オペラ: シモン・ボッカネグラ@ヴェルディ作曲
今回訪れた香港音楽祭でのメインの目的。
席に着くと、最前列である。
「オペラはなるだけ前の席で見るべきである」との幹事氏の主義により、毎年この音楽祭のオペラは最前列である。予約時には、おおざっぱな座席指定しかできないはずなのだが、そこは幹事氏の交渉力でなんとかなっている。でも、国際電話で、英語を使って、そういうけっこうややこしそうな交渉をやるって、どう考えても大変なことである。そのことに感心すると同時に、感謝することしきり。まあ、幹事氏はそういう系の仕事のプロなんだが、やっぱりプロってたいしたものだ。
オペラは、中世期のイタリアの都市国家ジェノバを舞台にした、政争劇+家庭劇。
主人公のシモン・ボッカネグラは、海賊の親分にして、ジェノバ共和国の初代総督、悲恋の当事者であり、生き別れの娘の庇護者、といろいろな役割を持っていて、それらの役割に個性的な人物がからみ、複雑な筋となっている。
ヴェルディのオペラは、だいたい脚本がしっかりしているが、このオペラもそうであり、劇の部分だけ観ていても面白い。そして曲もヴェルディの円熟期のものだけあって、どの場面でもそれにふさわしい音楽が流れていた。
アバドの指揮も、元気のよい、リズム良く、伸びやかな音が鳴っていて、イタリアオペラにふさわしい演奏であった。
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