金寿司@熊本震災後
4月14・16日の大地震のあとも強い揺れが続いていた熊本市であるが、1ヶ月以上もたてばさすがに落ち着いてきたので、熊本市にでかけてみた。
噂では観光客が激減して、街の活気が失われているとのことであったが、いざ訪れてみると、中心地の新しいビル通りなどは建物の損壊はさしてなく、下通り上通りのアーケード街も人の往来は多く、地元の人たちの日常は、だいぶと取り戻しつつある雰囲気を感じた。
とはいえ、熊本市では宿泊施設の復旧がまだまだであり、宿泊する場所をとるのも難儀なので、観光都市熊本の再建は道遠しというところでもある。
夕食は金寿司で。
頑丈なビルの地階の店なので、店そのものはほとんど地震の被害はなかったそうだ。しかしカウンターのガラスケースに並べられていた薩摩切子は、さすがに震度6強の縦揺れ横揺れには耐えられず、残念ながら全滅となり、かわりに江戸時代の様々な職業の人形が飾られていた。
そして長年にわたって店主が集めて、店の倉庫に収蔵されていた数々の器や杯の名品は、管理がよかったせいで、すべて無事だったそうで、たしかにいつもながらの器が出されていた。
店は大丈夫だったのだが、しかし流通はさすがに大変なことになっていて、地震後は田崎市場が閉っていて現地の食材は入らず、また築地からの空輸も空港閉鎖でできず、GWの前にようやくそれらが回復したので、2週間の休業ののち、店を開けられるようになったとのことである。
あと、問題はやはり宿泊施設であり、こういう県外の客も多い店では、店の予約をとったのち、改めて「宿が取れなかったので、残念ながらキャンセルさせてください」という連絡がきたりするそうだ。
今回の熊本震災では、各種交通網の復活は、今までの大震災に比べ抜群に早く、日本の震災対応力も上がって来たなあと感心はしたのであるが、次はその力を宿泊施設の復旧に注ぎ、一日でも早く、また元の熊本市に戻ってもらいたいものである。
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