トスカそれから鮨 @宮崎国際音楽祭&光洋
5月の連休を主として開かれる宮崎の国際音楽祭。
その名の通り、実力ある国際的音楽家が招かれ、様々な演奏会を催してくれる、宮崎の年に一度の音楽の祝祭である。
この音楽祭、けっこうマニアックであり、一般受けするような演目は案外少なく、演奏家のこの曲をやりたいという意気込みが伝わるプログラムが多くて、新しい時代を築こうとする意思が満ちている、そういう音楽祭である。
というわけで、音楽好きの他県のかたも、どんどん来て頂きたいなあ、とも思う。
今回、そのプログラムのなかで私が選んだのが、最終日の「トスカ」。
・・・じつは、私はあんまり尖鋭的なプログラムは好きでなく、古典的な曲目を選んでしまった。
演奏は、指揮:広上淳一、ソプラノ:シューイン・リー、テノール:福井敬と、昨年の「トゥーランドット」とメインは同じメンバー。
あの「トゥーランドット」は熱演であったから、今回も同じような熱演が期待できると思ったら、その通りであり、宮崎でこのような全身の力を振り絞った、ホール中を沸かせる、素晴らしい熱演が今年も聞けたことに感謝。
来年もまた同じメンバーが来てほしいものだ。
オペラ演奏会のあとは、光洋で夕食。
いつもながらの美味い鮨とツマミ、それからそれに合わせたワイン・酒をおおいに楽しむ。
宮崎国際音楽祭は2週間あったのだが、この店もその間、関係者たちで賑わっていただろうと尋ねたら、やはりそうとのことであった。
そして、彼ら超一流の音楽家は、命なみに大事な楽器を常に持参しているそうで、この時期、光洋以外にも、宮崎の名だたる料理店は、一個何億円もするような楽器が、ゴロゴロと店に置かれており、芸術家の存在に加え、それらの歴史的楽器があるので、店は一種独特な雰囲気になるそうである。
地方はどうしても外来の文化が弱いのであるが、こういう芸術祭が、いろいろな形で刺戟を与えてくれて、そしてそれから新たなものが築きあげてくれることにおおいに期待。そしてそれは十分、種は播かれていると思う。
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