料亭旅館竹千代霧島別邸@霧島
霧島は泉源の異なる温泉が豊富な地ゆえ、それを生かしたたくさんの温泉宿がある。
それらの温泉宿はそれぞれ個性が豊かで、いずれも面白い。
今回は、霧島神宮前の料理旅館系の温泉宿「竹千代霧島別邸」という宿を選択してみた。
この宿は、料理旅館と銘打っていて、鹿児島市内に本店の料亭があり、そこの支店系統の旅館という位置づけにあるみたいだ。
旅館は部屋数が少なく、静かな滞在を楽しめる。
部屋は純和風のクラシカルなスタイルで、しかし天井は三種類の造りで組わせており、造り手の趣味を感じさせる。
部屋付き露天風呂は、けっこう広くて、5人くらいがいっぺんに入れる広さ。
湯は当然、豊富な湯量を生かして、硫黄泉の源泉掛け流し。身体が芯から温まるいい湯である。
ただし今回は雨がずっと降っていたので、こちらにあまり入る気はせず、旅館の大風呂のほうを主に使ったけど、あとで写真に写っている大傘を露天風呂に入れれば、まったく雨を気にせず入れることを発見した。
料亭旅館ということで、料理に期待。
前菜は新緑豆腐、蕗味噌漬け、海老チーズ、苦瓜白和え、穴子寿司、鮎甘露煮、青梅蜜煮と、色どり鮮やかで、また香りもそれぞれ高い、華やかな盛り合わせ。
玉蜀黍と蛤の真丈は、ユニークな食感。椎茸の香りと山椒の香りが豊かである。
造りは海老、マグロ、キビナゴ。
鹿児島ではキビナゴははずせない。
大きめの伊勢海老は味噌焼きで。
鹿児島名物は、やはり黒豚。
これをしゃぶしゃぶで、温泉玉子といっしょにいただく。
黒毛和牛である鹿児島牛のステーキとフォアグラ。
〆はこれも鹿児島名物の鶏飯。
鹿児島の食材と名物をふんだんに使った、ゴージャス系の料理であった。
どれもなかなかの美味で、霧島という有名観光地を訪れたときのハレの気分にうまくマッチするような料理だと思う。
温泉は文句なしに良く、旅館の雰囲気も味があり、料理もなかなか。
田舎ならではの素朴感とか、質素感とかはまったくないが、雅びな人の山のなかの別荘的華やぎを感じられるおもしろい宿であった。
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