワク塚渡渉からすぐのロープの岩のところに、アシナガバチが群れており、自分たちはそれに刺されたので用心してくださいとの忠告を受けた。
 それゆえ、今回の登山ではここは最もデンジャラスな所と覚悟して、この岩に近づいたときは相当に警戒したのであるが、私が通ったときは、ハチのたぐいはいず、ほっとした。

 なにはともあれ、山は常に細心の用心をせねばならない。
 良いものに対しても、悪いものに対しても。

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June 11, 2016

九重のミヤマキリシマ:大船山~平治岳

 今年は九重のミヤマキリシマの当たり年だという情報が数々と伝わってきているが、週末がえんえんと悪天候続きであり、それを確かめることができなかったのだが、6月11日土曜日は梅雨の合間の一瞬の好天となり、それでまたも九重に出かけてみた。

【星生山】
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 長者原から見上げる星生山。
 稜線近くの山肌はミヤマキリシマでピンクに染まっている。
 ・・・あんな硫黄ガスの噴煙を終始浴びているところに元気に咲いているのだから、ミヤマキリシマというのもずいぶんと強靭な植物ではあるなあ。

【段原】
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 坊がつるから、まずは大船山を目指す。
 段原に上がれば、ミヤマキリシマの群落と、それから大船山がお出迎え。

【大船山山頂から】
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 大船山山頂に登り、東方向を眺めれば、北大船の稜線、米窪、それに平治岳はピンクに染まっている。
 じつに美しい風景。

【北大船稜線】
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 北大船から平治岳にかけては、ここが国の特別天然記念物に指定されていることから分かるように、九重のミヤマキリシマのハイライト。
 一株ごとにピンクの花を満載にしたミヤマキリシマが延々と続き、そのピンクに染まった夢幻的な風景のなかを歩いていく。
 全国でもここだけしかない、お伽噺のような登山道である。

【米窪】
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 米窪にも立ち寄ってみた。
 普段はあまり人の来ないところであるが、この時期ばかりは多くの人がおりて、ゆったりと休憩をしていた。

【平治岳へ】
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 北大船から平治岳を見る。
 ピンクの帽子をかぶったような姿は、この時期だけのものである。

【平治岳南峰】
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 「九重 ミヤマキリシマ」で画像を検索すると、必ず一番で出て来るのが、この平治岳南峰からの眺め。
 ここからはミヤマキリシマ、坊がつる、三俣山をワンショットで納めることができて、素晴らしい写真が撮れるのだが、・・・残念ながらここのミヤマキシリマは花のつきが悪かった。3~5分くらいといったところ。
 あまりに人気がありすぎ、人の入ることが多いので、樹勢が弱っているのであろうか?

【平治岳本峰】
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 平治岳は近年は本峰のほうが花のつきは良い。
 山の斜面一面がピンクに染まっている。

 段原から平治岳まで、登山道はピンクのミヤマキリシマが咲き誇っていて、まさに「花酔い」するような登山を楽しめた。
 この時期の九重は、唯一無二の魅力を誇っている。

【雨ヶ池から】
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 大戸越えから坊がつるに戻り、雨ヶ池展望所から大船山を振り返る。
 梅雨の不安定な天候のもと、午後には雲がわいていきて、せっかくの見事な風景もガスのなかに隠れてしまっている。
 晴れているうちに、あの稜線を歩くことができて、よかった。

【白いミヤマキリシマ】
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 今回はミヤマキリシマの数が多かったので、いくつかの変種も見ることができた。
 これは希少種の白いミヤマキリシマ。清楚な美しさがある。

【オレンジのミヤマキリシマ】
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 ミヤマキリシマは色が多彩であるが、だいたいは赤紫からピンクのうちのどれかの段階にある。こういうオレンジのものは珍しく、普通の色のミヤマキリシマに混じっていると、目立つ。

【オオヤマレンゲ】
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 ミヤマキリシマより、少し花の時期が遅い、オオヤマレンゲも少しだけだったが花を咲かせていた。
 蕾はたくさんついていたので、あと1週間もすれば時期を迎えそうだ。
 「山の貴婦人」と称される通り、可憐で、品のある美しい花である。

【翌日】
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 翌日の天気予報は、午後は雨だが、午前は曇りとのことだったので、それでは午前中に星生山にでも登ってみようと、長者原で一泊して翌朝に備えたが、・・・早朝から大雨が降って、山々は雲のなかである。
 あきらめて、温泉入って、帰りました。

