五月の嵐:三朝→防府を移動
三佛寺を参ったのちは、三朝から山口県の防府へ移動。
たいした距離でもないから時間はかからないだろうと思っていたら、なんのなんの。
5月3日は西日本を強烈な低気圧が襲い、各地は台風なみの強風および大雨に襲われていた。
そして午前中、雨はまだ降っていなかったが、強風のために山陰道は通行止めになっていた。そして下道の9号線はGWが災いして、ずっと渋滞である。
のろのろと進むうち、松江あたりからようやく高速道路に入ることができ、それから松江自動車道~山陽道と走る。
高速道路は強風のため、一部で50km制限となっており、じっさい吹き荒れる突風で車が揺れるので、普通に速度は出せない。そして午後になって雨が強く降りだし、視界も悪くなった。非常に条件の悪い道路状況であり、 そして夜のニュースで、私が通ったあとに、この高速道で大規模な事故が起きたことを知った。
こういう、ろくでもない暴風雨のなかを走り、そして防府へ到着。
防府のホテルでチェックインを済まして部屋に入ると、カーテンを伝わって、ぽたぽたと雨が漏れて来る。天井からではなく、強風のために窓のどこかがずれてそこから雨が漏れて来ているようであった。
このまま水たまりができても困るので、フロントにバケツか何か持ってくるように頼んだ。まずは現状を見にやってきた係の人は、雨漏りを見てしばし絶句していた。そして、バケツじゃ音がうるさいとでも思ったのか、改めて来たときは何枚もの厚いタオルを持ってきて、これでしのいでくださいとのことであった。
今までいくらでもホテルには泊まったが、雨漏りするホテルは初めての経験である。
このホテルは造りはまっとうであったからして、今回の暴風雨のひどさを物語る事象なのであろう。
それにしても、「5月の嵐」はさほど珍しくないものとはいえ、GWのまんなかに来るとは、意地悪な嵐であった。
この日は各地でいろいろなイベントがあったはずで、観光業界もかきいれどきだったのに、せっかくのチャンスを逃したであろう。そして九州では、九州最大規模のサイクリング大会「ツールド国東」がこの日に行われていたはずだが、このレベルの嵐が大分を襲ったのならたぶん中止になっただろうと思ったが、なんと強行されたそうだ。
おかげで、完走目的のサイクリング大会が、自転車を走らせることも困難な、生還目的のサバイバル大会に化けたとかの報告があとでなされていた。
三徳山登れなかったとかで愚痴をこぼしている私など、悲惨さにおいて、ぜんぜんたいしたレベルではなかったということだ。
今回の低気圧は足が早く、やってくるのも急激であったが、去るのも早く、あれほど荒れ狂った天候は、夕方になるとすっかり回復し、雨もあがり、空が明るくなった。
それで周囲を散策し、そこで目にとまった寿司店で夕食をとることにした。
そうとう昔からやっているような、地元に根付いた、落ち着いた雰囲気の寿司店であった。
防府の地酒の「佐波川」で一杯やりながら、酒肴、鮨、そしてこの店の名物らしい「納豆高菜巻き」などを食す。
そして、今までの登山よりもよほどハードであった本日のドライブを思い返しながら、無事にたどりつけてよかったと思うのであった。
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