登山:倉岳~矢筈岳@天草
3年ほど前から発刊が始まった、九州と山口の山を対象とした雑誌「季刊のぼる」は、有名どころの山に加え、地方の低山も丁寧に紹介しており、私は愛読している。そして、それらを読んでいろいろと気になった山があるのだが、そのうちの一つ、天草の倉岳~矢筈岳に登ってみることにした。
倉岳は天草の最高峰の山で、古くから信仰の対象であり、登山もよくされていた山であったのだが、今から40年ほど前に集中豪雨のせいで登山道が崩壊してしまい、そしてその後頂上まで車道が整備されたことから、徒歩で登山するルートがなくなってしまった。それで倉岳への登山はすっかり寂れてしまっていたのだが、これではよくないと思った地元の人たちが、新たに登山道を整備し、海抜近くから登れるようになった、との記事が2014年の3月号に載っていた。
その記事に載っていた地図に従い、Go。
国道266号線沿いに、立派な登山口駐車場がある。ここに車を止め、スタート。
登山道は戦国時代の城、棚底城城跡を通る。
道はみかん畑の横を通って行く。みかんの香りがきもちよい。
登山道はパラグライダー場に出る。パラグライダーが飛ぶようなところだから、ここでの景観はたいへん良い。
好天のもと、パラグライダーも二機ほど空を舞っていた。
登山道は林道に合流。
倉岳山頂の位置は左側なので、左側に歩いていったが、それは間違いであり、本当の登山道はいったん林道を右方向に歩いたところの山側にあるのであった。
林道を500mほど歩いて、駐車場に着いた時点で道を間違ったことを知ったが、引き返す気もなれず、こちら側からの登山道を使って山頂に行くことにした。
登山道は苔で覆われていてよく滑るので、これは帰りには使わなかった。
倉岳山頂に到着。標高682mである。
登山口が低いので、低山とはいえ、それなりの高さを登ったわけで、いい運動になった。
山頂からは有明海、不知火海、双方を望むことが出来、すばらしい眺めである。
山頂からは矢筈岳の姿もくっきりと見える。次はあそこまで縦走だ。
倉岳から矢筈岳まではよく整備された遊歩道が続いている。
またそれに並行して登山道もあり、どちらを使ってもよい。
矢筈岳山頂には金毘羅宮がある。海の交通の守り神である金毘羅宮は、天草を一望する山の社として、まったくふさわしいものであろう。
矢筈岳山頂からは、急傾斜を一気に下って行く登山道がある。
これを使って下山しよう。
傾斜がきついゆえ、登山道には幾本もロープがかけられており、これを補助に使いながら安全に下って行く。
やがて登山口に到着。しばらくは舗装路を歩き、元の登山口へ戻って行く。
民家の立ち並ぶ舗装路を歩くうち、気の早い鯉のぼりをみつけた。風にはためく鯉のぼりの奥に、さっき登った倉岳がそびえ立っている。
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