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June 09, 2016

「ふじ木」で鮎@宮崎市

 6月になり、初夏の季節、まずは食べたいものは鮎である。
 宮崎市に用事があったので、それをすませたのち鮎を食いに行くなら、やはり「ふじ木」であろう。
 でも、予約をしたとき、「宮崎の鮎の宝庫、宮崎県北はずっと悪天候のため、川が荒れており、いい鮎は手に入らないかもしれない」とのことであり、一抹の不安は感じた。
 そして訪れてみればやはりそうで、市場には宮崎の鮎は出ていなく、しかし鹿児島の天降川産のいい鮎は出ており、それは仕入れることができたそうだ。私としては美味しい鮎が食べられれば、どこで獲れた鮎でもいいわけであり、まったく問題はなし。

【鮎】
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 「こういう鮎を仕入れました。解禁すぐですけど、サイズは立派なものです」との言葉とおり、食べごたえのある大きさである。
 そして、鮎が出てきた瞬間に漂う、爽やかにして、鮮烈な、鮎にしかない独特の香り。
 うん、いい鮎だ。

【鮎の塩焼き】
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 鮎はいろいろ料理法はあれど、やはり塩焼きに限る。
 身、皮、内臓、その全てが、元々の美味さを、絶妙の焼き加減によりさらに高めている。
 これを肴に、店自慢の各地の銘酒をぐいぐいと飲む。


 鮎、やはり美味しい。

 そして、日本は季節を食材で知ることが出来る素晴らしい地であり、これから、ハモ、シンコ、ウニ、キス、等々の季節を迎えることになり、それらの食材を食べ歩こう。

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June 05, 2016

花菖蒲@神楽女湖(別府)

 土曜に続き、日曜も雨である。
 しかし昨日と違い風は強くなく、しっとりとした霧雨だ。
 こういう繊細な雨なら、菖蒲の花が映えるであろうとことで、花菖蒲園が名物の神楽女湖へと行ってみた。

 神楽女湖の広い駐車場に着くと、やけに車の数が少ない。そして管理人さんから「今日は無料です。まだ一割くらいしか咲いていないので」と言われた。

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 曇天のもと、霧雨にけぶる花菖蒲園を散策。
 たしかに花はまだ一割ほどしか咲いていなくて、残りは蕾の状態であった。
 それでもここの菖蒲は様々な種類のものが植えられており、それらを一本一本じっくりと眺めながら散策するのも楽しいものであった。

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June 04, 2016

由布院は大変:由布岳、狭霧台、玉の湯など。

 雨のなか、県道11号線を走っていると、由布岳正面登山口の駐車場には一台も車が止まっていなかった。いくら雨とはいえ、ミヤマキリシマの季節に由布岳への登山者が一人もいないということは有り得ないので、???と思った。
 不思議に思い、車を止めて、登山口を偵察してみたら、「登山禁止」の標識と、それにロープが張られていたので納得。

【由布岳正面登山口】
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 これを読むと、落石が危険とのことで登山禁止になっているのだが、由布岳って頂上近くまでは岩場などないので、何故?とは思った。
 ただよく考えると、頂上あたりは崩れやすい岩の積み重なりなので、そうとう緩んだ岩場が、また大地震が来ると一挙に崩れるだろうし、そうなると登山道全般に岩が襲ってくることになるので、今の由布岳は全体が危険地帯になっているのだろうなと納得。
 地震が収まるまで、由布岳登山は無理のようだ。

【狭霧台】
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 今度の地震は相当に大きかったらしく、由布院盆地の展望所の狭霧台が、基盤が崩れたらしく、立ち入り禁止になっていた。
 ここは狭霧台全体を強化しないと立ち入りは不可能だろうから、復旧には日がかかりそうだ。

【玉の湯駐車場】
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 由布院の宿は「玉の湯」で。
 駐車場に車を止めると、なんだかふてぶてしい猫が車を見守っていた。
 玉の湯専属の門番猫? じつに風情がある猫だ。

【玉の湯旅館】
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 玉の湯旅館、全国有数の人気旅館で、予約はとるには相当前から申し込まないと無理なのだが、今回は一週ほど前にネットを見ていたら空きがあり、容易にGetできた。
 滅多にない出来事。

【フロント前の庭】
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 玉の湯の特徴は、由布院の昔ながらの自然の姿を演出しているところ。
 ドクダミ、ツワブキ、シロツメクサ等々、雑草の生い茂る庭であり、でもその雑草の茂り具合は絶妙に手が入れらており、それゆえいっそうに「自然の美」をいうものを感じさせてくれる。

