長門の名勝
山陰の幹線道路、191号線はそのまま走っていると、海岸線に沿っていくつもある山陰の名勝を見逃すことになってしまう。だから観光目的でこの地を訪れた人は、適宜枝道に入ってそれらを訪れるようにしないといけない。
稲荷神社といえば、赤い鳥居がいくつも連なっている形式が名物となっていたりするけど、ある意味その完成形が見られるのが、ここ元乃隅稲成神社。
この神社の設立のもともとの理由は、海の幸への感謝だったそうだが、海に向かう小さな岬へ、祈りを捧げるがごとく、伸びて行く鳥居の群が、少々コミカルな雰囲気をまといながら、それでも真摯で荘厳な風景を形づくっている。
日本海、岩礁、岬、そして社が一体化した、素晴らしい風景。
角島大橋は、角島へ渡された1780mの長大な橋である。
人口900人ほどの小さな島への橋としては、オーバースペックなような気がしないでもないが、しかし国定公園のなかの橋なので、景観を損ねないように多大な労苦をかけて設計された橋は、きわめて完成度が高く、じつに美しい。
さらに山口の海は、日本海にしては透明度が高く、南洋の海のようなエメラルドグリーンであって、天気のよい日は絵葉書のような風景がそこに広がっている。
元乃隅稲成神社も角島大橋も、その魅力は晴天の日に最も発揮されるのであり、今回の旅行はちょうどその晴天にめぐりあえ、幸運であった。
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