【大分川】
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 今回の宿泊では、6月初旬ゆえ、大分川に飛び交うホタルを期待していた。
 しかし残念ながら、雨が降り、風が吹きすさぶ気候では、とてもホタルは無理であった。まあ、こういう時もある。
 ちなみに、大分川はけっこうな清流であり、クレソンが生い茂っている。
 玉の湯では、どの料理にもふんだんにクレソンが使われているが、これ使っているのかなあ、といつも思ってしまう。(もちろん違うのだろうけど)

【部屋】
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 部屋は素朴な和風。
 床の間に飾られたヤマボウシが美しい。

【夕食】
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 玉の湯の料理は美味いけどとにかく量が多い。
 最初の前菜は、素朴でありながら、どれも手のこんだ繊細なもので、この宿の料理のレベルの高さを教えてくれる。
 刺身は関アジと鮎であり、盆地の宿とはいえ、新鮮な良い食材を使っている。
 メインのシリーズは、すっぽん鍋に、豊後牛焼き。それから定番の野菜煮しめ、鮎の塩焼き、揚げ出し豆腐、等々。
 主要な料理は、十年一日のごとく、同じものばかりなのであるが、どれも見事なものである。

 料理同様に、部屋、温泉、庭、接客等々、全て同じようなものであり、玉の湯って、ワンパターンな宿だと、来るたび思う。
 でも、それは「偉大なワンパターン」とでも言うべきもので、守るべきもの、伝えるべきものが、確固として存在しており、それを維持し続ける努力、信念は素晴らしいものであり、それがこの宿を日本を代表する名宿に築きあげたのだろう。


 ところで、全国有数の観光地由布院は、地震のおかげで大変なことになっているそうだ。
 とにかく客が来なくなっているのであり、地震後、由布院の街なかを歩く人の数はぐっと減ってしまった。そして当然宿泊客も減るのであり、玉の湯でさえ、当分は閑古鳥が鳴いていたそうで、キャンセル率90%を越えるというハードな状況が続いていた。
 創業50年を越える宿で、こんなことは初めてです、と女将は嘆いていたそうである。

 まあ、でも阿蘇と違って、温泉が枯れたり、建物が崩壊したりというほどでもないので、やがてはまた元の賑わいをみせる日も近いのでは。
 それだけの観光地の底力を十分に持っている地ゆえ。

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雨の週末 ミヤマリシマ@九重

 6月最初の週末は九重のミヤマキリシマの旬であり、山々はピンクのミヤマキリシマの色に染めあがり、夢幻的な風景が見られるので、全国から1万人を越える人が訪れる、それほど人気のある山となっている。

 しかしながら5月下旬から、梅雨前線が北上し、そして狙ったように週末のみに悪天候になるという、悪いサイクルに入ってしまった。
 6月最初の週末もそのパターンに入ってしまい、予報は雨である。

 で、当日朝になるとやはり雨。
 それでもとにかくミヤマキリシマは見たい。それで九重に出かけてみた。
 本命の平治岳、大船、星生、三俣山等は悪天候なので登る気もせず、では狙いどころは低山の指山、猟師岳、沓掛山かなと思って、とりあえずまずは長者原までは行ったが、ここは風の通り道になっており、雨に加え、強風が吹き荒れ、車から出る気もせず、牧ノ戸に移動。

 牧ノ戸は山そのものが衝立になっているようで、風はたいしたことはなかった。
 それで稜線まで登ることにして、雨具を着て登山。

【登山口】
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 登山口では、団体さんが登山準備中。
 この装備からして久住山頂上まで行くようだ。
 バスチャーターらしかったので、遠方の人たちだと思う。
 ずっと前から予定を立てたいただろうから、この悪天候でも諦めきれないのであろう。

【登山道から】
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 登山道沿いにぽつぽつとミヤマキリシマが咲いている。
 今年はどうやら当たり年みたいで、どの株も花が多くついている。
 また、この時期の花、ドウダンも花をつけていて、これも可憐で美しい花である。

【沓掛山から】
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 稜線に出ると、予想通り強風が吹いていた。
 沓掛山までは樹木のなかなので、風を避けながらそこまで行き、ここから下山とした。
 下山中にさきほどの団体さんとすれ違った。
 これからの稜線はずっと強風の闘いとなるが、・・・大変だろうなあ。

【牧ノ戸駐車場】
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 登山道から牧ノ戸駐車場を見下ろすと、駐車場は半分も使われていない。
 オンシーズンではありえないような風景であった。

 下山して、車で由布院に向かうと、途中に霧のなかから星生山の稜線がうっすらと見えたが、そこはミヤマキリシマのピンクの色で一面に染まっていた。
 昨年は外れだったが、今年は明らかに当たり年である。

 来週末までなんとかミヤマキリシマが残って、そして天気が良いことを祈るのみ。

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